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凛々しいお姉さまも可憐な妹もズルい
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「お姉さま、ズルい!」
コルネリアは目の前にいる姉、アンジェリカに言い放った。
「またか、コルネリア」
アンジェリカは溜息を吐きながら、後ろから駆けてきたコルネリアの方に振り向く。
小柄なコルネリアが一生懸命駆けてはいるが、淑女としての誇りか飽くまで大股にならぬよう小刻みにとててと向かってくる。
眉を寄せていたアンジェリカであったが、その様を見て思わず頬が緩む。
「どうしたのだ、コルネリア」
アンジェリカは屈んだものの、それでもコルネリアは見上げる形となり一瞬ぐぬと唸り、少しでも同じ目線に立とうと背筋をぴんと伸ばす。
お澄ましした妹の様子が可愛くて、叱るつもりだったアンジェリカはすっかり相好を崩し、コルネリアの柔らかな金色の髪に指を通す。アンジェリカの細く美しい指が自分の髪を通るのを見て、コルネリアは顔を真っ赤にしてしまいそのまま俯く。
「どうしたのだ、コルネリア」
「あ、あの、その、おねえ、さまは、ズルいです……いつも、一人でお出かけになられて……」
耳まで真っ赤にした少女は彼女の金色の髪によく似合うふんわりと可愛らしいドレスの裾を掴みながら、文句を言っている。
アンジェリカは、苦笑しつつ、髪を通していた手を可愛い妹の熱くなった頬にそえ、くいと上に向ける。
目を見開き、真っ赤になった少女は、湯気が出るのではないかというくらい身体を震わせこちらを見つめている。
コルネリアの大きく開かれたルビーレッドの瞳には、美しく凛々しい姉の姿が映っていた。
すらりとしてそれでいてしなやかな筋肉の付いた芸術のような身体、少し吊り目のサファイアブルーの瞳、鼻も口も顔の形もスマートで、世の男性だけでなく女性までも虜にする神の造形物。
コルネリアは、何故実の姉と自分がこうも違うのかと急に涙が出そうになった。
しかし、そのこぼれそうになった涙さえ、姉の細く長い指が掬い取る。
(もー! お姉さま、ズルい!)
【姫騎士】最有力の姉が羨ましくて仕方なかった。
今日も、姉は一人で魔物狩に出かける。
彼女は、お供も連れず一人でこっそりと出かけてしまう。
そして、けろりとした顔で、その細剣でどうやったのかと思わせるような大物を倒してくるのだ。
「お姉さま、私も連れて行ってくださいませ」
コルネリアは勇気を出して、同行の許可を求めた。
胸の前で両手をぎゅっと握り、上目遣いでこちらを見てくる妹にアンジェリカはたじろぐ。
(く、そ、それはズルいぞ! コルネリア)
ストレートなアンジェリカの髪と違い、ふんわりとゆるくウェーブがかった、天の国の雲のような柔らかな髪、それが包むのは実に女の子らしいかわいい丸い小顔、極めつけに、ぷっくら柔らかそうな唇に、ちょんとのった鼻、そして、誰よりも大きな赤い瞳。それが全てこちらに向いているのだ。
アンジェリカは、この天使を傷つけることが出来ようかいや出来まい、と己の心で自問自答し結局いつもの答えに辿り着く。
(それにしても)
と、アンジェリカは、その天使のような顔から視線を下に向ける。両手をぎゅっと握ったその奥には自分よりもいくつも幼いにも関わらず実に女性らしい膨らみが見える。さらに下はきゅっと締まり、さらに下はまたやわらかそうな膨らみ。
「コルネリア……ズルい……」
アンジェリカは、さらに下に視線を下げ、自分の足まで綺麗に見える美しい緩やかな山に涙がこぼれそうになる。
しかし、そのこぼれそうになった涙を慌ててコルネリアがどこからか取り出したハンカチで拭おうと手を伸ばす。
アンジェリカは、慌てて顔を上にあげ、コルネリアの手から受け取ったハンカチを瞼に当て、呻くように叫ぶ。
「わかった! わかったから! 今日こそは連れて行ってあげるから!」
無邪気に喜ぶ妹を見て微笑む姉を妹は見てうっとりした。
そうして、アンジェリカの馬に二人で乗り、屋敷から少し離れた魔素が漂う山にやってきた。
魔物モンスターと呼ばれる生き物は、魔素を吸収して生きている為、よほどのことがなければ、縄張りから出ることはない。
