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04.魔法
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俺は今後強くなるために先ずは魔法を研究することにした。
マニュアルを出せるようになった直後に魔法を覚えて試しうちをしたことがあるのだが、初めての魔法で興奮した俺は魔力が尽きるまで打ちまくった。そして、倒れた。
庭先で倒れているのを発見したマリアはとても心配していた。
俺も反省してしばらくは魔法を封印していたのだ――単純に倒れてびびっただけだが。
後でマニュアルを読んで発覚したのだが、魔力が0になると気絶するようだ。
それと、魔力が減少すると精神力が減って気分が悪くなったりするらしい――最初の時は気分が悪くなるとか感じる前に倒れた。
そこで先ずは魔力上昇Lv5を取得し、魔力の最大値を底上げする。
そして、魔力回復力増加Lv5を取得する。
何もスキルがない状態だと魔力が回復するのに8時間くらいかかるが、魔力回復力増加Lv5を取得すると15分で魔力が全快するようになる。
これで、魔法の特訓をばりばりと出来るようになるのだ。
だが、一番の問題は一人になる時間が殆どないと言うことだ。
魔法の練習を二歳児の俺がしていたら不自然なのは間違いなく、一人になり、誰にも見つからない必要があるのだが、これが難しい。
エリナは四六時中俺にくっついているし、エリナがいなくても魔物の活性化の件があり、俺は他の子供達に見張られている。
考えた結果、日中に一人になるのは諦めた。
夜も一晩中監視される訳ではないので、外に出るなら夜しかない。
俺はこっそりと外に出て魔法の練習を行うことにした。
子供らしく、出来るだけ多く昼寝をして夜中の三時前に頑張って起きる。
そして、以下のスキルを取得した。
・気配感知 最大Lv5 気配に気づくことができる。スキルレベルが高くなると効果が上がる
・気配遮断 最大Lv5 気配を気づかれにくくする。スキルレベルが高くなると効果が上がる。
・忍び足 最大Lv5 足音が小さくなる。スキルレベルが高くなると効果が上がる。
・夜目 最大Lv1 暗がりでもよく見えるようになる 。
他の子供達に気づかれずに部屋を抜け出して外に出るためのものだ。
隠密さながらのこれらのスキルは今後の生活でも役に立つだろうから、スキルポイントを割り振るのも悪くない。
三時に起きた時は眠かったけれど、他のみんなが寝ていることを確認してから外に出て茂みの方へ向かった。
夜目を利かして辺りを見回し、気配感知で人の気配を確認しても周囲には誰もいない。
これで、思う存分魔法をぶっ放せる。
広範囲魔法はもちろん撃てないが、今から練習するのはレベル1の魔法なので周りに人さえいなければ危険もない。
火魔法は危なくてさすがに撃てないけどね。
これから練習するのは、火、水、風、土、光、闇、無の七属性ある中の土魔法だ。
火以外は練習するけど、水以外なら何でもいい。
初めて使ったのは水魔法Lv1だった。
なので、水魔法Lv1は既にスキルポイントを使って習得してしまっているのだ。
マニュアルを読んで分かったのだが、一部のスキルはスキルポイントを消費せずに取得可能だということだ。
高レベルのスキルや一部の特殊スキルは習得するのに時間がかかるのでスキルポイントを使うのがよさそうだが、スキルレベルが低い間は自力で習得した方がスキルポイントを節約できるみたいである。
そんな訳で、魔法の自力取得を行ってスキルポイントをできる限り節約することにしたのだ。
早速、土魔法の練習を開始する。
体内の魔力の流れを感じ魔力を土に変換するイメージを行い、それを掌から放出するような感じにすると土魔法が使えるようになるらしい。
すべてマニュアルからの受け売りだ。
体内の魔力の流れは一度水魔法を使った時に感じている。
あの魔力の流れる感じを思いだしながら土の塊をイメージして掌から放出するように――はあ!
ポロッ、コトン
俺の掌から小さな土の塊が生まれてそのまま地面に落ちた。
ふむ、一応放出は出来たみたいだが、どれ。
マニュアルを確認してみると土魔法は習得できていなかった。
魔力の放出量が足りなかったのか、イメージが弱かったのか、今度はその2つをもっと意識してやってみよう。
今度は体内の魔力を直径30cm位の土の塊になるようにイメージする。
そして、その塊が勢いよく出て行くようにイメージしながら魔力をできる限り掌から放出する。
すると――
ズドンっ! と放たれた直径30cm程の土の塊がすごい勢いで遠くまで飛んで行った。
そして遠くの方でドーンと何かに当たった様な音がした。
これは成功かな?
だけど、結構音がしたけど、大丈夫だろうか?
辺りを確認してみると、人の気配はない。
ふう。
マニュアルを確かめると土魔法Lv1を取得していた。
そして、一度土魔法を取得するとさっきまでは10秒ほどかかっていた魔法を打ち出す工程が1秒程度で出来るようになった。
コツを掴んだというかそんな感じだ。
ちなみにこの魔法には名前がついていて『ストーンショット』という。
土魔法を習得した後も土の塊の大きさや強度はイメージと魔力の込め方によって変化することができてとても自由度が高い。
土魔法の説明には――土魔法が使えるようになる。スキルレベル×50%威力が上昇する。スキルレベルがあがる毎に高度な操作が行えるようになる――とある。
つまり、これから土魔法のレベルをあげるには土魔法でより高度な操作ができるようになった時にレベルがあがるということだろう。
そして、これは全ての属性魔法に当てはまる。
さあ、この調子で他の属性魔法も覚えるとするか。
一度他の魔法でコツを掴むと他の属性でも応用することができ、その日は5時くらいまで練習して、火以外の属性魔法を覚える事に成功した。
ふう、今日はこのくらいで良いだろう。
足を洗って孤児院に戻って寝た。
翌日も3時に起きて魔法の練習を開始した。
今日は少し気になった事があったのでそれを試して見る。
一度、土魔法Lv1をリセットしてみる。
すると土魔法の取得は解除され、スキルポイントに還元された。
つまり、レベルを上げる以外にもスキルポイントを得ることが出来るというわけだ。
その後で再度俺は自力で土魔法を習得してみる。
昨日やったのと同じように、体内の魔力を直径30cm位の土の塊になるようにイメージし土の塊が勢いよく出て行くようにイメージしながら魔力をできる限り掌から放出する。
ズドンっ! と放たれた直径30cm程の土の塊はすごい勢いで遠くまで飛んで行った。
やはり土魔法を解除しているので魔法を出すまでに時間がかかった。
だけど、2度目だったので魔法を発動すること自体はすんなりできた。
マニュアルを確認してみるとスキル欄に土魔法Lv1が表示されている。
そして、スキルポイントが1減っていた。
どうやらずるはできないようだ。
試しに土魔法をリセットして、パッシブ系などスキルポイントでしか取得できないスキルを取得して残りスキルポイントを0にしてから自力習得を試みてみた。
すると、今度は何度やっても土魔法Lv1を取得できなかった。
やっぱり、ずるはできないらしい。
今後の方針としては、水、土、風、闇、無の魔法を自力習得で出来る限り覚えよう。火は物理的に火が燃え移る危険性があるし、光はその名の通り光を発するので夜は目立ち過ぎて気づかれる可能性が上がる。
土魔法で壁を作れるようになったら習得して見ても良いかもしれない。
さて、魔法の練習を続けよう。
04-5.アイテムクリエイト
マニュアルにアイテムクリエイトと言う機能がある。
魔石を使って、アイテムを生成する機能だ。
魔石ランクFからは以下のアイテムが生成できる。
・ランクFの消耗品をランダムで一つ(3)
・ランクFの武器をランダムで一つ(10)
・ランクFの防具をランダムで一つ(10)
・ランクFのアクセサリーをランダムで一つ(10)
・上位魔石への変換(10)
