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第二章
100.番外編(恋する花火)
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最後に、樹(①、②)と志木のイメージイラストがあります!
*** *** ***
「じゃあ、今日の5時頃に家に迎えに行くから」
「おう!!またあとでなー!!!」
元気に走って去っていく樹ちゃんの後ろ姿を見送る。
可愛いんだけど転けないか心配になる…と思ったそばから小さく転けて
「うわっ!」と思ったら無事にバランスを取って立ち止まってこちらを振り返った。
「樹ちゃん、廊下は走ってはいけません」
「へーい」
テヘヘと笑って今度はちょっと競歩気味に去っていくのを見て噴き出した。
なんであんなに面白いのに可愛いんだろう。
今日は樹ちゃんと(あと、あいつらと)祭りデートだ。
俺の地元の氏神様の祭りだ。
打ち上げ花火は例の穴場スポットで見る予定。
去年、樹ちゃんに片思いをしていた頃に初めてキスをした場所。
まさか付き合えるようになるとは思ってなかったし、
さらには複数名になるなんて考えもしなかった(当たり前だ)
あの時は、樹ちゃんが好きで欲しくて苦しかった。
男同士だからどうやって口説き落とそうかと毎日考えていたな。
念願の転校と樹ちゃんと付き合えるという幸運を掴んでから、俺の人生は大きく変わったし運がかなり良くなったと実感している。
「俺の幸運の女神だな、樹ちゃんは」
委員会に出られなくなったクラスメイトの代打で俺が出席することになって、樹ちゃんと一緒に帰れなかったが今日はこのあとデートができるから全然気にならねぇ。
本当は2人きりがいいんだが仕方がない。
ただ、あいつらはどうしても外せない家の用事で遅れての合流だ。
「抜け駆けすんなよ!」と釘は刺されてはいるが、隙さえあれば抜け駆け
するに決まってるだろう。そういうあいつらだって絶対するだろうし。
合流するまでの間は2人きりだ。本当はもっと遅くに待ち合わせても良かったが少しでも長く一緒にいたいから早めに迎えに行くことにした。
「浴衣着てくれねぇかなー」
「志木くん、お祭りデートなの?」
無意識に口から出ていたらしい。
脳内が花畑にも程があるだろうが。
「すまん。口に出てたか」
「ふふふ。お祭りデートいいよねー。私も来週デートなんだけど、浴衣を着るつもりなんだ。やっぱり、浴衣着てほしいもん?」
「あー…人によるだろうが俺は見たいかな。滅多に見れるもんじゃねぇし」
「だよねぇ…あ!でも、下駄履くと指の間が擦りむけちゃうから、歩幅合わせてあげてね?」
「そうか、確かにそうだよな。段履き慣れていないもんな。ありがと」
「いいえー。どういたしまして。お互い楽しもうね!」
「あぁ」
すっかり忘れていたが、浴衣といえば下駄で足の指負傷はよくあることだよな。
昔付き合ってた子で同じように足を痛めたことがあったよな。
うん、ゆっくり歩こう。あと、あんまり歩き回らないようにしよう。
樹ちゃんが浴衣を着る保証なんかないのに、そんなことを考えながら委員会を過ごした。
委員会が終わって速攻で帰宅してザッとシャワーを浴びる。
持ち物をチェックして…ふと、携帯ローションが目に入った。
「あー…念の為、念の為だから」
誰に言い訳しているのか分からんが、なんとなく口に出して誤魔化しながらローションを何袋かポケットに突っ込んだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「た、樹ちゃん……!!!!」
「よ、よぅ…ど、どう…かな?」
目の前には浴衣姿の樹ちゃんがちょっと頬を染めて立っている。
家に迎えに行って、玄関から出てきた時の衝撃たるや!
神様ありがとう!!!!
「さいっっこう!!!!めちゃくちゃ似合ってるぜ。可愛い」
「かっこいいが嬉しいんだけど」
「かっこ可愛い」
「可愛いは抜けないんかい!」
紺色の浴衣に、鈍い朱色の帯が差し色になっていて可愛い。
巾着も朱色で揃えている。
男っぽい着こなしだけど、帯は兵児帯でも可愛いだろうな。
「志木は相変わらずワイルドな男前で、か、かっこいい…よ」
「ありがとな」
お互いに照れつつ手を繋いで歩き出す。
「家まで迎えに来てくれてありがとうな。別に最寄り駅の待ち合わせで良かったのに。委員会終わってから準備とかして大変だったろ?」
「ありがとな。でも、俺が少しでも長く2人きりでいたかったからさ。気にすんなよ」
「お、おう…」
樹ちゃんが耳まで真っ赤に染まって照れている。
少し俯いた頸が色っぽくて思わずキスをしたくなるが、我慢だ我慢。
まだあたりは明るいからな。
手を繋いでいる時点であんまり関係ない気がするが。
「樹ちゃん、もし足が痛くなったら遠慮しないで言えよ?樹ちゃんが痛い思いする方が俺ら嫌だからさ」
「わかった…」
「浴衣なんか着てこなきゃ良かったとか考えてないよな?絶対にそれはないから!俺は見れて嬉しいから、着てくれてありがとう」
「ブハッ!なんだよそれ」
あぁ…今日も今日とて樹ちゃんの笑顔は本当に可愛い。
「志木!!あれ、あれ食おうぜ!」
グイグイ手を引っ張って屋台に向かって歩く樹ちゃんの後頭部を見て愛しさが込み上げてくる。好きな人の後頭部を見てこんな気持ちになる日が来るとは…樹ちゃんは俺に色んな感情を教えてくれる。
着いた先は「北海道じゃがいも」とデカデカと書かれた蒸かし芋。
デケェ芋にバターとチーズが乗っかっているハイカロリーな食い物。
樹ちゃんて芋好きだよな。
「結構デカいから半分こしようか?他にも食べたいのあるだろ?」
そういうと、バッ!とこちらを勢いよく振り向いた樹ちゃんの目が輝いている
樹ちゃんは食いしん坊なんだが食が細いんだよな。
俺らの中で一番食べられないから、全員でシェアしてなるべく樹ちゃんが食べたいもんを全部食べれるようにしている。
篠田も見た目によらずかなり食べる方だし、暁は体動かしてるから言わずもがな。
俺も結構食う。だから樹ちゃんの食べたい物は大概全部食べれる。
俺らってマジで樹ちゃん中心だなと思うけど、それすら嬉しい。
「樹ちゃん、ほっぺたにケチャップ付いてる」
「あ、サンキュー」
アメリカンドックを頬張った時に頬についたケチャップを指で拭ってやる。
その後にティッシュで拭う俺を見て変な顔をしている樹ちゃんと目が合った。
「どうした?」
「いや…最初からティッシュでよくねぇ?あと、志木さ…指で取ったやつ自然に舐めたな?」
「そうだったか?」
無意識すぎて全然気づいてなかった。
「家だったらそのまま舐めてキスしてっけどな」
「バッ…!バカ!」
顔を真っ赤にしてもうっ!と言いながらアメリカンドックを食べているのを幸せな気持ちでみる。
「フハハ。志木、見てみて。俺の舌青くなってる?」
ブルーハワイ味のかき氷を食べてる樹ちゃんが「べ」と舌を出した。
見事に染まった樹ちゃんの舌を見ながら可愛くて笑ってしまう。
「染まってるよ。樹ちゃん、こっち」
手を引っ張って建物の影に入る。
樹ちゃんが持っているかき氷の器を取ると不思議そうな顔をした。
「もっかい見せて?」
「ん?ベー」
青く染まった樹ちゃんの舌をパクッと食べて優しくねぶる。
「ん…ふ…ちゅるっ…し、志木」
「ふっ、甘いな」
ほんのり冷たくなった樹ちゃんの舌を俺の口の中で暖める。
俺の胸元の服をギュッと握る樹ちゃんが愛おしい。
「あ、はぁ…。バカ志木」
「ふふふ。ごちそうさま。さっきから可愛すぎてずっとキスしたかった」
「うぅぅ…俺も…キスしたかった」
あー…可愛い。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「勝たちは何時頃に合流するって?」
「んー…あと1時間くらいしたら来るってさ」
「そっか」
ラインでも「抜け駆け禁止」などと2人して釘を刺してくる。
2人してグループラインに送らないのが笑える。
ま、こんなチャンスは滅多にないからしっかり抜け駆けさせてもらうがな。
「そろそろ場所移動しようか」
「おう」
少し早いが、花火を見る穴場スポットへ移動して樹ちゃんに虫除けスプレーを吹きかけると、樹ちゃんが爆笑した。
「なんだよ」
「アハハハハハ!いや、去年思い出してさ。あん時もオカンみたいだなって思ったんだよ。オカンは健在だな!」
「そりゃーそうだろ。樹ちゃんの肌に跡をつけるのは俺らだけでいいんだよ」
「うっ…!」
経験値の高いイケメンはこれだから!とかぶつぶつ言っている樹ちゃんを膝の間に座らせる。すぽっと収まって可愛い。サイズ感すらぴったりとか意味わかんねぇ。
ちゅっちゅっと首筋に軽くキスを落とすと、樹ちゃんの息が甘く湿る。
そのまま唇で喰むと小さく甘く喘ぐのがたまらない。
「樹ちゃん、覚えてる?」
「あっ…はぁ…ん?なにを?」
「去年、ここでキスしたの」
こく、と恥ずかしそうにうなづくのを見ているとたまらなくなった。
「あの時はもう樹ちゃんに惚れてて、どうしたら好きになってもらえるのか毎日考えてた。奇跡が起きて樹ちゃんと付き合えた。だから俺はさ、樹ちゃんを離してやれねぇんだ」
「俺だって…俺だって!志木が別れたいって言っても離してやらない!」
「ハハハ!さいっこー。俺ら、ラブラブなバカップルだな?」
こっちを振り返る樹ちゃんの目が、俺が好きでたまらないって訴えるから。
もう、無理だった。
「し、志木?」
「ごめんな樹ちゃん。我慢できねぇ」
神社の裏にある古屋の中に樹ちゃんを連れ込んで噛み付くようなキスをする。
樹ちゃんが震える腕を首に巻き付けてキスに応えてくれる。
膝を割って間に足を差し込むと、樹ちゃんのちんこが既に兆していてプツッと何かが切れたような感じがした。
「しき…しきぃ。は…ぁぁん」
「樹ちゃんのおまんこ、柔らかくなって俺の指もう3本食べてるよ?」
「いわないでよぅ」
樹ちゃんが俺の足元に沈んだ。
「俺のちんこ舐めてくれんの?」
「ん…じゅぼっ…ちゅっ…」
やっべぇ。視覚の暴力。俺のちんこを美味しそうに夢中でしゃぶる樹ちゃんを見てると思わずいきそうになって奥歯をグッと噛み締めて堪える。
「樹ちゃん、もういいよ」
「…きもちくない?」
「ちゲェよ。気持ち良すぎてもういきそうなの」
へにょ、と眉を八の字にして悲しそうな顔をするから慌てて言うと、嬉しそうな顔をするからたまらない。
「樹ちゃんの口でいくのもいいけど、今日は樹ちゃんの中でいきたい。最近なかなか時間が合わなくてセックスできてないだろ?」
「う、うん。俺も志木のはやく欲しい」
「顔見てキスしながら入れてぇから、この上に乗せるな」
