夢だと思って冒険者ギルドの受付嬢とセックスしたんだが、気づいたら下僕になって、他の受付嬢に屈服セックスする事になった件

優人和成

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32.事情聴取

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「はひぃ♡♡♡♡♡♡はひぃ♡♡♡♡♡♡」

 汗だくで汁だくになったケーナが仰向けになって天を仰いでいる。

「それで、これからどうするんだ?」

「ケーナは騎士団に引き渡します。アキトさんの性浄の力で支配が解けているはずなので、ケーナについては騎士団とこの町の人達にお任せしましょう」

「くふふ、そうですねぇ。扉の前でお待ちの方に引き渡してしまいましょう」

 扉の前? 俺が疑問に思うと、扉がギィっと音を立てて開く。

「気づいていたか、さすがだな」

 扉を開けて現れたのは、ウィルダ・アドヴィンクルその人だった。いや、俺は全く気づいていなかったけどね。

 ウィルダは部屋全体を見渡し、俺、ミローネ、トリル、イーシャ、ケーナと視線を移し、そして最後にもう一度俺を見る。そこで、一度ウィルダの視線が固定された。

 ウィルダと目が合い、そらしたら負けだと、何かの意地みたいなものを感じながら見つめていると、ウィルダは顔を赤くして、ふっと目を逸らした。どうやら、俺の勝ちのようだ。

 俺、何かしたかな? そう言えば、さっき吹っ飛ばしたと言うか、イかせてしまったような気がするな。

「おほんっ。ケーナの身柄はこちらで預からせて貰おう。何やら震えているが、壊してはいないだろうな?」

「大丈夫ですよ。ちょっと、親交を深める儀式を行っていただけですから。今はとっても仲が深まったので、何でも話してくれると思いますよ」

 未だにガクガクと震えているケーナを見て、ウィルダは俺達が何か拷問をしてケーナの精神を破壊してしまったのではと危惧したようだ。確かに、ここは拷問部屋だし、今のケーナは何か薬を盛られたのかというくらい、震えている。まあ、扉の前にいたらしいから、何をしていたのかくらいわかっているとは思うが。

「そうか。それと、今回の件について確認したい事がある。疲れているだろうが、私達に同行願いたい」

 口調はお願いしている感じだが、これは実質の強制聴取だよな。確かに、ケーナの家に不法侵入したり、騎士団相手に暴れたり、ケーナを私刑にかけたりと、色々とやらかしてはいるのだが。

 いや、むしろちゃんと説明をしないと、俺は本当にただの犯罪者ではないだろうか? いや、前世の法律で考えれば、説明してもアウトかもしれない。もし、何かしらの罰を受けそうになったら、ミローネにやれと言われましたと弁明するくらいしか思い付かない。ミローネをチラリと見ると、ニッコリと微笑んだ。

「はい。もちろん同行します。ただ、私達は牢屋に拘留される訳ではないですよね?」

「ああ、無論だ。騎士団の詰め所に来て貰う事になるが、部屋はちゃんと用意する」

 どうやら、容疑者として連行される訳ではないようだ。純粋に今回の件についての聴取と思えばいいのだろう。

「隊長、もう入っても宜しいでしょうか?」

「ああ、待たせたな、入っても大丈夫だ」

 女の人の声が聞こえ、ウィルダが許可を出すと、女性騎士が二人、部屋に入ってきた。

「うわ、えぐっ」「ドロドロじゃないですか。やだなぁ」

 その二人はケーナの元へ行き、未だに震えているケーナの拘束を外し、何やら大きな布をかぶせて、ケーナを持ち上げた。

「あひゃああああああああっ♡♡♡♡♡♡」

 ケーナの感度上昇はまだ効果が続いていて、女性騎士二人に運ばれながら、喘ぎ声をあげている。

「さあ、私達も行くぞ」

 俺達はウィルダの後に続いて、ケーナの家を後にしたのだった。

 
 騎士団の詰め所に着いた。

 一度客室に通されてから、俺達は一人ずつ違う部屋に通されて取り調べのようなものを受けた。

 今回ケーナの家に侵入した件や、ケーナの事、俺自身の事などを聞かれた。

 容疑者として取り調べている訳ではないと理解していたが、かなり緊張した。と言うか、さっきまで自分で行っていた事を省みれば、やはり容疑者でもおかしくないからな。

 終始緊張して受け応えていた俺だったが、質問をしてくる騎士自体は淡々と俺に質問を投げかけ、俺の答えを何やら紙のようなものに記録しているようだった。いや、客観的に見ればやっぱりこれって取り調べだよな。

「ご協力ありがとうございます。こちらから聞きたい事は以上です。何か聞きたい事はありますか?」

 特に問題なく取り調べは終わったが、俺を取り調べている騎士の方はどうやら、こちらの質問にも答えてくれるようだ。

 折角なので、この後俺がどうなるのかを聞いておくか。白か黒かハッキリしておきたいしな。

「この後俺はどうなるのでしょうか? 家に帰ってもいいのでしょうか?」

「はい、家に帰って頂いて構いません。もし泊まるところがなければ、部屋をお貸しします」

 どうやら、俺は白で間違いないようだ。ようやく、肩の力がスッと抜けて、緊張が解けた。

「そうですか。では、帰らせて貰います」

「かしこまりました。他に質問はありませんか?」

 もう特にないよな、と思ったが、一点だけ気になる点はあった。

「あの、ケーナはこの後どうなるのでしょうか?」

 気にしてもしょうがない事かもしれないが、気になったのだ。

「まだハッキリとお答えする事はできません。ただ、精神支配系のスキルを使って人を操るのは重罪です。また、騎士団や町の役人を支配したとなると、国家反逆の疑いがあります。決して軽い罪になることはないでしょう」

「そうですか。ありがとうございます。もう質問はありません」

 やはりというか、しっかりと宣言されると少し気持ちが重たくなる。ミローネを拷問しようとした憎き相手だし、犯罪者なのは間違いないのだが、さっき抱いたせいだろうか……。

 取り調べが終わり、部屋に戻ると、イーシャとトリルが戻っていた。ちょっとしてから、スーネリアとヘルミナも戻ってきて、しばらく時間が経ってから、ミローネが戻って来た。

「お待たせしました。帰りましょうか」

 全員、騎士団の詰め所には泊まらないようで、騎士団の詰め所を後にする。その後、何故か全員でミローネの家へと向かった。トリルとスーネリアとヘルミナは自分の家があるだろうと心の中で思ったが、皆疲れているのか、言葉数は少なく、そんな事を言う必要があるとは思えなかった。

 ミローネの家に着くと、ミローネは俺の腕をグッと掴んで、ベッドへとダイブする。何だ、今から一戦やるのかと思ったが、ミローネは動かず、すぐに寝息を立てて眠り始めた。

 狭いベッドの上にミローネと俺、その横にイーシャが陣取り、トリルも何とかベッドに収まる。スーネリアとヘルミナは床にごろんと寝転がったようだった。

 俺も今日ばかりは疲れた。

 目を閉じると、すぐに意識がなくなった。
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