19 / 28
19
しおりを挟む
「さあ、両者! 位置につきなさい! これより『アシュクロフト温泉郷建設記念・第一回ロイヤル・デスマッチ……風・資産価値証明会』を執り行いますわ!」
リリアンの高らかな宣言が、特設リングに響き渡った。
周囲を囲む領民たちは、マリアから購入した「爆裂玉蜀黍(ポップコーン)」を頬張りながら、物珍しそうにリングを見つめている。
リングの上では、豪華な装飾を施されたレンタル衣装に身を包んだセドリックが、額に汗を浮かべて剣を構えていた。
対するギルバートは、上半身裸のまま、右手に巨大なスパナ、左手に計量器という、もはや騎士とは呼べない出で立ちで立っている。
「ギルバート・レインワース! 覚悟しろ! この剣で、君の不敬を……そしてリリアンへの不当な拘束を断ち切ってやる!」
「ですから殿下。俺は別に不敬を働いているわけじゃなくて、ただの……」
ギルバートが説明を諦めて溜息をついた、その時。
リリアンが銀の笛を鋭く吹き鳴らした。
「お待ちなさい! 誰が『剣』で戦うと言いましたの? そんな前時代的な、エネルギー消費量の多い野蛮な解決策、私の領地では認められませんわ。血を流せば清掃コストがかかり、怪我人が出れば医療費という名の損失が発生します。非合理的ですわ!」
「な、何だと!? 決闘と言えば剣に決まっているだろう!」
セドリックが呆然と叫ぶ。
リリアンは、マリアが差し出したシルクハットを受け取り、そこから一枚のカードを取り出した。
「これより行われるのは、三段階の『合理的生存能力・検証試験』ですわ。勝者は、私の経営パートナーとしての優先権を得られます。……まあ、敗者には『無能な通行人』というレッテルと、多額の観戦料請求が待っているだけですけれど」
マリアが横で、シュバッ!とホワイトボード(木板に白粉を塗ったもの)を回転させた。
「第一種目! 『暗算・在庫管理スピード対決』ですわ! お姉様、ルール説明を!」
「簡単ですわ。私が今から読み上げる、アシュクロフト領の向こう三ヶ月の予想収益および、減価償却費を考慮した純利益の計算。これをより早く、正確に算出した方が勝ちです。……あ、殿下。指を使ってもよろしいですわよ? 時間は三分差し上げます」
「…………は?」
セドリックの思考が、完全にフリーズした。
彼は王都で最高の教育を受けてきたはずだった。
だが、それは「高潔なポエム」や「複雑なダンスのステップ」を覚えるためのものであり、ましてや「減価償却」などという、リリアン独自の造語のような経済用語を扱うためのものではなかった。
「さあ、第一問! 初期投資金貨五百枚、年利五パーセント、十年の定額法を用いた場合の、初年度の経費算入額を答えなさい! ……スタート!」
リリアンがストップウォッチ(魔導計時器)を叩いた。
ギルバートは、手にした計量器を地面に置き、指をパチリと鳴らした。
「……金貨五十枚。端数は予備費に回すのがお嬢様の流儀だな」
「正解ですわ、ギルバート! さすが私の重機、演算回路の同期率も完璧ですわね!」
一方のセドリックは、剣を持ったままプルプルと震えていた。
「げ、げんか……? じゅ、純利益……? 待て! 計算など、会計係にやらせればいいだろう! 王子たる私が、なぜ金計算などしなくてはならないんだ!」
「殿下。自分の動かしている予算の額も把握できない者に、私の領地の一ミリの土を触る資格もありませんわ。経営者とは、数字を愛し、数字に愛される者のことです。……マリア様、殿下の第一種目の得点を記録して」
「はい、お姉様! セドリック殿下、零点。いえ、時間の損失を考慮してマイナス五十点ですわ!」
「マ、マリア……君までそんな冷酷な……」
「第二種目! 『物理的障害・排除効率テスト』ですわ!」
リリアンが笛を吹くと、リングの中央に、巨大な岩と、一本の細い杭が置かれた。
「ルールは明快。その杭一本を使って、テコの原理を用いてその岩を十メートル先まで運ぶ最短ルートを構築してください。最も少ないエネルギー消費で移動させた方が勝ちですわ。……さあ、どうぞ!」
セドリックは、ここぞとばかりに剣を振り上げた。
「ふん! そんなもの、力で押し通すまでだ! 私の高貴な筋肉を見せてやる!」
彼は岩に体当たりをかましたが、岩は一ミリも動かず、代わりに彼の華奢な肩からボキリと嫌な音が響いた。
「あだぁぁぁ! 痛い! 岩が、岩が私を拒絶している!」
「……殿下、それは拒絶ではなく重力です。ギルバート、見本を見せて差し上げなさい」
ギルバートは、手にしたスパナと杭を巧みに組み合わせ、岩の重心を正確に捉えた。
そして、片手でひょいと力を込めるだけで、岩は滑るように移動を始めた。
「作用点、力点。お嬢様に叩き込まれた通りだ」
「素晴らしいわ、ギルバート! その無駄のない動き、まさに私の理想とする『高出力モーター』ですわね!」
「……モーターって何だか知りませんけど、褒め言葉として受け取っておきます」
マリアが再びホワイトボードに「完勝」と書き殴る。
「殿下、もう終わりかしら? 第三種目は『愛の言葉の費用対効果(コストパフォーマンス)検証』を行う予定でしたけれど、この様子ではあなたの言葉はすべて『営業利益ゼロ』の赤字案件になりそうですわね」
「……リリアン。君は、君は本当に、あの可愛らしかったリリアンなのか……?」
セドリックは、痛む肩を押さえながら、涙目でリリアンを見上げた。
「ええ。今の私は、無駄な贅肉(しじょう)を削ぎ落とし、効率という名の鋼鉄の鎧を纏った、新生リリアンですわ。……殿下。あなたは、決闘に負けました。そして、私の貴重な興行時間を三十分も浪費させた罪を負いました。……マリア様、最終的な請求額を」
「はい! 特別観覧席代、レンタル衣装破損費、精神的ノイズ補填費……合わせて金貨五十枚となりますわ!」
「ご、五十枚……! そんな、今の私には……」
「あら、お困りでしたら、その代金分、私の宿の『掃除係』として働いていただいてもよろしいのですよ? 時給は……そうね、あなたの演算能力の低さを考慮して、通常の三割引きで」
リリアンは、筒の中に残っていた最後のポップコーンを口に放り込み、冷たく微笑んだ。
「さあ、選択なさい。おバカな王子のままで帰るか、私の下で『効率』の基礎を学ぶ、一人の労働者になるかを!」
アシュクロフト領の広場に、リリアンの冷酷で、かつ慈愛(?)に満ちた宣告が響き渡った。
セドリック王子は、折れた剣を握りしめたまま、かつてない人生の岐路に立たされていた。
リリアンの高らかな宣言が、特設リングに響き渡った。
周囲を囲む領民たちは、マリアから購入した「爆裂玉蜀黍(ポップコーン)」を頬張りながら、物珍しそうにリングを見つめている。
リングの上では、豪華な装飾を施されたレンタル衣装に身を包んだセドリックが、額に汗を浮かべて剣を構えていた。
対するギルバートは、上半身裸のまま、右手に巨大なスパナ、左手に計量器という、もはや騎士とは呼べない出で立ちで立っている。
「ギルバート・レインワース! 覚悟しろ! この剣で、君の不敬を……そしてリリアンへの不当な拘束を断ち切ってやる!」
「ですから殿下。俺は別に不敬を働いているわけじゃなくて、ただの……」
ギルバートが説明を諦めて溜息をついた、その時。
リリアンが銀の笛を鋭く吹き鳴らした。
「お待ちなさい! 誰が『剣』で戦うと言いましたの? そんな前時代的な、エネルギー消費量の多い野蛮な解決策、私の領地では認められませんわ。血を流せば清掃コストがかかり、怪我人が出れば医療費という名の損失が発生します。非合理的ですわ!」
「な、何だと!? 決闘と言えば剣に決まっているだろう!」
セドリックが呆然と叫ぶ。
リリアンは、マリアが差し出したシルクハットを受け取り、そこから一枚のカードを取り出した。
「これより行われるのは、三段階の『合理的生存能力・検証試験』ですわ。勝者は、私の経営パートナーとしての優先権を得られます。……まあ、敗者には『無能な通行人』というレッテルと、多額の観戦料請求が待っているだけですけれど」
マリアが横で、シュバッ!とホワイトボード(木板に白粉を塗ったもの)を回転させた。
「第一種目! 『暗算・在庫管理スピード対決』ですわ! お姉様、ルール説明を!」
「簡単ですわ。私が今から読み上げる、アシュクロフト領の向こう三ヶ月の予想収益および、減価償却費を考慮した純利益の計算。これをより早く、正確に算出した方が勝ちです。……あ、殿下。指を使ってもよろしいですわよ? 時間は三分差し上げます」
「…………は?」
セドリックの思考が、完全にフリーズした。
彼は王都で最高の教育を受けてきたはずだった。
だが、それは「高潔なポエム」や「複雑なダンスのステップ」を覚えるためのものであり、ましてや「減価償却」などという、リリアン独自の造語のような経済用語を扱うためのものではなかった。
「さあ、第一問! 初期投資金貨五百枚、年利五パーセント、十年の定額法を用いた場合の、初年度の経費算入額を答えなさい! ……スタート!」
リリアンがストップウォッチ(魔導計時器)を叩いた。
ギルバートは、手にした計量器を地面に置き、指をパチリと鳴らした。
「……金貨五十枚。端数は予備費に回すのがお嬢様の流儀だな」
「正解ですわ、ギルバート! さすが私の重機、演算回路の同期率も完璧ですわね!」
一方のセドリックは、剣を持ったままプルプルと震えていた。
「げ、げんか……? じゅ、純利益……? 待て! 計算など、会計係にやらせればいいだろう! 王子たる私が、なぜ金計算などしなくてはならないんだ!」
「殿下。自分の動かしている予算の額も把握できない者に、私の領地の一ミリの土を触る資格もありませんわ。経営者とは、数字を愛し、数字に愛される者のことです。……マリア様、殿下の第一種目の得点を記録して」
「はい、お姉様! セドリック殿下、零点。いえ、時間の損失を考慮してマイナス五十点ですわ!」
「マ、マリア……君までそんな冷酷な……」
「第二種目! 『物理的障害・排除効率テスト』ですわ!」
リリアンが笛を吹くと、リングの中央に、巨大な岩と、一本の細い杭が置かれた。
「ルールは明快。その杭一本を使って、テコの原理を用いてその岩を十メートル先まで運ぶ最短ルートを構築してください。最も少ないエネルギー消費で移動させた方が勝ちですわ。……さあ、どうぞ!」
セドリックは、ここぞとばかりに剣を振り上げた。
「ふん! そんなもの、力で押し通すまでだ! 私の高貴な筋肉を見せてやる!」
彼は岩に体当たりをかましたが、岩は一ミリも動かず、代わりに彼の華奢な肩からボキリと嫌な音が響いた。
「あだぁぁぁ! 痛い! 岩が、岩が私を拒絶している!」
「……殿下、それは拒絶ではなく重力です。ギルバート、見本を見せて差し上げなさい」
ギルバートは、手にしたスパナと杭を巧みに組み合わせ、岩の重心を正確に捉えた。
そして、片手でひょいと力を込めるだけで、岩は滑るように移動を始めた。
「作用点、力点。お嬢様に叩き込まれた通りだ」
「素晴らしいわ、ギルバート! その無駄のない動き、まさに私の理想とする『高出力モーター』ですわね!」
「……モーターって何だか知りませんけど、褒め言葉として受け取っておきます」
マリアが再びホワイトボードに「完勝」と書き殴る。
「殿下、もう終わりかしら? 第三種目は『愛の言葉の費用対効果(コストパフォーマンス)検証』を行う予定でしたけれど、この様子ではあなたの言葉はすべて『営業利益ゼロ』の赤字案件になりそうですわね」
「……リリアン。君は、君は本当に、あの可愛らしかったリリアンなのか……?」
セドリックは、痛む肩を押さえながら、涙目でリリアンを見上げた。
「ええ。今の私は、無駄な贅肉(しじょう)を削ぎ落とし、効率という名の鋼鉄の鎧を纏った、新生リリアンですわ。……殿下。あなたは、決闘に負けました。そして、私の貴重な興行時間を三十分も浪費させた罪を負いました。……マリア様、最終的な請求額を」
「はい! 特別観覧席代、レンタル衣装破損費、精神的ノイズ補填費……合わせて金貨五十枚となりますわ!」
「ご、五十枚……! そんな、今の私には……」
「あら、お困りでしたら、その代金分、私の宿の『掃除係』として働いていただいてもよろしいのですよ? 時給は……そうね、あなたの演算能力の低さを考慮して、通常の三割引きで」
リリアンは、筒の中に残っていた最後のポップコーンを口に放り込み、冷たく微笑んだ。
「さあ、選択なさい。おバカな王子のままで帰るか、私の下で『効率』の基礎を学ぶ、一人の労働者になるかを!」
アシュクロフト領の広場に、リリアンの冷酷で、かつ慈愛(?)に満ちた宣告が響き渡った。
セドリック王子は、折れた剣を握りしめたまま、かつてない人生の岐路に立たされていた。
0
あなたにおすすめの小説
旦那様には愛人がいますが気にしません。
りつ
恋愛
イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。
【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
幼馴染以上、婚約者未満の王子と侯爵令嬢の関係
紫月 由良
恋愛
第二王子エインの婚約者は、貴族には珍しい赤茶色の髪を持つ侯爵令嬢のディアドラ。だが彼女の冷たい瞳と無口な性格が気に入らず、エインは婚約者の義兄フィオンとともに彼女を疎んじていた。そんな中、ディアドラが学院内で留学してきた男子学生たちと親しくしているという噂が広まる。注意しに行ったエインは彼女の見知らぬ一面に心を乱された。しかし婚約者の異母兄妹たちの思惑が問題を引き起こして……。
顔と頭が良く性格が悪い男の失恋ストーリー。
※流血シーンがあります。(各話の前書きに注意書き+次話前書きにあらすじがあるので、飛ばし読み可能です)
愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。
【完結】旦那は堂々と不倫行為をするようになったのですが離婚もさせてくれないので、王子とお父様を味方につけました
よどら文鳥
恋愛
ルーンブレイス国の国家予算に匹敵するほどの資産を持つハイマーネ家のソフィア令嬢は、サーヴィン=アウトロ男爵と恋愛結婚をした。
ソフィアは幸せな人生を送っていけると思っていたのだが、とある日サーヴィンの不倫行為が発覚した。それも一度や二度ではなかった。
ソフィアの気持ちは既に冷めていたため離婚を切り出すも、サーヴィンは立場を理由に認めようとしない。
更にサーヴィンは第二夫妻候補としてラランカという愛人を連れてくる。
再度離婚を申し立てようとするが、ソフィアの財閥と金だけを理由にして一向に離婚を認めようとしなかった。
ソフィアは家から飛び出しピンチになるが、救世主が現れる。
後に全ての成り行きを話し、ロミオ=ルーンブレイス第一王子を味方につけ、更にソフィアの父をも味方につけた。
ソフィアが想定していなかったほどの制裁が始まる。
勝手にしろと言われたので、勝手にさせていただきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
子爵家の私は自分よりも身分の高い婚約者に、いつもいいように顎でこき使われていた。ある日、突然婚約者に呼び出されて一方的に婚約破棄を告げられてしまう。二人の婚約は家同士が決めたこと。当然受け入れられるはずもないので拒絶すると「婚約破棄は絶対する。後のことなどしるものか。お前の方で勝手にしろ」と言い切られてしまう。
いいでしょう……そこまで言うのなら、勝手にさせていただきます。
ただし、後のことはどうなっても知りませんよ?
* 他サイトでも投稿
* ショートショートです。あっさり終わります
私を幽閉した王子がこちらを気にしているのはなぜですか?
水谷繭
恋愛
婚約者である王太子リュシアンから日々疎まれながら過ごしてきたジスレーヌ。ある日のお茶会で、リュシアンが何者かに毒を盛られ倒れてしまう。
日ごろからジスレーヌをよく思っていなかった令嬢たちは、揃ってジスレーヌが毒を入れるところを見たと証言。令嬢たちの嘘を信じたリュシアンは、ジスレーヌを「裁きの家」というお屋敷に幽閉するよう指示する。
そこは二十年前に魔女と呼ばれた女が幽閉されて死んだ、いわくつきの屋敷だった。何とか幽閉期間を耐えようと怯えながら過ごすジスレーヌ。
一方、ジスレーヌを閉じ込めた張本人の王子はジスレーヌを気にしているようで……。
◇小説家になろう、ベリーズカフェにも掲載中です!
◆表紙はGilry Drop様からお借りした画像を加工して使用しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる