21 / 45
第四章
第21話 「たわけたことを」
しおりを挟む
一人で戻って来た有田は、ユキの前に屈み込むと床に手をつき、深々と頭を下げた。
「あの後、緋張の家は取り潰しとなったそうで……誠に申し訳なく」
「ハッ、お蔭様でな」
冷笑と共にぶつけられる皮肉に、有田は文字通り床に額を擦り付けて謝罪の意を表す。
有田の前にユキが腰を下ろしたので、静馬もその隣に座った。
二人の後ろの壁に弥衛門は凭れかかり、不機嫌そうな表情を崩さずにいる。
頭を下げたままの有田に、ユキは普段とは別人のような低く重い声で問う。
「主を弑して行方を晦まし、盗賊として町や村を荒らしておった男とも思えぬ殊勝さじゃな。僧形で荒れ寺に隠れ住んで子供らを集めるなど、一体何を企んでおる?」
「いえ、拙者は何も企んでなど――」
「ならば、突然に仏性に開眼したとでも言うか。誰がそんな与太話を信じるのじゃ」
ユキに断言され、顔を上げた有田は唇を強く噛み締める。
しかし静馬にしても、有田の話を信じようという気には到底ならない。
「信じて貰えぬでしょうが、拙者はもう以前の拙者とは――」
「変わっておらぬ。名を変えようが形を変えようが生き様を変えようが、変わらぬものは変わらぬ。主君を殺して逐電し、盗賊として無法の限りを尽くしてきた腐れ外道、それが汝じゃ」
「お、お言葉ですが姫様……刑部様を弑したのは、真行寺右近めにございまして」
「そんなことはわかっておる! じゃが、それを知りながら止めなかったろう?」
止まらないユキの舌鋒に、有田の剃り上げた頭に汗の玉が浮く。
「それにな、前非は十二分に悔いたから、全てをなかったことにしろなど――そのような都合の良い話が罷り通ると思っておるのか? 阿呆なのか?」
「ぐっ……」
言葉に詰まった有田は、俯いて己の両膝を掴む。
「ではここで、汝らに故郷を焼かれ家族を殺され、その仇を討たんと探索方となった男に訊いてみよう。これなる有田平次郎は心を入れ替え仏道に帰依し、以前の畜生めいた生き様とは無縁になったそうじゃ。それ故に、全てを水に流して許してやるか?」
「たわけたことを」
「……だ、そうじゃ」
静馬の間髪を入れぬ即答に、膝を掴んだ有田の両手は力みを増す。
「しかしな、汝の話によって妾と静馬の気も変わるかも知れぬ。試しに改心に至るまでの道筋を語ってみせい」
ハッ、として顔を上げた有田は、少し身を乗り出すようにして話し始めた。
「始まりは……一年ほど前にございます。緋張家を出奔して以来、上役であった右近に従うままに過ごしていた拙者は、村々に脅しをかけては財物や女子供を掠め取り、従わねば根絶やしにする、盗賊団の暮らしに倦んでおりました」
「では、足抜けすれば良かったろうに」
忌々しげに言う静馬を睨めつけ、有田は答える。
「一矢万矢は、そう簡単に出たり入ったりできる集団ではない。従わぬ者を例外なく処断する右近の掟は、下手な大名の家中法度より余程厳しかったのだ」
「なのに、汝はそこを逃げ出したのか?」
ユキの問いに対し、有田は伏目がちに語る。
「逃げたと言うより、戻れなくなったのでございます。拙者が稼業に身が入らなくなっているのを察してか、右近が『たまには派手に遊べ』と暇と銭をくれました。その前月に、小田原以来の仲間であった山室帯刀……彼の者が突然姿を消したのも、或いは響いていたかも知れませぬ」
山室が一味を抜けた理由も気になる静馬だったが、口を挟まず有田の話を聞く。
「派手に遊んでこいと言われても、京やその周辺では人目を引きます。故に拙者は供は連れず、宛てもなく西方へと旅に出ました。なれど、どうしても鬱屈が晴れてくれず、逗留先の旅籠でも酒ばかり飲んでおりました」
何を思い出しているのか、有田の表情がぐにゃりと歪んだ。
