24 / 26
第四章 ティーカップの向こう側
<最終話>ティーカップの向こう側
しおりを挟む
「はー……美味しかったー……」
ホースラディッシュのソースが隠し味になったサンドウィッチは、俺がこれまで食べてきたものの中でも、トップクラスの味わいだった。
さわやかな辛味が牛肉の旨味を引き立て、野菜はしゃきしゃきと歯触りがよい。
具材はたっぷりなのに、胃にもたれることもない。
なるほど、これなら先ほどの老紳士だって、ぺろりと平らげるだろう。
味の余韻に浸っていると、向かいの西園寺氏はすっと席を立ち、ガラスのショーケースの前に歩み寄った。
「翠さん、ケーキは何が残っていますか?」
翠さんはカウンター越しに西園寺さんを見遣り、にっこりと笑みを浮かべた。
「亜嵐さん、私、彼はぴったりだと思うの」
「…………」
「レモンドリズルなら用意できるわ」
「……では、二階にお願いします」
ふたりの会話が理解できず首を傾げていると、西園寺が振り返り、「藤宮くん」と名を呼んだ。
「まだ時間は大丈夫だね?」
「え?は、はい。大丈夫、ですけど……」
俺の返事に、西園寺氏は一瞬だけ逡巡するように視線を落とした。
だがすぐに顔を上げ、まっすぐ俺を見て手招きをする。
「藤宮くん、荷物を持ってこちらへ」
そう言ってカウンターの奥へ足を踏み入れる。
俺は慌ててバッグをつかみ、その背中を追った。
清潔に整えられた調理台、年季を感じさせる大きなオーブン。
翠さんの聖域でもあるキッチンを横目に通り抜けると、棚の奥に隠れるように扉があった。
「こっちだ」
扉を開くと、薄暗い階段が上へと続いていた。
壁のスイッチを押すと、パッと照明が灯る。
西園寺氏の背を追い、一歩一歩段差を上がる。心臓はばくばくと鳴り、胸の奥が熱くなる。
――まるで子どものころに読んだ冒険小説のようだ。隠し扉の先には秘密基地があって……。
階段を上がり切った先で、西園寺氏がドアを押し開ける。
目の前に現れたのは、俺の想像をはるかに超える広さの部屋だった。
窓際には大きなデスク。
パソコンとプリンターがきちんと並び、コード類は整然と束ねられている。
無駄のない配置からは、西園寺氏らしい几帳面さが漂っている。
その向かいの壁一面には、天井まで届く大きな書棚。
ぎっしりと詰まった本の背表紙の列は、圧迫感よりもむしろ荘厳な迫力を放っている。
部屋の中央にはローテーブルと一人掛けのクッションソファー。
座れば居心地よく本を読むことができそうだ。
ふと窓の外を見れば、外壁を這うツタが視界をかすめる。
街のただ中にいるはずなのに、ここだけ別の世界のような空気を帯びていた。
部屋はL字型に折れ、その奥には小さなシンクとコンロが置かれた質素なキッチン。
だが調理器具は見当たらず、使われている形跡もない。
きっとお茶を淹れるためだけの場所なのだろう。
さらに奥にはシャワースペースとトイレ、そしてその先に寝室らしいドアが控えていた。
ただの住居というより、小さなスイートルームだ。
だが生活の匂いは薄く、まるで舞台装置のように整えられている。
「……すごい……」
思わずため息が漏れた。
「掛けたまえ」
西園寺氏はそう言って、俺にソファを勧めてくれた。
自分は書棚の踏み台にクッションを置き、静かに腰を下ろす。
「驚いただろうが……ここが、私の住処だ」
驚きなんてものじゃない。頭の中は疑問でいっぱいだ。
どうして?いつから?翠さんとの関係は?
けれど、目を逸らして気まずげな表情を浮かべる西園寺氏を、問い詰める気にはなれなかった。
(今日出会ったばかりなのに……そこまで踏み込んでいいのか?)