括弧内の数は必要な魔石の数を表していて、武器を一つ生成するのに魔石ランクFが10個必要だ。
試しにアイテム欄に入っている魔石を使って、ランクFの消耗品を生成してみる。
アイテムクリエイト欄の魔石選択でランクFの魔石を選択して、生成するアイテムでランクFの消耗品を選択。
画面右下にある生成ボタンを押して、生成を試みる。
ランクFの消耗品が生成され、アイテム欄にポーションFが増えていた。
・ポーションF:体力を10回復する
効果はまあ、ランクFならこんなものだろうか。
アイテム欄から取り出すと、小瓶に入った緑の液体だった。
飲んでみると、少し苦い味がした。良薬口に苦しなのだろう。
あんまり大量には飲みたくないな。
もう一度生成してみたら、状態回復薬Fが出来た。
・状態回復薬F:状態異常Fを回復できる
小瓶に入った青い液体だった。こちらは酸っぱい味がした。
その後、10回程度、消耗品を生成してみた。
パンF,状態回復薬F,ポーションF,マジックポーションF,ポーションF,塩F,ポーションF,パワードリンクF,マジックドリンクF,水(1リットル)F
若干ポーションの割合が高いように思える。
パンと水が出て来ているけれど、サバイバルをする予定はないぞ。
いや、もしかして、ランクの高いパンや水は美味しいのではないだろうか。
後で試して見よう。
次に武器を生成してみた。
・木の棒:攻撃力 1.01倍
うん、まあ、こんなもんだよね。
同じように防具もアクセサリーもゴミ性能だった。
やはり、ランクFに使い道はほぼなさそうだ。
と言うわけで、ランクEのアイテムの性能を確かめるため、ランクFの魔石を上位魔石へと変換してみる。
魔石ランクEからは以下のアイテムが生成できる。
・ランクEの消耗品をランダムで一つ(3)
・ランクEの武器をランダムで一つ(10)
・ランクEの防具をランダムで一つ(10)
・ランクEのアクセサリーをランダムで一つ(10)
・上位魔石への変換(10)
ランクEのアイテムが生成出来るように変わっただけだ。
どうやら、魔石を使ったアイテムガチャみたいなもののようだ。
試しに、ランクEの消耗品を生成してみる。
今度はポーションEが生成された。
・ポーションE:体力を30回復する
うーん、ランクEのアイテムも必要なさそうだな。
売ってお金に換えるくらいだろうか。
小瓶に入った緑の液体で、若干、ポーションFより色が濃いようだ。
味は、特に変化を感じなかった。
パンと水が出るまで消耗品を生成して、食べ比べてみた。
水の味の違いはわからなかったけど、パンはランクEの方が美味しかった。
ランクSのパンは一体どんな味がするのだろうか。
武器を生成してみる。槍が出て来た。
・銅の槍:攻撃力 1.20倍
Fよりはさすがに強いけど、ランクEだとこんなものか。
現状では、魔石でアイテムクリエイトする意味はあまりなさそうなのだが、アイテムクリエイトの出現アイテム欄というページがあり、最初は全て『???』になっているのだが、生成された事のあるアイテムは『???』がアイテム名に置き換わる。
後どれだけ、未生成のアイテムがあるのか分かる仕組みのようだ。
最初から出現アイテムは開示しておいてくれよと思うが、こう言うのを見ると、『???』を全てアイテム名で埋めたくなってしまう。
そんな訳で、先ずは消耗品から、攻めた。
……
…………
………………
68回目で消耗品は全部揃った。
最後に出現したのはExpドリンクFだった。
・ExpドリンクF:経験値を10入手する。
一定時間経験値増加じゃなくて、直接経験値を入手出来るタイプの消耗品か。
俺が飲んだらどうなるのだろうか? 飲んでみた。
≪経験値を0入手しました≫
結果、経験値は入手出来なかった。やはり俺はエロい事をしないと経験値が入手できない身体らしい。
いやまてよ、このアイテムが他人に使う事が出来るのならば、ルード強化計画が実行出来るのではないだろうか。――まあ、そんなアホな事に使うくらいなら、エリナに使って貰うけどな。
