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第9話
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「個人的には大満足!」
映画を見終わった俺たちは、その近くにあるカフェで休憩することにした。
「初めての映画化だったから不安だったんだけど、原作に忠実でいい感じで終わってくれたね」
「それはある意味、制作側が演出に関して何の工夫もしていないって事なんだけどね」
「まぁ原作が台無しになるよりはマシなんじゃないか?映画の悪印象だけで敬遠されるのはもったいないだろう」
「確かにそれは嫌だよね。見るなら楽しんで欲しいし。高崎君はどうだった?」
「俺?俺は」
どうしても最後のシーンが気になってしまうが、それはおいておこう。
「良かったんじゃないか。良くも悪くも原作に忠実で。無難なところだろう」
「高崎君と紀美ちゃんは評価が辛いなぁ」
不満そうに和泉は口を膨らませる。もう来た当初の緊張は完全に取れたようだ。
それから俺たち四人はウィンドーショッピングなどをして過ごした。流行のものなどが良く分からない俺は適当に相槌を打っていただけだったが、木元は噂どおりのハイスペックで会話を成立させていた。
あまり友達と出歩こうとしない俺には新鮮であり、ましてやこうして女子と出歩くのは初めてのことだった。何をどうすればいいのか分からないことが多かったが、それでも悪い気はまったくしなかった。休日の和泉を見る事が出来たのは俺にとっては良い事だった。
日が沈み始め、辺りは赤い夕焼けに染まっていた。俺たちは駅前のロータリーにあるベンチに腰掛けていた。
「何だかんだやっている間に結構時間が経ったな」
「それだけ充実してたって事じゃないの?まぁ確かに楽しくはあったけどね」
「おぉ!紀美ちゃんが珍しく素直だ!」
「あんたはちょっと黙ってなさい」
「う……うぅ」
一喝され、和泉はしゅんと萎縮してしまう。この二人は本当に上下関係がしっかりしているな。
「さて、じゃあ私と高崎とちょっと寄る所があるから先に帰るね」
「え?」
「えぇ!?紀美ちゃんそれ聞いてないよ!」
和泉と俺がほぼ同時に驚きの声を上げるが、ちょうど良く和泉の声が大きすぎて俺の声が完全に隠れた。
「当たり前よあんたには言ってないから。じゃあ高崎、行こう。里香、絶対ついてくるんじゃないわよ」
「お、おう」
竹原は呆然としている和泉を置いて立ち上がる。俺は出来る限り不自然にならないよう竹原の後についていく。
その最中、何か竹原が木元に目線を投げかけたような仕草をする。そして木元もそれにハッとした表情を返す。
駅の中の入り口に入ると、竹原は背中を壁につけ一つ息を吐いた。
「なんとなくは事情は分かるけど」
その横に立ち、恐る恐る言う。
「木元が告白できるように二人っきりにしてあげたのよ」
「ですよねー」
思わせぶりな態度に、あの視線の投げかけ。そうとしか考えられない。
「やるんなら前もって教えてくれよ」
「残念ながら教えるのを忘れていたという」
「うぉい!?」
「まぁ二人っきりの状況が作れたから良いって事で」
「結果論ッ!」
「まぁそれよりもあれ見なさい」
竹原は壁から少しだけ盗み見るように顔を出す。それに倣うと、視線の先にはベンチに座る和泉と木元の姿があった。遠目からでも和泉が焦っているのが分かるし、それを苦笑いで木元が見ている。
「なぁ今更なんだが一つ確認していいか?」
「ん?何?」
「なんで和泉って木元と付き合わないんだ?」
これは今日半日木元という人物を見て率直に思ったことだ。
「容姿的なのも、性格もいいしちゃんと男としてしっかりとしているし、断る要素が無い気がするんだが」
スペック的な意味で完全に負けているのはもう自覚している。男の俺からしても木元は良い奴だ。それは今日のことで和泉が心変わりして付き合っても仕方がないじゃないかと思えるほどの惨敗だった。
「それは無いわね」
しかし竹原はそれをきっぱりと否定した。
「えっと、それは木元が和泉の好みに合ってないって事か?」
「さぁね、あの子の好みなんてあたしは知らないわよ」
