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第一章
37.鈍いを通り越して発想が異次元
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志木はベッドから下りて雅樹の横へ座った。
入れ替わるように不貞腐れた樹がベッドに寝転んでスマホを弄っている。
「女の子は今でも可愛いと思うし、好きだけど…今は樹以外に欲情しないんだよねぇ」
「相当キてんな…」
「うん。でも、それが嬉しいんだよ。樹に心底惚れてるってのが」
「ふぅん。篠田、確認したい事があるんだけどよ…」
「なに?」
「樹ちゃんて…鈍い?っていうか、受け止め方と発想の転換独特?」
「気づいた?」
「俺、さっきちゃんと自分の気持ち伝えたし、
樹ちゃんにも好きだって言ってもらえたはずなんだが…」
「それ、ベッドの中での睦言でしょ?」
「まぁ…そうだが」
「それねぇ、俺も勝も同じ状況だよ。
ただ、樹自身が気づきたくないのかなと思って、それ以上追及してないだけ」
「気づきたくない…?」
「あの子、けっこう拗らせちゃってるから」
雅樹は苦笑して樹を見た。その眼差しは愛情と慈愛しかない。
「力業で”これは友情だ”って思い込んで結論付けるんだよ。
自分で気づいてくれるのを待ってるんだけどねぇ」
「そ、そうなのか。話してて微妙にすれ違ったまま平行線を辿ってる気がしてたが…」
「ふふふ。志木、諦める気ない?」
「あるわけねぇだろ。お前らに譲る気もねぇよ」
「そっか。俺らはね、最終的に樹が幸せであればいいんだよね。
まー、多少の束縛はさせてもらうけど。樹がたった1人だけを選ぶっていうなら
身を引く気はあるけど、そうでないなら、樹に俺らを2人を選んでもらうっていう道を選んだ。それ以外に落としどころがなかったから」
「え?まさか…」
「最初っからそう考えていたわけではないけど、樹はさ、俺ら2人を受け入れてくれちゃったから、どちらも譲れなくなった。それなら、このまま…っていうわけ。
業が深いだろ?自惚れじゃなくて、樹は俺らのこと、どちらも手放せないよ?」
「…」
「あの子も業が深いんだよ」
「ビッチじゃない!って言ってたな」
「あはは。まぁ、ビッチじゃないよ。ただただ、俺らの事が好きなだけ」
「すげぇな、その自信」
「お前が引く気がないなら、多分…この道を選ぶぜ?きっと、お前も樹に溺れる。今なら引き返せるけど?」
「ぜってぇ引かねぇ」
「だろうね」
雅樹は立ち上がって志木を見下ろした。
「まぁ、せいぜい頑張って?」
「むかつくな」
「ライバルなんでね」
「ははっ。ライバルって認めてくれんだ?」
「悔しいけどね」
雅樹は寝転がっている樹の方へ歩いて行き、上からかぶさった。
「あーーー!樹!まぁだこんな事してるっ!!」
「やーだーぁぁぁ!童貞卒業ぅぅぅうう!!」
「よし、おしきおき決定ね」
「おにぃぃぃいいい!!」
「樹は俺らのお嫁さんって自覚ある?」
「ないよ!」
「ふぅーん…おしおきが必要かな?」
「ひっ!」
雅樹は下半身を樹の尻にグイグイと押し付けて耳元で囁いた。
「これで、もう嫌だって言うまで啼かせちゃおうか?」
「そ、それはご勘弁を…」
「樹は、俺らのお嫁さんなのに、女の子探しちゃうの?」
「だ、だってよぅ。童貞卒業…」
「卒業したいだけ?」
「ん?」
「それだけが目的?」
「あ?あー…そう、かなぁ?」
「ふぅん。ビッチだねぇ?樹は」
「えぇぇっ?!」
「だって、やりたいだけなんでしょ」
「ちっ!ちが…!あれ?」
樹は気づいていない。「彼らの嫁」を拒否しているのではなく、あくまで「童貞卒業」にこだわってるだけだということを…。
「だからー、卒業は志木のケ…」
「ざけんな篠田ぁ!勝手に決めんな!」
「志木のケツ…」
「樹ちゃん?!」
雅樹が樹の手からスマホを取り上げて、画面をツイツイと操作する。
「へぇ~。可愛い子多いね」
「だろ?1人くらい、俺に興味持ってくれるんじゃないかなぁって!」
「うーん…でもなぁ。樹は女の子とセックスできるかなぁ」
「どういう意味?」
「ん~?樹の体は女の子で満足できない体になってると思うんだよねぇ」
「えぇぇぇっ?!」
「篠田どういう事だ?」
つんつんと手で樹のお尻をつつきながら
「樹は、ここでいっちゃうからねぇ。
もう少し頑張ったら、射精しないでドライでいけるようになると思うよ?
射精なんか比べものにならないくらい、すっごい気持ちいいらしいよ?」
ゴクリ
と、樹と志木の両方の喉から音がした。
それぞれに期待したものは違うが。
「樹はさ、俺らにいーっぱい愛されて気持ち良くなってるでしょ?
今さら女の子じゃ物足りないと思うなぁ」
「だ、騙したな!!!」
「えぇ~騙したなんて酷いなぁ。俺らは、樹が好きで好きで大好きで、樹の中にたくさん入りたいだけなのに…」
「そういや、お前らそもそもなんでセックスなんか?」
「あれ?なんでだったっけ??」
当事者である樹が首を傾げる。
「樹ちゃん、そういうトコだぞ。付け込まれんの」
「志木それは酷いよ。そのおかげでお前は樹にアピールできんだよ?」
「あぁ…まぁ。ただ、ちょろいな。樹ちゃん…俺、心配になってきたわ」
「そうでしょう?この子ってば自分の魅力分かってないからねぇ。
それはそうと、樹、志木にいかせてもらったの?」
「うぐっ!」
「気持ち良かった?」
樹の目がうろうろと泳ぐ。
「樹、お尻あげて?」
「うぅ…」
もそもそと動いてお尻だけをくいと持ち上げ、雅樹に向かって突き出す。
雅樹は尻たぶを開いて樹の菊門を眼前に晒した。
「あうぅ…」
樹が呻きと甘い吐息をもらす。
「ふふ。ちょっと赤くなってぷっくりしてる。
うん。可愛がってもらったんだね?気持ち良かったね?」
「う、ん」
「志木のちんこでおまんこいっぱい擦ってもらった?」
樹はふるふると首を振った。
「へぇ?!」
雅樹は目を見開いて志木を見た。
「よく我慢できたね?」
「おう。拷問だったわ。でも、弱気になってるところに付け込むのがなぁ…出来れば、しっかり手に入れてからにしたかったから」
「へー。志木って結構、純なんだね。ふーん」
「なんだよ」
「いや、見直したっていうか…俺の見立てではやり放題かなと思ってて。相手には困んないでしょ?」
「あー、まぁ、な」
「だよねぇ」
「てめぇら2人共…リア充爆発しろ!!!」
「かぁーわいい!ぷるぷるして怒る樹かわいい♡」
「うるせぇぇぇ!ばーか!」
「小学生みたいでかわいい♡」
「絶対バカにしてる…」
2人のやり取りを見て、樹ちゃんはバ可愛いなぁと眼尻を下げる志木であった。
こいつも大概である。
入れ替わるように不貞腐れた樹がベッドに寝転んでスマホを弄っている。
「女の子は今でも可愛いと思うし、好きだけど…今は樹以外に欲情しないんだよねぇ」
「相当キてんな…」
「うん。でも、それが嬉しいんだよ。樹に心底惚れてるってのが」
「ふぅん。篠田、確認したい事があるんだけどよ…」
「なに?」
「樹ちゃんて…鈍い?っていうか、受け止め方と発想の転換独特?」
「気づいた?」
「俺、さっきちゃんと自分の気持ち伝えたし、
樹ちゃんにも好きだって言ってもらえたはずなんだが…」
「それ、ベッドの中での睦言でしょ?」
「まぁ…そうだが」
「それねぇ、俺も勝も同じ状況だよ。
ただ、樹自身が気づきたくないのかなと思って、それ以上追及してないだけ」
「気づきたくない…?」
「あの子、けっこう拗らせちゃってるから」
雅樹は苦笑して樹を見た。その眼差しは愛情と慈愛しかない。
「力業で”これは友情だ”って思い込んで結論付けるんだよ。
自分で気づいてくれるのを待ってるんだけどねぇ」
「そ、そうなのか。話してて微妙にすれ違ったまま平行線を辿ってる気がしてたが…」
「ふふふ。志木、諦める気ない?」
「あるわけねぇだろ。お前らに譲る気もねぇよ」
「そっか。俺らはね、最終的に樹が幸せであればいいんだよね。
まー、多少の束縛はさせてもらうけど。樹がたった1人だけを選ぶっていうなら
身を引く気はあるけど、そうでないなら、樹に俺らを2人を選んでもらうっていう道を選んだ。それ以外に落としどころがなかったから」
「え?まさか…」
「最初っからそう考えていたわけではないけど、樹はさ、俺ら2人を受け入れてくれちゃったから、どちらも譲れなくなった。それなら、このまま…っていうわけ。
業が深いだろ?自惚れじゃなくて、樹は俺らのこと、どちらも手放せないよ?」
「…」
「あの子も業が深いんだよ」
「ビッチじゃない!って言ってたな」
「あはは。まぁ、ビッチじゃないよ。ただただ、俺らの事が好きなだけ」
「すげぇな、その自信」
「お前が引く気がないなら、多分…この道を選ぶぜ?きっと、お前も樹に溺れる。今なら引き返せるけど?」
「ぜってぇ引かねぇ」
「だろうね」
雅樹は立ち上がって志木を見下ろした。
「まぁ、せいぜい頑張って?」
「むかつくな」
「ライバルなんでね」
「ははっ。ライバルって認めてくれんだ?」
「悔しいけどね」
雅樹は寝転がっている樹の方へ歩いて行き、上からかぶさった。
「あーーー!樹!まぁだこんな事してるっ!!」
「やーだーぁぁぁ!童貞卒業ぅぅぅうう!!」
「よし、おしきおき決定ね」
「おにぃぃぃいいい!!」
「樹は俺らのお嫁さんって自覚ある?」
「ないよ!」
「ふぅーん…おしおきが必要かな?」
「ひっ!」
雅樹は下半身を樹の尻にグイグイと押し付けて耳元で囁いた。
「これで、もう嫌だって言うまで啼かせちゃおうか?」
「そ、それはご勘弁を…」
「樹は、俺らのお嫁さんなのに、女の子探しちゃうの?」
「だ、だってよぅ。童貞卒業…」
「卒業したいだけ?」
「ん?」
「それだけが目的?」
「あ?あー…そう、かなぁ?」
「ふぅん。ビッチだねぇ?樹は」
「えぇぇっ?!」
「だって、やりたいだけなんでしょ」
「ちっ!ちが…!あれ?」
樹は気づいていない。「彼らの嫁」を拒否しているのではなく、あくまで「童貞卒業」にこだわってるだけだということを…。
「だからー、卒業は志木のケ…」
「ざけんな篠田ぁ!勝手に決めんな!」
「志木のケツ…」
「樹ちゃん?!」
雅樹が樹の手からスマホを取り上げて、画面をツイツイと操作する。
「へぇ~。可愛い子多いね」
「だろ?1人くらい、俺に興味持ってくれるんじゃないかなぁって!」
「うーん…でもなぁ。樹は女の子とセックスできるかなぁ」
「どういう意味?」
「ん~?樹の体は女の子で満足できない体になってると思うんだよねぇ」
「えぇぇぇっ?!」
「篠田どういう事だ?」
つんつんと手で樹のお尻をつつきながら
「樹は、ここでいっちゃうからねぇ。
もう少し頑張ったら、射精しないでドライでいけるようになると思うよ?
射精なんか比べものにならないくらい、すっごい気持ちいいらしいよ?」
ゴクリ
と、樹と志木の両方の喉から音がした。
それぞれに期待したものは違うが。
「樹はさ、俺らにいーっぱい愛されて気持ち良くなってるでしょ?
今さら女の子じゃ物足りないと思うなぁ」
「だ、騙したな!!!」
「えぇ~騙したなんて酷いなぁ。俺らは、樹が好きで好きで大好きで、樹の中にたくさん入りたいだけなのに…」
「そういや、お前らそもそもなんでセックスなんか?」
「あれ?なんでだったっけ??」
当事者である樹が首を傾げる。
「樹ちゃん、そういうトコだぞ。付け込まれんの」
「志木それは酷いよ。そのおかげでお前は樹にアピールできんだよ?」
「あぁ…まぁ。ただ、ちょろいな。樹ちゃん…俺、心配になってきたわ」
「そうでしょう?この子ってば自分の魅力分かってないからねぇ。
それはそうと、樹、志木にいかせてもらったの?」
「うぐっ!」
「気持ち良かった?」
樹の目がうろうろと泳ぐ。
「樹、お尻あげて?」
「うぅ…」
もそもそと動いてお尻だけをくいと持ち上げ、雅樹に向かって突き出す。
雅樹は尻たぶを開いて樹の菊門を眼前に晒した。
「あうぅ…」
樹が呻きと甘い吐息をもらす。
「ふふ。ちょっと赤くなってぷっくりしてる。
うん。可愛がってもらったんだね?気持ち良かったね?」
「う、ん」
「志木のちんこでおまんこいっぱい擦ってもらった?」
樹はふるふると首を振った。
「へぇ?!」
雅樹は目を見開いて志木を見た。
「よく我慢できたね?」
「おう。拷問だったわ。でも、弱気になってるところに付け込むのがなぁ…出来れば、しっかり手に入れてからにしたかったから」
「へー。志木って結構、純なんだね。ふーん」
「なんだよ」
「いや、見直したっていうか…俺の見立てではやり放題かなと思ってて。相手には困んないでしょ?」
「あー、まぁ、な」
「だよねぇ」
「てめぇら2人共…リア充爆発しろ!!!」
「かぁーわいい!ぷるぷるして怒る樹かわいい♡」
「うるせぇぇぇ!ばーか!」
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「絶対バカにしてる…」
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