ただ、縄張りで増えすぎれば、当然新たな地を求めるものが現れ、それにより、人間が傷つけられることもある。それを防ぐために魔引きを行う。
アンジェリカには【姫騎士】の為の修行という側面もあり、魔引きは頻繁に行い、山の奥まで行くようになっていた。
ただし、今日はコルネリアがいる。山の入り口での魔引きと決めた。
すると、一匹の魔猪が現れる。入り口ということもあり、大型ではなく、コルネリアの背に満たないくらい、アンジェリカの腹程度の高さの魔猪であった。
突撃してくる魔猪をものともせず、アンジェリカは一太刀で切り伏せる。
後ろではコルネリアが目を輝かせ、頬を染め、息を呑んでいる。
アンジェリカは少しうれしくなり思わずコルネリアの方を振り向く。
すると、コルネリアは、更に顔を赤くし、頬を膨らませ、服の裾を掴んで俯く。
(かっこいい……お姉さま、ズルい)
そうこうしているうちに、何頭かの魔猪がやってきて、どれもアンジェリカが一撃で終わらせてしまうので、コルネリアが自分も戦いたいと駄々をこね始めた。
アンジェリカは、コルネリアがそう言う度に戒めてきたのだが、一度痛い目を見させるのも姉の務めではないかと今日は首を縦に振った。もちろん、怪我をさせるつもりはない。飛び込んでくる魔猪におろおろ怯える内に、横に抱き寄せ、横薙ぎに魔猪を切り伏せるつもりだ。
すると、一匹の魔猪がやってくる。今までのよりも大きいがそれでもアンジェリカの胸程度の高さである。身体を震わせる妹の背中を見ながら、アンジェリカは飛び出すタイミングをはかっていた。そして、魔猪が地面を踏み鳴らし飛び出そうとした瞬間!
魔猪の首がぽーんと飛んだ。
呆気にとられたアンジェリカが妹のほうを向くと、両手から緑の光を放ちながら、コルネリアもまたやはり呆気にとられていた。
「コルネリア、今のは、魔法、か……」
「風魔法、です……本で読んで練習していたのですが、こんなに威力があるとは……でも、私もやりました! お姉さま!」
コルネリアが、ぴょんと喜び、そのあと、首のとんだ魔猪に気づき、慌てて祈りを捧げていた。
(やさしいかわいいかしこい……コルネリア、ズルい)
コルネリアの聡明さは、家では知らぬものはいなかった。
まだ幼いにも関わらず、あらゆる本を読み、僅かな時間で覚えた。その上、魔法まで使えるのだ。
その後、妹にいいところを見せようと、自分の二倍以上の大きさがある魔猪を見つけ一刀両断する姉を、見てズルいと唸る妹を、姉が見て満足そうに微笑んだところで今日の遠出は終了となった。
食料には困らないので、装飾品として使われる牙だけを袋に入れ、二人は再び一緒に馬に乗り帰路についた。
「お姉さまは、あと一年もすれば王立学園へ行くのですね……」
コルネリアは、小柄な身体を更に小さくして、それよりも小さな声で姉に尋ねた。
「ああ……【姫騎士】になる為、頑張ってくるよ」
姫騎士。それはアンジェリカたちの住むこの国で最も栄誉ある称号の一つであった。
国で語り継がれる伝説がある。
それは、大地が裂け現れた憤怒の化身が世界を燃やし尽くそうとする時、美しい白銀の剣を携えた女騎士が現れ、その恐るべき存在を剣と魔法によって打ち倒したというこの国の者なら誰もが知る物語であった。
ただ、それはただの伝説や物語で終わらず、実際にその白銀の剣は受け継がれ続けていた。
そして、その剣は都の中心にある王立学園の聖堂、その中の台座に刺さっていた。
何十年かに一度その剣を抜く者が現れ、抜いた者は必ず、国に救いかさらなる幸福を与えた。
そして、その者こそが【姫騎士】と称えられる存在となる。
この国では姫騎士となる為女性は武芸と魔法の鍛錬に励み、男性はそれを支えるべく、同じように力を鍛えたり、支援や回復のような魔法を覚えたり、金銭的な援助が出来るよう商才を伸ばしたりしていた。
「お姉さまは……きっと……【姫騎士】になれます……でも」
「でも……?」
アンジェリカが支えるコルネリアの身体がどんどん熱くなり、柔らかな彼女が溶けてしまうのではないかと不安に思い始めた。
その時、コルネリアが大声で叫ぶ。
「でも! じゃあ、どうしたら私は! お姉さまの隣に!」
思い切りコルネリアが振り向いた時、驚いたアンジェリカが馬の腹を叩いてしまい、馬が大声を上げて跳ねる。
その拍子に、コルネリアが大きく跳んでしまう。
「きゃあ!」
(コルネリアの柔肌に傷一つつけるわけには!)