「え、じゃあ?」
「あの子もう好きな相手がいるから」
一瞬自分の体が強張ったのが分かった。
「あ、そ、そうなのか」
「そう、だからあの子は木元とは付き合わない。あ、木元が立ったわ」
傍から見たら変な格好だろうが、俺たちはそのまま二人の様子を見つめた。あたふたしている和泉の横に木元が立つ。そして照れくさそうに頭をかいた。
「……頑張れ」
「あぁ頑張れ」
背中を押すような竹原の呟きに応じて俺も呟く。ここはもう恋敵だとか関係ない。一人の男が心を決めたんだ。だからこそ俺も同じ男として快く応援できる男でありたい。
それなりに距離が離れているので会話はまったく聞こえない。しかし何回か言葉を交わした後、木元が和泉に手を差し出した。
俺は固唾を呑んで見守る。和泉が断ると分かっていながらも、緊張感が俺を襲う。
数秒の後、和泉は木元に向かい頭を下げた。そして木元は差し出していた手を引っ込める。
分かっていた結果だが、俺は深く息を吐いた。
「これでよかったんだよな竹…………原?」
俺はそこで辺りを見渡す。一体いつからだったのか、直ぐ傍にいると思っていた竹原の姿はそこにはなかった。つい先ほど呟いた時には傍にいたはずなのに、一体いつの間に。
「あれ、高崎君?」
途方にくれている俺を見つけて和泉が声をかけてきてしまう。こちらもいつの間にか木元の姿はなく、和泉だけになっていた。
「紀美ちゃんとどこかに行ったんじゃ……って!」
すると和泉は顔を真っ赤にし始めた。
「いや、あの和泉、これはだな」
「まさか……見てたの……?」
「あ……はい。すみません」
すると和泉は恥ずかしそうな表情で体をプルプルと震わせる。
これは確実にお怒りだ!状況が状況であり、仕掛け人の竹原がいないため俺だけが覗き見をしていたような誤解を受けている。いや覗き見をしていた時点で言い訳はできないけれど。
やばい、どうしよう!
『そのままお前が貰っちまえよ!』
う、神姫からのメールを思い出しちまった。このタイミングか、このタイミングで言うのか?確かに竹原もいないこの状況は告白するにはちょうどいい。
和泉はかなりのご立腹だ。
これから先、本当にこれ以上のチャンスが来るのか?
こんなあたかも用意されていたような最高の状況が。
「あぁなるほど」
思わず呟く。どうやらここは腹を括るしかないだろう。俺の勘違いかもしれない。しかしそれでも多少の土産話くらいにはなるだろう。
このチャンスを掴み取らなきゃ顔向けもできない。
和泉は涙目になりながら怒ったように俺を見ている。
「和泉、俺の話を聞いてくれ」
心を落ち着かせるようにしてゆっくりと息を吐く。
「俺はお前が好きだ」
「へ……え……?えぇ!?」
怒っていた表情から一転、和泉は大きく目を見開き驚いた表情に変わる。
「ど、どどどういうこと!?」
「いやその言葉の通りなんだけど」
どういうことと言われてもそういうこととしか言えない。
「さっきの木元のこと見てたらなんか気持ちが高ぶったと言うか、今言わなきゃいけないって思って。立て続けで悪いんだけど、俺はお前の事が好きだ」
「そ、そんないきなり……」
和泉は目に見えてあたふたし始めた。先ほどの木元はある程度予想された流れだっただけに和泉としても準備が出来ていただろうが、ここでの俺の告白は完全に予想外だっただろう。まさか誰かを振ったあとに誰かに告白されるとは思わないだろう。
和泉は何か言い辛いように体をしゅんとさせている。
即効断れらないだけでもそれなりの希望は持って良いという事だろうか。
「今すぐ返事が欲しいってわけじゃないから。来週にでも返事を」
「そ、そうじゃないんです!今答えます、今答えます!」
「お、おう」
突然鬼気迫る表情で声を上げる和泉に気圧されてしまう。
「えっと……その……その……あの……ですね……その……ですね……その……あの……えっと……」
「早くしてくれ」
「ハ、ハイッ!す、すみません!」
思わず口を挟んでしまった。いやそりゃ長いから仕方が無いだろう。待っているこっちとしても精神衛生上決していいとは言えない。
「えっと、わ、私も好きです!!」