「……その日は朝から雨で、いつも以上に気分が沈んで杯を重ねていました。食事も摂らずに飲み続けていたのを心配してか、宿の女将が酒を止めようとしたのですが……拙者はそれに逆上して騒ぎを起こし、間に入った下男を殴り殺してしまいました」
酔って抑えの効かなくなった有田が暴れれば、それは死人の一人や二人出るだろうな、とその巨体を眺めながら静馬は思う。
「そこから思うがままに暴れ回り、正気に返った拙者が見たのは……旅籠の女将や番頭、それに年端も行かぬ丁稚や女中らの骸でした……以前に子供を斬ったことがないとは言いませぬが、それも右近に従ってのこと。いくら酔っていたとはいえ、女も子供も見境なく、腹立ち紛れに鏖殺してしまった、己のことが心底から恐ろしくなりました……」
有田は一言一言を吐き出すようにしながら、悲痛さを湛えた目をユキと静馬に向ける。
もしこれが演技なのだとすれば、大した役者ぶりだ。
もう一つ信じきれない静馬は疑念を込めた視線を送り、ユキもまた複雑な表情を崩さずに有田に確認する。
「では汝は、幼子を殺めた罪の意識から、仏の道に入ったというのじゃな」
「結局はそうなのですが、この時はまず逃げ出さなくてはと思い、旅籠から出た後で町外れの寺へと忍び込んで袈裟を盗み出し、僧形に扮し隠れ家まで戻りました。しかし戻っても誰もおらず、情報を得ようと京に出たところで、自分が旅籠の殺人で賞金首になったと知り、そのまま当てもなく逃亡したのです」
どう受け止めたものかな、と思いながら静馬はユキの様子を窺う。
黙って有田の告白を聞いているが、眉の形からして恐らく疑いを晴らしていない。
「一人で旅を続け、己の犯した罪と向き合う内に、罪滅ぼしをせずにいられなくなりました。そして、何をすべきかを考えた末に、死に瀕した命をなるべく救おうと思い至り、孤児や捨て子を集めて育て始めたのでございます」
「……偽善っぽいね」
一頻り語り終え、沙汰を待つような面持ちだった有田に、ずっと聞き役に回っていた弥衛門が遠慮のない感想をぶつけた。
「そうかも知れんが、偽りだろうと真だろうと、有田の行動によって救われている子供がおる、というのも確かじゃ」
認めたくなさを滲ませながらも、ユキが意見を述べた。
有田の言葉に嘘がないとして、どうするべきか静馬は逡巡する。
何があろうと、仇の四人は討ち果たす――そう誓って今日まで生きてきた。
だがユキの言うように、この寺にいる子供たちは有田に拾われていなければ、野垂れ死ぬか死んだ方がマシな目に遭っていただろう。
そして、自分らがここで有田を討てば、子供らを庇護する存在を奪い取ることになってしまう。
だからといって、村人を撫で斬りにした有田の罪は消えぬし、赦せるものでもない。
そんなことを考えていると、不機嫌な猫のように唸るユキの前で巨体を縮こまらせていた有田が、急にガバッと身を伏せた。
「お頼み――お頼み申す! 姫様、玄陽堂殿! 拙者を処断したいお気持ちは、重ね重ねも承知の上で、見逃していただけませぬかっ! この通り、この通りにございますっ! 子供らのためにっ、何卒っ!」
床に額を何度もぶつけ、有田は涙声で懇願してくる。
結論を出せない静馬は、上下する坊主頭を眺めるばかりで何も言えない。
その有田の動作が十回ほど繰り返されたところで、小さく唸っていたユキがその声を止めて告げる。
「じゃがな、平次郎よ。汝の首には賞金が懸けられ、手配書も出回っておる。もし妾たちが見逃したにせよ、今の生活をそうそう続けられはせぬぞ」
確かにその通りだな、と静馬は気付かされる。
さて、これにどう答えるか――次に出てくる言葉を待っていると、土下座の姿勢で静止していた有田がフッと身を起こす。
そして右手を振り上げると、固めた拳でもって床板を殴りつけた。
