4 / 17
1-3 隣国からの使者・冷徹侯爵セドリック
しおりを挟む
第1章 1-3 隣国からの使者・冷徹侯爵セドリック
婚約破棄の宣告から、わずか三日。
レティシア・ドランは、家の奥にある客人用の離れに閉じこもるようにして過ごしていた。
王太子アランによる“公開断罪”の噂は瞬く間に王都全体へと広がり、屋敷には見知らぬ使者や好奇の手紙が押し寄せた。
――「本当に冷たい女なのか」「聖女を虐げたというのは真実か」
そんな言葉を目にするたびに、胸の奥で何かが乾いていくのを感じた。
父のドラン伯爵は、彼女を見るたびに顔をしかめるようになった。
母は、まるで罪人を扱うように距離を置き、妹たちは廊下でひそひそと噂する。
「お姉様、また夜会での話題にされていましたわ。王太子殿下の新しい婚約者、聖女リリア様があの夜のことを涙ながらに語られたそうですの」
「……そう」
「でも、お姉様が“真実の愛が腐らないよう祈っておりますわ”と仰った時の顔が怖かったって。みんな震えたって」
「そう。……なら、怖がっていればいいのよ」
淡々とした声で答えながら、レティシアはティーカップを口に運ぶ。
紅茶はすでに冷めていたが、冷たさのほうが今の気分に似合っていた。
(あれで泣くほど、私は純粋じゃないのよ)
自分でも笑ってしまうほど皮肉だ。
貴族社会は建前と噂でできている。泣けば「未練」、笑えば「悪女」。
どちらに転んでも、女が責められるのだ。
だから、レティシアはあの日、あえて微笑んだ。
その笑みが、剣よりも鋭い武器になると知っていたから。
---
午後、突然、屋敷の外が騒がしくなった。
執事が駆け込んできて、慌てた様子で叫ぶ。
「旦那様っ、隣国アークハート侯爵家の使者が! 門前で侯爵閣下自らお待ちです!」
「なに? 侯爵閣下が直々に? 本気か!」
父のドラン伯爵は椅子を蹴って立ち上がる。
侯爵――しかも、隣国の名門アークハート家。その名を知らぬ者はいない。
領土を三つも治め、軍政にも影響を持つ一族。若き当主セドリックは、“氷の侯爵”と呼ばれる男だった。
冷酷無比、情を持たぬ男。
だがその実力は本物で、若くして隣国の内乱を鎮めた立役者とされている。
(そんな人物が、なぜ父の屋敷に?)
レティシアは静かに立ち上がる。
自分とは無関係――そう思いたかった。けれど、嫌な予感が胸を掠めた。
---
応接室に通された男は、噂通りの人物だった。
長身で、整った顔立ち。冷たい金の瞳が、光を反射する氷のように美しい。
だが、その視線は少しも人を見ていないような冷たさを含んでいた。
「初めまして。アークハート侯爵、セドリック・アークハートと申します」
「ど、どうぞお掛けください、侯爵閣下。まさか我が家に何のご用で……」
父が震える声で問いかけると、セドリックは落ち着いた仕草で腰を下ろした。
彼は視線をレティシアへ向ける。
その目が一瞬だけ、静かに光を宿した。
「ドラン伯爵令嬢――レティシア様にお目通り願いたく参りました」
レティシアの胸が小さく跳ねる。
何の用があるというのだろう。
まさか、王太子の件に関する詰問か――そう思った瞬間、セドリックは静かに言葉を重ねた。
「単刀直入に申し上げます。――私と結婚していただけませんか」
空気が止まった。
父が椅子を倒し、母は顔を真っ青にして息を呑む。
レティシア自身も思わず立ち上がってしまった。
「……え?」
「私は、今、婚約を破棄されたばかりです」
「……まあ、奇遇ですわね。私も同じですわ」
「ええ、ですから――互いの名誉を守るために、“契約結婚”を提案に参りました」
その口調は穏やかだが、まるで氷柱のように冷たい。
彼はまっすぐにレティシアを見つめながら、淡々と続ける。
「この結婚は形式のみ。互いの利益を守るためのものです。
あなたは王太子との婚約破棄で社交界からの立場を失いつつある。
私は政略結婚を断ったことで周囲の圧力を受けている。
利害は一致しているはずです」
父が慌てて口を挟んだ。
「し、しかし侯爵、娘は今……」
「伯爵閣下。これは彼女自身の意志を問う話です」
静かだが、一歩も引かぬ声。
その一言に、ドラン伯爵は口をつぐんだ。
セドリックはレティシアを見据え、言葉を続ける。
「もちろん、恋愛も関係も必要ありません。寝室も別です。
互いの自由を尊重し、干渉しない。――ただし、夫婦として表向きの体裁を保つことだけが条件です」
まるで法律を読み上げるような正確さ。
レティシアは思わず口を開いた。
「……まるで、取引のようですわね」
「ええ。これは“取引”です。あなたに自由を与え、私にも世間体を与える。
それが、この契約結婚の目的です」
冷静な言葉。だが、嘘は感じられなかった。
むしろ、彼の中には奇妙な誠実さがあった。
打算や欲ではなく、“清らかな合理”のようなものが。
レティシアは微笑む。
「面白いお話ですわね。ですが、なぜ、私に?」
「理由ですか」
彼は少し目を伏せた。
「あなたの噂は王都にも届いています。断罪の夜会で涙ひとつ流さず、王太子を皮肉で切り捨てた令嬢だと」
「……それが?」
「それを見て、興味を持ったのです」
その瞳が真っすぐに射抜く。
「あの場で涙を流すことは簡単だった。しかしあなたはそうしなかった。
誇りを捨てず、理性を保った。……そういう人間なら、私と契約を結ぶにふさわしい」
静寂。
部屋に響くのは、時計の針の音だけ。
やがて、レティシアは小さく笑った。
心のどこかが、不意に軽くなったように感じた。
「――侯爵様。あなた、案外お優しいのね」
「優しさではありません。合理的な判断です」
「でも、冷たいだけの人なら、わざわざ私のような女を救おうとは思わないはずですわ」
その言葉に、セドリックは一瞬だけ表情を動かした。
わずかに視線を逸らし、短く息を吐く。
「……救うつもりはありません。ただ、互いに“孤独を隠す仮面”が必要なだけです」
「ふふ。いい仮面ですこと。では、その契約――もう少し、詳しく聞かせてくださいませ」
レティシアは椅子に腰を下ろし、姿勢を整えた。
彼の冷たい瞳の奥に、わずかな温もりが宿った気がした。
---
夕刻、侯爵は帰る前に短く告げた。
「三日後、婚姻届を持って再び参ります。
それまでに考えておいてください。拒否されても構いません」
「ええ、承知しましたわ。――ただひとつだけ、質問を」
「なんでしょう」
「もし、この“白い結婚”に色がついたら、どうなさるおつもり?」
彼の金の瞳が、わずかに揺れた。
それでも、答えは静かに、はっきりと。
「その時は――私が責任を取ります」
そう言って、彼は夜の帳の中へと去っていった。
冷たい風が吹き込む玄関先で、レティシアは静かに呟く。
「……責任を取る、ね。まるで恋の予告みたいですわ、侯爵様」
その唇に、初めて心からの微笑みが浮かんだ。
それは、長い冬の終わりを告げる、ほんの小さな春の兆しのようだった。
-
婚約破棄の宣告から、わずか三日。
レティシア・ドランは、家の奥にある客人用の離れに閉じこもるようにして過ごしていた。
王太子アランによる“公開断罪”の噂は瞬く間に王都全体へと広がり、屋敷には見知らぬ使者や好奇の手紙が押し寄せた。
――「本当に冷たい女なのか」「聖女を虐げたというのは真実か」
そんな言葉を目にするたびに、胸の奥で何かが乾いていくのを感じた。
父のドラン伯爵は、彼女を見るたびに顔をしかめるようになった。
母は、まるで罪人を扱うように距離を置き、妹たちは廊下でひそひそと噂する。
「お姉様、また夜会での話題にされていましたわ。王太子殿下の新しい婚約者、聖女リリア様があの夜のことを涙ながらに語られたそうですの」
「……そう」
「でも、お姉様が“真実の愛が腐らないよう祈っておりますわ”と仰った時の顔が怖かったって。みんな震えたって」
「そう。……なら、怖がっていればいいのよ」
淡々とした声で答えながら、レティシアはティーカップを口に運ぶ。
紅茶はすでに冷めていたが、冷たさのほうが今の気分に似合っていた。
(あれで泣くほど、私は純粋じゃないのよ)
自分でも笑ってしまうほど皮肉だ。
貴族社会は建前と噂でできている。泣けば「未練」、笑えば「悪女」。
どちらに転んでも、女が責められるのだ。
だから、レティシアはあの日、あえて微笑んだ。
その笑みが、剣よりも鋭い武器になると知っていたから。
---
午後、突然、屋敷の外が騒がしくなった。
執事が駆け込んできて、慌てた様子で叫ぶ。
「旦那様っ、隣国アークハート侯爵家の使者が! 門前で侯爵閣下自らお待ちです!」
「なに? 侯爵閣下が直々に? 本気か!」
父のドラン伯爵は椅子を蹴って立ち上がる。
侯爵――しかも、隣国の名門アークハート家。その名を知らぬ者はいない。
領土を三つも治め、軍政にも影響を持つ一族。若き当主セドリックは、“氷の侯爵”と呼ばれる男だった。
冷酷無比、情を持たぬ男。
だがその実力は本物で、若くして隣国の内乱を鎮めた立役者とされている。
(そんな人物が、なぜ父の屋敷に?)
