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01聖なる雨
「ホーリーレイン!!」
銀の髪に金色の瞳をした男、白い神官服をきた俺が呪文を唱えると、干ばつで乾ききった地面に大量の聖水が降りそそいだ。
「雨だ!?」
「恵みの雨だ!?」
「水だぁ!!」
恵みの雨だと言って喜ぶ農夫たちを見て、俺はうんうんと頷いた。今年は干ばつが酷い、俺が聖なる雨を降らせてまわっていると皆が喜んでくれた。俺としては大満足である、さて村長から謝礼を貰って速やかに次の領地に行こう。そう俺が思っていた時だ。
「見つけましたよ、国王陛下」
「…………見つかっちゃったかな、エスラ」
そうだ俺は回復術師だが実はこのオリエンス国の国王陛下だ。その俺の従妹である黒髪に茶色い瞳のエスラ・ブラストが泥の中走り回った馬の上から俺を見下ろしていた。国王の政務は終らせてきているから多分俺は悪くない。悪くないはずなのだが、俺は王家の者が乗る馬車に放り込まれてその場を去ることになった。
「ラブ・ブラスト・オリエンス陛下」
「その忌々しい名前で呼ぶな、俺の名前はスリーだ!!」
「ではスリー国王陛下、どうして貴方は護衛もつけずに現場に行くんです!?」
「だってその方が早いから、俺は瞬間移動が使えるし」
瞬間移動は唯一俺の回復術師という職業に関係ない魔法だった。俺は基本的に回復術師の魔法しか使えないのだった。俺の言い訳を聞いて従妹は更に怒った。
「貴方は国王陛下なのですよ!! それなのに政務を終えると国内をふらふらと歩き回って!! 聖なる雨だって勝手に降らせてはなりません!! そこの貴族にはいいでしょうが敵対する貴族が気を悪くします!!」
「俺、政治のことわっかりませーん」
「わっかりませーんで済ませないでください!! 貴族と無駄に敵対してどうするんです!!」
「でも俺本当にそんなこと分からないし、エスラがどうにかしてくれ」
「いつもどうにかしてますけどね!! 私にだって限界があるんですよ!! これ以上勝手を続けるなら私は結婚して側近を引退しますからね!?」
「そ、それは困る!! …………分かった、大人しく王都に帰るよ。ってことでテレポーテーション!!」
俺はエスラとやってきた兵士や王家の馬車ごとテレポーテーションして王宮に戻った。またエスラがギッとこっちを睨んできたが俺は間違ったことはしていないはずである。
「その馬鹿みたいに豊富な魔力、相変わらずですね!!」
「褒めてくれてありがとう、エスラ」
「皮肉も分からないんですか貴方は!?」
「うっ、ごめん。分からない」
俺は昔から生まれた時から魔力が強かった。さっきの聖なる雨だって本当なら王宮から国内全部に降らせることができるのだ。そうすると雨が多い地域には迷惑になるのでちまちま現場に行って聖なる雨を降らせているのである。村長とかから謝礼を貰えて俺のおこずかいゲットにもなるのである。しかし、エスラのような従妹の女心は分からない。今だってテレポーテーションで早く王宮に帰れたのに胃を押さえている。エスラを辛い目にはあわせたくない、だって俺はエスラが好きだからだ。だから俺はこう言った。
「エスラ、そろそろ俺たち結婚しようよ」
「結婚!? そ、それはですね、じ、時期尚早というか、こ、心の準備がというか、とにかく駄目です!!」
「俺は早くエスラと結婚したいのに」
「勝手にふらふらと国内を歩き回る貴方と結婚なんか……、まず国王陛下としてちゃんとしてください!!」
「ああ、分かった」
「貴方の結婚相手ならいっぱいいますよ、隣国の王女とか、侯爵家の娘とか」
エスラはいつもそういって俺に結婚相手の候補の絵姿を見せてくる。俺が結婚したいのはエスラなのに意地悪だ。エスラとは従兄として小さい頃からいっぱい遊んだし、いっぱい色々なことを学んだ。こっそりとした事実だが、俺の筆おろしをしたのもエスラだ。でもそれからエスラはスカートをはかなくなってしまったいつもズボンで男の侍従のような恰好をしている。
「エスラ、偶にはスカートをはかないか?」
「嫌ですね。野獣のような貴方に襲われるので」
エスラを初めて抱いた時、俺は女の抱き方が分からなかったからエスラにいっぱい迷惑をかけた。だから反省して今度エスラを抱く時は優しくしようと思っている。そうエスラにも言っているのだがなかなか信じてもらえない、女心は複雑怪奇だと思う。誰か女心が分かる奴がいるなら俺に教えて貰いたい。
銀の髪に金色の瞳をした男、白い神官服をきた俺が呪文を唱えると、干ばつで乾ききった地面に大量の聖水が降りそそいだ。
「雨だ!?」
「恵みの雨だ!?」
「水だぁ!!」
恵みの雨だと言って喜ぶ農夫たちを見て、俺はうんうんと頷いた。今年は干ばつが酷い、俺が聖なる雨を降らせてまわっていると皆が喜んでくれた。俺としては大満足である、さて村長から謝礼を貰って速やかに次の領地に行こう。そう俺が思っていた時だ。
「見つけましたよ、国王陛下」
「…………見つかっちゃったかな、エスラ」
そうだ俺は回復術師だが実はこのオリエンス国の国王陛下だ。その俺の従妹である黒髪に茶色い瞳のエスラ・ブラストが泥の中走り回った馬の上から俺を見下ろしていた。国王の政務は終らせてきているから多分俺は悪くない。悪くないはずなのだが、俺は王家の者が乗る馬車に放り込まれてその場を去ることになった。
「ラブ・ブラスト・オリエンス陛下」
「その忌々しい名前で呼ぶな、俺の名前はスリーだ!!」
「ではスリー国王陛下、どうして貴方は護衛もつけずに現場に行くんです!?」
「だってその方が早いから、俺は瞬間移動が使えるし」
瞬間移動は唯一俺の回復術師という職業に関係ない魔法だった。俺は基本的に回復術師の魔法しか使えないのだった。俺の言い訳を聞いて従妹は更に怒った。
「貴方は国王陛下なのですよ!! それなのに政務を終えると国内をふらふらと歩き回って!! 聖なる雨だって勝手に降らせてはなりません!! そこの貴族にはいいでしょうが敵対する貴族が気を悪くします!!」
「俺、政治のことわっかりませーん」
「わっかりませーんで済ませないでください!! 貴族と無駄に敵対してどうするんです!!」
「でも俺本当にそんなこと分からないし、エスラがどうにかしてくれ」
「いつもどうにかしてますけどね!! 私にだって限界があるんですよ!! これ以上勝手を続けるなら私は結婚して側近を引退しますからね!?」
「そ、それは困る!! …………分かった、大人しく王都に帰るよ。ってことでテレポーテーション!!」
俺はエスラとやってきた兵士や王家の馬車ごとテレポーテーションして王宮に戻った。またエスラがギッとこっちを睨んできたが俺は間違ったことはしていないはずである。
「その馬鹿みたいに豊富な魔力、相変わらずですね!!」
「褒めてくれてありがとう、エスラ」
「皮肉も分からないんですか貴方は!?」
「うっ、ごめん。分からない」
俺は昔から生まれた時から魔力が強かった。さっきの聖なる雨だって本当なら王宮から国内全部に降らせることができるのだ。そうすると雨が多い地域には迷惑になるのでちまちま現場に行って聖なる雨を降らせているのである。村長とかから謝礼を貰えて俺のおこずかいゲットにもなるのである。しかし、エスラのような従妹の女心は分からない。今だってテレポーテーションで早く王宮に帰れたのに胃を押さえている。エスラを辛い目にはあわせたくない、だって俺はエスラが好きだからだ。だから俺はこう言った。
「エスラ、そろそろ俺たち結婚しようよ」
「結婚!? そ、それはですね、じ、時期尚早というか、こ、心の準備がというか、とにかく駄目です!!」
「俺は早くエスラと結婚したいのに」
「勝手にふらふらと国内を歩き回る貴方と結婚なんか……、まず国王陛下としてちゃんとしてください!!」
「ああ、分かった」
「貴方の結婚相手ならいっぱいいますよ、隣国の王女とか、侯爵家の娘とか」
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「エスラ、偶にはスカートをはかないか?」
「嫌ですね。野獣のような貴方に襲われるので」
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