アンジェリカは、馬の背を蹴り、コルネリアを抱きかかえ、地面へと背中から落ちた。
そして、コルネリアが見たのは、必死の形相も美しく凛々しい姉の顔、そして、綺麗な指、手、腕、そして、真っ暗になり、どんと言う音と共にコルネリアは、一瞬の光の後、不思議な世界に居た。
コルネリアは目の前にいる姉、アンジェリカに言い放った。
「またか、コルネリア」
アンジェリカは溜息を吐きながら、後ろから駆けてきたコルネリアの方に振り向く。
小柄なコルネリアが一生懸命駆けてはいるが、淑女としての誇りか飽くまで大股にならぬよう小刻みにとててと向かってくる。
眉を寄せていたアンジェリカであったが、その様を見て思わず頬が緩む。
「どうしたのだ、コルネリア」
アンジェリカは屈んだものの、それでもコルネリアは見上げる形となり一瞬ぐぬと唸り、少しでも同じ目線に立とうと背筋をぴんと伸ばす。
お澄ましした妹の様子が可愛くて、叱るつもりだったアンジェリカはすっかり相好を崩し、コルネリアの柔らかな金色の髪に指を通す。アンジェリカの細く美しい指が自分の髪を通るのを見て、コルネリアは顔を真っ赤にしてしまいそのまま俯く。
「どうしたのだ、コルネリア」
「あ、あの、その、おねえ、さまは、ズルいです……いつも、一人でお出かけになられて……」
耳まで真っ赤にした少女は彼女の金色の髪によく似合うふんわりと可愛らしいドレスの裾を掴みながら、文句を言っている。
アンジェリカは、苦笑しつつ、髪を通していた手を可愛い妹の熱くなった頬にそえ、くいと上に向ける。
目を見開き、真っ赤になった少女は、湯気が出るのではないかというくらい身体を震わせこちらを見つめている。
コルネリアの大きく開かれたルビーレッドの瞳には、美しく凛々しい姉の姿が映っていた。
すらりとしてそれでいてしなやかな筋肉の付いた芸術のような身体、少し吊り目のサファイアブルーの瞳、鼻も口も顔の形もスマートで、世の男性だけでなく女性までも虜にする神の造形物。
コルネリアは、何故実の姉と自分がこうも違うのかと急に涙が出そうになった。
しかし、そのこぼれそうになった涙さえ、姉の細く長い指が掬い取る。
(もー! お姉さま、ズルい!)
【姫騎士】最有力の姉が羨ましくて仕方なかった。
今日も、姉は一人で魔物狩に出かける。
彼女は、お供も連れず一人でこっそりと出かけてしまう。
そして、けろりとした顔で、その細剣でどうやったのかと思わせるような大物を倒してくるのだ。
「お姉さま、私も連れて行ってくださいませ」
コルネリアは勇気を出して、同行の許可を求めた。
胸の前で両手をぎゅっと握り、上目遣いでこちらを見てくる妹にアンジェリカはたじろぐ。
(く、そ、それはズルいぞ! コルネリア)
ストレートなアンジェリカの髪と違い、ふんわりとゆるくウェーブがかった、天の国の雲のような柔らかな髪、それが包むのは実に女の子らしいかわいい丸い小顔、極めつけに、ぷっくら柔らかそうな唇に、ちょんとのった鼻、そして、誰よりも大きな赤い瞳。それが全てこちらに向いているのだ。
アンジェリカは、この天使を傷つけることが出来ようかいや出来まい、と己の心で自問自答し結局いつもの答えに辿り着く。
(それにしても)
と、アンジェリカは、その天使のような顔から視線を下に向ける。両手をぎゅっと握ったその奥には自分よりもいくつも幼いにも関わらず実に女性らしい膨らみが見える。さらに下はきゅっと締まり、さらに下はまたやわらかそうな膨らみ。
「コルネリア……ズルい……」
アンジェリカは、さらに下に視線を下げ、自分の足まで綺麗に見える美しい緩やかな山に涙がこぼれそうになる。
しかし、そのこぼれそうになった涙を慌ててコルネリアがどこからか取り出したハンカチで拭おうと手を伸ばす。
アンジェリカは、慌てて顔を上にあげ、コルネリアの手から受け取ったハンカチを瞼に当て、呻くように叫ぶ。
「わかった! わかったから! 今日こそは連れて行ってあげるから!」
無邪気に喜ぶ妹を見て微笑む姉を妹は見てうっとりした。
そうして、アンジェリカの馬に二人で乗り、屋敷から少し離れた魔素が漂う山にやってきた。
魔物モンスターと呼ばれる生き物は、魔素を吸収して生きている為、よほどのことがなければ、縄張りから出ることはない。
ただ、縄張りで増えすぎれば、当然新たな地を求めるものが現れ、それにより、人間が傷つけられることもある。それを防ぐために魔引きを行う。
アンジェリカには【姫騎士】の為の修行という側面もあり、魔引きは頻繁に行い、山の奥まで行くようになっていた。
ただし、今日はコルネリアがいる。山の入り口での魔引きと決めた。
すると、一匹の魔猪が現れる。入り口ということもあり、大型ではなく、コルネリアの背に満たないくらい、アンジェリカの腹程度の高さの魔猪であった。
突撃してくる魔猪をものともせず、アンジェリカは一太刀で切り伏せる。
後ろではコルネリアが目を輝かせ、頬を染め、息を呑んでいる。
アンジェリカは少しうれしくなり思わずコルネリアの方を振り向く。
すると、コルネリアは、更に顔を赤くし、頬を膨らませ、服の裾を掴んで俯く。
(かっこいい……お姉さま、ズルい)
そうこうしているうちに、何頭かの魔猪がやってきて、どれもアンジェリカが一撃で終わらせてしまうので、コルネリアが自分も戦いたいと駄々をこね始めた。
アンジェリカは、コルネリアがそう言う度に戒めてきたのだが、一度痛い目を見させるのも姉の務めではないかと今日は首を縦に振った。もちろん、怪我をさせるつもりはない。飛び込んでくる魔猪におろおろ怯える内に、横に抱き寄せ、横薙ぎに魔猪を切り伏せるつもりだ。
すると、一匹の魔猪がやってくる。今までのよりも大きいがそれでもアンジェリカの胸程度の高さである。身体を震わせる妹の背中を見ながら、アンジェリカは飛び出すタイミングをはかっていた。そして、魔猪が地面を踏み鳴らし飛び出そうとした瞬間!
魔猪の首がぽーんと飛んだ。
呆気にとられたアンジェリカが妹のほうを向くと、両手から緑の光を放ちながら、コルネリアもまたやはり呆気にとられていた。
「コルネリア、今のは、魔法、か……」
「風魔法、です……本で読んで練習していたのですが、こんなに威力があるとは……でも、私もやりました! お姉さま!」
コルネリアが、ぴょんと喜び、そのあと、首のとんだ魔猪に気づき、慌てて祈りを捧げていた。
(やさしいかわいいかしこい……コルネリア、ズルい)
コルネリアの聡明さは、家では知らぬものはいなかった。
まだ幼いにも関わらず、あらゆる本を読み、僅かな時間で覚えた。その上、魔法まで使えるのだ。
その後、妹にいいところを見せようと、自分の二倍以上の大きさがある魔猪を見つけ一刀両断する姉を、見てズルいと唸る妹を、姉が見て満足そうに微笑んだところで今日の遠出は終了となった。
食料には困らないので、装飾品として使われる牙だけを袋に入れ、二人は再び一緒に馬に乗り帰路についた。
「お姉さまは、あと一年もすれば王立学園へ行くのですね……」
コルネリアは、小柄な身体を更に小さくして、それよりも小さな声で姉に尋ねた。
「ああ……【姫騎士】になる為、頑張ってくるよ」
姫騎士。それはアンジェリカたちの住むこの国で最も栄誉ある称号の一つであった。
国で語り継がれる伝説がある。
それは、大地が裂け現れた憤怒の化身が世界を燃やし尽くそうとする時、美しい白銀の剣を携えた女騎士が現れ、その恐るべき存在を剣と魔法によって打ち倒したというこの国の者なら誰もが知る物語であった。
ただ、それはただの伝説や物語で終わらず、実際にその白銀の剣は受け継がれ続けていた。
そして、その剣は都の中心にある王立学園の聖堂、その中の台座に刺さっていた。
何十年かに一度その剣を抜く者が現れ、抜いた者は必ず、国に救いかさらなる幸福を与えた。
そして、その者こそが【姫騎士】と称えられる存在となる。
この国では姫騎士となる為女性は武芸と魔法の鍛錬に励み、男性はそれを支えるべく、同じように力を鍛えたり、支援や回復のような魔法を覚えたり、金銭的な援助が出来るよう商才を伸ばしたりしていた。
「お姉さまは……きっと……【姫騎士】になれます……でも」
「でも……?」
アンジェリカが支えるコルネリアの身体がどんどん熱くなり、柔らかな彼女が溶けてしまうのではないかと不安に思い始めた。
その時、コルネリアが大声で叫ぶ。
「でも! じゃあ、どうしたら私は! お姉さまの隣に!」
思い切りコルネリアが振り向いた時、驚いたアンジェリカが馬の腹を叩いてしまい、馬が大声を上げて跳ねる。
その拍子に、コルネリアが大きく跳んでしまう。
「きゃあ!」
(コルネリアの柔肌に傷一つつけるわけには!)
アンジェリカは、馬の背を蹴り、コルネリアを抱きかかえ、地面へと背中から落ちた。
そして、コルネリアが見たのは、必死の形相も美しく凛々しい姉の顔、そして、綺麗な指、手、腕、そして、真っ暗になり、どんと言う音と共にコルネリアは、一瞬の光の後、不思議な世界に居た。
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