[R18]異世界に売られた少年は甘い檻の中で溺愛される

harihari

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信頼という名の

仕置き※

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 アステルの喘ぎが大きくなる。色気を含んだ呻き声が鼓膜を揺らす度、凪の中にぞくぞくと快感が生まれていくのがわかった。口の中に広がる先走りは量を増し、雄の先端から溢れ出すそれが凪の唾液と混じり合い、口内に溜まっていった。

 嫌だったはずのその行為は、いつの間にか嫌悪感が薄れ、乱れる主人の存在を感じる度に凪の興奮を煽っていた。

(もっと……もっとだ)

 これから地獄に叩き落とすのだ。少しでも高いところから、奈落へ。気持ち良くさせてやる気はない。ぎりぎりで止めて、惨めに自分で慰めるか、凪に最後までして欲しいと懇願するか、そのどちらかをアステルに選ばせる。フェラチオという行為において、凪は快楽を与える側――主導権はこちらにあるのだ。

 アステルの先端を舐め上げると、彼の腰がぶるりと震えたのがわかった。凪はアステルの限界が近いことを悟り、してやったりとばかりに笑みを溢す。そして、アステルが達する寸前で動きを止め、彼の昂りを口内から引き抜いた。そのまま上目遣いに彼を見上げると、情欲に燃えたアステルの金眼と目が合った。

「イきたかったら、お願いしてみせてよ、アステル様?」

 凪は勝ち誇った笑みを浮かべてそう告げた。

 凪の挑発にアステルは僅かに目を見開くと、動揺することなく静かに微笑み、凪の前髪をそっと撫でた。嵐の前の静けさのように落ち着き払ったアステルに胸騒ぎを覚える。

「ふふ……ナギは悪い子ですね」

 アステルの唇が弧を描く。アステルは凪の前髪をくしゃりと掴むと、そのまま上を向かせた。妖しい笑顔が視界に飛び込んでくる。彼の笑顔は、凪が今までに見た彼の表情の中で、一番恐ろしいと思った。底知れないほどの嗜虐的な笑みだ。嫌な予感がしたが、それを感じ取った時には遅かった。

「そんな悪い子には、お仕置きが必要ですね?」

 アステルは凪をベッドの上に転がし、仰向けに寝かせた。そして、凪が何かを言う前に、腰を掴み尻を高く上げさせると、その下に枕を差し込んで腰を浮かせる。まるで犬が服従を示すかのような格好に、凪は顔が熱くなった。

「な……なにすんだよ!」

「黙りなさい。『氷結グラキエス』」

 抵抗しようと足をばたつかせると、アステルは呪文を口ずさんだ。その瞬間、凪の両手と両足は氷の中に閉じ込められ、身動きが取れなくなる。

 アステルはそのままヘッドボードに置いてあった香油を手にすると、凪の後孔にそれを垂らした。

「ひっ……」

 突然ぬるぬるとしたものが垂れてきて、凪はびくりと身体を震わせる。アステルはそんな凪の反応にくすりと笑うと、彼の腰を掴み、後孔の周囲に香油を塗りつけた。

「や……やめろ!変態!」

 凪が涙目になって叫ぶと、アステルは楽しそうに笑う。そしてそのまま指を一本挿入した。何の前触れもなく侵入してきた異物に驚き、凪の口から甲高い悲鳴が上がった。昨夜散々悶えさせられた地獄を思い出し、凪は身震いする。

「い……嫌だ!抜けよ!」

「嫌じゃないでしょう?昨夜より随分柔らかくなっていますよ」

 アステルは凪の抗議に耳を貸さず、そのまま指を奥まで押し進め、抜き差しを繰り返す。昨夜の行為ですっかり快感を覚え込まされた身体は、アステルの指を拒むことなく受け入れてしまっていた。その指が凪の『イイトコロ』を擦り、揉みしだくと、甘い疼きが全身に広がり、さらなる刺激を求めて凪は腰を揺らした。

「あ……あっ」

「ふふ、昨日ので感じるようになっちゃいましたか?」

「ち、違う!これは……あぁぁっ!!」

 凪は顔を真っ赤にして否定するが、アステルはそれを無視して指を増やす。細い二本の指で凪の『イイトコロ』が執拗に擦り上げられると、電流が走ったかのように身体が跳ね、艶のある声が漏れた。

「あん……っ!や……ああ!」

 凪は首を横に振り続けるが、アステルは指を止めない。気持ち良さが全身を貫き、凪の欲望が下腹部に溜まり、凪の中央で高く勃ち上がる。

「やだ……イっちゃ……!ああぁ!」

「駄目ですよ」

 達しそうになったその瞬間、アステルは凪の中心の根元を強く握り、射精を妨げた。吐き出せなかった熱が逆流し、凪の中で暴れ回る。

「な……んで……?」

「お仕置きだって言ったでしょう?ナギがさっき、私にしようとしたことを、今してあげているのですよ。出したいでしょう?なら、『お願い』して見せなさい」

 アステルは凪の耳元でそう囁くと、凪の中から指を引き抜いた。そして、達する寸前で止められた凪の欲望が苦しそうに震えているのを見て、満足そうに微笑むと、欲望の根元にどこからか取り出した絹紐を巻き付ける。

「ほら……可愛くお願いしてみなさい?」

「……っ」

 凪はアステルを睨みつけながら口をつぐむ。抵抗することを予想していたのか、アステルは後孔に優しく触れる。その刺激だけで、身体は敏感に反応した。もっと欲しいとねだるように腰を揺らすと、アステルがくすりと笑みを溢すのがわかった。