「あの後、緋張の家は取り潰しとなったそうで……誠に申し訳なく」
「ハッ、お蔭様でな」
冷笑と共にぶつけられる皮肉に、有田は文字通り床に額を擦り付けて謝罪の意を表す。
有田の前にユキが腰を下ろしたので、静馬もその隣に座った。
二人の後ろの壁に弥衛門は凭れかかり、不機嫌そうな表情を崩さずにいる。
頭を下げたままの有田に、ユキは普段とは別人のような低く重い声で問う。
「主を弑して行方を晦まし、盗賊として町や村を荒らしておった男とも思えぬ殊勝さじゃな。僧形で荒れ寺に隠れ住んで子供らを集めるなど、一体何を企んでおる?」
「いえ、拙者は何も企んでなど――」
「ならば、突然に仏性に開眼したとでも言うか。誰がそんな与太話を信じるのじゃ」
ユキに断言され、顔を上げた有田は唇を強く噛み締める。
しかし静馬にしても、有田の話を信じようという気には到底ならない。
「信じて貰えぬでしょうが、拙者はもう以前の拙者とは――」
「変わっておらぬ。名を変えようが形を変えようが生き様を変えようが、変わらぬものは変わらぬ。主君を殺して逐電し、盗賊として無法の限りを尽くしてきた腐れ外道、それが汝じゃ」
「お、お言葉ですが姫様……刑部様を弑したのは、真行寺右近めにございまして」
「そんなことはわかっておる! じゃが、それを知りながら止めなかったろう?」
止まらないユキの舌鋒に、有田の剃り上げた頭に汗の玉が浮く。
「それにな、前非は十二分に悔いたから、全てをなかったことにしろなど――そのような都合の良い話が罷り通ると思っておるのか? 阿呆なのか?」
「ぐっ……」
言葉に詰まった有田は、俯いて己の両膝を掴む。
「ではここで、汝らに故郷を焼かれ家族を殺され、その仇を討たんと探索方となった男に訊いてみよう。これなる有田平次郎は心を入れ替え仏道に帰依し、以前の畜生めいた生き様とは無縁になったそうじゃ。それ故に、全てを水に流して許してやるか?」
「たわけたことを」
「……だ、そうじゃ」
静馬の間髪を入れぬ即答に、膝を掴んだ有田の両手は力みを増す。
「しかしな、汝の話によって妾と静馬の気も変わるかも知れぬ。試しに改心に至るまでの道筋を語ってみせい」
ハッ、として顔を上げた有田は、少し身を乗り出すようにして話し始めた。
「始まりは……一年ほど前にございます。緋張家を出奔して以来、上役であった右近に従うままに過ごしていた拙者は、村々に脅しをかけては財物や女子供を掠め取り、従わねば根絶やしにする、盗賊団の暮らしに倦んでおりました」
「では、足抜けすれば良かったろうに」
忌々しげに言う静馬を睨めつけ、有田は答える。
「一矢万矢は、そう簡単に出たり入ったりできる集団ではない。従わぬ者を例外なく処断する右近の掟は、下手な大名の家中法度より余程厳しかったのだ」
「なのに、汝はそこを逃げ出したのか?」
ユキの問いに対し、有田は伏目がちに語る。
「逃げたと言うより、戻れなくなったのでございます。拙者が稼業に身が入らなくなっているのを察してか、右近が『たまには派手に遊べ』と暇と銭をくれました。その前月に、小田原以来の仲間であった山室帯刀……彼の者が突然姿を消したのも、或いは響いていたかも知れませぬ」
山室が一味を抜けた理由も気になる静馬だったが、口を挟まず有田の話を聞く。
「派手に遊んでこいと言われても、京やその周辺では人目を引きます。故に拙者は供は連れず、宛てもなく西方へと旅に出ました。なれど、どうしても鬱屈が晴れてくれず、逗留先の旅籠でも酒ばかり飲んでおりました」
何を思い出しているのか、有田の表情がぐにゃりと歪んだ。
「……その日は朝から雨で、いつも以上に気分が沈んで杯を重ねていました。食事も摂らずに飲み続けていたのを心配してか、宿の女将が酒を止めようとしたのですが……拙者はそれに逆上して騒ぎを起こし、間に入った下男を殴り殺してしまいました」
