何故婚約解消してくれないのか分かりません

yumemidori

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色々と考えていると何をおもったのかルドルフ様がお姫様抱っこをして移動し始めた
恥ずかしすぎて降ろしてもらうように抗議してみるも何故か一瞥されただけで無視されましたの
とりあえず顔だけは隠したくて覆ってはいましたよ

部屋に着いたようだけれども降ろしてはくれずそのまま横向きにルドルフ様の膝の上に座らせられる形となりました
なんなのよこれ、なんの羞恥プレイなのかしら
絶対に離してはくれないみたいで格闘の末諦めましたわ
部屋に入ったメンバーはクリス、ルドルフ様、レオン様、私、それと信頼出来る従者達数名でした

「それで~?サーシャちゃん」
「おいッ」
「はい?」
「状況は理解出来てるのかなぁ?」
「いえ、ええっと、?」
「だぁよねぇ!ルドルフ、質問は順番にしないと」
「はぁー、サーシャ」
「はい?」
「こいつのことが好きなのか?」
ええっとクリスのことだよね?もちろん友達としてだけど

「はい、好きです」
あれ?これは言ってはいけない言葉だったの?すっごく空気が重くなった気がするんだけれども
「俺と婚約をなくしたいほどにか?」
「?んんん?えっと、?」
「どっちなんだ」
「婚約自体をなくしたいのはルドルフ様の方では??」
「は?」
「あ、えぅ、っと私といても楽しくなさそうでしたので政略結婚でもありませんし、その方がよろしいかと」

「そんなはずはない!!」
ビクッと突然の大声にビックリする
「あ、いや驚かせてすまない。そもそも結婚は私の方から頼んだんだ」
え?
「両親達が口癖のようによく言っていたのは本気で実行するつもりはなかったらしい。でも私が言い出したんだ、サーシャと結婚したいとね」
あれ?待って、そんな話聞いたことない
だって両親の話の延長線でだってことだったんじゃないの?だから仕方なく婚約したんだよね?
だから私にあんな態度だったのではないの?

「あの時のこいつ必死だったよ~。まぁ~、今も相当必死だけどねぇ」
「レオン!」
「いいじゃねぇーの、ルドルフさんよぉ
お前が全然伝えないせいでちーっともサーシャちゃんには伝わってないんだからねぇ~」
「ぐッ」
「それでぇ、サーシャちゃんはどっちをとるの~?」
ニヤニヤとしている笑顔で問われる質問の意図がさっきから本当に分からない

「あのそれなんですけどどう言う意味でしょう?」
「このままこいつと隣国へ行くのかどうかってことだ」
「?ええ、もちろん行きますよ」
「ブッ、あははッ!!もう、っだめだ!面白すぎる!!これはもう最高すぎやしねぇーか~
ひぃーふぅー
はぁ、っともう充分楽しんだしそろそろ種明かししちゃった方がいいよね~?
ねぇ?第3王位継承者のクリスティーナ・ペトロヴナ様?」

「ふふ、ですね
それでは改めまして第一王女のクリスティーナ・ペトロヴナと申します
とある事情で性別を偽って留学していました。どうかこのような無礼をお許しくださいませ
あと一つだけ。私は既に人妻ですよ」
そう、クリスは男性の見た目や仕草ですがれっきとした女性なのよ?
……なるほどそういうことでしたか
やっとさっきの質問の意味がわかったわ
私がクリスと駆け落ちをしようとしていたと思っていたのですね
ていうか、結婚していただなんて初耳なんだけれどポカンとしているルドルフ様へ今回の目的を話す

「今回クリスの国へ訪れるのはダンスを習うためです
なんでも国中で話題となっている‘ボンオドリ’というものを学びに行くのに私が派遣されました」
「では帰ってくるのか?」
「ええ、夏休みの間ということでしたので3週間ほどではないでしょうか?」
「そうか」
そこから何も発さなくなったルドルフ様へ呼びかけるとこっちを見ないでくれと言われてしまった

「貴重なルドルフを見れて俺は満足だよ~
じゃ少しだけ時間をあげますかねぇ」
「ええ、では下で待ってます」
パタンとドアが閉まる

「本当に帰ってくるんだな?」
「はい」
わぁ、、
こんなルドルフ様の笑顔を向けられたのは初めてかもしれない
次第に頬が赤くなってしまうのを感じて俯いてしまう私。髪を取られてそこにキスを落とされるのが視界の端に映るのが見えた

「好きだよサーシャ、帰りを待っているよ」
初めて告げられたルドルフ様のお気持ち
ふわふわとあったかい気持ちになって眩しさを感じるルドルフ様の顔を見ることは出来なかった



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