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29.覚醒
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町の外まで出ると、俺に身体の制御が戻る。
「降ろせ! 俺はミローネを助けに行く!」
俺はトリルの腕の中で暴れた。
「くふふ、暴れないでくださいよ」
だが、トリルは黒い糸の様なもので俺をホールドして離さない。
『アキトさん。トリルを困らせてはいけませんよ』
ミローネ! 無事か!
『安心してください。私は無事です。スーネリアとヘルミナも無事ですよ』
待ってろ、今助けに――
『いえ、助けには来なくても大丈夫です。むしろ、来ないでください。状態異常の効かない私に対しては、精々身体を痛めつけるくらいしか出来ないでしょう。スーネリアとヘルミナは再び支配しておしまいでしょう』
身体を痛めつけるって、そんなの拷問じゃないか。
『私、痛みには結構強いんですよ。苦痛軽減のスキルもありますから、何て事ありませんよ。だから、今アキトさんに戻ってこられて、人質に取られるのが一番困ります』
ミローネ、そんな事を言わないでくれよ。
『私にとって、アキトさんに幸せに生きて貰う事が、今の最大の幸せなんです。勝手に支配しておいて、ごめんなさい。イーシャとトリルと一緒に幸せに生きてください』
違うだろ、それは俺が勘違いして、ミローネを抱いたから。
『そうでしたね。だけど、アキトさんを運命の人だと思ったのは本当ですよ。そうでなければ、純潔をあげたりしませんよ』
そうか、俺もミローネを初めて見た時、びびっときたんだ。あの受付嬢こそ、最高の受付嬢だってさ。
『どうですか? 最高の受付嬢でしたか?』
ああ、ミローネは最高の受付嬢だったよ。……だからさ、俺はミローネの事を諦めたくないんだ。ミローネが酷い目に合う何て、考えるだけで吐き気がしてくる。
『大丈夫ですよ。私の強制契約は支配系のスキルの一種ですから、効果を解除するときに記憶を消去することも可能です。安全な所まで逃げたのを確認したら、強制契約を解除して、記憶を消します。そうすれば、私との記憶は全てなくなります』
「何を言ってるんだ!」
俺はミローネの記憶消去と言う言葉に驚愕し、思わず叫んだ。
「くふふ、本当に元気ですねぇ」
『トリルに迷惑をかけてはいけませんよ』
馬鹿な事を言うな! 記憶を消すなんて、そんな馬鹿な事!
『私に支配された事が運の尽きでしたね。私は、アキトさんが苦しむ姿なんて見たくありませんから。あっ、安心してください。記憶を完全に消去しますので、何かの拍子に思い出すとかはありませんから』
そう言う問題じゃない! いや、そもそも俺はまだミローネを助けるのを諦めたわけじゃないぞ!
『命令:トリルに大人しく拘束されて、安全な所まで逃げてください』
ミローネは俺の行動を封じるように命令を使った。俺の身体からは力が抜けていき、再び制御が効かなくなった。
『さようなら、アキトさん。これからも私は貴方の事を愛しています』
命令を解除しろ! ミローネ! ミローネ! おい、返事をしろよ!
最後に呪詛のような言葉を残し、どんなにミローネに話しかけても、ミローネは返事を返さなかった。
俺の身体はミローネの命令のせいで全く言う事をきかない。動かせるのは口くらいだ。
刻一刻と町は遠ざかって行く。トリルは走る速度を緩めない。
俺の頭の中は、もうすぐ、ミローネとの思い出が消えてしまうという不安がどんどん高まっていく。
諦めたくない……ミローネを助けたい。助けないと、ミローネとの記憶が、いや、違う。ミローネが酷い目にあうんだ。そんなの耐えられない。いや、記憶は消える。消えてしまう。
……いや、ミローネの事を考えて辛い思いをするのなら、いっそう、記憶なんて消えてしまった方がいいのかもしれない。
俺はミローネの命令で動けないし、動けたところで、トリルを振り切れない限り、助けに行くことはできない。
無理か……諦めるしかないのか。
「アキトさん、ミローネさんのこと、諦めちゃうんですか?」
急に大人しくなった俺を見て何か思ったのか、イーシャがそんなことを言う。
「諦めたくない。でも、駄目なんだ。俺はミローネの力で身体が動かせないんだ」
「くふふ、仮に動かせたとしても、私の拘束を解けないようじゃ、助けに行くだけ無駄ですけどねぇ」
「アキトさんは、ミローネさんが王女だって分かったから、諦めたんですか?」
「何を、言ってるんだ?」
「ミローネさんが受付嬢じゃなくて、王女様だったから、アキトさんはミローネさんを助けに行くのを諦めたんじゃないですか?」
イーシャのその言葉にはさすがにイラッときた、受付嬢がどうとか、王女がどうとか、今は関係ないんだ。
「何を馬鹿な事を言ってるんだ! 俺はそんな事でミローネを諦めたりしない!」
「だったら! だったら、もっとあがいてください! アキトさんの、アキトさんのミローネさんへの愛はその程度だったんですか! 受付嬢が好きだって言いながら、本当はミローネさんの事が大好きなのがアキトさんでしょう! そんなミローネさんの事を諦めちゃうなんて、そんなの、私が好きになったアキトさんじゃありません!」
「……」
俺は、ミローネが好きだ。
そう、受付嬢とか関係なく、ミローネが好きだ。
例え、ミローネが受付嬢じゃなくなったとしても、好きだ。一番愛している。
忘れたくない。助けたい。絶対に。
「俺はミローネが大好きだ! 絶対諦めない!」
俺はイーシャの想いに答えを返す様にミローネへの愛を叫んだ。
――ミローネへの愛情度が一定に達しました。
――強制契約を破棄可能です。破棄しますか? Yes Or No ?