レティシアは静かに立ち上がる。
自分とは無関係――そう思いたかった。けれど、嫌な予感が胸を掠めた。
---
応接室に通された男は、噂通りの人物だった。
長身で、整った顔立ち。冷たい金の瞳が、光を反射する氷のように美しい。
だが、その視線は少しも人を見ていないような冷たさを含んでいた。
「初めまして。アークハート侯爵、セドリック・アークハートと申します」
「ど、どうぞお掛けください、侯爵閣下。まさか我が家に何のご用で……」
父が震える声で問いかけると、セドリックは落ち着いた仕草で腰を下ろした。
彼は視線をレティシアへ向ける。
その目が一瞬だけ、静かに光を宿した。
「ドラン伯爵令嬢――レティシア様にお目通り願いたく参りました」
レティシアの胸が小さく跳ねる。
何の用があるというのだろう。
まさか、王太子の件に関する詰問か――そう思った瞬間、セドリックは静かに言葉を重ねた。
「単刀直入に申し上げます。――私と結婚していただけませんか」
空気が止まった。
父が椅子を倒し、母は顔を真っ青にして息を呑む。
レティシア自身も思わず立ち上がってしまった。
「……え?」
「私は、今、婚約を破棄されたばかりです」
「……まあ、奇遇ですわね。私も同じですわ」
「ええ、ですから――互いの名誉を守るために、“契約結婚”を提案に参りました」
その口調は穏やかだが、まるで氷柱のように冷たい。
彼はまっすぐにレティシアを見つめながら、淡々と続ける。
「この結婚は形式のみ。互いの利益を守るためのものです。
あなたは王太子との婚約破棄で社交界からの立場を失いつつある。
私は政略結婚を断ったことで周囲の圧力を受けている。
利害は一致しているはずです」
父が慌てて口を挟んだ。
「し、しかし侯爵、娘は今……」
「伯爵閣下。これは彼女自身の意志を問う話です」
静かだが、一歩も引かぬ声。
その一言に、ドラン伯爵は口をつぐんだ。
セドリックはレティシアを見据え、言葉を続ける。
「もちろん、恋愛も関係も必要ありません。寝室も別です。
互いの自由を尊重し、干渉しない。――ただし、夫婦として表向きの体裁を保つことだけが条件です」
まるで法律を読み上げるような正確さ。
レティシアは思わず口を開いた。
「……まるで、取引のようですわね」
「ええ。これは“取引”です。あなたに自由を与え、私にも世間体を与える。
それが、この契約結婚の目的です」
冷静な言葉。だが、嘘は感じられなかった。
むしろ、彼の中には奇妙な誠実さがあった。
打算や欲ではなく、“清らかな合理”のようなものが。
レティシアは微笑む。
「面白いお話ですわね。ですが、なぜ、私に?」
「理由ですか」
彼は少し目を伏せた。
「あなたの噂は王都にも届いています。断罪の夜会で涙ひとつ流さず、王太子を皮肉で切り捨てた令嬢だと」
「……それが?」
「それを見て、興味を持ったのです」
その瞳が真っすぐに射抜く。
「あの場で涙を流すことは簡単だった。しかしあなたはそうしなかった。
誇りを捨てず、理性を保った。……そういう人間なら、私と契約を結ぶにふさわしい」
静寂。
部屋に響くのは、時計の針の音だけ。
やがて、レティシアは小さく笑った。
心のどこかが、不意に軽くなったように感じた。
「――侯爵様。あなた、案外お優しいのね」
「優しさではありません。合理的な判断です」
「でも、冷たいだけの人なら、わざわざ私のような女を救おうとは思わないはずですわ」
その言葉に、セドリックは一瞬だけ表情を動かした。
わずかに視線を逸らし、短く息を吐く。
「……救うつもりはありません。ただ、互いに“孤独を隠す仮面”が必要なだけです」
「ふふ。いい仮面ですこと。では、その契約――もう少し、詳しく聞かせてくださいませ」