踏み込み過ぎれば、壊れてしまう距離だってある。
沈黙に胸を締め付けられかけたそのとき――。
軽やかなノックが響いた。
「亜嵐さん、藤宮くん。お待たせしました」
銀の盆を手にした翠さんが現れた。
ふわりと広がる紅茶の香りに、張りつめていた心が解けていく。
テーブルに置かれたのは、シンプルなバターケーキと花柄のティーカップ。
「キャンディのブロークン・オレンジペコーよ」
にこやかに告げる翠さんは、まるで妖精のようだ。
香りと一緒に、空気までも柔らかくしてしまうのだから。
「どうぞ、ごゆっくり」
彼女が去ったあとも、甘やかな気配が部屋に残っている。
紅茶を啜ると、爽やかな香りが広がった。
(……あれ?さっきのミルクティーと全然違う……)
渋みが少なく、さらりとして飲みやすい。
「この紅茶、飲みやすい……」
「スリランカのキャンディだ。君の好みにあったかな?」
「はい!すごく美味しいです!」
会話が弾み、空気が和らぐ。
思わずケーキに手が伸びた。
「これは何ていうケーキなんですか?」
皿を覗き込むと、レモンのさわやかな香りが鼻をくすぐる。
「あっ、レモン……?」
「レモンドリズルケーキ。バタースポンジにレモンのシロップを染み込ませた、イギリスでは定番の菓子だ」
ひと口かじれば、レモンの清涼感と甘さが同時に広がり、表面のアイシングがしゅわっと溶ける。
「……美味しい!」
「そうか、よかった」
安堵するように微笑む西園寺氏。
その穏やかな横顔に、胸の奥が温かくなる。
――けれど。
皿とカップが空になった途端、西園寺氏の表情が一変した。
「藤宮くん……私は君に、謝らなければならない」
「……え?」
低い声に、思わず背筋が強張る。
「今日、初めて会って……半ば強引に誘ったのは私だ。それなのに、つまらないことで頭に血が上って……君に酷いことを言ってしまった」
額を押さえる姿に、俺は思わず立ち上がった。
「違います!悪いのは俺です。西園寺さんを軽んじるような言い方をしたのは、俺なんですから!」
ぶつかり合う遣り取りに、西園寺氏はふっと自嘲気味に笑った。
「君は……本当に素直だな。私にその素直さがあれば――」
「……西園寺さん?」
消え入るような声音。不安に駆られる俺を見つめ、西園寺氏は深々と頭を下げた。
「君を見込み違いなどと口走ったこと、本当に申し訳なかった」
慌てて西園寺氏の肩に手をやり、俺は声を張った。
「止めてください!俺、西園寺さんに出会えて……本当に嬉しいんです!」
顔を上げた西園寺氏の瞳が、強く光を帯びる。
「……藤宮くん。君は純粋な好奇心で『食』に向き合い、それを楽しめる人だ。私は今日、それを確信した」
その物言いに、心臓が跳ねる。
「もし君が私に失望していないのなら――次の予約をさせてほしい」
「……次の、予約……?」
「ぜひ君とアフタヌーンティーを楽しみたい。それも一度きりではない。君と分かち合いたい味は、無限にあるのだから」
そんなことを言われたら――胸に溢れる感情を、抑えられなくなる。
「俺、すごく……すごく嬉しいです!」
頬が熱くなり、笑みがこぼれる。
そんな俺の様子に、西園寺氏も立ち上がり、右手をこちらに差し伸べた。
「君となら『食』の奥底にある神髄に、きっと辿り着ける」
その瞳は迷いなく輝いている。
「さあ、一緒に旅をしようじゃないか、湊。――ティーカップの向こう側へ」
俺は迷わずその手を取った。
窓の外で、ツタの葉が夜風に揺れている。
街のざわめきから切り離されたその影が、まるで未来への道標のように見える。
紅茶の余韻とレモンの香気に包まれながら――。
俺は、これから目の前に広がるであろう世界を思い、胸が震えるほどときめいていた。
秘密はいつもティーカップの向こう側
追憶の英国式スコーン / 完
◆・◆・◆
秘密はいつもティーカップの向こう側
本編もアルファポリスで連載中です☕
