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4-2 黒き使者と秘密の招待状
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第4章 4-2 黒き使者と秘密の招待状
王都を包む祝賀の喧騒が、ようやく静まり返った夜。
侯爵邸の廊下には、まだ花びらと香水の香りが残っていた。
“紅の誓い”を交わした夫妻の再婚式は、王国中の話題となっていた。
――氷の侯爵が、紅の花嫁を娶った。
それは、愛の奇跡であり、同時に王国の象徴でもあった。
けれど、歓喜の裏側で、静かに別の歯車が回り始めていた。
---
その夜更け。
屋敷の裏門に、一台の黒い馬車が停まった。
御者台には誰もおらず、まるで闇から生まれた影のように静まり返っている。
扉が開き、黒衣の使者が現れた。
顔を深くフードで覆い、手には一通の封書。
黒い蝋が押されたその封蝋には、三つの竜が絡み合う紋章が刻まれていた。
それは――滅びたはずの隣国「ドラギア帝国」の王家の印。
使者は一言も発さず、門番に封書を差し出した。
「アークハート侯爵夫人、レティシア様へ」
そう告げると、姿を闇に溶かして消えた。
---
翌朝、レティシアは小鳥のさえずりで目を覚ました。
新婚の朝、彼女はまだ紅のドレスの余韻が残る寝間着姿で、窓辺に立つ。
「昨日の花火、綺麗でしたわね……」
鏡の中の自分は、あの日の“断罪令嬢”とは別人のようだった。
穏やかで、柔らかな光を帯びた顔。
けれど――その平穏を打ち砕くように、扉をノックする音がした。
「奥様、早朝に奇妙な手紙が届きました」
執事が恭しく差し出した封書には、見覚えのない紋章。
黒い封蝋、絡み合う三頭の竜。
レティシアの瞳が揺れる。
「この紋章……まさか……」
彼女はそのまま手紙を受け取り、震える指で封を切った。
中から現れた羊皮紙には、流麗な筆致でこう記されていた。
> ――親愛なるレティシア・アークハート侯爵夫人へ。
あなたが“王太子に断罪された夜”のことを、私は忘れません。
あの時のあなたの一言、「真実の愛が腐らないように祈っております」――
あれは皮肉ではなく、誇りでした。
あなたと私は同じです。
王に利用され、真実を奪われた者。
どうか、三日後の黄昏、王都北の“聖アレシア修道院跡”へお越しください。
私はあなたに、“真実の聖女”の血について語らねばなりません。
――旧ドラギア帝国皇女 セレーネ・リュシアン
読み終えた瞬間、レティシアの手が震えた。
「……セレーネ様。生きて……?」
かつて外交の場で出会った少女。
銀の髪、紅の瞳、静かな笑み。
ドラギア帝国の崩壊とともに命を落としたはずの皇女。
その彼女が、なぜ今――?
---
朝の執務室で、セドリックは新たな王命に目を通していた。
王国北部の治安再建と、軍の再編。
再婚式の翌日だというのに、彼の机にはすでに戦略地図が広げられている。
「君が王に気に入られた証拠だな」
「気に入られるのは構わない。ただ、王は静かな人間を嫌う」
彼はペンを置き、窓の外を見つめた。
王国の上空に漂う薄い靄――それが不穏に見えた。
そこへ、レティシアが手紙を隠したまま現れる。
「お仕事中に失礼いたしますわ」
「いや、ちょうど休憩しようと思っていた。……顔色が優れないな?」
「いえ……昨夜、少し考え事をしていて」
セドリックは彼女を椅子に座らせ、紅茶を注いだ。
穏やかな香りが広がる。
だが、レティシアの胸の中は穏やかではなかった。
(この人には言えない。王命を帯びている以上、わたくしの話は混乱を招く……)
「何か隠している顔だ」
「まあ……夫に隠し事をする妻なんて、おかしいですわね」
苦笑でごまかしながら、彼の手を取る。
セドリックはその温もりを感じながらも、何かを察していた。
彼は彼女の瞳を見つめ、低く呟く。
「……何があっても、私は君を信じる」
その言葉に、レティシアの胸が痛んだ。
――だからこそ、言えない。
---
三日後の夕刻。
王都の北端に広がる廃修道院。
そこはかつて“聖アレシア”が祀られた神聖な地だったが、いまは荒廃し、鳥の声すら聞こえない。
廃墟のような回廊に、ひとりの女が歩を進める。
赤いマントのフードを深く被ったレティシア。
背後には、信頼する侍女マルタの影。
「奥様、本当に……ここに来てよろしいのですか」
「ええ。真実を知るために」
彼女の指先には、セドリックから贈られた“紅の指輪”が輝いている。
その輝きが、どこか不安げに揺れていた。
---
廃堂の中央。
崩れた祭壇の前に、ひとつの灯火がともっていた。
その光の向こうに、白いローブの女が立っている。
――銀髪、紅の瞳。
「来てくれたのね、レティシア」
声は柔らかく、それでいて底冷えするような美しさを帯びていた。
「セレーネ様……本当に生きていらしたのですね」
「生きて、そして見ていたの。王国がどうやって“聖女”という名を利用しているかを」
セレーネは近づき、レティシアの手を取った。
