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アリスがエリックへの想いを確かめ、正式にクライヴを断ってから数週間が経った。シャーベット家では日常が落ち着きを取り戻しつつあったが、一方でアリスとエリックの関係を知る周囲の動きも活発になっていた。
――騎士見習いであるエリック・ハリスンに、いくつかの貴族家から“政略的な縁談”が打診されている――そんな噂が再び広がり始めたのだ。以前からエリックは王宮騎士団の期待株として評価されており、シャーベット家の令嬢とは一線を越えない護衛関係にあると見られていた。しかし、状況が変わった今、彼を「奪い取りたい」と考える令嬢も存在するらしい。
「ふぁ……エリックへの縁談話、また来てるんですか? わたしと彼がこうなったのに、どうして?」
アリスは父グラントからその話を聞いて驚く。寝るのが嫌いな少女を守り続けた彼に今さら興味を示すのは失礼な気もするが、社交界は常に現実的だ。
グラントは溜息をつき、「エリックが騎士団内で評価されているのも事実。クライヴとの破談(実際には再婚約を断った形)によって“シャーベット家との結びつきが弱まった”と見て、他の貴族が彼を狙っているのだろう」と説明する。
「でも……わたし、エリックと将来的に結婚したいって思ってるのに。父様はさすがに阻止してくれますよね?」
アリスは焦り混じりに頼るが、グラントは「もちろん協力するが、エリック自身の意思も重要だ。彼が貴族家に“婿入り”する選択を否定するには、シャーベット家として正式に縁組を進める必要があるかもしれない」と言う。
「縁組を進める……。つまり、わたしが近いうちに“エリックと婚約する”という形を公にするってことですか?」
「そうだな。それを世間に示せば、外部がエリックを奪い取るのは難しくなるだろう。だが、彼は男爵家の生まれで、君との格差があると見なされる可能性はある。シャーベット家の周囲も一枚岩ではない」
アリスは強く唇を噛む。クライヴとの再婚約を断った直後に別の婚約発表をするのは、世間の風当たりが厳しいかもしれないが、時間を空けている余裕もなさそうだ。
「ふぁ……わたし、クライヴさまを断ってまでエリックを選んだんだから、ここで政略結婚に持っていかれちゃ困ります。父様、わたしがエリックと婚約したいって伝えたら、家の皆は反対するでしょうか?」
「一部は反対するだろう。貴族としての格差を懸念する者はいる。だが、お前が強く望み、エリックも誠実な態度を示せば大多数は納得する可能性もある。それに私も……お前の幸せを考えれば、エリックは悪くない相手だと思っている」
グラントの言葉にアリスはほっとする。彼女自身の決断を尊重する気持ちが感じられ、少なくとも“シャーベット家の当主”として協力してくれそうだ。
「じゃあ、わたしはエリックにも話します。できるだけ早く正式に“婚約”を考えようって……。寝るのが嫌いだなんだと悠長にしてる余裕はないですね」
「うむ。クライヴを断ってエリックを選んだ以上、曖昧にしていると他家が動く。恋愛感情だけで済む段階はもう過ぎたと考えるべきだ。……すまないな、アリス。せっかく自由になりつつあったのに、また家の事情に巻き込む形になる」
アリスは首を振る。「いえ、わたしだって家の一員です。寝るのが嫌いだからって何も考えないわけじゃありません。……エリックに今の状況を伝えて、二人でどうするか決めます」
こうしてアリスは新たな“戦い”に向けて覚悟を固める。クライヴの件から解放されたのも束の間、今度はエリックを巡る争奪戦が勃発しそうな気配だ。夜と昼、寝るのが嫌いなままでも対応するしかない。
---
その夜、アリスはエリックを館へ招き、父グラントの同席で話し合いをすることになった。エリックが騎士見習いとはいえ王宮勤務が多忙なため、夜中に時間を確保しての面談である。アリスは「ふぁ……夜なら助かる」と呟きつつも緊張していた。
客間でグラントとアリス、そしてエリックが対面し、使用人は外で待機する。グラントが口火を切る。
「エリック・ハリスン、アリスが君を選んだのは知っている。だが、君のもとには他の貴族から縁談がいくつも舞い込んでいるらしいな。どうするつもりだ?」
エリックは端正に姿勢を正し、「お断りします。わたしはアリスお嬢様に一生を捧げる気でおります。男爵家の身でありながら差し出がましいかもしれませんが、彼女が望むなら婚約させていただきたい」とはっきり答える。
アリスの胸が高鳴る。エリックの決意が父の前で言葉となった瞬間だ。グラントは無表情を保ちつつも、小さく頷く。
「そうか。ならば本格的に“シャーベット家の令嬢とハリス家の騎士”の婚約について考えることになるが、君の家や騎士団の方針もあるだろう。しっかり調整する必要があるが、我々としても君を拒むつもりはない」
エリックは安堵の色を浮かべ、「ありがとうございます。ハリス家は母が健在ですが、わたしが判断すれば問題ないと考えています。王宮騎士団にも上官への報告が必要ですが、それも通せるはずです」と続ける。
アリスは父とエリックのやり取りを見守りながら、胸がいっぱいになる。寝るのが嫌いで夜に活動してきた過去が、こうして“家を巻き込む婚約”という形に落ち着こうとしているのだ。
「ふぁ……ごめんなさい、わたしが寝るの嫌いだなんて騒いできたせいで、こんなに面倒なことに……」
アリスが申し訳なさそうに言うと、エリックは笑って首を振る。「寝るのが嫌いな君だからこそ、俺はそばにいたいと思ったんだ。面倒なんてことはない。むしろ誇らしいくらいだよ」
グラントは「いいだろう。まずは家同士の話し合いをし、騎士団や周囲に少しずつ公表していく形にする。それまで公に婚約発表はしないが、内々に“婚約予定”として手を打とう」とまとめる。アリスは深く頭を下げ、「よろしくお願いします」と重ねる。
「これで……エリックとわたし、他の貴族に割り込まれることなく進めそうですね」
「そうだな。社交界の噂は止められないが、わが家が“正式に騎士見習いとの縁組を進める”と表明すれば、外部は手を出しにくくなる」
安心感が広がる一方、夜の客間でのやり取りは相当に緊迫感があった。寝るのが嫌いなアリスもさすがに疲れてしまうが、エリックの側でこの重圧を乗り越える覚悟を再確認できたのは大きい。
こうしてアリスとエリックは“非公式の婚約段階”に入ることになった。まだ正式発表は先だが、周りから見れば「ほぼ確定」と映るだろう。クライヴとの再婚約を期待していた一部の貴族は落胆するかもしれないが、シャーベット家としてはアリスの意志を尊重する形で決着を迎える。
夜の客間を出たあと、アリスはエリックを見送りながらこっそり微笑む。「昼も夜も一緒にいてほしい」と思い続けた願いが、本当に叶い始めたのだ。今後の道は平坦ではないが、少なくとも大きな障害――クライヴや外部の強引な縁談――は乗り越えられそうな光が見える。
エリックもアリスの手をそっと握り、「ありがとう、アリス。俺を選んでくれて。……これからも夜は付き合う。昼にお前が眠くなったら、俺が肩を貸す」と冗談まじりに言う。アリスは笑って「ふぁ……それなら夜にわたしが眠れなかったら肩を貸してくださいね?」と返し、二人は夜の廊下で微かな幸せを分かち合う。
――騎士見習いであるエリック・ハリスンに、いくつかの貴族家から“政略的な縁談”が打診されている――そんな噂が再び広がり始めたのだ。以前からエリックは王宮騎士団の期待株として評価されており、シャーベット家の令嬢とは一線を越えない護衛関係にあると見られていた。しかし、状況が変わった今、彼を「奪い取りたい」と考える令嬢も存在するらしい。
「ふぁ……エリックへの縁談話、また来てるんですか? わたしと彼がこうなったのに、どうして?」
アリスは父グラントからその話を聞いて驚く。寝るのが嫌いな少女を守り続けた彼に今さら興味を示すのは失礼な気もするが、社交界は常に現実的だ。
グラントは溜息をつき、「エリックが騎士団内で評価されているのも事実。クライヴとの破談(実際には再婚約を断った形)によって“シャーベット家との結びつきが弱まった”と見て、他の貴族が彼を狙っているのだろう」と説明する。
「でも……わたし、エリックと将来的に結婚したいって思ってるのに。父様はさすがに阻止してくれますよね?」
アリスは焦り混じりに頼るが、グラントは「もちろん協力するが、エリック自身の意思も重要だ。彼が貴族家に“婿入り”する選択を否定するには、シャーベット家として正式に縁組を進める必要があるかもしれない」と言う。
「縁組を進める……。つまり、わたしが近いうちに“エリックと婚約する”という形を公にするってことですか?」
「そうだな。それを世間に示せば、外部がエリックを奪い取るのは難しくなるだろう。だが、彼は男爵家の生まれで、君との格差があると見なされる可能性はある。シャーベット家の周囲も一枚岩ではない」
アリスは強く唇を噛む。クライヴとの再婚約を断った直後に別の婚約発表をするのは、世間の風当たりが厳しいかもしれないが、時間を空けている余裕もなさそうだ。
「ふぁ……わたし、クライヴさまを断ってまでエリックを選んだんだから、ここで政略結婚に持っていかれちゃ困ります。父様、わたしがエリックと婚約したいって伝えたら、家の皆は反対するでしょうか?」
「一部は反対するだろう。貴族としての格差を懸念する者はいる。だが、お前が強く望み、エリックも誠実な態度を示せば大多数は納得する可能性もある。それに私も……お前の幸せを考えれば、エリックは悪くない相手だと思っている」
グラントの言葉にアリスはほっとする。彼女自身の決断を尊重する気持ちが感じられ、少なくとも“シャーベット家の当主”として協力してくれそうだ。
「じゃあ、わたしはエリックにも話します。できるだけ早く正式に“婚約”を考えようって……。寝るのが嫌いだなんだと悠長にしてる余裕はないですね」
「うむ。クライヴを断ってエリックを選んだ以上、曖昧にしていると他家が動く。恋愛感情だけで済む段階はもう過ぎたと考えるべきだ。……すまないな、アリス。せっかく自由になりつつあったのに、また家の事情に巻き込む形になる」
アリスは首を振る。「いえ、わたしだって家の一員です。寝るのが嫌いだからって何も考えないわけじゃありません。……エリックに今の状況を伝えて、二人でどうするか決めます」
こうしてアリスは新たな“戦い”に向けて覚悟を固める。クライヴの件から解放されたのも束の間、今度はエリックを巡る争奪戦が勃発しそうな気配だ。夜と昼、寝るのが嫌いなままでも対応するしかない。
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その夜、アリスはエリックを館へ招き、父グラントの同席で話し合いをすることになった。エリックが騎士見習いとはいえ王宮勤務が多忙なため、夜中に時間を確保しての面談である。アリスは「ふぁ……夜なら助かる」と呟きつつも緊張していた。
客間でグラントとアリス、そしてエリックが対面し、使用人は外で待機する。グラントが口火を切る。
「エリック・ハリスン、アリスが君を選んだのは知っている。だが、君のもとには他の貴族から縁談がいくつも舞い込んでいるらしいな。どうするつもりだ?」
エリックは端正に姿勢を正し、「お断りします。わたしはアリスお嬢様に一生を捧げる気でおります。男爵家の身でありながら差し出がましいかもしれませんが、彼女が望むなら婚約させていただきたい」とはっきり答える。
アリスの胸が高鳴る。エリックの決意が父の前で言葉となった瞬間だ。グラントは無表情を保ちつつも、小さく頷く。
「そうか。ならば本格的に“シャーベット家の令嬢とハリス家の騎士”の婚約について考えることになるが、君の家や騎士団の方針もあるだろう。しっかり調整する必要があるが、我々としても君を拒むつもりはない」
エリックは安堵の色を浮かべ、「ありがとうございます。ハリス家は母が健在ですが、わたしが判断すれば問題ないと考えています。王宮騎士団にも上官への報告が必要ですが、それも通せるはずです」と続ける。
アリスは父とエリックのやり取りを見守りながら、胸がいっぱいになる。寝るのが嫌いで夜に活動してきた過去が、こうして“家を巻き込む婚約”という形に落ち着こうとしているのだ。
「ふぁ……ごめんなさい、わたしが寝るの嫌いだなんて騒いできたせいで、こんなに面倒なことに……」
アリスが申し訳なさそうに言うと、エリックは笑って首を振る。「寝るのが嫌いな君だからこそ、俺はそばにいたいと思ったんだ。面倒なんてことはない。むしろ誇らしいくらいだよ」
グラントは「いいだろう。まずは家同士の話し合いをし、騎士団や周囲に少しずつ公表していく形にする。それまで公に婚約発表はしないが、内々に“婚約予定”として手を打とう」とまとめる。アリスは深く頭を下げ、「よろしくお願いします」と重ねる。
「これで……エリックとわたし、他の貴族に割り込まれることなく進めそうですね」
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安心感が広がる一方、夜の客間でのやり取りは相当に緊迫感があった。寝るのが嫌いなアリスもさすがに疲れてしまうが、エリックの側でこの重圧を乗り越える覚悟を再確認できたのは大きい。
こうしてアリスとエリックは“非公式の婚約段階”に入ることになった。まだ正式発表は先だが、周りから見れば「ほぼ確定」と映るだろう。クライヴとの再婚約を期待していた一部の貴族は落胆するかもしれないが、シャーベット家としてはアリスの意志を尊重する形で決着を迎える。
夜の客間を出たあと、アリスはエリックを見送りながらこっそり微笑む。「昼も夜も一緒にいてほしい」と思い続けた願いが、本当に叶い始めたのだ。今後の道は平坦ではないが、少なくとも大きな障害――クライヴや外部の強引な縁談――は乗り越えられそうな光が見える。
エリックもアリスの手をそっと握り、「ありがとう、アリス。俺を選んでくれて。……これからも夜は付き合う。昼にお前が眠くなったら、俺が肩を貸す」と冗談まじりに言う。アリスは笑って「ふぁ……それなら夜にわたしが眠れなかったら肩を貸してくださいね?」と返し、二人は夜の廊下で微かな幸せを分かち合う。
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