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48 狂気 側妃クロエ視点
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「王妃様、このネックレス、陛下から頂いたんです……」
「まぁ、とても綺麗ですね」
「……」
思い通りにいかなくなったのは王妃と出会ってからだった。
原作と変わらずエルフレッドは私を愛している一方で、リーシャが悪役の役割を果たさないのだ。
嫉妬心を煽ろうとエルフレッドからの贈り物を見せつけてもいつものような笑みを浮かべているだけ。
(変だわ。どうしてリーシャが嫌がらせをしないの……?)
何故原作通りに事が進まないのだろうか。
このままでは駄目だ。
彼女が動かなければシナリオ通りに話が進まないではないか。
(もし、このままあの女が断罪されなければ……)
私は一生側妃として生きなければならなくなる。
側室、つまり二番目の女という意味だ。
(ヒロインが二番目の女ですって……?ふざけないで!)
脳裏に自身を嘲笑うようなあの女の顔がチラついた。
いくらエルフレッドの寵愛を得ていないとはいえ、正式に彼の隣に立つのは自分だとそう言われているような気がした。
そんなこと絶対にあってはいけない。
ヒロインは何事においても一番でなければならないのだ。
ストーリーを正すため、私は初めて原作には無い行動に移る。
「私、実は王妃陛下から嫌がらせを受けていて……」
「まぁ、何て酷い人なんでしょう……!」
「そんなことをしていたとは……見損なったぞ!」
周囲の侍女や騎士の協力を得て、王妃に嫌がらせをされているという噂を流した。
本当ならクロエは王妃からの苛めを誰にも打ち明けられず、一人で耐えていたところを彼女の異変に気付いたエルフレッドに救われる……という展開だがこればっかりは仕方が無い。
悪いのは全て原作通りに動かなかったあの女だ。
元々クロエ側に付いていた侍女たちは私の嘘をすぐに信じた。
これも私がヒロインだからこそ成し遂げられることだ。
(フフフ……悪役令嬢には絶対出来ないことね……)
こうなったら私の邪魔をするあの女をとことん追い詰めてやる。
私がリーシャに抱く感情は次第に憎しみへと変わっていった。
「エルフレッド様……どうか王妃陛下の元へは行かないでください……」
「クロエ……」
「王妃様は全て持っているではありませんか……私はエルフレッド様がいないと耐えられないんです……」
「……」
エルフレッドはハッキリ言ってかなりチョロかった。
ちょっと泣けば何でも私の言うことを聞いてくれる。
(ふふ、これでエルフレッドは私のもの……)
エルフレッドの心は既に私のものになったも同然だ。
彼がいる限りあの女がハッピーエンドを迎えることは無い。
間違いなくそう、思っていたのに――
あの女が倒れてから全てが変わってしまった。
エルフレッドは何かとリーシャを気にかけるようになり、何とギルバートまでもが彼女の味方をしたのだ。
(どうして……私を愛するはずだったエルフレッドとギルバートが……)
エルフレッドと結婚して王妃となり、ギルバートを愛人にしようと思っていたのに。
夢に描いていた未来が少しずつ崩壊していく。
(ダメよ……このままじゃ……)
私は内心かなり焦っていた。
エルフレッドやギルバートが他の女に心を寄せるなんて耐えらえない。
彼らが愛するのは私だけでいい。
そうなるように作ったのだから、絶対にそうであるべきだ。
(何が何でも物語を元に戻す必要があるわ……)
そのためなら、どんな手段も厭わない。
「まぁ、とても綺麗ですね」
「……」
思い通りにいかなくなったのは王妃と出会ってからだった。
原作と変わらずエルフレッドは私を愛している一方で、リーシャが悪役の役割を果たさないのだ。
嫉妬心を煽ろうとエルフレッドからの贈り物を見せつけてもいつものような笑みを浮かべているだけ。
(変だわ。どうしてリーシャが嫌がらせをしないの……?)
何故原作通りに事が進まないのだろうか。
このままでは駄目だ。
彼女が動かなければシナリオ通りに話が進まないではないか。
(もし、このままあの女が断罪されなければ……)
私は一生側妃として生きなければならなくなる。
側室、つまり二番目の女という意味だ。
(ヒロインが二番目の女ですって……?ふざけないで!)
脳裏に自身を嘲笑うようなあの女の顔がチラついた。
いくらエルフレッドの寵愛を得ていないとはいえ、正式に彼の隣に立つのは自分だとそう言われているような気がした。
そんなこと絶対にあってはいけない。
ヒロインは何事においても一番でなければならないのだ。
ストーリーを正すため、私は初めて原作には無い行動に移る。
「私、実は王妃陛下から嫌がらせを受けていて……」
「まぁ、何て酷い人なんでしょう……!」
「そんなことをしていたとは……見損なったぞ!」
周囲の侍女や騎士の協力を得て、王妃に嫌がらせをされているという噂を流した。
本当ならクロエは王妃からの苛めを誰にも打ち明けられず、一人で耐えていたところを彼女の異変に気付いたエルフレッドに救われる……という展開だがこればっかりは仕方が無い。
悪いのは全て原作通りに動かなかったあの女だ。
元々クロエ側に付いていた侍女たちは私の嘘をすぐに信じた。
これも私がヒロインだからこそ成し遂げられることだ。
(フフフ……悪役令嬢には絶対出来ないことね……)
こうなったら私の邪魔をするあの女をとことん追い詰めてやる。
私がリーシャに抱く感情は次第に憎しみへと変わっていった。
「エルフレッド様……どうか王妃陛下の元へは行かないでください……」
「クロエ……」
「王妃様は全て持っているではありませんか……私はエルフレッド様がいないと耐えられないんです……」
「……」
エルフレッドはハッキリ言ってかなりチョロかった。
ちょっと泣けば何でも私の言うことを聞いてくれる。
(ふふ、これでエルフレッドは私のもの……)
エルフレッドの心は既に私のものになったも同然だ。
彼がいる限りあの女がハッピーエンドを迎えることは無い。
間違いなくそう、思っていたのに――
あの女が倒れてから全てが変わってしまった。
エルフレッドは何かとリーシャを気にかけるようになり、何とギルバートまでもが彼女の味方をしたのだ。
(どうして……私を愛するはずだったエルフレッドとギルバートが……)
エルフレッドと結婚して王妃となり、ギルバートを愛人にしようと思っていたのに。
夢に描いていた未来が少しずつ崩壊していく。
(ダメよ……このままじゃ……)
私は内心かなり焦っていた。
エルフレッドやギルバートが他の女に心を寄せるなんて耐えらえない。
彼らが愛するのは私だけでいい。
そうなるように作ったのだから、絶対にそうであるべきだ。
(何が何でも物語を元に戻す必要があるわ……)
そのためなら、どんな手段も厭わない。
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