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12章 美味しいもの大好き!
482.いっぱい採ろう
やっと着いたのは、一見すると普通の木の前。
でも、よく見ると、大きな木の枝すべてに採集ポイントがついてて、これは珍しい。
同じような木が、この周囲に何本もある。ここに群生しているようだ。
「いっぱい採れそうだねぇ」
「上の方は、採るのが難しそうですけどね」
マルと一緒に木を見上げる。
確かに、木の上の方は枝が細くなってるし、飛べないと採集の難度が高いかも。
「じゃあ、僕は飛べるから、上の方を採集していくね」
「え、いいんですか? それじゃあ、私は下の方で採集します」
嬉しそうに微笑んだマルが、アイテムボックスからハシゴを取り出す。
下の方の枝もそれなりに高いところにあるから、それで登って採集するつもりらしい。大変だね。
「【飛翔】!」
僕はスキルを使って一気に木の天辺に飛んだ。
一番上の採集ポイント近くに着地して、アイテムボックスから桃の斧を取り出す。
「あれ? モモさんの斧、ピンク! 可愛い!」
「さすがモモさん! 可愛さに隙なし!」
下から歓声が上がる。
ちゃんと考えて斧を作っててよかった。
「今から斧を使うから、気をつけてねー」
みんなに注意をして、採集ポイントを目掛けて斧を振る。
カーンッ、という音のすぐ後に、ポンッとシャボン玉のようなものが浮かび、ゆっくりと落下していく。そのシャボン玉のようなものの中に、板のようなものが見えた気がした。
「──あ、やっぱりそのまま落ちちゃうのか。待ってー!」
飛翔スキルを使って飛び、シャボン玉にタッチ。すると、すぐさまアイテムボックスに収納された。
アイテムボックス内に【木材(品質:普通)】✕10という表記が増えている。
一回の伐採で、十個くらいの木材が採れるらしい。品質も高めで、伐採スキルを持っていないにしては、いいスタートだね。
「リズミカルに行くよー。よーいしょ♪ どっこいしょー♪」
採集ポイントで斧を振り、出てきたシャボン玉にタッチする作業をルンルンとこなす。
よく第二の街で果物収穫作業のバイトをしてるから、こういう作業は慣れたものだ。
一つの木の中ほどまで採集したら次の木に移り、同じ作業を繰り返す。
ちょっとずつ採れる木材の品質が上がってるような──
〈行動蓄積により、スキル【伐採】を覚えました〉
「お、スキルゲット!」
やったねー、と喜びながら作業を続ける。
スキルを習得した後は、品質:高以上の木材ばかりが採れるようになった。いい感じ~。やっぱりスキルって大切だね。
「──あ、料理スキルのレベルアップ、忘れてた!」
仮想施設に行ってみようと思ってたのに。
また今度、行こうっと。
「モモさーん。私は百個集まったので終わりにしますけど、モモさんは続けますかー?」
下からマルの声がする。
屋台を作るための木材って百個でよかったの?
アイテムボックスを見る。
そこにあるのは【木材】✕99の表記が四つと、もう一枠に39個。
……採りすぎたかも。まあ、別のものも作れるかもしれないから、多い分にはいっか。錬金術でも使える可能性あるし。
「終わるよー。今からおりるねー」
声を掛けてから、飛翔スキルを使ってマルの傍に着地する。
ニコニコと微笑んだマルが「伐採一回で三つくらいしか木材が採れないから大変でしたね」と言ってきたけど……僕の感覚と全然違うぞ?
「僕、一回で十個くらい採れたよ?」
「えっ」
ポカーンとした顔で見下ろされた。
この差はなんだろうね?
「さすモモ……」
「あの桃色の斧が最強なんだよ、きっと。あと、モモさんの幸運値」
「木の上部の方が難度が高いから、多めに採れる仕様なんじゃない? あと、モモさんの幸運値」
「この流れ、木材の質もめっちゃ高めなパターンだ。知ってる。もふもふ神さま講座で予習した。あと、モモさんの幸運値は最強」
周りで見守ってくれてたもふもふ教のみんながザワザワしてる。
僕の幸運値が高いのは否定しないけど、今回はあんまり影響してないような?
あと、もふもふ神さま講座って何? そんな講座がもふもふ教で開講してるの? ……ちょっと受けてみたい。どんな内容なのかな。
「と、とりあえず、よかったですね!」
「うん! いっぱい採れたから、マルが足りなかったらあげるねー」
「ありがとうございます!」
固まった状態から回復したマルと話してから、タマモに連絡を取ってみる。
マルもタマモにこの後の作業を教えてもらう予定らしいから、空いてる時間を確認しないとね。タマモは忙しいみたいだし。
——————
モモ:
マルと一緒に、木材を採集してきたよー。
屋台作り、いつ頃教えてもらえそう?
タマモ:
今からなら大丈夫ですよ!
もふもふ愛ランドに向かいます!
作業スペースがあるので、そちらで待ち合わせしましょう!
〈添付:マップ〉
——————
即座に返ってきた連絡に目を通し、マップを確認する。
どうやらもふもふ愛ランドの物販コーナーなどがある一画に、生産作業をするための作業スペースがあるようだ。
「タマモがこれから作業スペースで屋台作りを教えてくれるって」
「あ、そうなんですね。じゃあ、行きましょうか」
帰りは転移スキルを使って一瞬で移動する。
この方が山を下るより断然速いから。
どんな屋台を作れるか楽しみだな~♪
でも、よく見ると、大きな木の枝すべてに採集ポイントがついてて、これは珍しい。
同じような木が、この周囲に何本もある。ここに群生しているようだ。
「いっぱい採れそうだねぇ」
「上の方は、採るのが難しそうですけどね」
マルと一緒に木を見上げる。
確かに、木の上の方は枝が細くなってるし、飛べないと採集の難度が高いかも。
「じゃあ、僕は飛べるから、上の方を採集していくね」
「え、いいんですか? それじゃあ、私は下の方で採集します」
嬉しそうに微笑んだマルが、アイテムボックスからハシゴを取り出す。
下の方の枝もそれなりに高いところにあるから、それで登って採集するつもりらしい。大変だね。
「【飛翔】!」
僕はスキルを使って一気に木の天辺に飛んだ。
一番上の採集ポイント近くに着地して、アイテムボックスから桃の斧を取り出す。
「あれ? モモさんの斧、ピンク! 可愛い!」
「さすがモモさん! 可愛さに隙なし!」
下から歓声が上がる。
ちゃんと考えて斧を作っててよかった。
「今から斧を使うから、気をつけてねー」
みんなに注意をして、採集ポイントを目掛けて斧を振る。
カーンッ、という音のすぐ後に、ポンッとシャボン玉のようなものが浮かび、ゆっくりと落下していく。そのシャボン玉のようなものの中に、板のようなものが見えた気がした。
「──あ、やっぱりそのまま落ちちゃうのか。待ってー!」
飛翔スキルを使って飛び、シャボン玉にタッチ。すると、すぐさまアイテムボックスに収納された。
アイテムボックス内に【木材(品質:普通)】✕10という表記が増えている。
一回の伐採で、十個くらいの木材が採れるらしい。品質も高めで、伐採スキルを持っていないにしては、いいスタートだね。
「リズミカルに行くよー。よーいしょ♪ どっこいしょー♪」
採集ポイントで斧を振り、出てきたシャボン玉にタッチする作業をルンルンとこなす。
よく第二の街で果物収穫作業のバイトをしてるから、こういう作業は慣れたものだ。
一つの木の中ほどまで採集したら次の木に移り、同じ作業を繰り返す。
ちょっとずつ採れる木材の品質が上がってるような──
〈行動蓄積により、スキル【伐採】を覚えました〉
「お、スキルゲット!」
やったねー、と喜びながら作業を続ける。
スキルを習得した後は、品質:高以上の木材ばかりが採れるようになった。いい感じ~。やっぱりスキルって大切だね。
「──あ、料理スキルのレベルアップ、忘れてた!」
仮想施設に行ってみようと思ってたのに。
また今度、行こうっと。
「モモさーん。私は百個集まったので終わりにしますけど、モモさんは続けますかー?」
下からマルの声がする。
屋台を作るための木材って百個でよかったの?
アイテムボックスを見る。
そこにあるのは【木材】✕99の表記が四つと、もう一枠に39個。
……採りすぎたかも。まあ、別のものも作れるかもしれないから、多い分にはいっか。錬金術でも使える可能性あるし。
「終わるよー。今からおりるねー」
声を掛けてから、飛翔スキルを使ってマルの傍に着地する。
ニコニコと微笑んだマルが「伐採一回で三つくらいしか木材が採れないから大変でしたね」と言ってきたけど……僕の感覚と全然違うぞ?
「僕、一回で十個くらい採れたよ?」
「えっ」
ポカーンとした顔で見下ろされた。
この差はなんだろうね?
「さすモモ……」
「あの桃色の斧が最強なんだよ、きっと。あと、モモさんの幸運値」
「木の上部の方が難度が高いから、多めに採れる仕様なんじゃない? あと、モモさんの幸運値」
「この流れ、木材の質もめっちゃ高めなパターンだ。知ってる。もふもふ神さま講座で予習した。あと、モモさんの幸運値は最強」
周りで見守ってくれてたもふもふ教のみんながザワザワしてる。
僕の幸運値が高いのは否定しないけど、今回はあんまり影響してないような?
あと、もふもふ神さま講座って何? そんな講座がもふもふ教で開講してるの? ……ちょっと受けてみたい。どんな内容なのかな。
「と、とりあえず、よかったですね!」
「うん! いっぱい採れたから、マルが足りなかったらあげるねー」
「ありがとうございます!」
固まった状態から回復したマルと話してから、タマモに連絡を取ってみる。
マルもタマモにこの後の作業を教えてもらう予定らしいから、空いてる時間を確認しないとね。タマモは忙しいみたいだし。
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モモ:
マルと一緒に、木材を採集してきたよー。
屋台作り、いつ頃教えてもらえそう?
タマモ:
今からなら大丈夫ですよ!
もふもふ愛ランドに向かいます!
作業スペースがあるので、そちらで待ち合わせしましょう!
〈添付:マップ〉
——————
即座に返ってきた連絡に目を通し、マップを確認する。
どうやらもふもふ愛ランドの物販コーナーなどがある一画に、生産作業をするための作業スペースがあるようだ。
「タマモがこれから作業スペースで屋台作りを教えてくれるって」
「あ、そうなんですね。じゃあ、行きましょうか」
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