4 / 8
第4話
しおりを挟む「……ん……んぅ……―――ん?」
「おっ? 起きたか。 おはよう、由那」
「あっ……つん……な、なに? これ、なんなの?」
くくく、可愛くもがいておるわ。
これ? これはな、こんな事もあろーかと以前ネットで購入した、 “ベッド拘束用ナイロンベルト” だ。 何と千五百円程で買えるお手頃価格。
本当は深夜のネットショッピングでありがちな、ちょっとしたエロ心から手を出してしまった未知なる世界への好奇心とゆーやつだったけどな。
「なんで、目隠しされてんの? と、とってよぉ……」
Tシャツに短パン姿で不安そうな声を出す由那。 そのシャツがはだけて可愛らしいお腹が露出し、身をよじる度に張りのある大きな胸が踊っている。 どうやらノーブラのようブラ。
俺は、ゆっくりと由那の耳元に唇を寄せ、そして囁く。
「由那」
「――ひぃんっ!?」
短い悲鳴を上げ飛び跳ねる由那。 しかし両手両足はそれぞれ四つのベルトに繋がれていて、脱出は叶わない。
「……どうした? 嫌そうな事を言っている割に、頬が赤らんでいるな。 何か、期待している、の・か?」
ねっとりと、舐るように囁き続ける。
これは、癖になりそうですね。
「そそ、そんな事ないもん……!」
「おいおい…… “そんな事ないもん” の歴史上、 “そんな事ないもん” が “そんな事なかった” 試しがあるか?」
あったら教えてもらいたいもんだもん。 いやしかし、悶々としますなぁ。(笑)
「な、なに言ってるかわかんないよぉ……なんでこんな事、する……の……?」
「なんで? わからんのか?」
やれやれ、天然すっとぼけ女だとは分かっていたが、ここまでとはな。
「ま、マンネリ? 私に飽きたからこんなプレイするの? ち、違うよね? この “ピッチピチ十六歳Fカップ可愛い系JK彼女” の私に飽きる筈ないもん!」
「………お前、それいつか言おうとリハしてただろ………」
「そ、そんな事ないですけん! 計画性は無いですけんっ!」
顔が笑ってんだよ、由那にポーカーフェイスは出来ねぇって。
さて、そろそろ本題に入るか。
「由那、昨日はよくも家主である俺を床で寝かせやがったな」
「それはあっつんがぁ――っ……ん」
反論をほざくFカップの谷間に、ある物を二枚押し当てる。
「これが、何だかわかるか?」
「わ、わかんないよ、見えないし……」
見えなかったら感じろっ! この無念の叫びを……!
「これはな、元々はまぁるいCDだったんだ………それをお前がっ……!」
「んんっ……!」
半月になってしまった昨夜の残骸。 その一枚の丸み部分を、谷間から首筋へと這わせていった。
そして、もう一枚はゆっくりと由那のへそに向かってなぞらせる。
「や………だ…ぁ……」
「ん~~? なんかビクビクいってんなぁ? 視界が無いとやっぱ神経研ぎ澄まされるってかぁ?」
「こ、この変態ゲーマーぁ!」
「ははははっ! 褒め言葉にしか聞こえんなぁ!」
「そっ、そこから下は………」
下はぁ~~? ふっふっふ、安心しろ、俺もバカじゃない。 年齢制限を入れていない以上無茶はせんよ。(入れちゃおっかなー?)
俺は由那から離れ、用意していた音楽をかけ始める。
「……なに? この音楽?」
「これはな、お前が割った新作ゲームの前作、そのサントラだ」
「そんな物まで買ってたの? 引くわ」
……やっちゃう? ねぇこの女やっちゃおっか?
「お前には言っても無駄なようだな!」
「キャッ……!」
下からTシャツの中に手を潜らせ、バイブにした由那のスマホを、奴自慢の谷間に挟む。
「な、なにを――やっ……ぁ」
「なにを? こっちの台詞だ。 スタンプを送っただけだぞ?」
胸元のスマホが震えたか? この、いつやって来るかわからん振動、たまらんだろ?
「こ、こんな手の込んだ事してどこが面倒臭がりよっ! たまにはデートにも力入れ――んんっ……!」
「最近貴様の俺の扱いは目に余る、よってお仕置きだ。 あの可愛かった第一作を思い出すがいいっ!」
そう言い放ち、俺は音楽のボリュームを上げる。
「あっつんがちゃんとしてれば私は可愛いもん!」
やっかぁしゃあっ! 貴様はこの音楽を聴いてりゃいいんだっ!
んん……素晴らしい音色じゃあなぁいか……。
――― “新作ゲーム” さん、聞こえますか? オレから貴方への鎮魂歌です……。
――よし! ここからは時間との勝負だ。
俺はお仕置きという名目で由那を拘束し、音楽で音を誤魔化し急ぎ制服に着替える。
ここまでの事は全て布石、本当の目的は…… “ポスター撮影” だ!
偶にスタンプ送ってれば少しは時間を稼げるだろう。 許せ由那、出来るだけ早く戻る。
35%オフでもなけりゃ買い直せねーんだよっ!!
0
あなたにおすすめの小説
俺が宝くじで10億円当選してから、幼馴染の様子がおかしい
沢尻夏芽
恋愛
自他共に認める陰キャ・真城健康(まき・けんこう)は、高校入学前に宝くじで10億円を当てた。
それを知る、陽キャ幼馴染の白駒綾菜(しらこま・あやな)はどうも最近……。
『様子がおかしい』
※誤字脱字、設定上のミス等があれば、ぜひ教えてください。
現時点で1話に繋がる話は全て書き切っています。
他サイトでも掲載中。
優しい雨が降る夜は
葉月 まい
恋愛
浮世離れした地味子 × 外資系ITコンサルのエリートイケメン
無自覚にモテる地味子に
余裕もなく翻弄されるイケメン
二人の恋は一筋縄ではいかなくて……
雨降る夜に心に届いた
優しい恋の物語
⟡☾·̩͙⋆☔┈┈┈ 登場人物 ┈┈┈ ☔⋆·̩͙☽⟡
風間 美月(24歳)……コミュニティセンター勤務・地味でお堅い性格
雨宮 優吾(28歳)……外資系ITコンサルティング会社勤務のエリートイケメン
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
二十年以上無視してきた夫が、今さら文通を申し込んできました
小豆缶
恋愛
「お願いです。文通から始めてもらえませんか?」
二十年以上会話もなかった夫――この国の王が、ある日突然そう言ってきた。
第一王妃マリアは、公爵家出身の正妃。だが夫はかつて、寵愛する第三王妃の話のみを信じ、彼女を殴ったことがある。その事件が原因で、マリアは男性恐怖症が悪化して、夫と二人きりでは会話すらできなくなっていた。
それから二十年。
第三王妃はとある事故で亡くなり、夫は反省したらしい。だからといって――今さら夫婦関係をやり直したいと言われても遅すぎる。
なのに王は諦めない。毎日の手紙。花を一輪。夜食の差し入れ。
不器用すぎる求愛に振り回されるうち、マリアの中で止まっていた感情が少しずつ動き始める。
これは、冷えきった政略夫婦が「文通」からやり直す恋の話。
※本作は「存在されていないことにされていた管理ギフトの少女王宮で真の家族に出会う」のスピンオフですが、単体で読めます。
たとえ夜が姿を変えても ―過保護な兄の親友は、私を逃がさない―
佐竹りふれ
恋愛
重なる吐息、耳元を掠める熱、そして——兄の親友の、隠しきれない独占欲。
19歳のジャスミンにとって、過保護な兄の親友・セバスチャンは、自分を子供扱いする「第二の兄」のような存在だった。
しかし、初めてのパーティーの夜、その関係は一変する。
突然降ってきた、深く、すべてを奪うような口づけ。
「焦らず、お前のペースで進もう」
そう余裕たっぷりに微笑んだセバスチャン。
けれど、彼の言う「ゆっくり」は、翌朝には早くも崩れ始めていた。
学内の視線、兄の沈黙、そして二人きりのアパート――。
外堀が埋まっていくスピードに戸惑いながらも、ジャスミンは彼が隠し持つ「男」の顔に、抗えない好奇心を抱き始める。
「……どうする? 俺と一緒に、いけないことするか?」
余裕の仮面を被るセバスチャンに、あどけない顔で、けれど大胆に踏み込んでいくジャスミン。
理性を繋ぎ止めようとする彼を、翻弄し、追い詰めていくのは彼女の方で……。
「ゆっくり」なんて、ただの建前。
一度火がついた熱は、誰にも止められない。
兄の親友という境界線を軽々と飛び越え、加速しすぎる二人の溺愛ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる