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絶望 ルパートside
ララの態度がよそよそしくなったのは俺が廃嫡になったと告げた時からだ。
それから殿下たちも揃って俺を無視した。
廃嫡になったことが関係しているのか・・・?
俺は真実を探るために必死で殿下たちを探した。
どうしても知りたかった。
そうして、ようやくララや殿下を見つけることが出来た。
ララたちは生徒会室でお茶を飲んでくつろいでいた。
ララ・・・!
俺はその部屋に入ろうとしたが、ララが放った言葉に動きを止めた。
「ルパート様、廃嫡になっちゃったなんて、かわいそうだね。」
それを聞いた殿下が言った。
「そうだな。」
そしてララが申し訳なさそうな顔をする。
「それでね、私は思うの。私は聖女で、フレッド様は王太子様。オーガスト様は宰相様の跡取りだし、アレクサンドル様は騎士団長様の跡取り。これ以上廃嫡になったルパート様と一緒にいるとフレッド様たちの評判に傷がつくんじゃないかなって。私、そんなの耐えられなくて・・・!」
そう言うとララは目に涙をためてふるふると震えた。
それを殿下たちは慈しむような眼差しで見つめた。
「なるほど。それで私たちにルパートを遠ざけるように言ったのか。ララは本当に優しいな。」
「実は私たちも正直これ以上ルパートと関わらない方がいいなと思っていたのですよ。」
「そうだ。あいつは廃嫡になったしな。俺たちとは釣り合わない。」
俺はしばらく固まっていた。
ララが聖女ってどういうことだ?
聖女は聖属性の魔法を使えるはずだが、ララがそれを使ってるところなんてもちろん見たことない。
いや、それ以上に・・・
俺はその時、何かから目が覚めたような気がした。
そうか・・・ララは結局・・・俺の地位だけが好きだったんだな・・・。
気づいた時にはもう遅かった。
俺は自然と中庭まで来ていた。
ドサリと膝をつく。
そうだ・・・今考えてみればリリーシャがそんな愚かな真似をするはずがない・・・。
昔リリーシャとよく遊んだ記憶が頭の中をよぎった。
恋に盲目的になり・・・大事な妹を断罪してしまった・・・。
気づけば雨が降っていた。
濡れるのも気にせず俺は膝をついたまま動かなかった。
父上の言ったことが正しかった。
何故気づかなかったのだろう。
「あ、あぁ・・・」
そのときだった。
突然雨が止んだのだ。
いや。止んだというよりかは俺の頭上だけ雨が降らなくなっていた。
上を見ると貴族令嬢が使うような傘が俺に降り注ぐ雨を止めていた。
俺は傘を差している人物に視線を向けた。
「ルイーゼ・・・。」
その人物は俺の婚約者のルイーゼだった。
それから殿下たちも揃って俺を無視した。
廃嫡になったことが関係しているのか・・・?
俺は真実を探るために必死で殿下たちを探した。
どうしても知りたかった。
そうして、ようやくララや殿下を見つけることが出来た。
ララたちは生徒会室でお茶を飲んでくつろいでいた。
ララ・・・!
俺はその部屋に入ろうとしたが、ララが放った言葉に動きを止めた。
「ルパート様、廃嫡になっちゃったなんて、かわいそうだね。」
それを聞いた殿下が言った。
「そうだな。」
そしてララが申し訳なさそうな顔をする。
「それでね、私は思うの。私は聖女で、フレッド様は王太子様。オーガスト様は宰相様の跡取りだし、アレクサンドル様は騎士団長様の跡取り。これ以上廃嫡になったルパート様と一緒にいるとフレッド様たちの評判に傷がつくんじゃないかなって。私、そんなの耐えられなくて・・・!」
そう言うとララは目に涙をためてふるふると震えた。
それを殿下たちは慈しむような眼差しで見つめた。
「なるほど。それで私たちにルパートを遠ざけるように言ったのか。ララは本当に優しいな。」
「実は私たちも正直これ以上ルパートと関わらない方がいいなと思っていたのですよ。」
「そうだ。あいつは廃嫡になったしな。俺たちとは釣り合わない。」
俺はしばらく固まっていた。
ララが聖女ってどういうことだ?
聖女は聖属性の魔法を使えるはずだが、ララがそれを使ってるところなんてもちろん見たことない。
いや、それ以上に・・・
俺はその時、何かから目が覚めたような気がした。
そうか・・・ララは結局・・・俺の地位だけが好きだったんだな・・・。
気づいた時にはもう遅かった。
俺は自然と中庭まで来ていた。
ドサリと膝をつく。
そうだ・・・今考えてみればリリーシャがそんな愚かな真似をするはずがない・・・。
昔リリーシャとよく遊んだ記憶が頭の中をよぎった。
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気づけば雨が降っていた。
濡れるのも気にせず俺は膝をついたまま動かなかった。
父上の言ったことが正しかった。
何故気づかなかったのだろう。
「あ、あぁ・・・」
そのときだった。
突然雨が止んだのだ。
いや。止んだというよりかは俺の頭上だけ雨が降らなくなっていた。
上を見ると貴族令嬢が使うような傘が俺に降り注ぐ雨を止めていた。
俺は傘を差している人物に視線を向けた。
「ルイーゼ・・・。」
その人物は俺の婚約者のルイーゼだった。
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