…………。
……はは、こんなご都合主義的な展開があるのか? ……さすが異世界転生だな。
答えはもちろん、Yesだ!
――強制契約を破棄しました。
――条件を満たしました。ユニークスキル『棒姉妹』を取得しました。
強制契約が解除され、俺に身体の制御が戻ってくる。
「イーシャ、ありがとう。おかげで大事なモノを見失わずにすんだ」
「アキトさん、それでこそアキトさんです」
俺は再びトリルに拘束されながら暴れ出した。
「くふふ、どうやって、ミローネ先輩のスキルを破ったのか知らないですけど、私の拘束を解かないと意味ありませんよ」
確かに、まだ俺は抵抗が出来るようになっただけだ。何か、何かないのか。
……そういえば、さっきユニークスキルを手に入れていたな。
俺はステータス画面を開いて、ステータスを確認する。
『棒姉妹』、これだ。効果は……これは、いける!
俺はすぐに『棒姉妹』を発動した。
――棒姉妹を発動しました。
スキルを発動した瞬間、身体に溢れんばかりの力がみなぎってくるのを感じた。
バチン! っと身体を拘束していた黒い糸を力尽くで引きちぎる。
イーシャを抱えたまま、地面に着地した。
「これはこれは……くふふ、さすがアキトさんです!」
「トリル、俺はミローネを助けに行くよ。イーシャを頼んだ」
「くふふ、仕方ありませんねぇ」
「アキトさん、頑張ってください」
「ああ、行ってくる」
俺は、ミローネを助けに町へと戻った。
「降ろせ! 俺はミローネを助けに行く!」
俺はトリルの腕の中で暴れた。
「くふふ、暴れないでくださいよ」
だが、トリルは黒い糸の様なもので俺をホールドして離さない。
『アキトさん。トリルを困らせてはいけませんよ』
ミローネ! 無事か!
『安心してください。私は無事です。スーネリアとヘルミナも無事ですよ』
待ってろ、今助けに――
『いえ、助けには来なくても大丈夫です。むしろ、来ないでください。状態異常の効かない私に対しては、精々身体を痛めつけるくらいしか出来ないでしょう。スーネリアとヘルミナは再び支配しておしまいでしょう』
身体を痛めつけるって、そんなの拷問じゃないか。
『私、痛みには結構強いんですよ。苦痛軽減のスキルもありますから、何て事ありませんよ。だから、今アキトさんに戻ってこられて、人質に取られるのが一番困ります』
ミローネ、そんな事を言わないでくれよ。
『私にとって、アキトさんに幸せに生きて貰う事が、今の最大の幸せなんです。勝手に支配しておいて、ごめんなさい。イーシャとトリルと一緒に幸せに生きてください』
違うだろ、それは俺が勘違いして、ミローネを抱いたから。
『そうでしたね。だけど、アキトさんを運命の人だと思ったのは本当ですよ。そうでなければ、純潔をあげたりしませんよ』
そうか、俺もミローネを初めて見た時、びびっときたんだ。あの受付嬢こそ、最高の受付嬢だってさ。
『どうですか? 最高の受付嬢でしたか?』
ああ、ミローネは最高の受付嬢だったよ。……だからさ、俺はミローネの事を諦めたくないんだ。ミローネが酷い目に合う何て、考えるだけで吐き気がしてくる。
『大丈夫ですよ。私の強制契約は支配系のスキルの一種ですから、効果を解除するときに記憶を消去することも可能です。安全な所まで逃げたのを確認したら、強制契約を解除して、記憶を消します。そうすれば、私との記憶は全てなくなります』
「何を言ってるんだ!」
俺はミローネの記憶消去と言う言葉に驚愕し、思わず叫んだ。
「くふふ、本当に元気ですねぇ」
『トリルに迷惑をかけてはいけませんよ』
馬鹿な事を言うな! 記憶を消すなんて、そんな馬鹿な事!