ティーカップ越しの湊と亜嵐の物語はこちら。
秘密はいつもティーカップの向こう側の姉妹編
・本編番外編シリーズ「TEACUP TALES」
シリーズ本編番外編
・番外編シリーズ「BONUS TRACK」
シリーズSS番外編
・番外SSシリーズ「SNACK SNAP」
シリーズのおやつ小話
よろしければ覗いてみてください♪
ホースラディッシュのソースが隠し味になったサンドウィッチは、俺がこれまで食べてきたものの中でも、トップクラスの味わいだった。
さわやかな辛味が牛肉の旨味を引き立て、野菜はしゃきしゃきと歯触りがよい。
具材はたっぷりなのに、胃にもたれることもない。
なるほど、これなら先ほどの老紳士だって、ぺろりと平らげるだろう。
味の余韻に浸っていると、向かいの西園寺氏はすっと席を立ち、ガラスのショーケースの前に歩み寄った。
「翠さん、ケーキは何が残っていますか?」
翠さんはカウンター越しに西園寺さんを見遣り、にっこりと笑みを浮かべた。
「亜嵐さん、私、彼はぴったりだと思うの」
「…………」
「レモンドリズルなら用意できるわ」
「……では、二階にお願いします」
ふたりの会話が理解できず首を傾げていると、西園寺が振り返り、「藤宮くん」と名を呼んだ。
「まだ時間は大丈夫だね?」
「え?は、はい。大丈夫、ですけど……」
俺の返事に、西園寺氏は一瞬だけ逡巡するように視線を落とした。
だがすぐに顔を上げ、まっすぐ俺を見て手招きをする。
「藤宮くん、荷物を持ってこちらへ」
そう言ってカウンターの奥へ足を踏み入れる。
俺は慌ててバッグをつかみ、その背中を追った。
清潔に整えられた調理台、年季を感じさせる大きなオーブン。
翠さんの聖域でもあるキッチンを横目に通り抜けると、棚の奥に隠れるように扉があった。
「こっちだ」
扉を開くと、薄暗い階段が上へと続いていた。
壁のスイッチを押すと、パッと照明が灯る。
西園寺氏の背を追い、一歩一歩段差を上がる。心臓はばくばくと鳴り、胸の奥が熱くなる。
――まるで子どものころに読んだ冒険小説のようだ。隠し扉の先には秘密基地があって……。
階段を上がり切った先で、西園寺氏がドアを押し開ける。
目の前に現れたのは、俺の想像をはるかに超える広さの部屋だった。
窓際には大きなデスク。
パソコンとプリンターがきちんと並び、コード類は整然と束ねられている。
無駄のない配置からは、西園寺氏らしい几帳面さが漂っている。
その向かいの壁一面には、天井まで届く大きな書棚。
ぎっしりと詰まった本の背表紙の列は、圧迫感よりもむしろ荘厳な迫力を放っている。
部屋の中央にはローテーブルと一人掛けのクッションソファー。
座れば居心地よく本を読むことができそうだ。
ふと窓の外を見れば、外壁を這うツタが視界をかすめる。
街のただ中にいるはずなのに、ここだけ別の世界のような空気を帯びていた。
部屋はL字型に折れ、その奥には小さなシンクとコンロが置かれた質素なキッチン。
だが調理器具は見当たらず、使われている形跡もない。
きっとお茶を淹れるためだけの場所なのだろう。
さらに奥にはシャワースペースとトイレ、そしてその先に寝室らしいドアが控えていた。
ただの住居というより、小さなスイートルームだ。
だが生活の匂いは薄く、まるで舞台装置のように整えられている。
「……すごい……」
思わずため息が漏れた。
「掛けたまえ」
西園寺氏はそう言って、俺にソファを勧めてくれた。
自分は書棚の踏み台にクッションを置き、静かに腰を下ろす。
「驚いただろうが……ここが、私の住処だ」
驚きなんてものじゃない。頭の中は疑問でいっぱいだ。
どうして?いつから?翠さんとの関係は?
けれど、目を逸らして気まずげな表情を浮かべる西園寺氏を、問い詰める気にはなれなかった。
(今日出会ったばかりなのに……そこまで踏み込んでいいのか?)
