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第4章

◆総合評価千ポイント記念話◆

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 ◆ ◆ ◆


 登校中に迫るトラックを、アズが大破させた。
 そう、十番目となったアズの我が儘により、今からここは戦場と化す。

 絶対神と進化したボクはフウが暴走しないようその多くの力を奪い取っているわけだけど、フウと言う半身が居ない今のボクだけでは精密な力を使いこなせない。
 だから単純に時間を巻き戻し、このグダグダのスタートを仕切り直す事しか出来ないのだけど——

 ボクが行動に移す僅かな隙をつき、ヴィクトリアが周辺に蒼の世界で結界を張った。
 いやこれは、螺旋の御方こと六番目と、煉獄の象徴である七番目の睨み合いを察知しいち早く動いたのだ。この世界を破綻から守り、存続させるために。

 この今にも戦いが始まりそうな両者はと言うと、先程のアズの介入によりやり直しになる事が決まったこの世界でユウトを味見してみようと動いている。
 つまりユウトに毒牙が迫っている!

 でも手が回らない。

 そこで更に張られる強固な多重結界、これは螺旋の御方と七番目の結界だ。やる気だ、二人とも。
 そうして両者譲らない戦いが始まった。

 残忍な笑みを見せる七番目、そして空間が発火した。ボウボウと激しく燃える炎と化した空間は、それでいて七色に移りゆき見惚れてしまう程の美しさがある一方、恐怖から身震いをしてしまいそうな鎖のような赤黒い炎がそこ彼処にジャラジャラ音を立てながら走りまくる。

 一方炎に囲まれている螺旋の御方はというと、伸ばした左手の人差し指をグルグル言いながら円を描くように半時計回りに動かす。
 すると空間が捻じ曲がり反転し逆転をする。
 そして炎が消失したかと思うと、その空間から伸びる炎の鎖が主導権を奪われた七番目に迫った。
 サッと横へ飛び躱す七番目。それでも追い縋る炎の鎖は、クワっと瞳を見開いた七番目の眼前で形を崩して熱風へと変わる。

 攻めの七番目に、受けの螺旋の御方。

 互いにこの多重に張られた結界を壊さないようギリギリ最小のエネルギーでの攻防を繰り返しているんだけど、少しでも間違えばボクのユウトの世界が崩壊し、そうなる事でそっぽを向いたユウトがまた皆んなを振り切り別次元へ飛び立ってしまうのではないかとヒヤヒヤさせられる。

 あっ、早くも勝負が決まった!
 螺旋の御方の右足首に炎の鎖が巻きついたのだ。それは勝負が決するほどの致命的な痛手。
 そう思った瞬間、螺旋の御方の異名を持つ六番目の真骨頂を目の当たりにする。空間を歪ませていた渦の一つ一つが大きくなり、一つの特大と言うか、結界同等の大きさの渦となる。

 あっ、これって。フウも同じ力を使っていたからわかる、時間を巻き戻す感覚。
 そう、次の瞬間には数分前に戻っていた。

 そこで、うぐっ。気分を害する。
 幾重にも何度も何度も巻き戻される時間。それは数秒前であったり、心臓の鼓動一回分であったり。
 それでも正確に、全ての時間について来ている七番目。恐らく七番目の中に存在するリアがそうしているのであろう。

 そこで直感が働く、見えた気がした。何百億回と時間を巻き戻した先の世界になってやっと、血塗れの七番目の炎の鎖が、腹部を抑え跪く螺旋の御方を完全に捕らえる映像が。
 しかしそこに行き着くまでどれくらいの時を有するというのだろうか?
 結果はボクを通して両者にも見えたと言うのに、巻き戻しを止めようとしない螺旋の御方。

「……興が冷めた」

 そこで踵を返す七番目。あっ、終わった!
 そうして戦いは、熱しやすく冷めやすい七番目と、一度狙えば逃さない執念深い螺旋の御方の特性が出た結果となった。

 そしてそして、これからユウトは螺旋の御方の毒牙にかかってしまう! 助けなければ。
 でも精密な力は使えない、ボクが動くと簡単に次元が歪んでしまうから。ボクはこれから指を咥えて見ているしか出来ないのだろうか?

