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一章
離縁
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「ああ……、愛してるよ、エミリア。君を心の底から愛してる」
開かれたドアの隙間。そこは結婚して半年の夫の書斎だった。いつもエミリオに対しては冷たく低い声音でしか話してくれないのに、明瞭にエミリオの耳を打つのは、今まで聞いたことのない甘く蕩けそうな愛の囁き。
「でも、クライド。あなたには婚姻契約を結んだ妻がいるでしょ?」
だったら離れればいいのに、金の波打つ髪をエミリオの夫――クライドの瞳と同じアイスブルーを模したような石を散りばめた髪飾りをつけたエミリアは、緑の瞳を細めてクライドにしなだれかかる。クライドは長い指でエミリアの髪を梳きながら「エミリオ」か、と忌々しげに呟くのが聞こえ、エミリオの胸がズクリと痛んだ。
「そもそも家のための婚姻だ。当時は両親に言われて仕方なく結婚したが、三年経っても子供の影すらない。その点、エミリアのお腹には俺の子がスクスク育っている。これでもう、家格が合わないという理由で子爵令嬢のエミリアと引き離されることはないだろう。たかが侯爵家だからって、子供も孕めない男と結婚したのが間違いだったんだ」
「だけど、エミリオ様って子供を産める体質なのでしょ?」
「機能があるってだけだ。まあ、結婚してから一度もアレとは寝室を共にしたことはないがな」
「ふふ……酷い人。それで子供ができないの当然じゃない。ご両親は知らないの?」
「まあな。表面上は仲良くして見せてるから、あの役立たずが両親から責められてる」
「可哀想なエミリオ様」
憐れむ言葉を告げているが、エミリアの声色はとてもじゃないが憐憫というより、嘲笑しているようにエミリオには聞こえた。
エミリオは音を立てないよう駆け出し自室に飛び込むと、広すぎるベッドでひとり滂沱した。
その一ヶ月後。エミリオはクライドの両親――レッセン伯爵夫妻から、クライドとの離縁を言い渡された。ほくそ笑むクライドの隣には、少しだけお腹の膨らんだエミリアが勝ち誇った微笑を浮かべていた。
きっとここでエミリオがどう言い募ろうとも、彼らは耳を傾けてくれないだろう。
だからといって、エミリオの生家であるスーヴェリア侯爵のタウンハウスに戻っても門前払いに違いない。男でありながら子供を宿す体質を持つエミリオを、両親はいつだって気味悪がり、後継ぎの兄ですらも弟ではなく性的対象でしか見られたなかったのだ。
伯爵家を出てもエミリオが戻れる場所は、祖父母のいる領地しかなかったのである。
エミリオはほとほと泣きながらひとりで荷物をまとめる。夫だったクライドの態度や、溺愛しているエミリアを歓待していたメイドたちは、エミリオに冷たく当たっていたから手伝いに来るなんて思慮はないだろう。
そもそも嫁ぐ時ですらまともな荷物は少なかったし、結婚してからも必要最低限の物しか与えられなかったため、エミリオの荷物はほとんどないに等しいものだった。
「荷物はまとまったか?」
「……クライド」
ドアもノックせずに慇懃無礼で入ってきたクライドは、涙をあとを頬に残したままのエミリオを見下ろし鼻で笑う。
ふと、ねっとりと甘い香りがしたが、窓を開け放ってるため、花の香りでも入った来たのだろう。
「ほら、早く出て行けよ。お前はもう我が家にも関係がない人間なんだからな」
「……分かってます」
「ああ、それから。お前の父親から伝言だ。『二度と我が家に帰ってくるな』だと。ははっ、両親にも捨てられた憐れなエミリオ。お前は幸せになるなんて一生ないんだよ!」
早く部屋から出ろよ、と吐き捨て、クライドは高らかに笑いながら一度も夫夫として使われた事のない寝室を出て行った。
「分かってる。僕が誰からも愛されず、必要とされてないのは。でも……最後くらい何か優しい言葉をくれてもいいじゃないか、クライド……」
耳に痛いほどの静寂の中、濡れた声の願望は誰にも届く事はなかった。
◇◆◇
一年後――
「エミリオ、お茶にするけど出てこれるかしら?」
窓から入る微風に金茶の髪を揺らしながら読書をしていたエミリオは、微かなノックの音に顔をあげる。そこには祖母が慈愛の笑みを浮かべて立っていた。
「お祖母様、わざわざ離れにまで来ていただくなんて……」
「いいのよ。こうでもしないと、可愛いエミリオに会えないもの」
「ごめんなさい……」
エミリオはティーテーブルに読みかけの本を置いて、座っていたチェアから立ち上がって祖母に近寄る。
ここに来た時はエミリオの離婚に憔悴した彼女も、一年も経てば落ち着いたのだろう。美しく年を重ねた顔色はすこぶる良い。
クライドの不貞と離縁を矢継ぎ早に突きつけられたエミリオは、一度だけタウンハウスにいる父に手紙を送ったものの、結局返事すら戻ってこなかった。
