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変わった悪役令嬢
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「……信じられない。心臓が止まって、数時間後にまた動き始めたと?」
「ええ。確認したのはこの私です。確かに一度、完全に……心拍も、脳の反応も、消えていたのですが」
「死んだんじゃないのか?」
「一度は、そう判断しました」
侍医達の声には、混乱と恐怖が滲んでいた。
エイリス・アルセリオは、十六歳。
半年にわたる昏睡の末、心臓の鼓動を止めた――
そして数時間後、何の前触れもなく、再び心臓は動き出し、呼吸が戻ったのだ。
目を覚ましたのは、そこからさらに半日後。
周囲はこの現象を“神の奇跡”と囁いたが、魔王――セリオル・アル・ナヴァリエルは、何も答えなかった。
目覚めたその瞬間から、魔王は確信していた。
この肉体は、人間の娘“エイリス・アルセリオ”のものだ。
そして自分は、その魂に代わって――この肉体に宿ったのだと。
「……お目覚めですか、お嬢様」
侍女頭のマリアンヌが声を掛けてきた。
器に注がれた白湯を差し出す指先は丁寧だが、どこか距離を取っていた。
エイリスは黙って器を受け取り、少し喉を湿らせる。
最初の数日は、医師が毎日部屋を訪れた。
「記憶の混乱と感情の鈍化が見られます。時間をかけて、少しずつ慣らしていくべきです」
診断は控えめだったが、要は“別人のようだ”ということだった。
エイリスは、薄暗い部屋の中で静かに天井を見つめていた。
心臓が鼓動を刻んでいる。
呼吸ができている。
まるで当たり前のように、生きている。
だが、それは“ありえない”はずだった。
魔王――セリオル・アル・ナヴァリエル。
かつて魔族を統べた存在は、確かに滅んだ。
勇者との戦いの果て、互いの命を削り合い、最後には同時に倒れた。
命の灯が尽き、意識は奈落の底に沈んだはずだった。
それなのに、今――こうして目覚めている。
「……どうしてこうなった……」
その呟きは、エイリスとしての唇から漏れたが、思考の奥底では明確に“魔王”が言っていた。
周囲の光景は、人間の世界のそれだ。
魔族の城のような瘴気もないし、魔力の流れも存在しない。
そして何より――この身体は、人間のもの。力も感じられない。
だが、それでも、魔王としての記憶だけは鮮明だった。
(私は……死んだ。間違いなく死んだ。それが、なぜ……?)
混乱が、心の奥をぐらつかせる。
これは転生なのか? 輪廻か? それとも、何かの呪いか――
──ふと、カーテンの隙間から差し込む光に、見覚えのある意匠が映り込む。
その柄、形、そして家紋――
(……あの紋章……これは、そうだ思い出した!“アルセリオ家”)
思い出す。この名。この家。この娘。
エイリス・アルセリオ。
帝国三大公爵家のひとつ、アルセリオ家の令嬢。
名門にして、治癒魔法に優れた家系。
そして――わずか十六歳でこの世を去った少女。
アリアが、確かに言っていた。
人間の貴族社会の動向を伝える報告の中に、何度も出てきた名だった。
(この令嬢……表向きは才色兼備。だが実際は……)
陰湿で傲慢。妹を虐げ、侍女を支配し、周囲を支配欲で縛りつけていた。
アリアは目を丸くしながら、そんな“悪女の実態”を報告してきたのを覚えている。
そして、魔王――セリオルは、そんなくだらない話を意外にも楽しみにしていた。
人間社会の歪さ、愚かしさ、それでも抗いきれない感情の交差。
政略結婚に悩む貴族の娘たち、愛と義務の狭間で揺れる皇族たち――
その報告を受けるたび、セリオルは不可解な感情を抱いた。
“男女の恋愛”
エイリスは、第一皇子との結婚が囁かれていたので、一体二人がどうなるのか楽しみになっていた。
恋は、性も持たぬ魔王にとって、それはあまりに異質だった。
けれど――物語として語られるそれらの感情は、美しく、激しく、そして羨ましくもあった。
悲恋、すれ違い、身分違い、禁断の恋――
よく読んでいた小説のページの中で燃え上がる感情に、知らぬはずの胸が妙に疼いたことすらあった。
そんな記憶が、今、この状況をより現実味のないものに変えていた。
(私が……エイリスとして生きている?)
まさか、そんなはずが――
だが、目の前に広がる現実が、それを否定しない。
この肌、この髪、この魔力の気配。
完全に人間のそれだ。
(だとすると……私が今いる“時間”は――)
魔王だった記憶を、さらに深く掘り下げていく。
エイリスが死亡したのは、人間と魔族の戦争が本格化する二年前。
エイリスの記憶では、現在十六歳で、本来なら死ぬ運命の歳。
つまり、今この瞬間は――
(戦争の前……!?)
思考が止まった。
大地が揺れたような錯覚すら覚えるほどの衝撃だった。
(時が……巻き戻っている……!?)
そんな馬鹿な。
歴史とは、ただ一方通行に流れるものではなかったのか。
なぜ。誰が。どんな理がこれを可能にしたというのか――
理解が追いつかない。
だが、それでも、この状況が示しているのは確かだった。
(もし、これが本当に過去だとしたら……)
未来は、まだ訪れていない。
魔族の虐殺も、人間の裏切りも、勇者との死闘も、
すべては、まだ起こっていない。
(……変えられるかもしれない)
その考えが浮かんだ瞬間、背筋に戦慄が走る。
自分が、再びこの世界に“選ばれた”理由。
それが、過去を変えるためだとしたら。
激しい混乱の中に、それでも確かに希望があった。
自分の手で世界を動かせるかもしれないという可能性。
だが、すぐにその希望に蓋をするように、現実がのしかかってくる。
(……まずは、この人間の暮らしに慣れなければならない)
今は、力がない。
敵か味方かも分からない人間たちに囲まれ、無力な身体で生きるには、慎重さこそが生き残る術。
ひとまず、今はエイリス・アルセリオとして生き延びるしかない。
魔王は、エイリスの記憶を辿って行った。
エイリスとレナの母リシアは、エイリスが6歳の時に亡くなっているが、リシアがアルセリオ家の血筋で、歴代でも指折りの治癒士だった。
娘は二人ともリシアの魔力を受け継ぎ、強力な治癒魔法が使えた。
一族に特有の魔力は、負傷の治癒だけでなく、呪詛や毒、さらには精神的な異常まで見抜く精密さがあるとされている。
だからこそ、アルセリオ家は今も帝国にとって必要不可欠な家柄であり、皇帝はこの家との繋がりを手放せないようだった。
人間同士の中でも戦争があった。戦争になれば、治癒士も後方部隊の結界に守られた仮設の医療陣地安全が保障された場所に派遣される。
エイリスも、妹のレナとともにその場に立ったことがある。
だが、実際に傷口に手をかざし、血まみれの兵士を支え、命をつないでいたのは、いつもレナだった。
エイリスはといえば、薬箱を整理するふりをして、できるだけ患者に近づかないようにしていた。
足元に血が広がるのが嫌だった。
焼け焦げた匂いも、血肉の色も、嘔吐を堪えるのがやっとだった。
治癒士の中でも、実はエイリスの治癒魔法が一番強力だったのだが、エイリスは本当に気が向いた時にしかその力を使う事はしなかった。
そのせいで、何人も見殺しにしてきた。
(救えるはずの命を救わないとは、極悪非道もいいところだな……)
エイリスはため息をついた。
(中身が私でも……、治癒魔法が使えるのだろうか)
エイリスは手のひら見つめ、魔力を込めてみる。
うっすらと光の膜が現れ、癒しの力があることが感じられた。
治癒魔法は、魔王の時には唯一使えなかった属性だった。
エイリスは、光の粒が降り注ぐ様子を見て決心した。
―――未来を絶対に変えてやる。
「ええ。確認したのはこの私です。確かに一度、完全に……心拍も、脳の反応も、消えていたのですが」
「死んだんじゃないのか?」
「一度は、そう判断しました」
侍医達の声には、混乱と恐怖が滲んでいた。
エイリス・アルセリオは、十六歳。
半年にわたる昏睡の末、心臓の鼓動を止めた――
そして数時間後、何の前触れもなく、再び心臓は動き出し、呼吸が戻ったのだ。
目を覚ましたのは、そこからさらに半日後。
周囲はこの現象を“神の奇跡”と囁いたが、魔王――セリオル・アル・ナヴァリエルは、何も答えなかった。
目覚めたその瞬間から、魔王は確信していた。
この肉体は、人間の娘“エイリス・アルセリオ”のものだ。
そして自分は、その魂に代わって――この肉体に宿ったのだと。
「……お目覚めですか、お嬢様」
侍女頭のマリアンヌが声を掛けてきた。
器に注がれた白湯を差し出す指先は丁寧だが、どこか距離を取っていた。
エイリスは黙って器を受け取り、少し喉を湿らせる。
最初の数日は、医師が毎日部屋を訪れた。
「記憶の混乱と感情の鈍化が見られます。時間をかけて、少しずつ慣らしていくべきです」
診断は控えめだったが、要は“別人のようだ”ということだった。
エイリスは、薄暗い部屋の中で静かに天井を見つめていた。
心臓が鼓動を刻んでいる。
呼吸ができている。
まるで当たり前のように、生きている。
だが、それは“ありえない”はずだった。
魔王――セリオル・アル・ナヴァリエル。
かつて魔族を統べた存在は、確かに滅んだ。
勇者との戦いの果て、互いの命を削り合い、最後には同時に倒れた。
命の灯が尽き、意識は奈落の底に沈んだはずだった。
それなのに、今――こうして目覚めている。
「……どうしてこうなった……」
その呟きは、エイリスとしての唇から漏れたが、思考の奥底では明確に“魔王”が言っていた。
周囲の光景は、人間の世界のそれだ。
魔族の城のような瘴気もないし、魔力の流れも存在しない。
そして何より――この身体は、人間のもの。力も感じられない。
だが、それでも、魔王としての記憶だけは鮮明だった。
(私は……死んだ。間違いなく死んだ。それが、なぜ……?)
混乱が、心の奥をぐらつかせる。
これは転生なのか? 輪廻か? それとも、何かの呪いか――
──ふと、カーテンの隙間から差し込む光に、見覚えのある意匠が映り込む。
その柄、形、そして家紋――
(……あの紋章……これは、そうだ思い出した!“アルセリオ家”)
思い出す。この名。この家。この娘。
エイリス・アルセリオ。
帝国三大公爵家のひとつ、アルセリオ家の令嬢。
名門にして、治癒魔法に優れた家系。
そして――わずか十六歳でこの世を去った少女。
アリアが、確かに言っていた。
人間の貴族社会の動向を伝える報告の中に、何度も出てきた名だった。
(この令嬢……表向きは才色兼備。だが実際は……)
陰湿で傲慢。妹を虐げ、侍女を支配し、周囲を支配欲で縛りつけていた。
アリアは目を丸くしながら、そんな“悪女の実態”を報告してきたのを覚えている。
そして、魔王――セリオルは、そんなくだらない話を意外にも楽しみにしていた。
人間社会の歪さ、愚かしさ、それでも抗いきれない感情の交差。
政略結婚に悩む貴族の娘たち、愛と義務の狭間で揺れる皇族たち――
その報告を受けるたび、セリオルは不可解な感情を抱いた。
“男女の恋愛”
エイリスは、第一皇子との結婚が囁かれていたので、一体二人がどうなるのか楽しみになっていた。
恋は、性も持たぬ魔王にとって、それはあまりに異質だった。
けれど――物語として語られるそれらの感情は、美しく、激しく、そして羨ましくもあった。
悲恋、すれ違い、身分違い、禁断の恋――
よく読んでいた小説のページの中で燃え上がる感情に、知らぬはずの胸が妙に疼いたことすらあった。
そんな記憶が、今、この状況をより現実味のないものに変えていた。
(私が……エイリスとして生きている?)
まさか、そんなはずが――
だが、目の前に広がる現実が、それを否定しない。
この肌、この髪、この魔力の気配。
完全に人間のそれだ。
(だとすると……私が今いる“時間”は――)
魔王だった記憶を、さらに深く掘り下げていく。
エイリスが死亡したのは、人間と魔族の戦争が本格化する二年前。
エイリスの記憶では、現在十六歳で、本来なら死ぬ運命の歳。
つまり、今この瞬間は――
(戦争の前……!?)
思考が止まった。
大地が揺れたような錯覚すら覚えるほどの衝撃だった。
(時が……巻き戻っている……!?)
そんな馬鹿な。
歴史とは、ただ一方通行に流れるものではなかったのか。
なぜ。誰が。どんな理がこれを可能にしたというのか――
理解が追いつかない。
だが、それでも、この状況が示しているのは確かだった。
(もし、これが本当に過去だとしたら……)
未来は、まだ訪れていない。
魔族の虐殺も、人間の裏切りも、勇者との死闘も、
すべては、まだ起こっていない。
(……変えられるかもしれない)
その考えが浮かんだ瞬間、背筋に戦慄が走る。
自分が、再びこの世界に“選ばれた”理由。
それが、過去を変えるためだとしたら。
激しい混乱の中に、それでも確かに希望があった。
自分の手で世界を動かせるかもしれないという可能性。
だが、すぐにその希望に蓋をするように、現実がのしかかってくる。
(……まずは、この人間の暮らしに慣れなければならない)
今は、力がない。
敵か味方かも分からない人間たちに囲まれ、無力な身体で生きるには、慎重さこそが生き残る術。
ひとまず、今はエイリス・アルセリオとして生き延びるしかない。
魔王は、エイリスの記憶を辿って行った。
エイリスとレナの母リシアは、エイリスが6歳の時に亡くなっているが、リシアがアルセリオ家の血筋で、歴代でも指折りの治癒士だった。
娘は二人ともリシアの魔力を受け継ぎ、強力な治癒魔法が使えた。
一族に特有の魔力は、負傷の治癒だけでなく、呪詛や毒、さらには精神的な異常まで見抜く精密さがあるとされている。
だからこそ、アルセリオ家は今も帝国にとって必要不可欠な家柄であり、皇帝はこの家との繋がりを手放せないようだった。
人間同士の中でも戦争があった。戦争になれば、治癒士も後方部隊の結界に守られた仮設の医療陣地安全が保障された場所に派遣される。
エイリスも、妹のレナとともにその場に立ったことがある。
だが、実際に傷口に手をかざし、血まみれの兵士を支え、命をつないでいたのは、いつもレナだった。
エイリスはといえば、薬箱を整理するふりをして、できるだけ患者に近づかないようにしていた。
足元に血が広がるのが嫌だった。
焼け焦げた匂いも、血肉の色も、嘔吐を堪えるのがやっとだった。
治癒士の中でも、実はエイリスの治癒魔法が一番強力だったのだが、エイリスは本当に気が向いた時にしかその力を使う事はしなかった。
そのせいで、何人も見殺しにしてきた。
(救えるはずの命を救わないとは、極悪非道もいいところだな……)
エイリスはため息をついた。
(中身が私でも……、治癒魔法が使えるのだろうか)
エイリスは手のひら見つめ、魔力を込めてみる。
うっすらと光の膜が現れ、癒しの力があることが感じられた。
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