『私に支配された事が運の尽きでしたね。私は、アキトさんが苦しむ姿なんて見たくありませんから。あっ、安心してください。記憶を完全に消去しますので、何かの拍子に思い出すとかはありませんから』
そう言う問題じゃない! いや、そもそも俺はまだミローネを助けるのを諦めたわけじゃないぞ!
『命令:トリルに大人しく拘束されて、安全な所まで逃げてください』
ミローネは俺の行動を封じるように命令を使った。俺の身体からは力が抜けていき、再び制御が効かなくなった。
『さようなら、アキトさん。これからも私は貴方の事を愛しています』
命令を解除しろ! ミローネ! ミローネ! おい、返事をしろよ!
最後に呪詛のような言葉を残し、どんなにミローネに話しかけても、ミローネは返事を返さなかった。
俺の身体はミローネの命令のせいで全く言う事をきかない。動かせるのは口くらいだ。
刻一刻と町は遠ざかって行く。トリルは走る速度を緩めない。
俺の頭の中は、もうすぐ、ミローネとの思い出が消えてしまうという不安がどんどん高まっていく。
諦めたくない……ミローネを助けたい。助けないと、ミローネとの記憶が、いや、違う。ミローネが酷い目にあうんだ。そんなの耐えられない。いや、記憶は消える。消えてしまう。
……いや、ミローネの事を考えて辛い思いをするのなら、いっそう、記憶なんて消えてしまった方がいいのかもしれない。
俺はミローネの命令で動けないし、動けたところで、トリルを振り切れない限り、助けに行くことはできない。
無理か……諦めるしかないのか。
「アキトさん、ミローネさんのこと、諦めちゃうんですか?」
急に大人しくなった俺を見て何か思ったのか、イーシャがそんなことを言う。
「諦めたくない。でも、駄目なんだ。俺はミローネの力で身体が動かせないんだ」
「くふふ、仮に動かせたとしても、私の拘束を解けないようじゃ、助けに行くだけ無駄ですけどねぇ」
「アキトさんは、ミローネさんが王女だって分かったから、諦めたんですか?」
「何を、言ってるんだ?」
「ミローネさんが受付嬢じゃなくて、王女様だったから、アキトさんはミローネさんを助けに行くのを諦めたんじゃないですか?」
イーシャのその言葉にはさすがにイラッときた、受付嬢がどうとか、王女がどうとか、今は関係ないんだ。
「何を馬鹿な事を言ってるんだ! 俺はそんな事でミローネを諦めたりしない!」
「だったら! だったら、もっとあがいてください! アキトさんの、アキトさんのミローネさんへの愛はその程度だったんですか! 受付嬢が好きだって言いながら、本当はミローネさんの事が大好きなのがアキトさんでしょう! そんなミローネさんの事を諦めちゃうなんて、そんなの、私が好きになったアキトさんじゃありません!」
「……」
俺は、ミローネが好きだ。
そう、受付嬢とか関係なく、ミローネが好きだ。
例え、ミローネが受付嬢じゃなくなったとしても、好きだ。一番愛している。
忘れたくない。助けたい。絶対に。
「俺はミローネが大好きだ! 絶対諦めない!」
俺はイーシャの想いに答えを返す様にミローネへの愛を叫んだ。
――ミローネへの愛情度が一定に達しました。
――強制契約を破棄可能です。破棄しますか? Yes Or No ?
…………。
……はは、こんなご都合主義的な展開があるのか? ……さすが異世界転生だな。
答えはもちろん、Yesだ!
――強制契約を破棄しました。
――条件を満たしました。ユニークスキル『棒姉妹』を取得しました。
強制契約が解除され、俺に身体の制御が戻ってくる。
「イーシャ、ありがとう。おかげで大事なモノを見失わずにすんだ」
「アキトさん、それでこそアキトさんです」
俺は再びトリルに拘束されながら暴れ出した。
「くふふ、どうやって、ミローネ先輩のスキルを破ったのか知らないですけど、私の拘束を解かないと意味ありませんよ」
確かに、まだ俺は抵抗が出来るようになっただけだ。何か、何かないのか。
……そういえば、さっきユニークスキルを手に入れていたな。
俺はステータス画面を開いて、ステータスを確認する。
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俺はすぐに『棒姉妹』を発動した。
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バチン! っと身体を拘束していた黒い糸を力尽くで引きちぎる。
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「トリル、俺はミローネを助けに行くよ。イーシャを頼んだ」
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「アキトさん、頑張ってください」
「ああ、行ってくる」
俺は、ミローネを助けに町へと戻った。
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