やはりか、と諦めたエミリオはその足で馬車の手配をし、逃げるようにスーヴェリア領にいる祖父母を頼った。
祖父母……特に祖父は、傷心のエミリオを見て、息子である父に手紙で叱責をしたらしい。しかし、兄を大事にしていた父は、エミリオに誘惑されては堪らないと、二度と父や兄の前に姿を見せるなと一方的に書いて寄越したという。
父も兄も領地運営に興味はなく、王都で文官に就いていた。代わりに祖父母が領地をまとめていたのを、ここに来て初めて知ったほどだ。
憤慨した祖父はエミリオに「ずっとここにいて構わない」と言ってくれ、優しく抱きしめてくれた。
肉親にも嫁ぎ先でも粗雑に扱われていたエミリオにとって、祖父母の愛は深く傷ついたエミリオの心をゆっくりと癒してくれた。
とはいえ、出戻りの特異体質の孫であることにふんぞり返ってはいけない。
エミリオは祖父の仕事を手伝うと申し出たものの、今しばらくはのんびり過ごしなさいと言われ、時々祖父の書類の整理をしたり、祖母とお茶や出かけたりする以外は、今のように読書や庭園を散策する穏やかな時間を過ごしていた。
「今日はね、庭にあったカシスを摘んでジャムにしたものを、クッキーに挟んでみたの。甘くないし、エミリオの体にもいいって聞いたから、沢山食べてね?」
「庭のって、あの黒い実の事? あれ、食べられるんだね」
「そうよ、ここの庭にあるほとんどが食用に適してるものなの」
明るく話す祖母によれば、スーヴェリア家は王家に薬の素材を献上していたそうで、領地のほとんどが薬草などの栽培をしているとのこと。
「そうなんだ。父上も母上も領地に来るのを嫌ってたから、僕何も知らなかった……」
「もともと領地運営に向いてなくて、王城で文官をするのが性に合ってるような子ですもの。知らなくて当然だわ」
それでも、とエミリオは庭に目を向ける。
青々とした緑に鮮やかな色の実がすずなりに実っている。知っている物もあったが、外を出歩かないエミリオにとっては目新しいものばかりだ。
クライドやエミリア、両親に心をズタズタに傷つけられたエミリオは、こんなふうに外の景色を愉しむ余裕がなかったように思える。
もっと外に目を向けよう。微かに芽生えた決意を胸に秘めていると、本邸からメイドが慌てた様子で祖母とエミリオに駆け寄ってきた。
「あらあら、どうしたの?」
おっとりと首を傾げてメイドに問うも、
「それどころではありません! 国の第二王子であるフレデリク様が、エミリオ様に面会を申し込まれて……!」
叫ぶようなメイドの言葉に、思わずエミリオは祖母と顔を合わせていた。
開かれたドアの隙間。そこは結婚して半年の夫の書斎だった。いつもエミリオに対しては冷たく低い声音でしか話してくれないのに、明瞭にエミリオの耳を打つのは、今まで聞いたことのない甘く蕩けそうな愛の囁き。
「でも、クライド。あなたには婚姻契約を結んだ妻がいるでしょ?」
だったら離れればいいのに、金の波打つ髪をエミリオの夫――クライドの瞳と同じアイスブルーを模したような石を散りばめた髪飾りをつけたエミリアは、緑の瞳を細めてクライドにしなだれかかる。クライドは長い指でエミリアの髪を梳きながら「エミリオ」か、と忌々しげに呟くのが聞こえ、エミリオの胸がズクリと痛んだ。
「そもそも家のための婚姻だ。当時は両親に言われて仕方なく結婚したが、三年経っても子供の影すらない。その点、エミリアのお腹には俺の子がスクスク育っている。これでもう、家格が合わないという理由で子爵令嬢のエミリアと引き離されることはないだろう。たかが侯爵家だからって、子供も孕めない男と結婚したのが間違いだったんだ」
「だけど、エミリオ様って子供を産める体質なのでしょ?」
「機能があるってだけだ。まあ、結婚してから一度もアレとは寝室を共にしたことはないがな」
「ふふ……酷い人。それで子供ができないの当然じゃない。ご両親は知らないの?」
「まあな。表面上は仲良くして見せてるから、あの役立たずが両親から責められてる」
「可哀想なエミリオ様」
憐れむ言葉を告げているが、エミリアの声色はとてもじゃないが憐憫というより、嘲笑しているようにエミリオには聞こえた。
エミリオは音を立てないよう駆け出し自室に飛び込むと、広すぎるベッドでひとり滂沱した。
その一ヶ月後。エミリオはクライドの両親――レッセン伯爵夫妻から、クライドとの離縁を言い渡された。ほくそ笑むクライドの隣には、少しだけお腹の膨らんだエミリアが勝ち誇った微笑を浮かべていた。
きっとここでエミリオがどう言い募ろうとも、彼らは耳を傾けてくれないだろう。
だからといって、エミリオの生家であるスーヴェリア侯爵のタウンハウスに戻っても門前払いに違いない。男でありながら子供を宿す体質を持つエミリオを、両親はいつだって気味悪がり、後継ぎの兄ですらも弟ではなく性的対象でしか見られたなかったのだ。