その冷たさに、思わず息を呑む。
「あなたの婚約破棄――あれは偶然ではないわ。
王家は、“聖女の血”を継ぐあなたを王太子妃にできなかった。
なぜなら、“王より上の存在”になってしまうから」
「わたくしが……聖女の血を?」
セレーネは頷いた。
「あなたの母方の祖母は、ドラギア帝国の分家の姫。
つまり、あなたは“本物の聖女”の直系。
王国はそれを隠し、あなたを断罪することで“血の真実”を封じたのよ」
レティシアの唇が震える。
「そんな……では、あの“新聖女リリア”は……?」
「造られた偽り。
王国の魔導師たちが、我が帝国の遺物――“聖遺晶”を使って創り出した人形の聖女よ」
衝撃に、レティシアは言葉を失った。
あの夜、王太子が誇らしげに「真実の愛」と宣言したあの瞬間――
すべてが仕組まれた芝居だったのか。
セレーネは静かに彼女の肩に手を置いた。
「王国は再び“聖女の儀式”を行うつもり。
けれど、その中心に立たされるのは、あなたの夫――アークハート侯爵よ」
「セドリックが……!?」
「彼は知らない。だが、王は利用するつもりよ。
“氷の侯爵”を聖女の守護騎士として表舞台に立たせ、民の信仰を操る。
その裏で、聖遺晶を用いた“血の儀”を完成させる気なの」
レティシアは立ち尽くした。
頭の中で、鐘の音が鳴り響くようだった。
(セドリックが……利用される? わたくしのせいで……?)
セレーネが微笑む。
「止められるのは、あなたしかいない。
“真なる聖女”としての血を覚醒させなさい。
あなたが祈れば、王国の偽りの聖女は消える」
「……わたくしに、そんなことができるの?」
「できますとも。
あなたが愛のために涙を流したとき、その紅の指輪が道を開く」
セレーネは炎の中に姿を溶かすように消えていった。
残されたのは、香のような甘い匂いと、ただ一言。
> 「――選びなさい、レティシア。
愛する夫を救うか、国の真実を暴くか」
---
廃堂を出たとき、空は夕闇に沈んでいた。
マルタが駆け寄る。
「奥様! お顔が真っ青です……!」
「……大丈夫よ」
そう答えながら、レティシアは指輪を握りしめた。
紅の宝石が、まるで心臓の鼓動に呼応するように脈打っている。
(愛か、真実か――)
紅の誓いを立てたばかりの彼女の瞳に、決意の光が宿った。
王都を包む祝賀の喧騒が、ようやく静まり返った夜。
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“紅の誓い”を交わした夫妻の再婚式は、王国中の話題となっていた。
――氷の侯爵が、紅の花嫁を娶った。
それは、愛の奇跡であり、同時に王国の象徴でもあった。
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御者台には誰もおらず、まるで闇から生まれた影のように静まり返っている。
扉が開き、黒衣の使者が現れた。
顔を深くフードで覆い、手には一通の封書。
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それは――滅びたはずの隣国「ドラギア帝国」の王家の印。
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「アークハート侯爵夫人、レティシア様へ」
そう告げると、姿を闇に溶かして消えた。
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翌朝、レティシアは小鳥のさえずりで目を覚ました。
新婚の朝、彼女はまだ紅のドレスの余韻が残る寝間着姿で、窓辺に立つ。
「昨日の花火、綺麗でしたわね……」
鏡の中の自分は、あの日の“断罪令嬢”とは別人のようだった。
穏やかで、柔らかな光を帯びた顔。
けれど――その平穏を打ち砕くように、扉をノックする音がした。
「奥様、早朝に奇妙な手紙が届きました」
執事が恭しく差し出した封書には、見覚えのない紋章。
黒い封蝋、絡み合う三頭の竜。
レティシアの瞳が揺れる。
「この紋章……まさか……」
彼女はそのまま手紙を受け取り、震える指で封を切った。
中から現れた羊皮紙には、流麗な筆致でこう記されていた。
> ――親愛なるレティシア・アークハート侯爵夫人へ。
あなたが“王太子に断罪された夜”のことを、私は忘れません。
あの時のあなたの一言、「真実の愛が腐らないように祈っております」――
あれは皮肉ではなく、誇りでした。
あなたと私は同じです。
王に利用され、真実を奪われた者。
どうか、三日後の黄昏、王都北の“聖アレシア修道院跡”へお越しください。
私はあなたに、“真実の聖女”の血について語らねばなりません。
――旧ドラギア帝国皇女 セレーネ・リュシアン
読み終えた瞬間、レティシアの手が震えた。
「……セレーネ様。生きて……?」
かつて外交の場で出会った少女。
銀の髪、紅の瞳、静かな笑み。
ドラギア帝国の崩壊とともに命を落としたはずの皇女。
その彼女が、なぜ今――?