酔って抑えの効かなくなった有田が暴れれば、それは死人の一人や二人出るだろうな、とその巨体を眺めながら静馬は思う。
「そこから思うがままに暴れ回り、正気に返った拙者が見たのは……旅籠の女将や番頭、それに年端も行かぬ丁稚や女中らの骸でした……以前に子供を斬ったことがないとは言いませぬが、それも右近に従ってのこと。いくら酔っていたとはいえ、女も子供も見境なく、腹立ち紛れに鏖殺してしまった、己のことが心底から恐ろしくなりました……」
有田は一言一言を吐き出すようにしながら、悲痛さを湛えた目をユキと静馬に向ける。
もしこれが演技なのだとすれば、大した役者ぶりだ。
もう一つ信じきれない静馬は疑念を込めた視線を送り、ユキもまた複雑な表情を崩さずに有田に確認する。
「では汝は、幼子を殺めた罪の意識から、仏の道に入ったというのじゃな」
「結局はそうなのですが、この時はまず逃げ出さなくてはと思い、旅籠から出た後で町外れの寺へと忍び込んで袈裟を盗み出し、僧形に扮し隠れ家まで戻りました。しかし戻っても誰もおらず、情報を得ようと京に出たところで、自分が旅籠の殺人で賞金首になったと知り、そのまま当てもなく逃亡したのです」
どう受け止めたものかな、と思いながら静馬はユキの様子を窺う。
黙って有田の告白を聞いているが、眉の形からして恐らく疑いを晴らしていない。
「一人で旅を続け、己の犯した罪と向き合う内に、罪滅ぼしをせずにいられなくなりました。そして、何をすべきかを考えた末に、死に瀕した命をなるべく救おうと思い至り、孤児や捨て子を集めて育て始めたのでございます」
「……偽善っぽいね」
一頻り語り終え、沙汰を待つような面持ちだった有田に、ずっと聞き役に回っていた弥衛門が遠慮のない感想をぶつけた。
「そうかも知れんが、偽りだろうと真だろうと、有田の行動によって救われている子供がおる、というのも確かじゃ」
認めたくなさを滲ませながらも、ユキが意見を述べた。
有田の言葉に嘘がないとして、どうするべきか静馬は逡巡する。
何があろうと、仇の四人は討ち果たす――そう誓って今日まで生きてきた。
だがユキの言うように、この寺にいる子供たちは有田に拾われていなければ、野垂れ死ぬか死んだ方がマシな目に遭っていただろう。
そして、自分らがここで有田を討てば、子供らを庇護する存在を奪い取ることになってしまう。
だからといって、村人を撫で斬りにした有田の罪は消えぬし、赦せるものでもない。
そんなことを考えていると、不機嫌な猫のように唸るユキの前で巨体を縮こまらせていた有田が、急にガバッと身を伏せた。
「お頼み――お頼み申す! 姫様、玄陽堂殿! 拙者を処断したいお気持ちは、重ね重ねも承知の上で、見逃していただけませぬかっ! この通り、この通りにございますっ! 子供らのためにっ、何卒っ!」
床に額を何度もぶつけ、有田は涙声で懇願してくる。
結論を出せない静馬は、上下する坊主頭を眺めるばかりで何も言えない。
その有田の動作が十回ほど繰り返されたところで、小さく唸っていたユキがその声を止めて告げる。
「じゃがな、平次郎よ。汝の首には賞金が懸けられ、手配書も出回っておる。もし妾たちが見逃したにせよ、今の生活をそうそう続けられはせぬぞ」
確かにその通りだな、と静馬は気付かされる。
さて、これにどう答えるか――次に出てくる言葉を待っていると、土下座の姿勢で静止していた有田がフッと身を起こす。
そして右手を振り上げると、固めた拳でもって床板を殴りつけた。
0
あなたにおすすめの小説
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
織田信長IF… 天下統一再び!!