 アステルは凪を焦らすように、双丘の中心にある熟れた赤い蕾をトントンと軽くノックし、指でなぞる。その優しい刺激がもどかしくて、自然と腰が動いてしまう。凪の瞳に涙が浮かび、顔が上気していく。自らの欲望の解放を求めて、熱い吐息が口から溢れた。

 アステルの指が後孔をくすぐるたびに快感が生まれ、凪の身体を蝕んでいく。

 もっと欲しい。もっと気持ち良くなりたい。その思いに支配されて頭がおかしくなりそうだ。
 これ以上我慢させられたら気が狂ってしまう。
 だから……だから言うしかないのだ。

 凪は涙で潤んだ瞳でアステルを見上げ、今にも消え入りそうなほど小さな声で懇願するように呟いた。

「……て」

「聞こえません。もっと大きな声で、はっきりと言いなさい」

 凪は唇を噛み締めた。アステルの思い通りになるのは癪だったが、このまま生殺しにされる方が嫌だった。早く楽になりたい。その欲望が羞恥心を上回り、凪の口から言葉となって吐き出された。

「イかせて……ください……」

 言葉になると、それまで立ちはだかっていたプライドが音を立てて崩れ落ちた気がした。凪は羞恥で顔を真っ赤に染め、アステルから顔を背けた。

 しかしアステルは満足しなかった。涙を堪えて屈辱に耐える凪を愛おしそうに見つめると、意地悪く微笑んだ。

「駄目です。もっといやらしく。こう言うのですよ――」

 アステルは凪の耳元で言葉を吹き込むと、凪の顔がさらに赤く染まった。怒りと羞恥と悔しさに唇を噛み締めると、堪えていた涙が零れ落ちた。

「いえ……ない……っ」

 抵抗を示す凪を誘惑するかのように、アステルは凪の後孔の入り口に先端をあてがった。それだけでも期待で身体が震える。挿れて欲しい。貫いて欲しい。あれほど拒否した行為のはずなのに、身体は快楽を求めて疼いていた。けれど、彼はそれ以上動かない。凪の欲望は切なく震え、腰が揺れる。

 凪の前には、二つの選択肢が示されていた。

 言うか、言わないか。
 イくか、イかないか。
 快楽か、苦しみか――

 どちらも地獄だった。しかし、早く楽になりたい――その欲望が凪の決断を後押しした。凪は震える唇を開くと、涙ながらに懇願した。

「ナギのお尻に……アステル様の……挿れて……ぐちゃぐちゃに犯して……ください……っ」

 悔しさで涙がぼろぼろと零れ落ちる。まるで自分が自分ではないみたいだ。心の奥底では、こんなこと絶対に言いたくないと思っているのに、身体がアステルを求めてしまっている。そんな凪の気持ちを見透かすように、アステルは凪の頭を優しく撫でてきた。

「よくできました」

 アステルは凪の腰を掴むと、欲望をゆっくりと押し入れ、凪を戒める絹紐を解いた。

「あ……あぁぁぁぁ!」

 指とは比べ物にならない質量が侵入してくる感覚に、凪は思わず声を上げる。待ち侘びた快感が全身に広がり、頭の中が真っ白になった。脳に直接電流を流しこまれたかのような強烈な快感だった。凪の中心から勢いよく白濁が飛び出し、自らの腹部を白く汚す。

 しかしそれでもアステルの動きは止まらない。彼は根元まで埋め込むと、さらに奥を目指すかのように強く突き上げてきた。

「ああぁっ!!」

 凪の身体が弓なりに反り返る。アステルの欲望が中へ入ってくる度に、ぞくぞくとした快感が背中を駆け抜けていった。

「ふふ……ナギの中、とても気持ちいいです……」

 アステルはうっとりと呟くと、さらに奥へと腰を進める。根元まで挿れて一度動きを止めると、凪の腰を掴み、ゆっくりと前後に動き始めた。

「ああぁ!イく……また出ちゃう……っ!」

「いいですよ、何度でも達しなさい」

 アステルがそう言った瞬間、凪の欲望から白濁液が飛び出した。

 それと同時に身体が収縮し、アステルの欲望を強く締め付ける。その刺激で彼もまた絶頂を迎え、凪の中に欲望を吐き出した。熱い液体が注ぎ込まれ、身体の奥にじんわりとした熱が広がっていく。アステルの雄が引き抜かれ、後孔から粘りのある白い液体が溢れ出ると、それが凪の中に解き放たれたアステルの精であることはすぐに理解できた。

 氷の拘束が解かれ、凪は脱力してぐったりとベッドに倒れ込む。そんな凪の頭をアステルが優しく撫でた。

「お尻、気持ち良かったですね?主人に非礼を働くと、こうなるのですよ」

「……知らない」

 凪はぶっきらぼうに言い放つと、アステルから顔を背けた。

 労うように髪を絡める手つきに、凪は複雑な気持ちになる。結局、アステルにいいようにされてしまった。しかし、これでようやく解放されるのだと思うと安堵する気持ちも込み上がってくる。

 明日からこれが毎日続くというのだろうか。
 主人を起こすというペットの朝の仕事。ふと、アステルのそんな言葉を思い出して……

(……今日はもう疲れた。忘れよう)

 凪は考えることを放棄した。
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