とりあえず、魔石は手に入れたらアイテムクリエイトしまくって、アイテムクリエイト欄のコンプを目指そうかな。
ただ、ランクが上がる毎に出てくるアイテムの種類も増えるようなので、コンプするのは大変そうだ。
マニュアルを出せるようになった直後に魔法を覚えて試しうちをしたことがあるのだが、初めての魔法で興奮した俺は魔力が尽きるまで打ちまくった。そして、倒れた。
庭先で倒れているのを発見したマリアはとても心配していた。
俺も反省してしばらくは魔法を封印していたのだ――単純に倒れてびびっただけだが。
後でマニュアルを読んで発覚したのだが、魔力が0になると気絶するようだ。
それと、魔力が減少すると精神力が減って気分が悪くなったりするらしい――最初の時は気分が悪くなるとか感じる前に倒れた。
そこで先ずは魔力上昇Lv5を取得し、魔力の最大値を底上げする。
そして、魔力回復力増加Lv5を取得する。
何もスキルがない状態だと魔力が回復するのに8時間くらいかかるが、魔力回復力増加Lv5を取得すると15分で魔力が全快するようになる。
これで、魔法の特訓をばりばりと出来るようになるのだ。
だが、一番の問題は一人になる時間が殆どないと言うことだ。
魔法の練習を二歳児の俺がしていたら不自然なのは間違いなく、一人になり、誰にも見つからない必要があるのだが、これが難しい。
エリナは四六時中俺にくっついているし、エリナがいなくても魔物の活性化の件があり、俺は他の子供達に見張られている。
考えた結果、日中に一人になるのは諦めた。
夜も一晩中監視される訳ではないので、外に出るなら夜しかない。
俺はこっそりと外に出て魔法の練習を行うことにした。
子供らしく、出来るだけ多く昼寝をして夜中の三時前に頑張って起きる。
そして、以下のスキルを取得した。
・気配感知 最大Lv5 気配に気づくことができる。スキルレベルが高くなると効果が上がる
・気配遮断 最大Lv5 気配を気づかれにくくする。スキルレベルが高くなると効果が上がる。
・忍び足 最大Lv5 足音が小さくなる。スキルレベルが高くなると効果が上がる。
・夜目 最大Lv1 暗がりでもよく見えるようになる 。
他の子供達に気づかれずに部屋を抜け出して外に出るためのものだ。
隠密さながらのこれらのスキルは今後の生活でも役に立つだろうから、スキルポイントを割り振るのも悪くない。
三時に起きた時は眠かったけれど、他のみんなが寝ていることを確認してから外に出て茂みの方へ向かった。
夜目を利かして辺りを見回し、気配感知で人の気配を確認しても周囲には誰もいない。
これで、思う存分魔法をぶっ放せる。
広範囲魔法はもちろん撃てないが、今から練習するのはレベル1の魔法なので周りに人さえいなければ危険もない。
火魔法は危なくてさすがに撃てないけどね。
これから練習するのは、火、水、風、土、光、闇、無の七属性ある中の土魔法だ。
火以外は練習するけど、水以外なら何でもいい。
初めて使ったのは水魔法Lv1だった。
なので、水魔法Lv1は既にスキルポイントを使って習得してしまっているのだ。
マニュアルを読んで分かったのだが、一部のスキルはスキルポイントを消費せずに取得可能だということだ。
高レベルのスキルや一部の特殊スキルは習得するのに時間がかかるのでスキルポイントを使うのがよさそうだが、スキルレベルが低い間は自力で習得した方がスキルポイントを節約できるみたいである。
そんな訳で、魔法の自力取得を行ってスキルポイントをできる限り節約することにしたのだ。
早速、土魔法の練習を開始する。
体内の魔力の流れを感じ魔力を土に変換するイメージを行い、それを掌から放出するような感じにすると土魔法が使えるようになるらしい。
すべてマニュアルからの受け売りだ。
体内の魔力の流れは一度水魔法を使った時に感じている。
あの魔力の流れる感じを思いだしながら土の塊をイメージして掌から放出するように――はあ!
