虚無 - vanitas -

Riberion Vanitas

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ヨーロッパ某国の教会③ -白川 華ヰ子-

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人間達が昔の私に何をして来たかを。
最初は私の身体をバラバラにし、次は火炙り。毒を盛り殺し、拷問で息絶えて、今回の様に実験を行って殺した。
何故いつも人間は私を傷つけるのか、力を使い人々を助けて来たのに。どうして…
「考えるのはよそう。もう人間を助けても意味がないんだ。」
小さな身体を起こして、ゆっくり歩みを進める。力を使いドアを開けると、昔から好きだった日本の大和の森に着いた。
ここは昔と変わっていなかった。静かで頬に当たる風が気持ち良い。森がお帰りと言ってくれる。人間以外の生きとし生けるもの全てが、私を昔と変わらず祝福してくれる。
「皆んなただいま。ここを守ってくれてありがとう。」
話しかけると木々や鳥達、他の生き物も返事をしてくれる。
私は真っ直ぐ美しい楠の下にある、昔住んでいた場所に向かう。流石にもうそこには何も無かったけど、力を使いそこに私の家を作った。
昔の最初に住んでいた家と同じ家を。当時は受け入れられなかった家だけど、今の時代なら少し洋風なお家で片付けられる様な家。
家の中に入り、椅子に座り落ち着くと、次第にさっきまでいた教会の事が思い出される。そして、教会での強い感情が蘇る。
無意識に力を使い、その感情達が7つの卵として出て来る。
卵達に一つずつ名前を付けていく。

1番大きくパールの様に輝く卵には【リベリオン】。
トパーズの様に輝いている卵には【コシュマール】。
ルビーの様に輝く卵には【ロコ】。
エメラルドの様に輝く卵には【カタストロフィ】。
黒曜石の様に輝く卵には【ドミナシオン】。
サファイアの様に輝く卵には【ソリチュード】。
水晶の様に輝く卵には【デゼスポワール】。

名前を付けていくにつれて、身体がどんどん重く眠たくなる。ずっと眠ってしまう様な、深い眠りに。
眠る前に、1番大きな卵に話しかける。
「人間はね、沢山間違いを犯したのに学ばないの。いつも自分の事を優先して、誰かが傷つく事を考えない。もう守らない。もう…いらない。私は少し休むね。」
そのまま私は深い眠りに着く。夢の中で、今世出来た友達の事を思い出しながら。
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