作業台の上に樹ちゃんを寝かせてから胸元をはだけさせて露わにする。いつもはほんのりピンクの乳首が興奮して赤くピンと立っていて興奮する。
「美味そうだな。ちゅ…レロ…ジュルッ」
「やぁ!あぁぁん!ちゅよいぃ…ひゃう!」
かり、と甘噛みすると体が跳ねて、もっともっととねだるように胸を突き出してくる。乳首を愛撫しながら柔らかくなったおまんこへバキバキになったちんこをゆっくり沈めていくと、気持ち良すぎたのか「やぁー…」と可愛い声を小さく上げながらぽろぽろと涙を流す。
「すげぇ気持ちいい…樹ちゃんの奥に精液ぶちまけてぇ。ハハッ、なに?欲しいの?ぎゅうぎゅうに締め付けられてんだけど」
「ほし、ほしい…しきのセーえき、奥にいっぱいほしいよぅ」
「あ゛ーーーー!マジでエロいな!俺の奥さんは!!!!」
「やぅ♡」
「なに?奥さんって言われて感じちゃった?」
「ん♡」
「えっろいな、マジで可愛い。ほんと好き。愛してるよ」
「あぁっ!あぁーーー」
「可愛い。愛してるって言われていっちゃったな。あー、俺ももうダメだ。イクッ!」
ちんこを引き抜いて扱いてまんこにくっつけながら射精する。
樹ちゃんの腹に少し出た樹ちゃん自身の精液と、俺が出したまんこについた俺の精液がエロすぎて鼻血でそう。
ピクピクと軽く震えてる樹ちゃんはかなり深く感じたようで目が虚だ。
そんな姿すらエロすぎてつらい。
「やべーな、ちんこが全然萎えねぇ」
乳首が俺の唾液でテロテロに光っていて俺を誘う。
口元も閉めきれずに涎が垂れている。
ダメだ。もういっかいしてぇ。
樹ちゃんに覆い被さろうとした時
ブーッ、ブーッ
無常にもスマホのバイブ音が至福のエロタイムのタイムアップを告げた。
「「おい!抜け駆け禁止つったよな?!」」
「すまんな(了承はしてねぇだろ)」
「クソが!」
「あぁぁ…樹、そんなエロい顔して。襲っちゃうよ?ちょっと!志木!浴衣ちゃんと直してあげてよ!」
「それは本当にすまん」
「樹は…自分で着付けできないよね?」
「ん…」
ヒュルルル……ドーーーーン!
「あ」
打ち上げ花火の音につられて空を見上げる樹ちゃんに俺らは息をのむ。
花火のあかりに照らされた気だるげな樹ちゃんがあまりに妖艶で。
空を見上げていた樹ちゃんがふと俺らを見て淫猥に微笑んだ。
乱れたままの胸元があかりに照らされて誰かの喉がごくりと鳴った。
「樹、おいで。あとでちゃんと着せてあげるから」
「おい、足元ふらふらじゃねーか。ほら、抱っこしてやる。こい」
「ん」
また小屋に4人で戻って、思う存分樹ちゃんを貪った。
浴衣姿の樹ちゃんのエロさはカンストしていて暴力的だ。
俺らに貪られてヘロヘロでエロエロな樹ちゃんをそのまま帰すことは出来ないから、全員俺の家に泊まることとなった。
両親は母親の実家に帰省しているし、兄貴は彼女の家に泊まっているから家族は誰もいないというと「じゃあ、樹の中に出しちゃってもいいよね?」と篠田が言い出して、それに反応した樹ちゃんが乱れに乱れるもんだから俺らは大いに滾った。
去年の今頃の俺に伝えたい。
来年は樹ちゃんが俺の腕の中いるよと。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
樹イメージ①
樹イメージ②
志木イメージ
*** *** ***
「じゃあ、今日の5時頃に家に迎えに行くから」