伯爵家を出てもエミリオが戻れる場所は、祖父母のいる領地しかなかったのである。
エミリオはほとほと泣きながらひとりで荷物をまとめる。夫だったクライドの態度や、溺愛しているエミリアを歓待していたメイドたちは、エミリオに冷たく当たっていたから手伝いに来るなんて思慮はないだろう。
そもそも嫁ぐ時ですらまともな荷物は少なかったし、結婚してからも必要最低限の物しか与えられなかったため、エミリオの荷物はほとんどないに等しいものだった。
「荷物はまとまったか?」
「……クライド」
ドアもノックせずに慇懃無礼で入ってきたクライドは、涙をあとを頬に残したままのエミリオを見下ろし鼻で笑う。
ふと、ねっとりと甘い香りがしたが、窓を開け放ってるため、花の香りでも入った来たのだろう。
「ほら、早く出て行けよ。お前はもう我が家にも関係がない人間なんだからな」
「……分かってます」
「ああ、それから。お前の父親から伝言だ。『二度と我が家に帰ってくるな』だと。ははっ、両親にも捨てられた憐れなエミリオ。お前は幸せになるなんて一生ないんだよ!」
早く部屋から出ろよ、と吐き捨て、クライドは高らかに笑いながら一度も夫夫として使われた事のない寝室を出て行った。
「分かってる。僕が誰からも愛されず、必要とされてないのは。でも……最後くらい何か優しい言葉をくれてもいいじゃないか、クライド……」
耳に痛いほどの静寂の中、濡れた声の願望は誰にも届く事はなかった。
◇◆◇
一年後――
「エミリオ、お茶にするけど出てこれるかしら?」
窓から入る微風に金茶の髪を揺らしながら読書をしていたエミリオは、微かなノックの音に顔をあげる。そこには祖母が慈愛の笑みを浮かべて立っていた。
「お祖母様、わざわざ離れにまで来ていただくなんて……」
「いいのよ。こうでもしないと、可愛いエミリオに会えないもの」
「ごめんなさい……」
エミリオはティーテーブルに読みかけの本を置いて、座っていたチェアから立ち上がって祖母に近寄る。
ここに来た時はエミリオの離婚に憔悴した彼女も、一年も経てば落ち着いたのだろう。美しく年を重ねた顔色はすこぶる良い。
クライドの不貞と離縁を矢継ぎ早に突きつけられたエミリオは、一度だけタウンハウスにいる父に手紙を送ったものの、結局返事すら戻ってこなかった。
やはりか、と諦めたエミリオはその足で馬車の手配をし、逃げるようにスーヴェリア領にいる祖父母を頼った。
祖父母……特に祖父は、傷心のエミリオを見て、息子である父に手紙で叱責をしたらしい。しかし、兄を大事にしていた父は、エミリオに誘惑されては堪らないと、二度と父や兄の前に姿を見せるなと一方的に書いて寄越したという。
父も兄も領地運営に興味はなく、王都で文官に就いていた。代わりに祖父母が領地をまとめていたのを、ここに来て初めて知ったほどだ。
憤慨した祖父はエミリオに「ずっとここにいて構わない」と言ってくれ、優しく抱きしめてくれた。
肉親にも嫁ぎ先でも粗雑に扱われていたエミリオにとって、祖父母の愛は深く傷ついたエミリオの心をゆっくりと癒してくれた。
とはいえ、出戻りの特異体質の孫であることにふんぞり返ってはいけない。
エミリオは祖父の仕事を手伝うと申し出たものの、今しばらくはのんびり過ごしなさいと言われ、時々祖父の書類の整理をしたり、祖母とお茶や出かけたりする以外は、今のように読書や庭園を散策する穏やかな時間を過ごしていた。
「今日はね、庭にあったカシスを摘んでジャムにしたものを、クッキーに挟んでみたの。甘くないし、エミリオの体にもいいって聞いたから、沢山食べてね?」
「庭のって、あの黒い実の事? あれ、食べられるんだね」
「そうよ、ここの庭にあるほとんどが食用に適してるものなの」
明るく話す祖母によれば、スーヴェリア家は王家に薬の素材を献上していたそうで、領地のほとんどが薬草などの栽培をしているとのこと。
「そうなんだ。父上も母上も領地に来るのを嫌ってたから、僕何も知らなかった……」
「もともと領地運営に向いてなくて、王城で文官をするのが性に合ってるような子ですもの。知らなくて当然だわ」
それでも、とエミリオは庭に目を向ける。
青々とした緑に鮮やかな色の実がすずなりに実っている。知っている物もあったが、外を出歩かないエミリオにとっては目新しいものばかりだ。
クライドやエミリア、両親に心をズタズタに傷つけられたエミリオは、こんなふうに外の景色を愉しむ余裕がなかったように思える。
もっと外に目を向けよう。微かに芽生えた決意を胸に秘めていると、本邸からメイドが慌てた様子で祖母とエミリオに駆け寄ってきた。
「あらあら、どうしたの?」
おっとりと首を傾げてメイドに問うも、
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