すると俺に急かされたことで余計にてんぱったのか、和泉は焦点の定まらない眼で言った。
「……えっ?」
そしてその言葉に俺は耳を疑った。
映画を見終わった俺たちは、その近くにあるカフェで休憩することにした。
「初めての映画化だったから不安だったんだけど、原作に忠実でいい感じで終わってくれたね」
「それはある意味、制作側が演出に関して何の工夫もしていないって事なんだけどね」
「まぁ原作が台無しになるよりはマシなんじゃないか?映画の悪印象だけで敬遠されるのはもったいないだろう」
「確かにそれは嫌だよね。見るなら楽しんで欲しいし。高崎君はどうだった?」
「俺?俺は」
どうしても最後のシーンが気になってしまうが、それはおいておこう。
「良かったんじゃないか。良くも悪くも原作に忠実で。無難なところだろう」
「高崎君と紀美ちゃんは評価が辛いなぁ」
不満そうに和泉は口を膨らませる。もう来た当初の緊張は完全に取れたようだ。
それから俺たち四人はウィンドーショッピングなどをして過ごした。流行のものなどが良く分からない俺は適当に相槌を打っていただけだったが、木元は噂どおりのハイスペックで会話を成立させていた。
あまり友達と出歩こうとしない俺には新鮮であり、ましてやこうして女子と出歩くのは初めてのことだった。何をどうすればいいのか分からないことが多かったが、それでも悪い気はまったくしなかった。休日の和泉を見る事が出来たのは俺にとっては良い事だった。
日が沈み始め、辺りは赤い夕焼けに染まっていた。俺たちは駅前のロータリーにあるベンチに腰掛けていた。
「何だかんだやっている間に結構時間が経ったな」
「それだけ充実してたって事じゃないの?まぁ確かに楽しくはあったけどね」
「おぉ!紀美ちゃんが珍しく素直だ!」
「あんたはちょっと黙ってなさい」
「う……うぅ」
一喝され、和泉はしゅんと萎縮してしまう。この二人は本当に上下関係がしっかりしているな。
「さて、じゃあ私と高崎とちょっと寄る所があるから先に帰るね」
「え?」
「えぇ!?紀美ちゃんそれ聞いてないよ!」
和泉と俺がほぼ同時に驚きの声を上げるが、ちょうど良く和泉の声が大きすぎて俺の声が完全に隠れた。
「当たり前よあんたには言ってないから。じゃあ高崎、行こう。里香、絶対ついてくるんじゃないわよ」
「お、おう」
竹原は呆然としている和泉を置いて立ち上がる。俺は出来る限り不自然にならないよう竹原の後についていく。
その最中、何か竹原が木元に目線を投げかけたような仕草をする。そして木元もそれにハッとした表情を返す。
駅の中の入り口に入ると、竹原は背中を壁につけ一つ息を吐いた。
「なんとなくは事情は分かるけど」
その横に立ち、恐る恐る言う。
「木元が告白できるように二人っきりにしてあげたのよ」
「ですよねー」
思わせぶりな態度に、あの視線の投げかけ。そうとしか考えられない。
「やるんなら前もって教えてくれよ」
「残念ながら教えるのを忘れていたという」
「うぉい!?」
「まぁ二人っきりの状況が作れたから良いって事で」
「結果論ッ!」
「まぁそれよりもあれ見なさい」
竹原は壁から少しだけ盗み見るように顔を出す。それに倣うと、視線の先にはベンチに座る和泉と木元の姿があった。遠目からでも和泉が焦っているのが分かるし、それを苦笑いで木元が見ている。
「なぁ今更なんだが一つ確認していいか?」
「ん?何?」
「なんで和泉って木元と付き合わないんだ?」
これは今日半日木元という人物を見て率直に思ったことだ。
「容姿的なのも、性格もいいしちゃんと男としてしっかりとしているし、断る要素が無い気がするんだが」
スペック的な意味で完全に負けているのはもう自覚している。男の俺からしても木元は良い奴だ。それは今日のことで和泉が心変わりして付き合っても仕方がないじゃないかと思えるほどの惨敗だった。
「それは無いわね」
しかし竹原はそれをきっぱりと否定した。
「えっと、それは木元が和泉の好みに合ってないって事か?」
「さぁね、あの子の好みなんてあたしは知らないわよ」
「え、じゃあ?」
「あの子もう好きな相手がいるから」
一瞬自分の体が強張ったのが分かった。
「あ、そ、そうなのか」
「そう、だからあの子は木元とは付き合わない。あ、木元が立ったわ」
傍から見たら変な格好だろうが、俺たちはそのまま二人の様子を見つめた。あたふたしている和泉の横に木元が立つ。そして照れくさそうに頭をかいた。
「……頑張れ」
「あぁ頑張れ」
背中を押すような竹原の呟きに応じて俺も呟く。ここはもう恋敵だとか関係ない。一人の男が心を決めたんだ。だからこそ俺も同じ男として快く応援できる男でありたい。
それなりに距離が離れているので会話はまったく聞こえない。しかし何回か言葉を交わした後、木元が和泉に手を差し出した。
俺は固唾を呑んで見守る。和泉が断ると分かっていながらも、緊張感が俺を襲う。
数秒の後、和泉は木元に向かい頭を下げた。そして木元は差し出していた手を引っ込める。
分かっていた結果だが、俺は深く息を吐いた。
「これでよかったんだよな竹…………原?」
俺はそこで辺りを見渡す。一体いつからだったのか、直ぐ傍にいると思っていた竹原の姿はそこにはなかった。つい先ほど呟いた時には傍にいたはずなのに、一体いつの間に。
「あれ、高崎君?」
途方にくれている俺を見つけて和泉が声をかけてきてしまう。こちらもいつの間にか木元の姿はなく、和泉だけになっていた。
「紀美ちゃんとどこかに行ったんじゃ……って!」
すると和泉は顔を真っ赤にし始めた。
「いや、あの和泉、これはだな」
「まさか……見てたの……?」
「あ……はい。すみません」
すると和泉は恥ずかしそうな表情で体をプルプルと震わせる。
これは確実にお怒りだ!状況が状況であり、仕掛け人の竹原がいないため俺だけが覗き見をしていたような誤解を受けている。いや覗き見をしていた時点で言い訳はできないけれど。
やばい、どうしよう!
『そのままお前が貰っちまえよ!』
う、神姫からのメールを思い出しちまった。このタイミングか、このタイミングで言うのか?確かに竹原もいないこの状況は告白するにはちょうどいい。
和泉はかなりのご立腹だ。
これから先、本当にこれ以上のチャンスが来るのか?
こんなあたかも用意されていたような最高の状況が。
「あぁなるほど」
思わず呟く。どうやらここは腹を括るしかないだろう。俺の勘違いかもしれない。しかしそれでも多少の土産話くらいにはなるだろう。
このチャンスを掴み取らなきゃ顔向けもできない。
和泉は涙目になりながら怒ったように俺を見ている。
「和泉、俺の話を聞いてくれ」
心を落ち着かせるようにしてゆっくりと息を吐く。
「俺はお前が好きだ」
「へ……え……?えぇ!?」
怒っていた表情から一転、和泉は大きく目を見開き驚いた表情に変わる。
「ど、どどどういうこと!?」
「いやその言葉の通りなんだけど」
どういうことと言われてもそういうこととしか言えない。
「さっきの木元のこと見てたらなんか気持ちが高ぶったと言うか、今言わなきゃいけないって思って。立て続けで悪いんだけど、俺はお前の事が好きだ」
「そ、そんないきなり……」
和泉は目に見えてあたふたし始めた。先ほどの木元はある程度予想された流れだっただけに和泉としても準備が出来ていただろうが、ここでの俺の告白は完全に予想外だっただろう。まさか誰かを振ったあとに誰かに告白されるとは思わないだろう。
和泉は何か言い辛いように体をしゅんとさせている。
即効断れらないだけでもそれなりの希望は持って良いという事だろうか。
「今すぐ返事が欲しいってわけじゃないから。来週にでも返事を」
「そ、そうじゃないんです!今答えます、今答えます!」
「お、おう」
突然鬼気迫る表情で声を上げる和泉に気圧されてしまう。
「えっと……その……その……あの……ですね……その……ですね……その……あの……えっと……」
「早くしてくれ」
「ハ、ハイッ!す、すみません!」
思わず口を挟んでしまった。いやそりゃ長いから仕方が無いだろう。待っているこっちとしても精神衛生上決していいとは言えない。
「えっと、わ、私も好きです!!」
すると俺に急かされたことで余計にてんぱったのか、和泉は焦点の定まらない眼で言った。
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