「おう!!またあとでなー!!!」
元気に走って去っていく樹ちゃんの後ろ姿を見送る。
可愛いんだけど転けないか心配になる…と思ったそばから小さく転けて
「うわっ!」と思ったら無事にバランスを取って立ち止まってこちらを振り返った。
「樹ちゃん、廊下は走ってはいけません」
「へーい」
テヘヘと笑って今度はちょっと競歩気味に去っていくのを見て噴き出した。
なんであんなに面白いのに可愛いんだろう。
今日は樹ちゃんと(あと、あいつらと)祭りデートだ。
俺の地元の氏神様の祭りだ。
打ち上げ花火は例の穴場スポットで見る予定。
去年、樹ちゃんに片思いをしていた頃に初めてキスをした場所。
まさか付き合えるようになるとは思ってなかったし、
さらには複数名になるなんて考えもしなかった(当たり前だ)
あの時は、樹ちゃんが好きで欲しくて苦しかった。
男同士だからどうやって口説き落とそうかと毎日考えていたな。
念願の転校と樹ちゃんと付き合えるという幸運を掴んでから、俺の人生は大きく変わったし運がかなり良くなったと実感している。
「俺の幸運の女神だな、樹ちゃんは」
委員会に出られなくなったクラスメイトの代打で俺が出席することになって、樹ちゃんと一緒に帰れなかったが今日はこのあとデートができるから全然気にならねぇ。
本当は2人きりがいいんだが仕方がない。
ただ、あいつらはどうしても外せない家の用事で遅れての合流だ。
「抜け駆けすんなよ!」と釘は刺されてはいるが、隙さえあれば抜け駆け
するに決まってるだろう。そういうあいつらだって絶対するだろうし。
合流するまでの間は2人きりだ。本当はもっと遅くに待ち合わせても良かったが少しでも長く一緒にいたいから早めに迎えに行くことにした。
「浴衣着てくれねぇかなー」
「志木くん、お祭りデートなの?」
無意識に口から出ていたらしい。
脳内が花畑にも程があるだろうが。
「すまん。口に出てたか」
「ふふふ。お祭りデートいいよねー。私も来週デートなんだけど、浴衣を着るつもりなんだ。やっぱり、浴衣着てほしいもん?」
「あー…人によるだろうが俺は見たいかな。滅多に見れるもんじゃねぇし」
「だよねぇ…あ!でも、下駄履くと指の間が擦りむけちゃうから、歩幅合わせてあげてね?」
「そうか、確かにそうだよな。段履き慣れていないもんな。ありがと」
「いいえー。どういたしまして。お互い楽しもうね!」
「あぁ」
すっかり忘れていたが、浴衣といえば下駄で足の指負傷はよくあることだよな。
昔付き合ってた子で同じように足を痛めたことがあったよな。
うん、ゆっくり歩こう。あと、あんまり歩き回らないようにしよう。
樹ちゃんが浴衣を着る保証なんかないのに、そんなことを考えながら委員会を過ごした。
委員会が終わって速攻で帰宅してザッとシャワーを浴びる。
持ち物をチェックして…ふと、携帯ローションが目に入った。
「あー…念の為、念の為だから」
誰に言い訳しているのか分からんが、なんとなく口に出して誤魔化しながらローションを何袋かポケットに突っ込んだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「た、樹ちゃん……!!!!」
「よ、よぅ…ど、どう…かな?」
目の前には浴衣姿の樹ちゃんがちょっと頬を染めて立っている。
家に迎えに行って、玄関から出てきた時の衝撃たるや!
神様ありがとう!!!!