ポロッ、コトン
俺の掌から小さな土の塊が生まれてそのまま地面に落ちた。
ふむ、一応放出は出来たみたいだが、どれ。
マニュアルを確認してみると土魔法は習得できていなかった。
魔力の放出量が足りなかったのか、イメージが弱かったのか、今度はその2つをもっと意識してやってみよう。
今度は体内の魔力を直径30cm位の土の塊になるようにイメージする。
そして、その塊が勢いよく出て行くようにイメージしながら魔力をできる限り掌から放出する。
すると――
ズドンっ! と放たれた直径30cm程の土の塊がすごい勢いで遠くまで飛んで行った。
そして遠くの方でドーンと何かに当たった様な音がした。
これは成功かな?
だけど、結構音がしたけど、大丈夫だろうか?
辺りを確認してみると、人の気配はない。
ふう。
マニュアルを確かめると土魔法Lv1を取得していた。
そして、一度土魔法を取得するとさっきまでは10秒ほどかかっていた魔法を打ち出す工程が1秒程度で出来るようになった。
コツを掴んだというかそんな感じだ。
ちなみにこの魔法には名前がついていて『ストーンショット』という。
土魔法を習得した後も土の塊の大きさや強度はイメージと魔力の込め方によって変化することができてとても自由度が高い。
土魔法の説明には――土魔法が使えるようになる。スキルレベル×50%威力が上昇する。スキルレベルがあがる毎に高度な操作が行えるようになる――とある。
つまり、これから土魔法のレベルをあげるには土魔法でより高度な操作ができるようになった時にレベルがあがるということだろう。
そして、これは全ての属性魔法に当てはまる。
さあ、この調子で他の属性魔法も覚えるとするか。
一度他の魔法でコツを掴むと他の属性でも応用することができ、その日は5時くらいまで練習して、火以外の属性魔法を覚える事に成功した。
ふう、今日はこのくらいで良いだろう。
足を洗って孤児院に戻って寝た。
翌日も3時に起きて魔法の練習を開始した。
今日は少し気になった事があったのでそれを試して見る。
一度、土魔法Lv1をリセットしてみる。
すると土魔法の取得は解除され、スキルポイントに還元された。
つまり、レベルを上げる以外にもスキルポイントを得ることが出来るというわけだ。
その後で再度俺は自力で土魔法を習得してみる。
昨日やったのと同じように、体内の魔力を直径30cm位の土の塊になるようにイメージし土の塊が勢いよく出て行くようにイメージしながら魔力をできる限り掌から放出する。
ズドンっ! と放たれた直径30cm程の土の塊はすごい勢いで遠くまで飛んで行った。
やはり土魔法を解除しているので魔法を出すまでに時間がかかった。
だけど、2度目だったので魔法を発動すること自体はすんなりできた。
マニュアルを確認してみるとスキル欄に土魔法Lv1が表示されている。
そして、スキルポイントが1減っていた。
どうやらずるはできないようだ。
試しに土魔法をリセットして、パッシブ系などスキルポイントでしか取得できないスキルを取得して残りスキルポイントを0にしてから自力習得を試みてみた。
すると、今度は何度やっても土魔法Lv1を取得できなかった。
やっぱり、ずるはできないらしい。
今後の方針としては、水、土、風、闇、無の魔法を自力習得で出来る限り覚えよう。火は物理的に火が燃え移る危険性があるし、光はその名の通り光を発するので夜は目立ち過ぎて気づかれる可能性が上がる。
土魔法で壁を作れるようになったら習得して見ても良いかもしれない。
さて、魔法の練習を続けよう。
04-5.アイテムクリエイト
マニュアルにアイテムクリエイトと言う機能がある。
魔石を使って、アイテムを生成する機能だ。
魔石ランクFからは以下のアイテムが生成できる。
・ランクFの消耗品をランダムで一つ(3)
・ランクFの武器をランダムで一つ(10)
・ランクFの防具をランダムで一つ(10)
・ランクFのアクセサリーをランダムで一つ(10)
・上位魔石への変換(10)
括弧内の数は必要な魔石の数を表していて、武器を一つ生成するのに魔石ランクFが10個必要だ。
試しにアイテム欄に入っている魔石を使って、ランクFの消耗品を生成してみる。
アイテムクリエイト欄の魔石選択でランクFの魔石を選択して、生成するアイテムでランクFの消耗品を選択。
画面右下にある生成ボタンを押して、生成を試みる。
ランクFの消耗品が生成され、アイテム欄にポーションFが増えていた。
・ポーションF:体力を10回復する
効果はまあ、ランクFならこんなものだろうか。
アイテム欄から取り出すと、小瓶に入った緑の液体だった。
飲んでみると、少し苦い味がした。良薬口に苦しなのだろう。
あんまり大量には飲みたくないな。
もう一度生成してみたら、状態回復薬Fが出来た。
・状態回復薬F:状態異常Fを回復できる
小瓶に入った青い液体だった。こちらは酸っぱい味がした。
その後、10回程度、消耗品を生成してみた。
パンF,状態回復薬F,ポーションF,マジックポーションF,ポーションF,塩F,ポーションF,パワードリンクF,マジックドリンクF,水(1リットル)F
若干ポーションの割合が高いように思える。
パンと水が出て来ているけれど、サバイバルをする予定はないぞ。
いや、もしかして、ランクの高いパンや水は美味しいのではないだろうか。
後で試して見よう。
次に武器を生成してみた。
・木の棒:攻撃力 1.01倍
うん、まあ、こんなもんだよね。
同じように防具もアクセサリーもゴミ性能だった。
やはり、ランクFに使い道はほぼなさそうだ。
と言うわけで、ランクEのアイテムの性能を確かめるため、ランクFの魔石を上位魔石へと変換してみる。
魔石ランクEからは以下のアイテムが生成できる。
・ランクEの消耗品をランダムで一つ(3)
・ランクEの武器をランダムで一つ(10)
・ランクEの防具をランダムで一つ(10)
・ランクEのアクセサリーをランダムで一つ(10)
・上位魔石への変換(10)
ランクEのアイテムが生成出来るように変わっただけだ。
どうやら、魔石を使ったアイテムガチャみたいなもののようだ。
試しに、ランクEの消耗品を生成してみる。
今度はポーションEが生成された。
・ポーションE:体力を30回復する
うーん、ランクEのアイテムも必要なさそうだな。
売ってお金に換えるくらいだろうか。
小瓶に入った緑の液体で、若干、ポーションFより色が濃いようだ。
味は、特に変化を感じなかった。
パンと水が出るまで消耗品を生成して、食べ比べてみた。
水の味の違いはわからなかったけど、パンはランクEの方が美味しかった。
ランクSのパンは一体どんな味がするのだろうか。
武器を生成してみる。槍が出て来た。
・銅の槍:攻撃力 1.20倍
Fよりはさすがに強いけど、ランクEだとこんなものか。
現状では、魔石でアイテムクリエイトする意味はあまりなさそうなのだが、アイテムクリエイトの出現アイテム欄というページがあり、最初は全て『???』になっているのだが、生成された事のあるアイテムは『???』がアイテム名に置き換わる。
後どれだけ、未生成のアイテムがあるのか分かる仕組みのようだ。
最初から出現アイテムは開示しておいてくれよと思うが、こう言うのを見ると、『???』を全てアイテム名で埋めたくなってしまう。
そんな訳で、先ずは消耗品から、攻めた。
……
…………
………………
68回目で消耗品は全部揃った。
最後に出現したのはExpドリンクFだった。
・ExpドリンクF:経験値を10入手する。
一定時間経験値増加じゃなくて、直接経験値を入手出来るタイプの消耗品か。
俺が飲んだらどうなるのだろうか? 飲んでみた。
≪経験値を0入手しました≫
結果、経験値は入手出来なかった。やはり俺はエロい事をしないと経験値が入手できない身体らしい。
いやまてよ、このアイテムが他人に使う事が出来るのならば、ルード強化計画が実行出来るのではないだろうか。――まあ、そんなアホな事に使うくらいなら、エリナに使って貰うけどな。
とりあえず、魔石は手に入れたらアイテムクリエイトしまくって、アイテムクリエイト欄のコンプを目指そうかな。
ただ、ランクが上がる毎に出てくるアイテムの種類も増えるようなので、コンプするのは大変そうだ。
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