【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。

飼猫タマ

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55. 快楽

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 早速、俺も含めた『鉄血の乙女』4人での、ダンジョン攻略を始める。

 前衛はアナ先生、真ん中は鞭を使うビー子と糸が使えるクモ。俺が殿という陣形になった。

 パーティーの陣形は今までと一緒だが、これからは、俺が1番後ろから魔法攻撃をする事になる。

 俺の前世のRPGゲームの記憶だと、やはりパーティーの強さというのは、魔法の火力がモノをいう。

 魔法使いは、HPは低いが範囲魔法で、多くの魔物を一瞬で殲滅する事ができるのだ。

 とは言っても、普通はMPに限りがあるのでバンバン使えないのだが、俺の場合はどうやら、体外の魔素を吸収する能力が、同じダンジョン生まれのビー子やクモよりも高いらしい。

 それと同時に体内の魔素も、毎日『錬金』で、スッカラカンになるまで使っているせいか、日増しに増えてる気がする。

 どうやらこの世界は、魔力を使い切るとMPが増えるという、異世界モノのテンプレと同じであるようだ。

 余談だが、外の世界では現在、『錬金』が廃れていってるらしい。
 その訳は、『錬金』が魔素を異常に使うのが理由のようだ。

 俺のような悪魔の場合は人族と違い、体の外からも魔素を取り入れる事ができるのだが、人族は違う。
 人族は、体内の魔素だけで『錬金』を行わないといけないのだ。

 そうすると、ちょとした『錬金』をするだけで、ごっそりと魔素を持っていかれてしまい、日々の生活もままならなくなってしまう。

 この世界の『錬金』の達人と言われた人々は、ドワーフ族やエルフ族のような亜人系だったようだ。
 どちらの種族も元々の魔素総量が多く、尚且つ、体外から魔素を取り込める種族である。

 しかしながら現在、『錬金』は廃れている。
 その理由は、『錬金』の才能が最も高いと言われているドワーフ族が『錬金』を好まない事だ。

 ドワーフ族は、手作りに拘る。
 自分の手で作ってこそ、自分自身の価値をみいだせるという事らしい。
 ドワーフ族にとって、魔素を注いで魔道具を完成させる『錬金』などは、邪道中の邪道らしい。

 頑固なドワーフ族にとって、手作りこそが至高。手作りこそが正義。

 そう、ドワーフ族は手作り至上主義なのである!

 まあ、ドワーフ族の話は置いといて、人族はというと、体外から魔素を取り込めないので、『錬金』には全くもって向いていない。

 唯一、人族で『錬金』が得意だと言われているのが、世界一の魔法使いで、現在、サリス魔法学校で校長をしているモッコリーナさんだけだ。

 モッコリーナさんは、大昔に勇者パーティーに参加していた大魔法使いで、魔素総量も半端ないらしい。
 そして、俺の愛読書『錬金入門』の作者でもある。

 人族の場合は、それくらい規格外の人物でしか、一流の錬金術師にはなれないのだ。

 話が大分脱線してしまったが、俺はそんなこんなで、パーティーの殿から魔法をぶっぱなし続けている。

「エー君、飛ばし過ぎだよ!
 私達、何もやる事なくなっちゃうよ!」

「ご主人様、ビー子も戦うのぉ!」

「ご主人様素敵クモ」

 アナ先生とビー子がうるさい。
 俺は、いままで鬱憤が溜まっていたのだ。
 折角、異世界に転生したのに魔物と戦えないなんて、そんなの有り得ない。

 俺は、RPGゲームが大好き男子だったのだ。
 それなのに、姫プなんて考えられない。
 俺は姫プ否定派なのだ。

 姫プをやってる奴らなんて、具の骨頂だ。
 そもそも、そいつは本当に姫なのか?
 ネカマかもしれないだろ!

 実際、男かもしれない奴をチヤホヤするなんてアホらしい。

 そんな事する位なら、ソロでひたすらレベル上げをする方が楽しいに決まっている。

 友達のいない奴のひがみだって?

 そう言いたい奴は、勝手に言ってろ!

 RPGの醍醐味は、最終的にはレベル上げなのだ。
 結局みんな、レベルを見て人を判断しているじゃないか!

 そんな訳で俺は、思う存分、魔物を倒しまくり、俺なりのRPGの醍醐味を満喫したのだった。

 その夜。

「エー君。今日は、誰かさんのせいで体力が有り余ってるから、私を満足させるまで許さいんだからね!」

「ビー子もだよォ。今日はご主人様を寝かせないんだよぉ!」

「クモも、ご主人様を寝かせないですクモ!」

「ちょ……ちょっと、俺、今日は とても疲れてるんだけど」

「「「問答無用!」」」

 アナ先生、ビー子、クモの声が重なる。

 この後エーサクは、無意味に元気なアナ先生達に捕まり、朝まで精気を搾り取られた事は言うまでも無い。
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