踏み込み過ぎれば、壊れてしまう距離だってある。
沈黙に胸を締め付けられかけたそのとき――。
軽やかなノックが響いた。
「亜嵐さん、藤宮くん。お待たせしました」
銀の盆を手にした翠さんが現れた。
ふわりと広がる紅茶の香りに、張りつめていた心が解けていく。
テーブルに置かれたのは、シンプルなバターケーキと花柄のティーカップ。
「キャンディのブロークン・オレンジペコーよ」
にこやかに告げる翠さんは、まるで妖精のようだ。
香りと一緒に、空気までも柔らかくしてしまうのだから。
「どうぞ、ごゆっくり」
彼女が去ったあとも、甘やかな気配が部屋に残っている。
紅茶を啜ると、爽やかな香りが広がった。
(……あれ?さっきのミルクティーと全然違う……)
渋みが少なく、さらりとして飲みやすい。
「この紅茶、飲みやすい……」
「スリランカのキャンディだ。君の好みにあったかな?」
「はい!すごく美味しいです!」
会話が弾み、空気が和らぐ。
思わずケーキに手が伸びた。
「これは何ていうケーキなんですか?」
皿を覗き込むと、レモンのさわやかな香りが鼻をくすぐる。
「あっ、レモン……?」
「レモンドリズルケーキ。バタースポンジにレモンのシロップを染み込ませた、イギリスでは定番の菓子だ」
ひと口かじれば、レモンの清涼感と甘さが同時に広がり、表面のアイシングがしゅわっと溶ける。
「……美味しい!」
「そうか、よかった」
安堵するように微笑む西園寺氏。
その穏やかな横顔に、胸の奥が温かくなる。
――けれど。
皿とカップが空になった途端、西園寺氏の表情が一変した。
「藤宮くん……私は君に、謝らなければならない」
「……え?」
低い声に、思わず背筋が強張る。
「今日、初めて会って……半ば強引に誘ったのは私だ。それなのに、つまらないことで頭に血が上って……君に酷いことを言ってしまった」
額を押さえる姿に、俺は思わず立ち上がった。
「違います!悪いのは俺です。西園寺さんを軽んじるような言い方をしたのは、俺なんですから!」
ぶつかり合う遣り取りに、西園寺氏はふっと自嘲気味に笑った。
「君は……本当に素直だな。私にその素直さがあれば――」
「……西園寺さん?」
消え入るような声音。不安に駆られる俺を見つめ、西園寺氏は深々と頭を下げた。
「君を見込み違いなどと口走ったこと、本当に申し訳なかった」
慌てて西園寺氏の肩に手をやり、俺は声を張った。
「止めてください!俺、西園寺さんに出会えて……本当に嬉しいんです!」
顔を上げた西園寺氏の瞳が、強く光を帯びる。
「……藤宮くん。君は純粋な好奇心で『食』に向き合い、それを楽しめる人だ。私は今日、それを確信した」
その物言いに、心臓が跳ねる。
「もし君が私に失望していないのなら――次の予約をさせてほしい」
「……次の、予約……?」
「ぜひ君とアフタヌーンティーを楽しみたい。それも一度きりではない。君と分かち合いたい味は、無限にあるのだから」
そんなことを言われたら――胸に溢れる感情を、抑えられなくなる。
「俺、すごく……すごく嬉しいです!」
頬が熱くなり、笑みがこぼれる。
そんな俺の様子に、西園寺氏も立ち上がり、右手をこちらに差し伸べた。
「君となら『食』の奥底にある神髄に、きっと辿り着ける」
その瞳は迷いなく輝いている。
「さあ、一緒に旅をしようじゃないか、湊。――ティーカップの向こう側へ」
俺は迷わずその手を取った。
窓の外で、ツタの葉が夜風に揺れている。
街のざわめきから切り離されたその影が、まるで未来への道標のように見える。
紅茶の余韻とレモンの香気に包まれながら――。
俺は、これから目の前に広がるであろう世界を思い、胸が震えるほどときめいていた。
秘密はいつもティーカップの向こう側
追憶の英国式スコーン / 完
◆・◆・◆
秘密はいつもティーカップの向こう側
本編もアルファポリスで連載中です☕
ティーカップ越しの湊と亜嵐の物語はこちら。
秘密はいつもティーカップの向こう側の姉妹編
・本編番外編シリーズ「TEACUP TALES」
シリーズ本編番外編
・番外編シリーズ「BONUS TRACK」
シリーズSS番外編
・番外SSシリーズ「SNACK SNAP」
シリーズのおやつ小話
よろしければ覗いてみてください♪
2
あなたにおすすめの小説
秘密はいつもティーカップの向こう側 ―BONUS TRACK―
天月りん
キャラ文芸
食べることは、生きること。
ティーハウス<ローズメリー>に集う面々の日常を、こっそり覗いてみませんか?