華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。
この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。
主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。
※この物語はフィクションです。
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
剣客居酒屋草間 江戸本所料理人始末
松風勇水(松 勇)
歴史・時代
旧題:剣客居酒屋 草間の陰
第9回歴史・時代小説大賞「読めばお腹がすく江戸グルメ賞」受賞作。
本作は『剣客居酒屋 草間の陰』から『剣客居酒屋草間 江戸本所料理人始末』と改題いたしました。
2025年11月28書籍刊行。
なお、レンタル部分は修正した書籍と同様のものとなっておりますが、一部の描写が割愛されたため、後続の話とは繋がりが悪くなっております。ご了承ください。
酒と肴と剣と闇
江戸情緒を添えて
江戸は本所にある居酒屋『草間』。
美味い肴が食えるということで有名なこの店の主人は、絶世の色男にして、無双の剣客でもある。
自分のことをほとんど話さないこの男、冬吉には実は隠された壮絶な過去があった。
多くの江戸の人々と関わり、その舌を満足させながら、剣の腕でも人々を救う。
その慌し日々の中で、己の過去と江戸の闇に巣食う者たちとの浅からぬ因縁に気付いていく。
店の奉公人や常連客と共に江戸を救う、包丁人にして剣客、冬吉の物語。
花嫁
一ノ瀬亮太郎
歴史・時代
征之進は小さい頃から市松人形が欲しかった。しかし大身旗本の嫡男が女の子のように人形遊びをするなど許されるはずもない。他人からも自分からもそんな気持を隠すように征之進は武芸に励み、今では道場の師範代を務めるまでになっていた。そんな征之進に結婚話が持ち込まれる。
信忠 ~“奇妙”と呼ばれた男~
佐倉伸哉
歴史・時代
その男は、幼名を“奇妙丸”という。人の名前につけるような単語ではないが、名付けた父親が父親だけに仕方がないと思われた。
父親の名前は、織田信長。その男の名は――織田信忠。
稀代の英邁を父に持ち、その父から『天下の儀も御与奪なさるべき旨』と認められた。しかし、彼は父と同じ日に命を落としてしまう。
明智勢が本能寺に殺到し、信忠は京から脱出する事も可能だった。それなのに、どうして彼はそれを選ばなかったのか? その決断の裏には、彼の辿って来た道が関係していた――。
◇この作品は『小説家になろう(https://ncode.syosetu.com/n9394ie/)』でも同時掲載しています◇
大奥~牡丹の綻び~
翔子
歴史・時代
*この話は、もしも江戸幕府が永久に続き、幕末の流血の争いが起こらず、平和な時代が続いたら……と想定して書かれたフィクションとなっております。
大正時代・昭和時代を省き、元号が「平成」になる前に候補とされてた元号を使用しています。
映像化された数ある大奥関連作品を敬愛し、踏襲して書いております。
リアルな大奥を再現するため、性的描写を用いております。苦手な方はご注意ください。
時は17代将軍の治世。
公家・鷹司家の姫宮、藤子は大奥に入り御台所となった。
京の都から、慣れない江戸での生活は驚き続きだったが、夫となった徳川家正とは仲睦まじく、百鬼繚乱な大奥において幸せな生活を送る。
ところが、時が経つにつれ、藤子に様々な困難が襲い掛かる。
祖母の死
鷹司家の断絶
実父の突然の死
嫁姑争い
姉妹間の軋轢
壮絶で波乱な人生が藤子に待ち構えていたのであった。
2023.01.13
修正加筆のため一括非公開
2023.04.20
修正加筆 完成
2023.04.23
推敲完成 再公開
2023.08.09
「小説家になろう」にも投稿開始。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる