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第一章 カレーライスの邂逅
カレーライスの邂逅⑤
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料理の香りが満ちる食堂で、カレーライスをつつきながら、しばし静かに時間を共有する。
雨のために混み合っていた席は、ぽつぽつと空き始めている。
少しずつざわめきは落ち着いてきたのに、俺といえば、さっきまでの余韻で胸が高鳴ったままだ。
「ところで藤宮くん」
ふいに名前を呼ばれ、どきりとして顔を上げる。
目の前に座る西園寺氏は、少しそわそわした様子でこちらを見ていた。
「君はイギリス料理に、どんな印象を持っているだろうか?」
「えっ……イギリス料理、ですか?」
不意を突かれて、言葉が口の中で渋滞する。
イギリス料理――その言葉を聞いて真っ先に浮かんだのは、ネットで読んだ旅行記の辛辣な一節だ。
『ロンドンの食事は高い割に味気なく、最後にはパンと水で済ませた』
『味付けや盛り付けに、工夫が見られない』
そんな感想が、半ば笑い話のように書かれていた。
(え、えーと……他には……)
フィッシュ・アンド・チップス――あれも確か、イギリス料理だ。
一度だけイベントの出店で食べたことがある。
だが――冷めていたうえに分厚い衣が油っぽくて、また食べたいとはお世辞にも思えなかった。
「あの……あんまり美味しくないって、イメージが……」
(――しまった!)
思い付くまま口にしてしまった。
自覚した途端、顔から血が引いていく。
西園寺亜嵐――この人にはきっと、イギリスの血が流れている。そんな確信めいた直感が胸に浮かんだからだ。
もしそうなら、今の発言はあまりにも無神経すぎる。
「で、でもっ!」
俺は慌てて取り繕った。
「全部がそうってわけじゃないですよね?俺が詳しくないだけで、美味しい料理だって、きっといっぱいあるはずです!」
我ながら子どもじみた言い訳だ。
けれど西園寺氏は、むしろ愉快そうに唇の端を上げた。
「ふふ、いいね、正直で。だが君の言う通り、世間におけるイギリス料理の評価は総じて低い。それでも――イギリス料理にだって、誇るべき成功例はあるのさ」
スプーンを指先で弄びながら、西園寺氏は軽やかに続ける。
「例えば――そう、サンドウィッチ。世界に冠たるスナックだ。伯爵の名を冠し、今や街角のカフェや家庭で食べられ、コンビニエンスストアの棚にも並んでいる。元々はゲームに夢中になるあまり、食事の手を抜くために編み出されたものだが……ものぐさの発想が世界を便利にしたのだから、大した功績といえる」
褒めているのか貶しているのか、紙一重の語り口だ。
けれど確かに、サンドウィッチがこれほど身近で、しかも万能な料理であることを思えば、成功例と呼ぶに相応しい。
感心していると、西園寺氏はにやりと笑って、わずかに声を落とした。
「とはいえ、全てがサンドウィッチのように成功したわけではない。イギリスには『珍妙』としか言いようのない料理もある」
「珍妙……ですか?」
「スターゲイジーパイ――星見つめのパイも、そのひとつだ」
聞いたことのない料理名に、俺は首を傾げた。
パイと言われて一番に思い浮かんだのは、ベーカリーに並ぶアップルパイ。
甘酸っぱいリンゴの香りと、サクサクの皮。万人を虜にする、ゴールデンコンビだ。
星見つめというネーミングからして、そのパイもきっと、ロマンチックな菓子に違いない。
美青年と夜空に輝く星――その組み合わせにうっとりする俺をよそに、西園寺氏は淡々と続けた。
「今君が考えているであろう、小さなパイ菓子ではない。大皿に敷き詰められた具材に、厚いパイ生地を被せたものだ。そして――そのパイ生地を突き破って、魚の頭がいくつも飛び出している。初めて見る者は、奇怪にすら感じるだろうな」
「えっ、パイから魚が……!?」
浮かんだ景色が一気に萎む。
スイーツではなくセイボリーのパイ――それは理解したが、飛び出す魚の頭とパイが、どうやっても映像として結びつかない。
堪えきれず、俺はポケットからスマートフォンを取り出した。
「す、すみません……ちょっと調べてもいいですか?」
検索窓に『スターゲイジーパイ』と打ち込み、画面を開く。
「……う、わっ……!?」
映し出された映像――飾り付けられた食卓を収めた写真に息を呑む。
魚の頭がパイ皿から飛び出すというか、パイ皿に魚が刺さっているというか――。
想像よりも大きめで生々しいその姿は奇妙を通り越し、軽くホラーですらある。
西園寺氏の言葉通りとはいえ、予想を遙かに超えた見た目に、スマートフォンを持つ手が震えた。
「ほら、言っただろう?珍妙だと」
西園寺氏は、くつくつと喉を鳴らした。そして静かに語り始めた。
「どんなに奇怪に見える料理でも、そこには必ず物語がある。
――時は十六世紀、コーンウォールという小さな港町での出来事だ。
その年は冬の嵐が長く町を閉ざし、漁師たちは海に出ることができなかった。
そのため住人たちは、ろくな食料もないまま、クリスマスを迎えようとしていた。
祝祭の日だというのに、食卓に並べるものがない――なんと悲しいクリスマスだろう。
そんな絶望の中、ひとりの漁師が立ち上がった。命を賭けて荒れ狂う海へと船を出し、ついに魚を持ち帰ったのだ。
その勇気と犠牲心は、町の人々を飢えから救っただけでなく、暮らしに希望の灯りをともした。
彼らは漁師への感謝を込め、大きな魚のパイを焼き上げた。
魚が皮を突き破ったそれは、人々が夜空の星々を見上げる姿であり、天に祈りを捧げる象徴であり、そして――勇敢な漁師の働きに感謝する心の形でもあったのだよ」
静かな声に、荒れ狂う海や冬の星座の情景が重なり、胸がいっぱいになる。
最初はただの珍妙な料理と思ったのに、由来を聞いた今では、全く違うもののように感じられた。
「すごい……」
俺はもう一度スマホの画面を見つめた。
人々の祈りと希望が宿った料理――間違いなくそう感じる。
胸に湧き上がる温かな感情を、俺はかみしめた。
「見た目はちょっと奇妙だけど……なんか、料理ってすごいですね。食べるだけじゃなくて、作る人の想いがちゃんと込められているっていうか……」
その言葉に、西園寺氏の瞳が柔らかく細められる。
「その通り。年代や国を問わず、料理は単なる食事以上のものだ。そこには時代を生きた人々の知恵や苦難、祈りや喜びが映し取られている。つまり料理とは――単なる慣習だけではなく、歴史の語り部でもあるのだよ」
穏やかな声。けれどそこには確かな強さがあった。それが俺を揺さぶる。
今日の俺は、雨で混雑するいつもの学食で、ただカレーライスを食べる――それだけのはずだった。
ところがどうだ。
ほんの小さな偶然で、同じテーブルに座った西園寺氏と言葉を交わし、いつしか俺は、普段の昼食では味わえない胸の高鳴りを感じている。
目の前のカレーライスひとつが、こんなにも特別で、心を浮き立たせてくれる料理になるなんて――誰が予想できただろう。
「俺、西園寺さんと会って、ものすごく良い経験をさせてもらいました……本当にありがとうございます!」
「こちらこそ。私も、とても有意義な時間を過ごせたと思う」
柔らかく微笑むその顔には、空席を見つけて声をかけたときのようなとげとげしい雰囲気は、微塵もなくなっていた。
雨のために混み合っていた席は、ぽつぽつと空き始めている。
少しずつざわめきは落ち着いてきたのに、俺といえば、さっきまでの余韻で胸が高鳴ったままだ。
「ところで藤宮くん」
ふいに名前を呼ばれ、どきりとして顔を上げる。
目の前に座る西園寺氏は、少しそわそわした様子でこちらを見ていた。
「君はイギリス料理に、どんな印象を持っているだろうか?」
「えっ……イギリス料理、ですか?」
不意を突かれて、言葉が口の中で渋滞する。
イギリス料理――その言葉を聞いて真っ先に浮かんだのは、ネットで読んだ旅行記の辛辣な一節だ。
『ロンドンの食事は高い割に味気なく、最後にはパンと水で済ませた』
『味付けや盛り付けに、工夫が見られない』
そんな感想が、半ば笑い話のように書かれていた。
(え、えーと……他には……)
フィッシュ・アンド・チップス――あれも確か、イギリス料理だ。
一度だけイベントの出店で食べたことがある。
だが――冷めていたうえに分厚い衣が油っぽくて、また食べたいとはお世辞にも思えなかった。
「あの……あんまり美味しくないって、イメージが……」
(――しまった!)
思い付くまま口にしてしまった。
自覚した途端、顔から血が引いていく。
西園寺亜嵐――この人にはきっと、イギリスの血が流れている。そんな確信めいた直感が胸に浮かんだからだ。
もしそうなら、今の発言はあまりにも無神経すぎる。
「で、でもっ!」
俺は慌てて取り繕った。
「全部がそうってわけじゃないですよね?俺が詳しくないだけで、美味しい料理だって、きっといっぱいあるはずです!」
我ながら子どもじみた言い訳だ。
けれど西園寺氏は、むしろ愉快そうに唇の端を上げた。
「ふふ、いいね、正直で。だが君の言う通り、世間におけるイギリス料理の評価は総じて低い。それでも――イギリス料理にだって、誇るべき成功例はあるのさ」
スプーンを指先で弄びながら、西園寺氏は軽やかに続ける。
「例えば――そう、サンドウィッチ。世界に冠たるスナックだ。伯爵の名を冠し、今や街角のカフェや家庭で食べられ、コンビニエンスストアの棚にも並んでいる。元々はゲームに夢中になるあまり、食事の手を抜くために編み出されたものだが……ものぐさの発想が世界を便利にしたのだから、大した功績といえる」
褒めているのか貶しているのか、紙一重の語り口だ。
けれど確かに、サンドウィッチがこれほど身近で、しかも万能な料理であることを思えば、成功例と呼ぶに相応しい。
感心していると、西園寺氏はにやりと笑って、わずかに声を落とした。
「とはいえ、全てがサンドウィッチのように成功したわけではない。イギリスには『珍妙』としか言いようのない料理もある」
「珍妙……ですか?」
「スターゲイジーパイ――星見つめのパイも、そのひとつだ」
聞いたことのない料理名に、俺は首を傾げた。
パイと言われて一番に思い浮かんだのは、ベーカリーに並ぶアップルパイ。
甘酸っぱいリンゴの香りと、サクサクの皮。万人を虜にする、ゴールデンコンビだ。
星見つめというネーミングからして、そのパイもきっと、ロマンチックな菓子に違いない。
美青年と夜空に輝く星――その組み合わせにうっとりする俺をよそに、西園寺氏は淡々と続けた。
「今君が考えているであろう、小さなパイ菓子ではない。大皿に敷き詰められた具材に、厚いパイ生地を被せたものだ。そして――そのパイ生地を突き破って、魚の頭がいくつも飛び出している。初めて見る者は、奇怪にすら感じるだろうな」
「えっ、パイから魚が……!?」
浮かんだ景色が一気に萎む。
スイーツではなくセイボリーのパイ――それは理解したが、飛び出す魚の頭とパイが、どうやっても映像として結びつかない。
堪えきれず、俺はポケットからスマートフォンを取り出した。
「す、すみません……ちょっと調べてもいいですか?」
検索窓に『スターゲイジーパイ』と打ち込み、画面を開く。
「……う、わっ……!?」
映し出された映像――飾り付けられた食卓を収めた写真に息を呑む。
魚の頭がパイ皿から飛び出すというか、パイ皿に魚が刺さっているというか――。
想像よりも大きめで生々しいその姿は奇妙を通り越し、軽くホラーですらある。
西園寺氏の言葉通りとはいえ、予想を遙かに超えた見た目に、スマートフォンを持つ手が震えた。
「ほら、言っただろう?珍妙だと」
西園寺氏は、くつくつと喉を鳴らした。そして静かに語り始めた。
「どんなに奇怪に見える料理でも、そこには必ず物語がある。
――時は十六世紀、コーンウォールという小さな港町での出来事だ。
その年は冬の嵐が長く町を閉ざし、漁師たちは海に出ることができなかった。
そのため住人たちは、ろくな食料もないまま、クリスマスを迎えようとしていた。
祝祭の日だというのに、食卓に並べるものがない――なんと悲しいクリスマスだろう。
そんな絶望の中、ひとりの漁師が立ち上がった。命を賭けて荒れ狂う海へと船を出し、ついに魚を持ち帰ったのだ。
その勇気と犠牲心は、町の人々を飢えから救っただけでなく、暮らしに希望の灯りをともした。
彼らは漁師への感謝を込め、大きな魚のパイを焼き上げた。
魚が皮を突き破ったそれは、人々が夜空の星々を見上げる姿であり、天に祈りを捧げる象徴であり、そして――勇敢な漁師の働きに感謝する心の形でもあったのだよ」
静かな声に、荒れ狂う海や冬の星座の情景が重なり、胸がいっぱいになる。
最初はただの珍妙な料理と思ったのに、由来を聞いた今では、全く違うもののように感じられた。
「すごい……」
俺はもう一度スマホの画面を見つめた。
人々の祈りと希望が宿った料理――間違いなくそう感じる。
胸に湧き上がる温かな感情を、俺はかみしめた。
「見た目はちょっと奇妙だけど……なんか、料理ってすごいですね。食べるだけじゃなくて、作る人の想いがちゃんと込められているっていうか……」
その言葉に、西園寺氏の瞳が柔らかく細められる。
「その通り。年代や国を問わず、料理は単なる食事以上のものだ。そこには時代を生きた人々の知恵や苦難、祈りや喜びが映し取られている。つまり料理とは――単なる慣習だけではなく、歴史の語り部でもあるのだよ」
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