ディスティニーブレイカー~最強の白魔法使いを兄に持つ黒魔法使いの俺。使える魔法は四つのみだが実はその内の二つがチート級!?〜

夏蜜柑

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魔法学院〜入学編〜

四戦目、グループ代表決定戦③

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炎獄ブレイズゥ、衝撃波インパクトォッ‼」 

 ゼルが全身を引き絞って撃ち出した火拳は、腹に響くほどの爆音を伴いながらスタンレイへと飛んでいく。まるで大砲のように放たれた火球の後には衝撃波を型どった火の輪が浮かんだ。

「ケヒッ」

 スタンレイは両手を広げ、手の平にそれぞれ違う色の雷血漿プラズマを生じさせると、両手を突き出しそれを激しく放電させた。

「“雷光爆破ライトニングバースト”!」

 炎の塊と目の眩むような雷の障壁が盛大にぶつかり、爆発を起こす。
 立ち昇った煙が風で流れ、楽し気に笑う両者の顔が互いの瞳に映る。

「ケヒッ、いいぜェ~もっとだ、もっと派手に行こうぜェ!」
「望み通りでっけぇ花火を上げてやるよ!」

 そしてゼルは纏う炎を一層膨らませ、上空に浮かぶ城へ向けて両手を突き出し魔力を込めた。螺旋を描いて集まる炎が高エネルギー体へと圧縮される。

「ド派手に爆ぜろ! “炎獄砲ブレイズキャノン”ッ!」

 大気を震わせ、凄まじい熱量の破壊光線が相手の城目掛けて一直線に放たれた。その風圧と熱量に、近くで戦う生徒達が思わず動きを止める。

「甘めェなァ~」

 スタンレイはその赤い光線に目も向けることなく、余裕の笑みでゼルを見据えて言った。「甘い」と言った言葉通り、ゼルの放った攻撃は城を覆う紫電の鎧に阻まれ、幾重にも弾けた赤い閃光が上空で大きなまるを形作る。そして落ちる火花がキラキラと舞うと、観覧席からは大きな拍手が上がった。

「かぁ~、これで貫けねぇのかよ! まぁ盛り上がったし、よしとすっか」
「ケヒッ、そんじゃあ次は俺様の番だなァ」

 そう言うと、スタンレイはおもむろに騎服のボタンを一つむしり取った。

「雷の電圧がどれぐらいのもんか知ってっかァ? こっからは科学の授業だぜェ」
「はぁ?」
「高電圧な電流の方向と生じる磁場の方向が互いに直行した時、そこに乗せた弾体は超高速で撃ち出されんだァ。大抵の奴は銃みてェな魔道具が無きゃ無理な話だがなァ、俺は銅の弾が一発ありゃそれが可能な訳よ」

 スタンレイは握り締めた手の親指と人差し指の間に銅製のボタンを挟み込み、ゼルに向けてその手を真っ直ぐ突き出した。

「武器の持ち込みは禁止だが、身に付けてる物の使用は禁止されてねェからなァ、てめェの服に付いてるボタンの数をしっかり数えておけよォ?」
 
 突き出された腕に目で見て分かる程の強烈な電流が走る。それは一方向、スタンレイの握る銅製のボタンに向けて集約すると、強力なプラズマ体となったそれを思い切り親指ではじき出した。

「――“超電磁砲レールガン”‼」
 
 螺旋状に風を巻き散らし、凄まじい速度で紫電の弾丸がゼルへと迫る。
 咄嗟に回避行動を取ったゼルを見て、スタンレイはニヤッと意地悪く嗤った。

「避けちまったなァ!」
「――――ッ⁉」

 ゼルとスタンレイは互いに陣地中央に立ち、戦っていた。正面からの攻撃を避ける事は即ち、自分達の城へと攻撃を通す事になる。思わず避けてしまったゼルはすぐにその事へ思い至り、焦って後方へと顔を向けた。
 しかし、二人とも戦闘の享楽に浸っていた事ですっかり忘れていたのである。守りに徹すると宣言した人物の存在を。

「多段式結界――“聖霊セイクリット五重層・クインテット結界壁・バリア”」

 四層の属性結界に物理結界を足した五層の防壁に、スタンレイの放ったプラズマ弾が激突する。それは三層の結界壁を突き破り、四層目でその勢いを止めた。
 プラズマが消え去り、銅製のボタンが地面へと落ちる。
 
「やはり雷は地属性に弱いね。この結界壁を全て貫けないようじゃ、城に張った僕の結界は破れないよ」

 にこやかな笑顔でそう告げられ、スタンレイが不快そうに顔を顰める。ゼルは安堵からほっと胸を撫で下ろした。

「ケッ、これが全力だとでも思ったかァ? セシル様よォ、アンタも遠慮せず得意魔法で掛かってきてもいいんだぜェ?」
「悪いけど、君の挑発には乗らないよ。一対一の戦いならともかく、団体戦で雷使い相手に水魔法を使うのは危険極まりないからね。僕の使う水を利用されて仲間が感電でもさせられたら大変だ」
「ハッ、それが一番手っ取り早ェんだけどなァ。フィールドを水浸しにしてくれんのを期待してたんだが、こりゃ待ってても無理そうだ」
「お前、俺と対峙しながらそんな機会を伺ってたのかよ⁉」
「あァ? 勝負なら勝つ策を模索すんのは当たり前だろうが」
「…………彼はなかなか冷静だね」
「セシル、俺を見ながら言うのはやめてほしいぜ」

 腰に手を当て、なぜかゼルは胸を張って主張した。セシルは苦笑いでその言葉を聞き流し、スタンレイへと視線を戻すと、またもにこやかな笑顔を向けて言葉を続ける。

「総大将の僕を戦わせたかったら、まずは君の目の前にいるゼルを倒してみせてくれ」
「ケヒッ、今度はてめェが挑発かァ?」
「ああ、そう思ってくれて構わないよ。ゼル、相手の攻撃が城に届く事は無い。気兼ねなく、存分に暴れるといい」
「っしゃ! 今度こそ、了解だ!」
「ハッ、上等だァ!」

 そう叫びながらスタンレイが高圧なエネルギーを放出する。紫電の雷光を纏いながら、再びボタンを引き千切った。
 ゼルはさらにその身を燃やし、赤黒い炎を一層激しく燃え上がらせる。
 その様子にセシルは満足気に頷いて、視線を再び全体へと向けるのだった。




 ******




 ルルは目の前の光景に、不覚にも呆然と立ち尽くしていた。自分とオーレリアの間で、何人もの生徒が口から血を吐き、地面をのた打ち回っているのだ。自分の部隊員はもちろん、オーレリアの部隊員までもが、だ。
 その異常な光景をオーレリアはただ無表情で見詰める。隣にいる生徒は恐怖から腰を抜かしていた。

「貴方……敵味方関係なく、罠に嵌めたの?」
「……? ええ。だって、部隊は二人残っていればいいんでしょ」
「そういう問題⁉ 仲間にまで手を掛けるなんてどういう神経してんのよ!」
「貴方が何を怒ってるのか、私には分からないわ」

 感情を見せないオーレリアの返答に、ルルは小さく舌打ちをする。そしてすぐさま治癒の魔法を苦しむ生徒達に施した。

「無駄よ。私の毒は私にしか解毒出来ない。それか全てを治癒する神聖魔法ぐらいかしら」
「…………そう。ただの毒なら良かったわ」
「……どう言う事かしら」
「ここの先生方なら貴方の毒ぐらいすぐ治せるでしょう」
「……世界中の毒を網羅してる方がいれば、ね。心配しなくても貴方の部隊が壊滅すれば私が全員を治すわ」
「残念だけどそれは無いかしら。……ナナ、そろそろいいわね?」

 ルルの視線が地に倒れる者達へと移る。
 意識を手放した生徒達が次々とフィールド外へ転送される中、ナナだけが一人、のそりと何事もなかったかのように立ち上がった。

「……ん、少し時間掛かった。ごめん」
「呪いの類じゃなくて良かったわ」
「――どういう事?」

 オーレリアが首を傾げる。彼女はこの策が成功すると共に自分の役割は終わりだと思っていたのだ。
 その策とは非情にして単純――『味方を囮に敵ごと一網打尽に罠に掛ける』と言うものだった。警戒したルルが迎撃に出て来なかった事以外、全てオーレリアの目論見通りに事が進んだ。部隊員を一人だけ引き留め、他の隊員を餌に敵をおびき寄せる。集まった所で仕掛けたトラップを発動し、毒沼に沈め戦闘不能にすると言う算段だった。
 ナナが起き上がるのは想定外の出来事。毒に関して絶対の自信を持っていたオーレリアは、『なぜ?』と言う疑問を素直に身体で表現したのだった。

「私達はね、毒にめっぽう強い種族なの。だから」

 そのヒントに、オーレリアは納得したように首を一度縦に振った。

「貴方達は月の国出身だったわね。そう……信仰だけじゃなく、生き残りがいたの」
「あら、知識が豊富なのね」
「……少し違う。けど、だいたい正解」
「忌み嫌われる己の血を、随分と平気で話すのね」
「この学院に来た時点で隠す気ははなから無いわ。それにね、『種族が個性』だって言ってくれた人がいるのよ。素敵な考え方じゃない? 私もそう思う事にしたの」
「……ナナも」
「種族が……個性?」

 その時初めて、オーレリアが不快気に眉を顰めた。それはほんの僅か、対峙するルルとナナですら気に留めない程の些細な変化だった。

「さて、貴方を倒して退場させるわ。勝負が着いたらすぐに解毒をしに行ってくれるかしら? 先生方の手を煩わせるのは貴方も本望じゃないでしょう?」
「ええ、私が負けたなら、ね」
「それは既に確定事項よ。――ナナ、言う通りに」
「……ん」

 そしてナナは攻撃に入る体勢をとり、ルルは目を閉じた。

「――魔眼」

 力強く開かれた目に破紋が浮かび、赤い瞳は深紅に輝く。ルルのその眼は全てを見破り、相手の魔力をも制御する。

「右斜めに一つ、そこから左中央縦に三つ、さらに左前方に一つ、術師本人前に並んで二つ、左右後方に一つづつ」
「……分かった」

 返事と同時、ナナが猛スピードで走り出した。ルルに言われた箇所を外して、あっと言う間にオーレリアの元へと辿り着く。
 咄嗟に魔法を繰り出そうとするオーレリアだが、自身に起きた異変にまたも首を傾げる事になる。そのうちに、懐へと潜り込んだナナにより的が破壊された。

「……終わった」
「ご苦労様。ナナ、罠はもう消えたから普通に戻ってらっしゃい」
「……ん」

 オーレリアに背を向け、ナナがルルの元へと歩いていく。合流する時には既にルルの魔眼は消えていた。

「全部……見えたの? 私の魔力を乱したのも、貴方の力?」
「そうね。罠師トラッパーには嫌な力でしょ? でもて驚いたわ。ちょっと仕掛け過ぎじゃない? いつあんなに罠を置いたのか、全く分からないわ」
「まぁ……分かられたら罠じゃなくなっちゃうし」
「…………」

 抑揚のない声でツッコまれ、ルルがムッとした表情でオーレリアを睨みつける。それでも表情一つ変えない彼女の様子に、ルルは諦めて溜息をついた。

「ハァ。褒めてるんだから素直に受け取りなさいよ。もういいわ、早く退場して皆の所に行ってちょうだい」
「そうね、そうするわ」

 フィールドの外へ退場するオーレリアの後ろ姿を、ルルはしばらく見詰めていた。その横でナナが不思議そうに首を傾げる。

「……何か、気になる?」
「…………視えなかったの」
「……ん?」
「彼女の根源……力の底が。……不気味だわ」
「……ルルが、視えない?」
「ええ。……強いわよ、彼女。本気を出したら、きっと」

 その言葉に、ナナもルルと同じ方へと視線を向けた。

 ・
 ・
 ・
 ・

 ちょうどその頃、レミーラは混乱の真っ只中にいた。実力を見せろと言った手前、すぐに倒す事も出来ず攻撃を受け続けているのだが……

(有り得ない……有り得ない程……弱すぎますわ‼)

 貴族とは強者の証であり、そうあらねばならない存在だと信じて疑わないレミーラにとって、ヒルダが突き付けた現実はあまりにも有り得ない出来事だった。

 レミーラの掛けたプレッシャーにより、恐怖と緊張で訳が分からなくなってしまったヒルダはただひたすらヤケクソ気味に魔法を連射し続けていた。
 ファイヤーボールにウォーターボール、ウィンドカッターにロックボール……放たれる魔法は四大元素魔法の中でも基礎中の基礎となる初級の魔法だ。しかし、ファイヤーボールは火の粉ほどの威力しかなく、ロックボールは小石が当たった程度にしか重みが無い。水と風を操るレミーラからすれば、ウォーターボールは雨粒ほどにしか感じれず、ウィンドカッターに至ってはもはやそよ風同然のものでしかなかった。

(魔力が込もって無いにも程がありますわ。それに、何なんですのこれはっ!)

 特にレミーラを混乱させたのは放たれる魔法の形にあった。立派だったのである。

(こんなに轟轟と燃える炎にどうして威力が無いんですの⁉ ウォーターボールも錬度の高い濃い青色をしてますのに触れたらすぐに弾けてしまう……ロックボールも同じですわね。岩にしか見えないのに当たれば泥団子の様に崩れさって……それよりもウィンドカッターですわ。風の刃が当たって何で風が吹くだけなんですの⁉ 刃の形をしているのですから薄皮の一枚ぐらい切れてもいいでしょうにっ!)

 レミーラも訳が分からなくなり、最後は怒りすら覚えて心の中で毒を吐く。
 ヒルダはヒルダでパニック状態に陥り、普段であれば絶対に口にしないような暴言をレミーラへとぶつけた。

「私だって貴族としての威厳を保つのに必死なんですよ! 才能の塊な人達には私の気持ちなんて分からないでしょうね! 仕方ないじゃない、貴族に生まれただけで才能なんか無いんだから! 努力しても無駄ならせめてそう見せかける事ぐらい許してよっ!」
「わ、分かりましたわ、分かりましたから――」
「貴族が多い学校に来たのに何で庶民が我が物顔でのさばってるのよ! 私には無理なんだから、権力も実力も有る奴らが抑えないでどうすんのっ! 貴族の奴ら全員、もっとしっかりしなさいよ!」

 ブチンッとレミーラの中で何かが切れた。能面のようになった顔に影を落とし、声は一段低いものへと変わる。

「もう結構ですわ。お黙りなさい」
「うるさいっ! アンタがしっかりしてくれてれば今頃私は――」
「“黙れ”と言ってますでしょう‼」

 精霊の守護を手に宿し、レミーラは思い切りその手を振り上げる。巻き起こる風が鋭い刃へと変わり、ヒルダの放つ魔法をことごとく掻き消しながらかまいたちのような風が彼女を襲った。的が破壊され、身に付ける騎服はズタズタに切り裂かれる。しかし、露わになった肌には一筋の線も付いてはいなかった。

「貴方はほんとに、どうしようもないですわね。貴族うんぬんではなく、ヒルダ=バルバラと言う人間性の問題ですわ」
「あ……わ、わたし……申し訳ありま――」
「謝罪は結構。貴方とは口を利くのも不快ですわ」

 ヒルダはその場で膝を崩し、震えながら地面へと視線を落とした。レミーラはそんなヒルダへ目も向けることなく背を向ける。

「…………自分を諦めて、何でも他人任せなその生き方を改めなさい。才能はどうにもならなくても、努力一つでどうとでもなる事はありますわ。わたくしが努力を怠っていたら、貴方は今頃傷物になっていたでしょうね。
 この学院に入る努力はできたのですから、今後は皆と同じ努力に励みなさい。それをしたところで報われるとは限りませんが、少なくとも今の貴方よりはマシでしょう」

 そしてレミーラは取り巻き二人の元へと歩いて行った。戦闘を終えたライラックが小さく腰を折り、頭を下げる。

「お疲れ様でした」
「ええ、疲れましたわ、精神が。――ジョンの方はまだやってますの?」
「意気込んで『一人でやる』と突っ込んで行きまして。苦戦しているようだったので他の二人を向かわせたところです」
「そう。鍛え直しが必要かしら?」
「ヒルダと言う者の部隊は全て貴族で構成されておりましたが、もう一部隊は全てが庶民でした。甘く見たのでしょう」
「ならば必要なのはお説教ね」
「逃げないように捕まえておきます」
「そうしてちょうだい」

 ヒルダは自分の部隊の他に、もう一部隊を率いていた。他の部隊長達は全員が腕に覚えのある貴族だったため、自分に付随するよう言いくるめたのだ。

(弱さを隠すために数を揃えたところで、従わせる実力の無い者が隊長では烏合の衆なだけですわ。面白い能力を持ってますのに、それを生かせないなんてもったいない限りですわね)

「……まぁわたくしには関係ありませんが」
「……? 何かおっしゃいましたか?」
「いえ、独り言ですわ。――ライラック、ジョンに時間が掛かり過ぎだと叱責なさい。他の二人にも、ジョンに遠慮して戦うんじゃないと忠告を。見ていてイライラしますわ」
「畏まりました」

 ライラックは片手を口横に添え、レミーラの言葉を自己解釈な表現に変えて大きな声で伝えた。
 青褪めて焦りまくるジョンに対し、仲間の二人は力強く頷くと気合の入った表情を見せる。
 そして三人は我先にと取り合う様に、敵を討ち取りに向かったのだった。

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