難易度エロ ~俺だけエロい事をしないと経験値が手に入らない世界で、どうやら勇者と一緒に世界を救うようです~

優人和成

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07.告白

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 俺はマリアに連れられてマリアの部屋へとやってきた。
 扉を開けた瞬間から、マリアがいつも付けている香水の匂いがして、何だかドキドキする。
 部屋の中は質素な感じでベッドに棚、タンス、テーブルが置いてあるだけだった。
 マリアはテーブルの周りを囲うように何かを設置している。
 そして、最後にテーブルの上に水晶の様なものを置いた。

「準備が出来たわ。ショータ、そこに座ってくれる」

 俺はマリアに進められた椅子に座る。
 マリアも俺の前に座った。
 どうやら、お尻叩きの刑ではないようだ。

「ショータ。このテーブルの周りに設置したのは盗聴防止の魔道具です。なので安心して本当の事を喋ってください」

 盗聴防止の魔道具、そんなものがあるのか。
 魔道具の存在自体はマニュアルで知っていたけれど、実際に見るのは初めてだ。
 そんな事よりもマリアはどうやら俺に聞きたいことがあるらしい。

「ショータ。神様に会ったことがあるわね?」

 確信したような声で聞いてくるマリア。

「かみさま? 会ったことないよ」

 俺はとりあえず嘘をついて誤魔化す。

「そう、会ったことがあるのね」

 マリアは俺が嘘をついたことを確信したような口調で話している。
 どういうことだ?

「ショータ。そこに置いてある水晶も魔道具なのよ。そして、その効果は嘘を見破ることなの。水晶が赤く光ったと言うことは貴方が嘘をついたということよ」

 確かに俺が神様に会ったことがないと言った時、水晶は赤く光っていた。
 そんな魔道具まで準備していたのか。
 マリアは俺が何か隠していると確信してこの場をもうけたと言うことだろう。
 嘘をついても見破られるのならしょうがない。
 一か八か本当の事を話すとしよう。
 今の俺ならここから逃げ出して一人で生きていく事もできるだろうしな。

「そっか、嘘をつけないんじゃしょうがないね。確かに僕は神様に会ったことがあるよ」
「やっぱり、貴方は神の御子ということね」
「神の神子?」
「神様に特別な力を与えられてこの世界に降り立った子を神の御子と言うのよ。後、特殊な知識を持っていたりして、とても幼い子供に見えないことも特徴の一つね」

 なるほど、この世界の住人は転生者の存在を知っているということか。
 過去にも俺みたいな奴がいたと言うことだな。
 気をつけないといけないと思ってはいたが、俺の認識は甘かったようだ。
 
「マリア様は僕が神の御子だって確信してたみたいだけど、いつから僕を神の御子だって思ってたの?」
「別に確信してた訳じゃないわ。最初に貴方が神の御子じゃないかと思ったのは、2歳の時にラッシュエーバーに襲われた時ね。貴方とラッシュエーバーが衝突した時に見せた光は、神の加護と言う魔法にそっくりだったわ」

 回復魔法Lv10の魔法『神の加護』。
 まさか、マリアが見たことがあったとは思わなかった。
 それにあれは不可抗力だったし、しょうがないか。

「それと、ショータ。ラッシュエーバーに襲われた後くらいから深夜にこっそりと魔法の練習をしてたわね。とても、2歳の子供がやる事とは思えなかったわ」

 気配感知Lv5を発動していたのだが、そう言えば、マリアは気配遮断Lv3を持っていた。
 効果が相殺されて、遠くから見られていれば気づくことは出来なかっただろう。
 本当に俺は脇が甘いな。
 これは何か別の探知方法も考えないといけないな。

「そして、貴方のスカート捲りね」
「スカート捲りが?」
「そうよ。貴方はとても賢い子だわ。一度注意したにもかかわらず、構わずに何度もスカート捲りをするなんて何かあると思ったのよ」

 確かに経験値は欲しかったけれど、毎日続けたのは俺が楽しかったからだ。
 変態でごめんなマリア。

「なるほど」
「ショータ。貴方は神様に何か特別な力を与えられているんじゃないの? だから、スカート捲りを毎日しているんじゃないの?」

 さて、どこから話したものか、とりあえず前世の話はやめて置いて神様に呼び出された辺りから話すとしよう。

「そうだね。マリア様の言う通り僕は神様に特別な力を与えられているよ。ただ、それとは別に試練も与えられているんだ」
「試練の内容は?」
「僕はエッチなことをしないと経験値が入らないんだ」