「さいっっこう!!!!めちゃくちゃ似合ってるぜ。可愛い」
「かっこいいが嬉しいんだけど」
「かっこ可愛い」
「可愛いは抜けないんかい!」
紺色の浴衣に、鈍い朱色の帯が差し色になっていて可愛い。
巾着も朱色で揃えている。
男っぽい着こなしだけど、帯は兵児帯でも可愛いだろうな。
「志木は相変わらずワイルドな男前で、か、かっこいい…よ」
「ありがとな」
お互いに照れつつ手を繋いで歩き出す。
「家まで迎えに来てくれてありがとうな。別に最寄り駅の待ち合わせで良かったのに。委員会終わってから準備とかして大変だったろ?」
「ありがとな。でも、俺が少しでも長く2人きりでいたかったからさ。気にすんなよ」
「お、おう…」
樹ちゃんが耳まで真っ赤に染まって照れている。
少し俯いた頸が色っぽくて思わずキスをしたくなるが、我慢だ我慢。
まだあたりは明るいからな。
手を繋いでいる時点であんまり関係ない気がするが。
「樹ちゃん、もし足が痛くなったら遠慮しないで言えよ?樹ちゃんが痛い思いする方が俺ら嫌だからさ」
「わかった…」
「浴衣なんか着てこなきゃ良かったとか考えてないよな?絶対にそれはないから!俺は見れて嬉しいから、着てくれてありがとう」
「ブハッ!なんだよそれ」
あぁ…今日も今日とて樹ちゃんの笑顔は本当に可愛い。
「志木!!あれ、あれ食おうぜ!」
グイグイ手を引っ張って屋台に向かって歩く樹ちゃんの後頭部を見て愛しさが込み上げてくる。好きな人の後頭部を見てこんな気持ちになる日が来るとは…樹ちゃんは俺に色んな感情を教えてくれる。
着いた先は「北海道じゃがいも」とデカデカと書かれた蒸かし芋。
デケェ芋にバターとチーズが乗っかっているハイカロリーな食い物。
樹ちゃんて芋好きだよな。
「結構デカいから半分こしようか?他にも食べたいのあるだろ?」
そういうと、バッ!とこちらを勢いよく振り向いた樹ちゃんの目が輝いている
樹ちゃんは食いしん坊なんだが食が細いんだよな。
俺らの中で一番食べられないから、全員でシェアしてなるべく樹ちゃんが食べたいもんを全部食べれるようにしている。
篠田も見た目によらずかなり食べる方だし、暁は体動かしてるから言わずもがな。
俺も結構食う。だから樹ちゃんの食べたい物は大概全部食べれる。
俺らってマジで樹ちゃん中心だなと思うけど、それすら嬉しい。
「樹ちゃん、ほっぺたにケチャップ付いてる」
「あ、サンキュー」
アメリカンドックを頬張った時に頬についたケチャップを指で拭ってやる。
その後にティッシュで拭う俺を見て変な顔をしている樹ちゃんと目が合った。
「どうした?」
「いや…最初からティッシュでよくねぇ?あと、志木さ…指で取ったやつ自然に舐めたな?」
「そうだったか?」
無意識すぎて全然気づいてなかった。
「家だったらそのまま舐めてキスしてっけどな」
「バッ…!バカ!」
顔を真っ赤にしてもうっ!と言いながらアメリカンドックを食べているのを幸せな気持ちでみる。
「フハハ。志木、見てみて。俺の舌青くなってる?」
ブルーハワイ味のかき氷を食べてる樹ちゃんが「べ」と舌を出した。
見事に染まった樹ちゃんの舌を見ながら可愛くて笑ってしまう。
「染まってるよ。樹ちゃん、こっち」
手を引っ張って建物の影に入る。
樹ちゃんが持っているかき氷の器を取ると不思議そうな顔をした。
「もっかい見せて?」
「ん?ベー」
青く染まった樹ちゃんの舌をパクッと食べて優しくねぶる。
「ん…ふ…ちゅるっ…し、志木」
「ふっ、甘いな」
ほんのり冷たくなった樹ちゃんの舌を俺の口の中で暖める。
俺の胸元の服をギュッと握る樹ちゃんが愛おしい。
「あ、はぁ…。バカ志木」
「ふふふ。ごちそうさま。さっきから可愛すぎてずっとキスしたかった」
「うぅぅ…俺も…キスしたかった」