 そこで目の端にアズが入る。
 一人大人しくしていると思っていたアズは、ユウトの世界に介入していた。そう、自身の登場時期を正式に早めるため。
 そして現在ペラペラめくっている漫画本は、病気がちな薄幸の美少女が主人公の少女コミック。なるほど、ユウトが考えていたただの留学生では飽き足らずそう言う設定で同情をかいながら急接近するのか。

 いや、そんな事より早く時間を巻き戻す事に集中しなければ!


 ◆ ◆ ◆


 パーマを肩まで伸ばしたグルグル眼鏡の知らない女の子が、細くて可愛らしい膝を見せるようにしてその髪の色と同じ緑色のワンピースの裾を摘んで上げていく。そうする事により、顔と同じようにピンクに染める下半身から熱気に乗り良い香りが俺の鼻腔を擽ぐる。
 そうしてベッドで仰向けに寝ている俺に跨がった少女は、上から抱きつくようにして俺にキスをして来た。

 最初は恥ずかしそうについばむようなキスだったのに、段々と大胆に曝け出してくる感じ。
 そして伝わってくる感覚。それは知らない女の子だけど、俺の彼女であると言う不思議な感覚。だから動いていた。彼女を喜ばせるためにネットの知識を駆使して、舌と舌を絡ませるディープキスをする事を。


 ◆


 三番目さんが世界の巻き戻しを完了させようとしているので、更に時間の流れが酷く遅い空間、ホテルの一室を模した空間を瞬時に構築する。
 そしてずっと憧れていたユウトくんの思考を、キスをゆっくりねっちゃりと堪能しながらグルグルにする。そうする事で、私の事を更に本当の彼女だと思わせる事に。

 私は今、人間の身体に魂を宿している。ただしただの処女のままだと楽しめないそうだから、身体はユウトくんとの魂と私の身体が重なり合う、所謂合体状態を済ませた後仕様にしている。

 しかしユウトくん、可愛いな。番号で呼ばれる私達が殺到するのも当然の成り行きのように感じられる。そしてユウトくん、Sの部分が結構あるようにも感じられる。
 色々味わいたかったけど、可愛いから私の身体を好きにさせてあげようかな?

 そこで私が呪文を唱えるとユウトくんのSの部分が強くなる暗示と、ユウトくんが思うように物体が具現化するように設定をする。

 グルグルグルグル。

 革製の手枷と足枷が現れると、私の手首と足首を繋ぐようにして拘束される。

 ……やっぱりS。
 それとなんだろうこの感じ? 私の力では解けない状況に、酷く興奮してしまっている私がいる。
 私は根っからのM?
 そしてこの感じだと、ユウトくんの願望にはまだまだ先がある。……だから唱えてみよう。

 グルグルグルグル。

 するとユウトくんの手に電マが握り込まれていた。そうしてワンピースを胸元までめくられると、ブラ越しに私の乳首が電マで刺激され始めた。
 そしてすぐに、乱暴に下へずらされるブラ、曝け出される乳房。そこからは直に電マの刺激が乳首に与えられていく。あとこれって、電マの振動が微かにヴァギナにまで伝わってきている。
 ああくぅっ、もっと、もっと虐めて欲しいな。

 グルグルグルグル。

 そこでおへその下に、電マがグッと押し当てられた。
 あぐぅ。
 その直に伝わる振動で子宮が刺激され、身体に電流が走り仰反り、頭が真っ白になる。
 ああぁん、もっと乱暴に扱って、良いよ。

 パンティ越しにクリトリスを、電マの角が触れるか触れないかの辺りで軽く押し当てられる。あまりの快感に脚を閉じてしまいそうになるけど、ユウトくんがそうさせまいと手と足を使って股を開かれてしまう。そしてパンティのクロッチ部分にジジジッと電マが押し当てられた。パンティはエッチなシミで濡れていく。
 あぐぐっ、早く、入れて欲しい。

