夢だと思って冒険者ギルドの受付嬢とセックスしたんだが、気づいたら下僕になって、他の受付嬢に屈服セックスする事になった件

優人和成

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02.夢だと思って冒険者ギルドの受付嬢とセックスしたんだが、どうやら夢じゃなかった件

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 翌朝、気がつくと左手に重さを感じた。

 目を開けてそちらを見る。

 そこには昨晩セックスした冒険者ギルドの受付嬢のミローネが、スヤスヤと寝息を立てて眠っていた。

 美女は三日で飽きる何て言葉があるけど、あれは絶対嘘だな。

 受付嬢のミローネの可愛い寝顔なら、何時までも見ていられる。

 それにしても昨日は最高だったな。

 夢の中とは言え……あれ? ……夢、だよな? えっ、でも夢って……ん? んんんんん?

 ……落ち着け俺よ。冷静に今の状況を整理するんだ。

 昨日の件は夢か? 
 → 今も夢の中だとすると昨日も夢だ。だけど、こんな長い夢を見ることがあるのか? それに感覚ははっきりとしている。夢……じゃないよな。

 夢じゃないとしたら?
 → 俺は神の爺さんにあって、異世界転生をしたことになる。いや、それこそ夢のような話だが、今この状況が夢じゃないとしたら、夢だと思って行動するのは不味い気がする。

 つまり、昨日俺は確かにミローネとセックスをした?
 → セックスをした。そして、たっぷりと中出しをした。

 まずい、中に出しちゃったぞ。いや、それよりも。

 どうやって、ミローネとセックスに持ち込んだ?
 → スキルを使って、好感度を無理矢理あげ、セックスに持ち込んだ。

 つまり?
 → 相手の自由意志を無視した一方的なセックス。強姦だと思われる。
 
「のぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 俺は自身がしでかしてしまった蛮行に耐えられず、大きな声を出した。

「んんっ……あっ、おはようございます」

 そんな声を出してしまったものだから、ミローネは目を覚ましてしまう。

「あ、ああ……お、おはよう」

「どうされたんですか? 表情が優れないようですけど」

「あっ、いや、その……か、確認なんだけど、俺、その、君と、し、したんだよな?」

 俺の質問に一瞬きょとんとして、ミローネは笑って言った。

「ふふっ、はい、しましたよ」

 ミローネの笑顔に耐えきれず、俺は状態を起こして、ベッドの上で土下座した。

「すみませんでした!」

「……どうされたんですか? 急に謝罪なんて?」

「俺は、君の意思に関係なく、君を抱いてしまった。す、スキルを使って、君の好意を操作したんだ」

「……」

 顔をあげるのが怖い。ミローネが今どんな表情をしているのか考えるだけで、身体が震える。

「ゆ、許してくれとは言わない。でも、俺で出来る事なら何でもする。その、本当にすみませんでした!」

「ふふっ、ふふふっ、あはははっ」

「?」

 えっ、何で笑われてるの俺?

「ふふっ、アキトさんがそんなに真面目な方だとは思いませんでした。いきなり初対面の相手に精神支配系のスキルを使ってくる人が、こんな……あはははっ」

 精神支配系? えっ、何? 何なの?

「顔を上げてください。アキトさんが私に精神支配系のスキルを使った事は、もう気にしてませんから。昨晩アキトさんを受け入れたのは、私の意思です。私がそうしたかったから、そうしたんです。アキトさんを運命の人だと思ったのは本心なんですよ」

 ミローネの言葉を受けて顔を上げると、ミローネは優しく微笑んでいた。

「でも、俺は君にスキルを使って、君は正常な判断が出来る状態じゃなかったはずだ」

「いえ、私は正常な状態でしたよ。だって、私は状態異常が効かない身体ですから。精神支配系はもちろん、毒や麻痺、その他全ての状態異常が効きません」

「えっ、そ、そうなのか」

「はい。ですから、昨日私が発した言葉の全ては、私の意思で発したものです。だから、アキトさんが謝る必要なんて無いんですよ」

 ミローネの確かな声でそう言われて、俺の心はすごく軽くなった。

「そ、そうか」

 あれ? と言うことは、ミローネは本当に俺の事を好きで受け入れてくれたって事か?

 やばい、上がってきた。

「むしろ、謝らないといけないのは私の方かもしれませんね」

 上がっている俺に冷や水をかけるように、ニッコリと笑顔のミローネから、不穏な言葉が漏れ出す。

 ニコニコと笑顔を崩さないミローネに真意を問うため、俺は尋ねた。

「えっと、どういうこと?」

「私、アキトさんの事を支配させて頂きました」

「……はい?」

「やはり、その様子だと気づいてない見たいですね。支配された側にも声は行くはず何ですけど」

 声? ……天の声の事だろうか。最近聞いた天の声と言えば……。

「中に出した時……」

「正解です。私のユニークスキル『強制契約』の発動条件をあの時満たしたので、『強制契約』を使わせて貰いました」

 ユニークスキル? 強制契約?

「混乱されているようですね。先ずは体験して貰うのが早いでしょうか」

『命令:昨日何故私にスキルを使ったのか一から説明してください』

「昨日俺は気がつくと、白髪の爺さんの前に立っていた……」

 な、なんだ口が勝手に動いて、声が出る!

「その爺さんは神だと名乗って、間違って殺してしまったとか、訳のわからない事を言い出したんだ。俺はそれで夢だと思って……」

 俺の言葉は、俺の意思とは関係なく紡がれ、昨日神の爺さんに会ってから、ミローネにスキルを使うまでに何があったのか、俺が何を思っていたのかが、俺の口から物語りとして話された。

「冒険者ギルドに着いて、一番好みだったミローネとセックスしたいと思ったから、ミローネにスキルを使ったんだ」

 何のプレイなのか分からない告白を強制され、俺の言葉は止まった。

「……なるほど、よく分かりました」

 俺がどれだけド変態か分かったと言うことですね。

「つまり、アキトさんは神の落とし子と言うことですね」

「神の落とし子?」

 神の爺さんの子供ではないはずだが。

「神より力を与えられ、ある日突然この世界に現れた人の事を、神の落とし子と呼んでいるのです。沢山の高ランクのギフトを持っていて、人類が危機に陥った時に現れる、と言われています」

「俺がその神の落とし子だと?」

「あくまで教会の伝承話ですが、嘘をつけないアキトさんが神に会ったと言っている以上、そうなのではないでしょうか」

「そ、そうか。……じゃあ、俺はこの世界の危機とやらを救わないと行けないのか?」

 ミローネは指を唇に当てて思案顔になる。

「んーどうでしょう? 私は教会の関係者じゃありませんし、わかりませんね」

「そうか……」

「それに、私はアキトさんにこの世界を救って貰う前にやって欲しい事があるんですよ」

 ミローネは思案する顔から一転、とびきりの笑顔を見せる。

 その笑顔からは嫌な予感しかしなかった。

「やって欲しい事?」

「はい、私の目標を達成するためにお手伝いをして欲しいんです」

 お手伝いと言っているけど、拒否権はないのだろうな。支配されてるし。

「……何のお手伝いでしょうか?」

「簡単にお伝えしますと、冒険者ギルドの受付嬢を3人ほどアキトさんに抱いて貰いたいんです」

 受付嬢! 3人も!

「どういうことでしょうか!」

 受付嬢を抱くと言う言葉に反応した俺は、勢いよくミローネに尋ねた。

「……さっきの話を聞いていても思いましたけど、受付嬢が好きなんですか?」

「はい、大好きです!」

 嘘偽りのない本心からの言葉です。

「……」

 ミローネは笑顔の溜めを作ってから、話しを続けた。

「先ずは私が置かれている現状から簡単に説明しますね。私は今、冒険者ギルドで虐めを受けています。私を虐めているのはスーネリアとヘルミナと言う受付嬢で、その指示をしているのがケーナと言う受付嬢です」

 イジメか、つまりその三人に復讐したいとか、そう言うことだろうか。

「アキトさんに抱いて頂きたいのはその三人ですが、スーネリアとヘルミナは助ける為に、ケーナは他の職員を助ける為に抱いて欲しいんです」

「助ける為に抱く?」

「はい、スーネリアとヘルミナはケーナにスキルで支配されているだけなのです。その支配を打ち破る為にはアキトさんに抱いて貰う必要があるんです」

「俺が抱くと支配が解ける?」

 俺にそんな特殊能力があっただろうか。

「アキトさんは性者のギフトを持っているじゃありませんか。性者のギフトは英雄アランが持っていたと言われるギフトで、万を遙かに超える女性と交わったと言われています」

 万を超える女性、ごくり。性者ってそんなに凄いものだったのか。

「その性者のギフトには屈服と性浄というスキルがあります。このスキルを使う事で、支配からの解放と封印を行う事が出来るのです」

「なるほど。性者のギフトが何やら凄いのはわかった。だけど、何でミローネは俺が性者のギフトを持っているってわかるんだ?」

「そう言えばまだ伝えていませんでしたね。私は鑑定のギフトを持っています。人物鑑定のスキルで相手のステータスを見る事が出来るのです」

 鑑定! 神の爺さん、俺もそのギフトが欲しかったよ。

「話しを戻しますね。私は鑑定のスキルを使って、アキトさんの性者のギフトを調べました。そこで屈服と性浄のスキルを見つけたのです。しかも、性者、闘人、賢者、どれか一つ持っているだけで名を残せると言われているギフトです。それを三つも持っているなんて、私に凄い衝撃が走りました。それに、すぐに私にスキルを使ってくるし、これはもういっちゃうしかないと思ったわけです」