あー…可愛い。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「勝たちは何時頃に合流するって?」
「んー…あと1時間くらいしたら来るってさ」
「そっか」
ラインでも「抜け駆け禁止」などと2人して釘を刺してくる。
2人してグループラインに送らないのが笑える。
ま、こんなチャンスは滅多にないからしっかり抜け駆けさせてもらうがな。
「そろそろ場所移動しようか」
「おう」
少し早いが、花火を見る穴場スポットへ移動して樹ちゃんに虫除けスプレーを吹きかけると、樹ちゃんが爆笑した。
「なんだよ」
「アハハハハハ!いや、去年思い出してさ。あん時もオカンみたいだなって思ったんだよ。オカンは健在だな!」
「そりゃーそうだろ。樹ちゃんの肌に跡をつけるのは俺らだけでいいんだよ」
「うっ…!」
経験値の高いイケメンはこれだから!とかぶつぶつ言っている樹ちゃんを膝の間に座らせる。すぽっと収まって可愛い。サイズ感すらぴったりとか意味わかんねぇ。
ちゅっちゅっと首筋に軽くキスを落とすと、樹ちゃんの息が甘く湿る。
そのまま唇で喰むと小さく甘く喘ぐのがたまらない。
「樹ちゃん、覚えてる?」
「あっ…はぁ…ん?なにを?」
「去年、ここでキスしたの」
こく、と恥ずかしそうにうなづくのを見ているとたまらなくなった。
「あの時はもう樹ちゃんに惚れてて、どうしたら好きになってもらえるのか毎日考えてた。奇跡が起きて樹ちゃんと付き合えた。だから俺はさ、樹ちゃんを離してやれねぇんだ」
「俺だって…俺だって!志木が別れたいって言っても離してやらない!」
「ハハハ!さいっこー。俺ら、ラブラブなバカップルだな?」
こっちを振り返る樹ちゃんの目が、俺が好きでたまらないって訴えるから。
もう、無理だった。
「し、志木?」
「ごめんな樹ちゃん。我慢できねぇ」
神社の裏にある古屋の中に樹ちゃんを連れ込んで噛み付くようなキスをする。
樹ちゃんが震える腕を首に巻き付けてキスに応えてくれる。
膝を割って間に足を差し込むと、樹ちゃんのちんこが既に兆していてプツッと何かが切れたような感じがした。
「しき…しきぃ。は…ぁぁん」
「樹ちゃんのおまんこ、柔らかくなって俺の指もう3本食べてるよ?」
「いわないでよぅ」
樹ちゃんが俺の足元に沈んだ。
「俺のちんこ舐めてくれんの?」
「ん…じゅぼっ…ちゅっ…」
やっべぇ。視覚の暴力。俺のちんこを美味しそうに夢中でしゃぶる樹ちゃんを見てると思わずいきそうになって奥歯をグッと噛み締めて堪える。
「樹ちゃん、もういいよ」
「…きもちくない?」
「ちゲェよ。気持ち良すぎてもういきそうなの」
へにょ、と眉を八の字にして悲しそうな顔をするから慌てて言うと、嬉しそうな顔をするからたまらない。
「樹ちゃんの口でいくのもいいけど、今日は樹ちゃんの中でいきたい。最近なかなか時間が合わなくてセックスできてないだろ?」
「う、うん。俺も志木のはやく欲しい」
「顔見てキスしながら入れてぇから、この上に乗せるな」
作業台の上に樹ちゃんを寝かせてから胸元をはだけさせて露わにする。いつもはほんのりピンクの乳首が興奮して赤くピンと立っていて興奮する。
「美味そうだな。ちゅ…レロ…ジュルッ」
「やぁ!あぁぁん!ちゅよいぃ…ひゃう!」
かり、と甘噛みすると体が跳ねて、もっともっととねだるように胸を突き出してくる。乳首を愛撫しながら柔らかくなったおまんこへバキバキになったちんこをゆっくり沈めていくと、気持ち良すぎたのか「やぁー…」と可愛い声を小さく上げながらぽろぽろと涙を流す。
「すげぇ気持ちいい…樹ちゃんの奥に精液ぶちまけてぇ。ハハッ、なに?欲しいの?ぎゅうぎゅうに締め付けられてんだけど」
「ほし、ほしい…しきのセーえき、奥にいっぱいほしいよぅ」
「あ゛ーーーー!マジでエロいな!俺の奥さんは!!!!」
「やぅ♡」
「なに?奥さんって言われて感じちゃった?」
「ん♡」
「えっろいな、マジで可愛い。ほんと好き。愛してるよ」
「あぁっ!あぁーーー」
「可愛い。愛してるって言われていっちゃったな。あー、俺ももうダメだ。イクッ!」
ちんこを引き抜いて扱いてまんこにくっつけながら射精する。
樹ちゃんの腹に少し出た樹ちゃん自身の精液と、俺が出したまんこについた俺の精液がエロすぎて鼻血でそう。
ピクピクと軽く震えてる樹ちゃんはかなり深く感じたようで目が虚だ。
そんな姿すらエロすぎてつらい。
「やべーな、ちんこが全然萎えねぇ」
乳首が俺の唾液でテロテロに光っていて俺を誘う。
口元も閉めきれずに涎が垂れている。
ダメだ。もういっかいしてぇ。
樹ちゃんに覆い被さろうとした時
ブーッ、ブーッ
無常にもスマホのバイブ音が至福のエロタイムのタイムアップを告げた。
「「おい!抜け駆け禁止つったよな?!」」
「すまんな(了承はしてねぇだろ)」
「クソが!」
「あぁぁ…樹、そんなエロい顔して。襲っちゃうよ?ちょっと!志木!浴衣ちゃんと直してあげてよ!」
「それは本当にすまん」
「樹は…自分で着付けできないよね?」
「ん…」
ヒュルルル……ドーーーーン!
「あ」
打ち上げ花火の音につられて空を見上げる樹ちゃんに俺らは息をのむ。
花火のあかりに照らされた気だるげな樹ちゃんがあまりに妖艶で。
空を見上げていた樹ちゃんがふと俺らを見て淫猥に微笑んだ。
乱れたままの胸元があかりに照らされて誰かの喉がごくりと鳴った。
「樹、おいで。あとでちゃんと着せてあげるから」
「おい、足元ふらふらじゃねーか。ほら、抱っこしてやる。こい」
「ん」
また小屋に4人で戻って、思う存分樹ちゃんを貪った。
浴衣姿の樹ちゃんのエロさはカンストしていて暴力的だ。
俺らに貪られてヘロヘロでエロエロな樹ちゃんをそのまま帰すことは出来ないから、全員俺の家に泊まることとなった。
両親は母親の実家に帰省しているし、兄貴は彼女の家に泊まっているから家族は誰もいないというと「じゃあ、樹の中に出しちゃってもいいよね?」と篠田が言い出して、それに反応した樹ちゃんが乱れに乱れるもんだから俺らは大いに滾った。
去年の今頃の俺に伝えたい。
来年は樹ちゃんが俺の腕の中いるよと。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
樹イメージ①
樹イメージ②
志木イメージ
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秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
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お久しぶりで〜す!
相変わらずの樹ちゃんですね〜💕
Madame gray-01さま
お久しぶりですー!
コメントありがとうございます♡
相変わらずの樹を今後ともよろしくお願いします笑
一気読みしました!!!
無自覚お色気ダダ漏れの樹ちゃん最高です😊
更新楽しみにしてます💕
Madame gray-01さま
コメントありがとうございます!
しかも、一気読みしてくださったとは!!なんと嬉しい!
嬉しいコメント、本当に励みになります♡
めっちゃ好きです!!
のんびり執筆して欲しいけどもっと早く読みたいと思うぐらい集中して読んでました!(ฅωฅ//)♡
執筆頑張ってください!!!٩( •̀ω•́ )ﻭファイト!!
めいさま
ありがとうございます!!!
なんって嬉しいお言葉……!めちゃくちゃ嬉しいです(感涙)
コメントものすごく励みになります。執筆頑張ります (ง๑ •̀_•́)ง