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王道学園
貞操の危機
しおりを挟むうーん、、
少しの息苦しさを感じて寝返りをうつ
だが、それを阻むように腕をとられ仰向けにされた
まだ起きたくなかった俺はそれを無視して眠りにつく いや、正確には眠りにつこうとしたんだよ
下半身をまさぐられる感覚をうけるまでは、ね
勢いよく目を開け上体を起こそうとしたが出来なくて それから咄嗟に顔を横に背けた俺は偉いと思う
すぐにチュッという音が右耳から滑り込んできた
あっぶなかったーーー!!!
まっじで危険すぎるよ、この男
ガチで油断ならない!!
『こんな所で何してんですか?風紀委員長様?』
「俺の事知ってくれてるんだ、ならいいよね?」
『は?』
「うっわその強気な感じマジタイプだわ」
色気全開で迫ってくる美しすぎる顔面
サラサラと落ちてくる肩まである綺麗な髪が俺の頬をくすぐる
あと5cmというところでハッと我に返りおさえられてる方と反対の手でその人の唇を覆う
『っぶね、ちょっと!ほんとに危険な人ですね!!』
「へぇ拒むんだ、」
『ていうか俺ですよ?明らか対象外だって言ってたでしょ』
「いやどストライクでしょ、知り合いだったら絶対くってる」
『はぁ、これなら分かります?』
覚醒した頭と体でするりと腕の中からするりと抜け出し近くに置いてある眼鏡をかける
ついでにいつものように髪を下ろして軽く整える
「うっそ、かけるんじゃん?」
『その通りですよ、てかそんな変わんないはずなんですがね』
「いやいやいやいや鏡見たことある?」
『毎日見てますけど?』
「うわマジかよ盲点だわこれは」
とか言ってボソボソと俯いてなんかつぶやいてる風紀はほっといて周りを見渡す
あ、そうか俺昨日ここに閉じ込められたんだったわ
いつの間にか朝になってるなって言っても多分5時くらいだろうけどね
『で先輩は何故ここに?』
「かけるんこそなんで??」
いやいやいやいや、そこ質問返しする?
『俺はいつものやつですよ』
「そう、連絡は?」
『見ての通りですよ』
真っ暗な画面を見せながらそう伝える
だって仕方ないじゃんね!!
俺もこんな所閉じ込められると思わないじゃん
「そっか、でもかけるん危ないよ?」
そういってまた近づいて来る先輩
『え?』
逃げる間もなくあっという間に手を引かれ頭1つ分高い先輩には叶わず腕の中へと引き戻される
そのままうなじあたりに思いっきり吸いつかれた
は????
ちょい待ち!!!!
え?何故キスマをつけられる??????
意味が分からんのですが?
そんな事は可愛い可愛い受けくんたちにお願いしますよ!!!
是非とも観察しますから!
血迷ったとしか思えない先輩は満足気な顔で俺を手放し窓から軽やかに外に出る
「ほらかけるん送ってくからいくよ」
呆然としながらも方向音痴な俺はここで着いて行かなければ無事たどり着くかどうかは分からん
よって方向音痴な俺の選択肢はついていくということしかなかった
応援ありがとうございます!
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