笑って、悩んで、ときにはすれ違いながら――それでも前を向く。
誰かの心がふと動く瞬間を描く短編集。
本編では語られない「その後」や「すき間」の物語をお届けする
『秘密はいつもティーカップの向こう側』BONUST RACKシリーズ。
気まぐれ更新。
あなたのタイミングで、そっと覗きにきてください☕
◆・◆・◆・◆
秘密はいつもティーカップの向こう側(本編) ティーカップ越しの湊と亜嵐の物語はこちら。
秘密はいつもティーカップの向こう側の姉妹編
・本編番外編シリーズ「TEACUP TALES」シリーズ本編番外編
・番外編シリーズ「BONUS TRACK」シリーズSS番外編
・番外SSシリーズ「SNACK SNAP」シリーズのおやつ小話
よろしければ覗いてみてください♪
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
後宮の手かざし皇后〜盲目のお飾り皇后が持つ波動の力〜
二位関りをん
キャラ文芸
龍の国の若き皇帝・浩明に5大名家の娘である美華が皇后として嫁いできた。しかし美華は病により目が見えなくなっていた。
そんな美華を冷たくあしらう浩明。婚儀の夜、美華の目の前で彼女付きの女官が心臓発作に倒れてしまう。
その時。美華は慌てること無く駆け寄り、女官に手をかざすと女官は元気になる。
どうも美華には不思議な力があるようで…?
あやかし帝都の婚姻譚 〜浄癒の花嫁が祓魔の軍人に溺愛されるまで〜
鳴猫ツミキ
キャラ文芸
【完結】【第一章までで一区切り】時は大正。天羽家に生まれた桜子は、特異な体質から、家族に虐げられた生活を送っていた。すると女学院から帰ったある日、見合いをするよう命じられる。相手は冷酷だと評判の帝国陸軍あやかし対策部隊の四峰礼人だった。※和風シンデレラ風のお話です。恋愛要素が多いですが、あやかし要素が主体です。第9回キャラ文芸大賞に応募しているので、応援して頂けましたら嬉しいです。【第一章で一区切りで単体で読めますので、そこまででもご覧頂けると嬉しいです】。
真空ベータの最強執事は辞職したい~フェロモン無効体質でアルファの王子様たちの精神安定剤になってしまった結果、執着溺愛されています~
水凪しおん
BL
フェロモンの影響を受けない「ベータ」の執事ルシアンは、前世の記憶を持つ転生者。
アルファ至上主義の荒れた王城で、彼はその特異な「無臭」体質ゆえに、フェロモン過多で情緒不安定な三人の王子たちにとって唯一の「精神安定剤」となってしまう。
氷の第一王子、野獣の第二王子、知略の第三王子――最強のアルファ兄弟から、匂いを嗅がれ、抱きつかれ、執着される日々。
「私はただの執事です。平穏に仕事をさせてください」
辞表を出せば即却下、他国へ逃げれば奪還作戦。
これは、無自覚に王子たちを癒やしてしまった最強執事が、国ぐるみで溺愛され、外堀を埋められていくお仕事&逆ハーレムBLファンタジー!
烏の王と宵の花嫁
水川サキ
キャラ文芸
吸血鬼の末裔として生まれた華族の娘、月夜は家族から虐げられ孤独に生きていた。
唯一の慰めは、年に一度届く〈からす〉からの手紙。
その送り主は太陽の化身と称される上級華族、縁樹だった。
ある日、姉の縁談相手を誤って傷つけた月夜は、父に遊郭へ売られそうになり屋敷を脱出するが、陽の下で倒れてしまう。
死を覚悟した瞬間〈からす〉の正体である縁樹が現れ、互いの思惑から契約結婚を結ぶことになる。
※初出2024年7月
双子の姉がなりすまして婚約者の寝てる部屋に忍び込んだ
海林檎
恋愛
昔から人のものを欲しがる癖のある双子姉が私の婚約者が寝泊まりしている部屋に忍びこんだらしい。
あぁ、大丈夫よ。
だって彼私の部屋にいるもん。
部屋からしばらくすると妹の叫び声が聞こえてきた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
