ひよこクスマ

第41話 実戦訓練

練武場の傍らで、ふゆこは少し緊張しながら場内を見つめていた。彼女の隣では、みぞれがただ静かに立ち、その穏やかな顔にはあまり表情がなかったが、その瞳は澄んだ湖のように、全ての細部を映し出していた。

場内では、クレイが自分自身で最も標準的で、最も格好良いと考える射撃の姿勢を取り、巨大な木製の長弓が彼によって引き絞られ、かすかなきしむ音を立てた。最初の一本の、先端が削られていない木の矢がうなりを上げて飛び出し、まっすぐにクスマの胸を狙った。

「おい！もやし！今回は手加減しないからな！」

矢が身に迫るその一瞬、クスマはまるで足の裏に油を塗ったかのように後ろへ滑り、全身を滑稽な姿勢で地面に倒れさせ、矢を頭上から飛び越えさせた。ふゆこは傍らで見ていて、思わず「あ」と声を上げて目を見開き、その回避方法は完全に彼女の理解を超えていた。

クレイはすぐさま二本目の矢をつがえ、クスマの下半身を狙った。「ふん、今度はどこに逃げるか見ものだな！」矢は飛び出したが、クスマは鯉のように体を跳ねさせ、不格好で、歪んだ姿勢で飛び上がり、再び回避した。

その後数分間、練武場では絶えずこの馬鹿げた光景が繰り広げられた。クレイは何度も何度も射撃し、クスマは様々な回転、横倒し、そしていつ腰を痛めてもおかしくないような奇妙な舞で、全ての矢を一つ残らず回避した。

みぞれはその光景を見て、心の中でそっとため息をついた。彼女には、クレイの力と命中精度が向上していることは分かっていたが、その力みすぎた姿勢は依然として不必要な消耗とパフォーマンス性に満ちていた。一方、クスマは、全くのでたらめではあるが、獣のような直感と、利益を求めて害を避ける天賦の才を持っており、いつも最小限の代償で攻撃を回避することができた。それは、彼女でさえも教えることのできない才能だった……

─ (•ө•)─

クレイが最後の一本の矢を射ち終えた後、クスマはようやく一息ついた。彼は地面から起き上がり、体の土を払い、それから、まるで先ほど世界を救った英雄かのような、芝居がかった口調で、大声で叫んだ。

「よし！俺の番だ！」

彼は木の剣を握り、人生初の「突撃」を開始した。しかし、彼の足取りは酔っぱらったアヒルのように乱れ、その剣を構える姿勢も、まるで物干し竿を掲げているかのように率直で、全身が隙だらけだった。

「師匠の攻撃……なんだか……想像していたのと違うような？」ふゆこは見つめながら、その澄んだ瞳に、純粋な困惑を浮かべていた。

クスマの、その、天から降り注ぐような、気迫に満ちているが全く技術のない脳天への一撃に対し、クレイは眉一つ動かさなかった。

彼は後退せず、ただ、どこか侮蔑に満ちた、まるで蝿でも追い払うかのような無造作な様子で、手の中の長弓を、棍棒として迎え撃った。

「コッ！」という鈍い音がした。

クレイは弓本体で、いとも容易くクスマの木の剣を受け止め、その後、長弓の長さという利点を活かし、弓の先端を前方へ突き出し、直接クスマの足に引っ掛けた。

「うわっ！」

クスマは意外な、滑稽な悲鳴を上げ、自分の足とクレイの弓に一緒につまずき、仰向けに地面に倒れ、木の剣も「ガチャン」という音を立てて飛んでいった。

みぞれは再び、耐えられないといった様子で、思わず目を閉じた。

クレイはその場に立ち、地面に寝転がっているクスマを見下ろし、弓の先端で、そっと、侮辱に満ちた様子で、彼の腹をつついた。それからようやく、極めて傲慢な口調で、この茶番に、最終的な判決を下した。

「ふん、物の数ではないな」

─ (•ө•)─

クレイがまだ自分の「勝利」に得意満面になっていると、審判役のみぞれが、ゆっくりと歩み寄り、この茶番に、最も冷静な最終評価を下した。

彼女はまずクレイを見て、肯定的に言った。「あなたの力と命中精度は、一ヶ月前よりずっと進歩しました」

「ふん、当たり前だろ」クレイの口元が、思わずわずかに持ち上がった。

しかし、みぞれは話の矛先を変え、容赦なく指摘した。「でも、弓を持って相手と近接戦闘をするなんて、ただ、『射手』としての最大の利点——距離を、無駄にしているだけです！」

クレイの顔の得意げな表情が、一瞬にして固まった。

続いて、彼女はまた向きを変え、まだお尻をさすりながら、地面から起き上がろうとしているクスマを見た。

「そしてあなた、クスマ」みぞれの瞳に、初めて、彼女自身でさえも説明できない、「称賛」と「困惑」が入り混じった複雑な光が浮かんだ。「あなたは私でさえ羨む、天才的な回避能力を持っています。でもあなたの最大の問題は、『ただ避けることしかできない』ということです……」

彼女はこの、問題だらけだが、しかし可能性にも満ちたチームを見回し、有無を言わせぬ、「隊長」としての口調で、チーム初の「出征宣言」を行った。

「私たちは、本物の秘境へ行って、初めての実戦訓練を行うべきです」

その荘厳な宣言の後、練武場全体が、束の間の、緊張感に満ちた沈黙に包まれた。クレイとふゆこは、どうやら「初めての実戦」という言葉の重みを、噛みしめているようだった。

しかし、クスマの瞳には、何の戦意も燃えていなかった。

彼はかえって、どこか「目が輝いている」かのような眼差しでみぞれを見つめ、それから、大喜びで、誰にも理解できない質問を投げかけた。

「秘境だって！」彼は尋ねた。「そこには、ケモ耳娘はいるのかい？(✧∀✧)」