「つまり、昨日は俺のスキルにかかった振りをしていたと?」

「はい、私の強制契約を発動する為には、アキトさんに抱いて貰う必要があったのです。私も初めてだったし、すごい緊張したんですよ」

 なるほど、昨日の件は演技だったと、少しガッカリである。しかも、俺のギフトに惚れたのであって、俺自身に魅力を感じた訳ではないと言う事か。そりゃそうか、ミローネみたいな美人がいきなり現れた俺になびくわけないもんな。

「説明は以上でしょうか。どうでしょう? 手伝って頂けますか?」

「……俺に拒否権はないのでは?」

「そんな事はありません。嫌な物は嫌だとハッキリ言ってください。ただ、アキトさんは、昨日スキルを使って、私の純潔を散らそうとしましたよね?」

「……喜んでお手伝いさせて頂きます」

 俺は再び、額をベッドにつけて、ミローネに土下座した。

 結果的に騙されていたのは俺の方だったが、俺がミローネを強姦しようとしたのは事実である。

 ミローネは許すと言ったが、俺はミローネに対して何の償いもしていないのだ。

 ミローネに支配されたのも因果応報。俺はミローネに許しを請わなければいけないのだと思う。

 それに、何やら面倒そうではあるが、受付嬢三人とセックス出来ると言うのは、美味しい話だと考える事も出来る。

「ありがとうございます。そう言って頂けると助かります。何か聞きたい事はありますか?」

 聞きたい事……むしろ分からない事だらけで、何から聞いたらいいのやら。あっ、そうだ。

「ユニークスキルって言うのは?」

「ユニークスキルと言うのは、ギフトに稀に発現する事のあるスキルで、同じギフトを持っていても必ず発現するとは限りません。取得する条件なども特に分かっていませんね。ユニークスキルは非常に強力なものが多くて、ケーナがスーネリアとヘルミナを支配しているスキルもユニークスキルです」

 なるほど、俺にもユニークスキルが発現する可能性はあると言うことだな。

「わかった。あと、強制契約の効果を教えて欲しい」

「強制契約は、相手を自身の支配下に置くことができます。私への敵対行動を封じたり、命令を行う事で強制的に行動させる事も可能です。命じても出来ないことは命令がキャンセルされるみたいですね」

 つまり、ミローネは俺の生殺与奪の権利を持っていると言う事か。

「安心してください。アキトさんは私の運命の人ですから、悪いようにはしませんよ」

 とても安心出来るとは思えなかったが、ミローネも純潔を捧げてまで手に入れた俺をそう簡単には捨てないだろう。そう思っておかないと、とても耐えられそうにない。……いや、冒険者ギルドの受付嬢に支配されていると考えれば……うん、すごい興奮してきた。

「……ふふっ、とても興奮されているようですね。私としてはアキトさんと身体を重ねるのもいいストレス発散になりそうなので構いませんが、もう時間がありませんね」

 ミローネは窓の方に目をやり、ベッドから降りた。

「私はギルドに行かないといけません。アキトさんはお金を渡しますので、装備を調えてからダンジョンに向かってください。あっ、ここにあるアイテムも持って行ってくださいね」

「ダンジョン?」

「はい、初心者用のダンジョンへ行ってレベルを上げてください。アキトさんはレベルが低すぎます。性者のスキルを最大限生かす為にも、レベル上げは必須です」

 俺のレベルって4だもんな。この世界の平均レベルがいくつかは知らないけど、間違いなく雑魚だろう。

 俺はミローネが制服に着替えるところをじっくりと観察してから、服を着た。

「これと、これと、あっ、これも持って行ってください」

 ミローネにリュックのようなモノを渡されて、そこに渡されたアイテムを詰めた。

「物を保存しておくスキルはないものか」

「そう言うスキルもありますよ。アキトさんも賢者を持っていますから、時空魔法を取得すれば、収納の魔法を覚えられると思いますよ。でも、先ずは性者のスキルが優先です。よしっ、準備できましたね」

 ミローネと慌ただしく家を出る。

「それじゃあアキトさん、頑張ってくださいね」

「ああ、分かった」

 ミローネは冒険者ギルドへと向かって歩いていった。

 一人になったところで落ち着いて、今の状況を考えてみる。

 何かよく分からない事になったけど、俺は冒険者ギルドの受付嬢とセックスをしたんだ。

 そして、後3人ともセックスをする予定である。

 そう考えたら、支配されている事なんてやはりどうでも良くなってきた。

 よし、レベル上げを頑張りますか。

 ミローネに言われた通り、先ずは武器屋へと向かった。
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