---
朝の執務室で、セドリックは新たな王命に目を通していた。
王国北部の治安再建と、軍の再編。
再婚式の翌日だというのに、彼の机にはすでに戦略地図が広げられている。
「君が王に気に入られた証拠だな」
「気に入られるのは構わない。ただ、王は静かな人間を嫌う」
彼はペンを置き、窓の外を見つめた。
王国の上空に漂う薄い靄――それが不穏に見えた。
そこへ、レティシアが手紙を隠したまま現れる。
「お仕事中に失礼いたしますわ」
「いや、ちょうど休憩しようと思っていた。……顔色が優れないな?」
「いえ……昨夜、少し考え事をしていて」
セドリックは彼女を椅子に座らせ、紅茶を注いだ。
穏やかな香りが広がる。
だが、レティシアの胸の中は穏やかではなかった。
(この人には言えない。王命を帯びている以上、わたくしの話は混乱を招く……)
「何か隠している顔だ」
「まあ……夫に隠し事をする妻なんて、おかしいですわね」
苦笑でごまかしながら、彼の手を取る。
セドリックはその温もりを感じながらも、何かを察していた。
彼は彼女の瞳を見つめ、低く呟く。
「……何があっても、私は君を信じる」
その言葉に、レティシアの胸が痛んだ。
――だからこそ、言えない。
---
三日後の夕刻。
王都の北端に広がる廃修道院。
そこはかつて“聖アレシア”が祀られた神聖な地だったが、いまは荒廃し、鳥の声すら聞こえない。
廃墟のような回廊に、ひとりの女が歩を進める。
赤いマントのフードを深く被ったレティシア。
背後には、信頼する侍女マルタの影。
「奥様、本当に……ここに来てよろしいのですか」
「ええ。真実を知るために」
彼女の指先には、セドリックから贈られた“紅の指輪”が輝いている。
その輝きが、どこか不安げに揺れていた。
---
廃堂の中央。
崩れた祭壇の前に、ひとつの灯火がともっていた。
その光の向こうに、白いローブの女が立っている。
――銀髪、紅の瞳。
「来てくれたのね、レティシア」
声は柔らかく、それでいて底冷えするような美しさを帯びていた。
「セレーネ様……本当に生きていらしたのですね」
「生きて、そして見ていたの。王国がどうやって“聖女”という名を利用しているかを」
セレーネは近づき、レティシアの手を取った。
その冷たさに、思わず息を呑む。
「あなたの婚約破棄――あれは偶然ではないわ。
王家は、“聖女の血”を継ぐあなたを王太子妃にできなかった。
なぜなら、“王より上の存在”になってしまうから」
「わたくしが……聖女の血を?」
セレーネは頷いた。
「あなたの母方の祖母は、ドラギア帝国の分家の姫。
つまり、あなたは“本物の聖女”の直系。
王国はそれを隠し、あなたを断罪することで“血の真実”を封じたのよ」
レティシアの唇が震える。
「そんな……では、あの“新聖女リリア”は……?」
「造られた偽り。
王国の魔導師たちが、我が帝国の遺物――“聖遺晶”を使って創り出した人形の聖女よ」
衝撃に、レティシアは言葉を失った。
あの夜、王太子が誇らしげに「真実の愛」と宣言したあの瞬間――
すべてが仕組まれた芝居だったのか。
セレーネは静かに彼女の肩に手を置いた。
「王国は再び“聖女の儀式”を行うつもり。
けれど、その中心に立たされるのは、あなたの夫――アークハート侯爵よ」
「セドリックが……!?」
「彼は知らない。だが、王は利用するつもりよ。
“氷の侯爵”を聖女の守護騎士として表舞台に立たせ、民の信仰を操る。
その裏で、聖遺晶を用いた“血の儀”を完成させる気なの」
レティシアは立ち尽くした。
頭の中で、鐘の音が鳴り響くようだった。
(セドリックが……利用される? わたくしのせいで……?)
セレーネが微笑む。
「止められるのは、あなたしかいない。
“真なる聖女”としての血を覚醒させなさい。
あなたが祈れば、王国の偽りの聖女は消える」
「……わたくしに、そんなことができるの?」
「できますとも。
あなたが愛のために涙を流したとき、その紅の指輪が道を開く」
セレーネは炎の中に姿を溶かすように消えていった。
残されたのは、香のような甘い匂いと、ただ一言。
> 「――選びなさい、レティシア。
愛する夫を救うか、国の真実を暴くか」
---
廃堂を出たとき、空は夕闇に沈んでいた。
マルタが駆け寄る。
「奥様! お顔が真っ青です……!」
「……大丈夫よ」
そう答えながら、レティシアは指輪を握りしめた。
紅の宝石が、まるで心臓の鼓動に呼応するように脈打っている。
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