 俺の告白にマリアが驚く。
 まあ、最終的に選択したのは俺なんですけどね。

「そんな事って……ショータ、確認なんだけど経験値というのは神の試練のことかしら?」

 神の試練? 何だそれは? 俺は逆にマリアに聞き返す。

「神の試練って何ですか?」
「えーっとね。人は魔物を倒したり、訓練を重ねたりするとある日突然能力が向上するのよ。この魔物を倒したり、訓練を重ねたりすることが神の試練と呼ばれているの。神の与えた試練を乗り越えたから能力が上昇するんだってことでね」
「なるほど、経験値はその神の試練のことですね。僕の場合は神の試練がエッチなことをすることに限定されていますが」
「そう……神はあなたにとてつもない試練を与えたのね。でも、これで貴方がエッチなことをしたがるのに納得がいったわ」

 マリアは俺の奇行に納得がいったようだ。
 俺はマリアに今後の事を確認する。

「マリア様。僕が神の御子だって事は他の人に伝えるの? 出来れば黙っていて欲しいんですけど」
「どうして黙っていて欲しいの?」
「僕はまだ子供で大人の力に抗う事ができません。僕が神の御子だと他人に知られれば、僕は危ない目に遭うんじゃないですか?」

 マリアは俺の言葉についてじっと考えてから話しだす。

「そうね。教会は一枚岩じゃないから、貴方の事を利用しようとする人や邪魔に思う人はいると思うわ」

「だったら、僕が大きくなるまで、せめて12歳になってこの孤児院を出るまでは黙っていて欲しいんです。僕が孤児院にいるときに神の御子だってばれると孤児院のみんなに迷惑をかけると思うから」

 マリアは僕の言葉を黙って聞いていたけれど、突然笑顔になって話しかけてくる。

「大丈夫よ。私は貴方の事を誰にも言うつもりはないわ。この孤児院の子達を危険に晒すつもりはないもの。実はね、私もこの孤児院の出身なのよ。だから、この孤児院のことは大切に思っているの。今日貴方を呼んだのはどうしても私が確かめたかったからよ」

 俺はマリアの言葉を聞いてほっとする。
 だけれど、一つ確認しておかなければいけない事がある。

「マリア様。僕、マリア様に明日からもエッチなことをしてもいいですか?」

 マリアは俺の言葉に少し考え込むと意を決したように話し出す。

「そうね。貴方の事を黙っている以上、貴方が孤児院にいる間の面倒は私が見るわ。神の御子の面倒を見るのは教会の者の義務でもあるし。ただ、みんなの前でスカート捲りはダメよ。毎日夜の10時過ぎにみんなが寝静まってから私の部屋にいらっしゃい」

 どうやら、マリアは僕の面倒を見てくれるらしい。マリアが突然聖母様に見えてきた。

「あっ、でも、私がダメっていうことはしちゃダメよ」

 プレイに制限があるのか、今確認しておこう。

「えっと、直接おっぱいを触るのはいいですか?」

「うーん、そうね。それくらいなら大丈夫よ。でも、それ以上はもっと大きくなってからね」

 マリアの生乳を堪能できるのなら悪くないか。
 おいおい、隙を見て色々おねだりしてみよう。

「じゃあ、今からおっぱい見せて貰ってもいいですか?」

「調子に乗らないの。今日は遅いから明日からにしなさい」

 くっ、今日はおあずけか。仕方ないマリアの機嫌を損ねる訳にはいかない。
 今日は大人しく戻るとしようかな。何か他にマリアに言っておくべきことってあったかな?
 ……おっと、忘れていた。いい機会だ魔法の事を相談しておかないと。

「はーい。わかりました。あの、おっぱいとは別にお願いがあるんですけど」

「今度はなに?」

「えっと、僕とエリナに魔法を教えてくれませんか?」

「ショータとエリナに? エリナはともかくショータは魔法が使えるじゃないの?」

「いえ、昼間に堂々と魔法の練習がしたいんです。なのでそのきっかけとしてマリア様に魔法の授業をして欲しいいんです」

「そういうこと、わかったわ。ところでエリナは魔法の才能があるの?」

「あると思います。詳しくは言えませんけど、エリナは将来とてもすごい人物になると思います」

 俺の中ではエリナは勇者認定(仮)されている。ステータス画面に称号欄みたいなわかりやすいのがないから今イチ確信は持てないけれど、エリナが只者でないことは確かだ。

「ショータよりも?」

「はい」

 俺の方が成長率は上だけれど、エッチな事をしないと経験値が入らない。
 それを踏まえれば将来的にはエリナの方がレベルが上になってエリナの方が強くなることは十分に考えられる。

「そう、わかったわ」

 魔法の件もマリアに同意が貰えたことだし、今日は戻るとするか。

「ありがとうございます。それでは僕は戻ります。マリア様、おやすみなさい」

「はい。おやすみなさい」

 僕はマリアにお休みを言ってマリアの部屋を後にした。
 とりあえず、孤児院を出るまでの経験値元は確保できたから一安心だな。
 ふふふ、明日からが楽しみだ。
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