レティシアは椅子に腰を下ろし、姿勢を整えた。
彼の冷たい瞳の奥に、わずかな温もりが宿った気がした。
---
夕刻、侯爵は帰る前に短く告げた。
「三日後、婚姻届を持って再び参ります。
それまでに考えておいてください。拒否されても構いません」
「ええ、承知しましたわ。――ただひとつだけ、質問を」
「なんでしょう」
「もし、この“白い結婚”に色がついたら、どうなさるおつもり?」
彼の金の瞳が、わずかに揺れた。
それでも、答えは静かに、はっきりと。
「その時は――私が責任を取ります」
そう言って、彼は夜の帳の中へと去っていった。
冷たい風が吹き込む玄関先で、レティシアは静かに呟く。
「……責任を取る、ね。まるで恋の予告みたいですわ、侯爵様」
その唇に、初めて心からの微笑みが浮かんだ。
それは、長い冬の終わりを告げる、ほんの小さな春の兆しのようだった。
-
0
あなたにおすすめの小説
見捨ててくれてありがとうございます。あとはご勝手に。
有賀冬馬
恋愛
「君のような女は俺の格を下げる」――そう言って、侯爵家嫡男の婚約者は、わたしを社交界で公然と捨てた。
選んだのは、華やかで高慢な伯爵令嬢。
涙に暮れるわたしを慰めてくれたのは、王国最強の騎士団副団長だった。
彼に守られ、真実の愛を知ったとき、地味で陰気だったわたしは、もういなかった。
やがて、彼は新妻の悪行によって失脚。復縁を求めて縋りつく元婚約者に、わたしは冷たく告げる。
で、お前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか?
Debby
恋愛
ヴェルトが友人からの手紙を手に辺境伯令嬢であるレィディアンスの元を訪れたのは、その手紙に「詳細は彼女に聞け」と書いてあったからだ。
簡単にいうと、手紙の内容は「学園で問題を起こした平民──エボニーを妻として引き取ってくれ」というものだった。
一方その話を聞いてしまった伯爵令嬢のオリーブは動揺していた。
ヴェルトとは静かに愛を育んできた。そんな自分を差し置いて、言われるがまま平民を妻に迎えてしまうのだろうか。
そんなオリーブの気持ちを知るはずもないエボニーは、辺境伯邸で行儀見習いをすることになる。
オリーブは何とかしてヴェルトを取り戻そうと画策し、そのことを咎められてしまう。もう後は無い。
オリーブが最後の望みをかけてヴェルトに自分を選んで欲しいと懇願する中、レィディアンスが静かに口を開いた。
「で、そろそろお前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか」
「はい?」
ヴェルトは自分が何を言われたのか全く理解が出来なかった。
*--*--*
覗いてくださりありがとうございます。(* ᴗ ᴗ)⁾⁾
★全31話7時19時更新で、全話予約投稿済みです。
★★「このお話だけ読んでいただいてもOKです!」という前提のもと↓↓↓
このお話は独立した一つのお話ですが、「で。」シリーズのサイドストーリーでもあり、第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」の「エボニーその後」でもあります(あるいは「最終話」のその後)。
第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」
第二弾「で、あなたが私に嫌がらせをする理由を伺っても?」
第三弾「で、あなたが彼に嫌がらせをする理由をお話しいただいても?」
どれも女性向けHOTランキングに入り、特に第二弾はHOT一位になることが出来ました!(*´▽`人)アリガトウ
もしよかったら宜しくお願いしますね!
結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。
捨てられた悪役はきっと幸せになる
ariya
恋愛
ヴィヴィア・ゴーヴァン公爵夫人は少女小説に登場する悪役だった。
強欲で傲慢で嫌われ者、夫に捨てられて惨めな最期を迎えた悪役。
その悪役に転生していたことに気づいたヴィヴィアは、夫がヒロインと結ばれたら潔く退場することを考えていた。
それまでお世話になった為、貴族夫人としての仕事の一部だけでもがんばろう。
「ヴィヴィア、あなたを愛してます」
ヒロインに惹かれつつあるはずの夫・クリスは愛をヴィヴィアに捧げると言ってきて。
そもそもクリスがヴィヴィアを娶ったのは、王位継承を狙っている疑惑から逃れる為の契約結婚だったはずでは?
愛などなかったと思っていた夫婦生活に変化が訪れる。
※この作品は、人によっては元鞘話にみえて地雷の方がいるかもしれません。また、ヒーローがヤンデレ寄りですので苦手な方はご注意ください。
戦う聖女さま
有栖多于佳
恋愛
エニウェア大陸にある聖教国で、千年ぶりに行われた聖女召喚。
聖女として呼ばれた魂の佐藤愛(さとうめぐみ)は、魂の器として選ばれた孤児の少女タビタと混じり、聖教国を聖教皇から乗っ取り理想の国作りをしながら、周辺国も巻き込んだ改革を行っていく。
佐藤愛は、生前ある地方都市の最年少市長として改革を進めていたが、志半ばで病に倒れて死んでしまった。
やり残した後悔を、今度は異世界でタビタと一緒に解決していこうと張り切っている。悩んだら走る、困ったらスクワットという筋肉は裏切らない主義だが、そこそこインテリでもある。
タビタは、修道院の門前に捨てられていた孤児で、微力ながら光の属性があったため、聖女の器として育てられてきた。自己犠牲を生まれた時から叩き込まれてきたので、自己肯定感低めで、現実的でシニカルな物の見方もする。
東西南北の神官服の女たち、それぞれ聖教国の周辺国から選ばれて送り込まれた光の属性の巫女で、それぞれ国と個人が問題を抱えている。
小説家になろうにも掲載してます。
悪役令嬢としての役目を果たしたので、スローライフを楽しんでもよろしいでしょうか
月原 裕
恋愛
黒の令嬢という称号を持つアリシア・アシュリー。
それは黒曜石の髪と瞳を揶揄したもの。
王立魔法学園、ティアードに通っていたが、断罪イベントが始まり。
王宮と巫女姫という役割、第一王子の婚約者としての立ち位置も失う。
わたしたちの庭
犬飼ハルノ
恋愛
「おい、ウェスト伯。いくらなんでもこんなみすぼらしい子どもに金を払えと?」
「まあまあ、ブルーノ伯爵。この子の母親もこんな感じでしたが、年ごろになると見違えるように成熟しましたよ。後妻のアリスは元妻の従妹です。あの一族の女は容姿も良いし、ぽんぽんと子どもを産みますよ」
「ふうん。そうか」
「直系の跡継ぎをお望みでしょう」
「まあな」
「しかも伯爵以上の正妻の子で年ごろの娘に婚約者がいないのは、この国ではこの子くらいしかもう残っていませんよ」
「ふ……。口が上手いなウェスト伯。なら、買い取ってやろうか、その子を」
目の前で醜悪な会話が繰り広げられる中、フィリスは思った。
まるで山羊の売買のようだと。
かくして。
フィリスの嫁ぎ先が決まった。
------------------------------------------
安定の見切り発車ですが、二月中に一日一回更新と完結に挑みます。
ヒロインのフィリスが自らの力と人々に支えられて幸せをつかむ話ですが、
序盤は暗く重い展開です。
タグを途中から追加します。
他サイトでも公開中。
「やはり鍛えることは、大切だな」
イチイ アキラ
恋愛
「こんなブスと結婚なんていやだ!」
その日、一つのお見合いがあった。
ヤロール伯爵家の三男、ライアンと。
クラレンス辺境伯家の跡取り娘、リューゼットの。
そして互いに挨拶を交わすその場にて。
ライアンが開幕早々、ぶちかましたのであった。
けれども……――。
「そうか。私も貴様のような生っ白くてか弱そうな、女みたいな顔の屑はごめんだ。気が合うな」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる