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王道学園
恐怖へのカウントダウン
しおりを挟む程なくして廊下であろう部分からものすごい勢いで
駆けて来るのが聞こえた
ガンっと乱暴に開けるかと思えば至極丁寧に開けられた扉
息切れひとつなくすんと澄ました顔で入ってくる先輩を見て可笑しくなって笑ってしまった
それを咎めることなく不意にぎゅっと抱き締められる
え?は?え?
ちょっとどういうことでしょうか?
え、やっぱりなんか変な薬でも飲まされたとか!?
押し返そうと思ってもビクともしないけど優しく壊れ物を扱うような抱きしめ方に違和感をもつ
まるで!!
まるで恋人にするような抱きしめ方だ!!!!!!
え、俺恋人でしたか!?違いますよね?
テンパってる俺は周囲が見えてなかった(デジャブ)
「柊暉さん!」
おっと誰だ?この天使!
間違った天使顔だった!
しかもなんて言った?
柊暉さん、しゅうきさん、、しゅ、う、き、さん、、?
あ!そうか、先輩の名前だ!
聞き慣れないから時間がかかってしまった(´>ω∂`)☆
とか言ってる場合じゃねえ
これって完全に修羅場ってやつではないでしょうか
泣きたいです
「柊暉さん、なんでその子なの?!
ボクの方が顔もかわいいし(うんうん天使顔!)
身体もいいし(ほうほう)、柊暉さんにつり合ってる!!!
それなのにそんな顔がちょっと良さげの(褒め言葉!?)地味な眼鏡に夢中になるなんて信じられない!!(天使くんそれはちょっとお兄さん傷つくよ?ま、俺でも今この状況は疑問なんだがね)」
天使くんそんなに歪めてたらかわいい顔が台無しだよ?
いきなりボッと顔が赤くなった天使くんは
「そんなこと言ってもボクは騙されないんだからね!」
???
シロ先輩なんか言ってたっけ?
何故か先輩には覆いかぶさるようにしてだきしめられるおかげで天使くんは見えなくなってしまった
「なっ!とにかく!柊暉さんから離れて、よっ!」
うーんこのままくっついててもあれだし離れようと試みる
声をかけようにもふがふがとしか言えないしめちゃくちゃ揺さぶられるしでどうしようもなくなった
応援ありがとうございます!
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