 グルグルグルグル。

 触られれば触られる程感度が上がっていっているのに、覆い被さるユウトくんは中々挿入してくれず、電マ片手に仰反る裸体を観察するのみ。

 グルグルグルグル。

 あいてる手で乳首をコリコリしながら、もう片方の乳首に吸い付いてきた。

 グルグルグルグル。

 パンティの中に手が突っ込まれ、手マンが始まった。それにより私は夥しい量の愛液を生成していく。

 中々ペニスを入れてくれない。
 もっ、もしかして、ユウトくんSだから、呪文を唱えたら唱えただけ、お預けをされてしまうのでは!?
 だから呪文を唱えるのを我慢して耐えた。
 そして耐えに耐えてやっとパンティが下にずらされ、ユウトくんの熱々ペニスが私のトロトロヴァギナにゆっくりゆっくり突き刺さってきた。でもゆっくりだったのは最初だけで、ガンガン腰を打ち付けてくる。
 凄い、私求められている。直接子宮をノックされているわけではないのに、ヴァギナを突かれる振動だけで子宮はキュンキュンし、イッてしまう。そしてイッてる最中、直接子宮を突かれ始めた。
 ああがぁ、イクのが止まらない。
 意識が、飛ぶ!

 電マの振動音で意識が覚醒し始めた頃、ユウトくんの意地悪な笑顔が目に入る。そして腰振りを再開させるユウトくん。

 そして電マがお腹に近付いてくる。
 ああぁ、だめ、正常位で直接子宮を突かれながらクリトリスを指で押しつぶされるだけで何度も意識が飛びまくっているのに、いま電マで外から子宮を刺激されたら——
 ジッと快楽に耐えようとするのだけど——
 ぐっ、ぐがががが——
 痺れて突き出すように舌を出してしまっていると、ユウトくんが私の舌にハムハム吸い付いてくる。そして痙攣するかのような動きになっているヴァギナの中に、盛大に出された。
 ……熱い。
 三番目さんが時間を巻き戻さなかったら、完全に妊娠しているくらい、大量に精子を出されている。

 そこで私のMの性質が強まる。
 ここで呪文を唱えたら、もっと過激に虐められるのかな?
 虐められたい。

 ……グルグルグルグル。

 頭に手を回されユウトくんが横に回転する事により上下が逆転し流れるように騎乗位の体勢になると、下から突き上げられまくる。
 意識朦朧、後ろに倒れそうになる中、体勢が座位へと変わる。

 激しいのに私が傷つかないようにしてる、優しい。
 ……彼女に早くなりたいな。

 手足の拘束が解かれた。
 私は口内に突っ込まれた指を一生懸命しゃぶりつく中、衣服を着たまま立ちバックで突かれまくる。そして鏡に映る自身を見て、よだれを垂らしている自分を見て、こんなエッチな顔をしているんだと気付く。
 そうして私は脚に力が入らなくなり座り込んでしまうと、背面座位、交差位である松葉くずし、正常位からの駅弁と体位を変えながら何度も何度も中出しをされ、ユウトくんを時間の限り堪能するのであった。


 ◆


 テーブルにつき、朝食の卵かけご飯をかき込みながらに思う。
 少し欲求不満なのかな?
 どんな内容だったか忘れてしまったけど、今朝とてもエッチな夢を見た気がする。

「お兄、……なにニヤケてるの? 」

 気付けば対面に座るかぐやカットが可愛いらしい妹の真奈まなから、半眼で睨まれていた。

「いやちょっとね、それよりこの間の漢字のテストはどうだった? 」

「……満点だった」

「やるじゃないか」

「私を誰だと思ってやがる」

 そう言いながら手を振り払い決めポーズをする真奈。
 上手いこと話題を変えれたかな?

「と言うわけだから、頂戴」

 そう言いながらおねだりをしてくる真奈。
 そう、真奈が小テストででも百点満点をとったら、俺がお小遣い百円をあげる約束をしているのだ。
 そうしてお金を渡した俺は、家を出て恋人となった真琴と仲良く学校へ通うのであった。
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