婚約破棄された公爵令嬢ですが、どうやら周りの人たちは私の味方のようです。

ましゅぺちーの

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更生 ルパートside

その後、俺はルイーゼと久しぶりに話した。


ルイーゼは婚約を結んだときから俺のことがずっと好きだったという。


俺が廃嫡になろうが平民になろうがついて行くつもりらしい。


俺はルイーゼが俺をそこまで想ってくれているだなんて知らなかった。


その後の俺は学園でルイーゼと共に行動するようになった。


新たに分かったのはルイーゼは親しい人の前では表情がよく変わるということだ。


可愛らしい笑みを浮かべるルイーゼに俺も次第に惹かれていった。


少し前までルイーゼに苦手意識を抱いていたというのに。


俺は今、必死で勉学に励んでいる。


ララや殿下たちと遊び呆けて疎かにしていたから。


ハッキリ言って俺は今オブライト公爵家の嫡男の座には全く興味が無い。


ルイーゼがいればそれでよかった。


しかしルイーゼと結婚するためにはどうしても公爵家の嫡男の地位を取り戻さなければいけなかった。


それと同時にリリーシャに謝罪の手紙を送っている。


リリーシャにはとんでもないことをしてしまった。


俺はあの日のことをひどく後悔している。


彼女は婚約者である王子だけでなく実の兄である俺からも糾弾されたのだ。


どれほど恐ろしかっただろうか。


「ルパート様!」


ルイーゼがやってきた。


「ルイーゼ。」


俺は勉強中だったが、席を立ちルイーゼを軽く抱きしめた。


俺の胸の中にいるルイーゼは頬を赤く染めている。


その姿にもまたドキリとする。


「また勉強をしていたのですか?」


ルイーゼが俺に尋ねた。


「あぁ、ララや殿下たちと遊び呆けてて疎かにしていたからな。」


「無理しすぎないでください。私はルパート様が平民でも構わないのです。」


そう言ってくれるルイーゼに胸が温かくなる。


「ありがとうルイーゼ。しかしそうはいかない。侯爵令嬢である君と平民の俺では釣り合わないだろう。」


「それでは、私のために勉学に励んでいらっしゃるのですか?」


「当然だ。」


俺がそう言うとルイーゼは顔を真っ赤にした。


そんなルイーゼに自然と笑みがこぼれる。


「・・・ルパート様。ララ様のことはもうよろしいのですか?」


ルイーゼが遠慮がちに俺に尋ねた。


ララ。


あぁ、そんなやついたな。


どっかの男爵家の娘で殿下たちと親しくしている女。


ハッキリ言ってあれは俺の黒歴史だ。


あの時の俺はどうかしていた。


「・・・ルイーゼ。あの時は本当にすまなかった。今さら言っても信じてもらえないだろうが・・・今俺が好きなのはルイーゼなんだ。」


「ルパート様・・・!」


ルイーゼはキラキラとした目をして俺を抱きしめ返した。


そんなルイーゼを俺は強く抱きしめた。


俺はやらなければいけない。


愛するルイーゼのために。




――――――――――――――――――――――



ルパートside次回で終了する予定です!

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