1 / 88
1王都
しおりを挟む
乗り合い馬車の単調な揺れに揺られているとエマはいつの間にかうとうと眠っていた。
昨日泊まった宿であまり眠れなかったせいだ。
そんなエマが気づかないうちに森や田園の風景が車窓を流れて行く。
ガタガタとした土の地道を進み、やがて車窓の景色は家々が立ち並ぶ街を過ぎ、大きな城門をくぐっていく。
馬車は石畳みの広い道を進んだ。
そして、乗り合い馬車はガタンと車体をきしませ止まった。
「終点、王都庁舎前~、王都庁舎前~」
車掌の声に静かだった車内はざわめき、乗客たちは列をつくって降りていく。
エマも車掌の声に眠気を飛ばすと膝に置いていた古びた旅行鞄を両手で持ち乗客の列に並んだ。
馬車を降りると、周りは人々で溢れていた。
他の馬車を待つ人たち、地図を広げ目的地を探す人たちや出迎えを受けて喜び合う人たち様々だ。
エマは人混みをすり抜け建物の壁際まで足早に移動すると、街の様子をぐるりと見渡した。
「やっと着いた。ここが王都…」
どこを見ても石造りの立派な建物が道路に沿って延々と立ち並んでいた。
道路を行き交う馬車や荷馬車。
歩道沿いの店は扉を開け放ちテーブルとイスを出したカフェでくつろぐ客たち。
路面店のショーウィンドウには靴やバッグ、小物や布地が華やかにディスプレイされ、その前を多くの人々が行き交い街は活気に満ち満ちていた。
ここはシュタルラント国の王都オルシュタル。
八百年ほど前にシュタルラント家によって建国されて以来大陸でも有数の栄華を誇る国。
領土は大きくないが、大陸の一番東に位置しているため貿易ルートの最終地点として西から大陸全土の様々な物が運ばれる。
南と東は海に面して海洋貿易も活発だ。
海岸から内陸に向かって広がる広大な平野部では肥沃な土地で栽培された作物が国民を充分に満たしていた。
そして、この富んだ国を護っているのが北側にある大陸の背骨と言われる万年雪を頂く高い山々。
温暖な気候と肥沃な土地を求めて南下を試みる国々を阻み続けている。
そんな国の中心地にふさわしい王都オルシュタルは、何重にも掘りを巡らせた白亜の王城を中心に美しく都市が整備され人口を数十万人かかえる大都市だ。
エマは春の瑞々しい日差しに手をひるがえし顔に影をつくりながら周りを見回した。
一際大きな建物が目的地の庁舎のようだ。
だが、エマは庁舎正面の大階段に背を向けると広い噴水広場の石段まで移動しそこに腰を落ち着けた。
彼女の名前は、エマ。18歳。
エマはこの世界の住人ではない。
5年前に日本から『この異世界』に突然やってきた。
石造りの建物に石畳みの道、まるで古い時代の面影を残したヨーロッパの旧市街のような街並み。
でも、ここはヨーロッパの何処かの国、またはいつかの時代ではなく、似て非なる『異世界』なのだ。
ある日の学校帰り、突然つむじ風に巻かれた次の瞬間ある村のある老婆の家庭菜園の庭に瞬間移動したようにパッと日本からこの世界にトリップしていた。
気づくと景色が変わり菜園の真ん中に突っ立っていた。
それ以来この世界で暮らしている。
今日は、エマが老婆の家にトリップしてからずっと住んでいる村の村長の勧めでここまでやってきた。
村長は王都で戸籍を作り、ついでに村しか知らない彼女にしばらく働いて世間を見てくるように勧めたのだ。
そして、乗り合い馬車を乗り継いで三日かけて王都までやってきた。
庁舎前まで最後に乗った乗り合い馬車には早朝に宿を出発し4時間ほど揺られていた。
まだ昼前ぐらいだろうか。
日差しが街路樹の新緑をきらきらと照らしている。
エマは、はあと大きなため息をついた。
一刻も早く庁舎に行って戸籍を作り、宿と職探しをしなければならないが、なかなか腰が上がらない。
こんなところで時間をつぶしている場合ではないのはわかっている。
なのに何故ため息が出るのか。
それはやっぱりエマが異世界人だから。
戸籍を作るとなると、公の場で出生から何から何まで全部嘘をつくことになる。
助けてくれた老婆が考えてくれたこの世界での生い立ち設定が一応あるが、詳しく詮索されるときっと動揺が顔に出てしまうだろう。
そう考えるだけで緊張してしまう。
村を出発してから王都に近づくにつれ気が重くなり、昨夜はいよいよ明日かと思うとあまり眠れなかった。
村長の紹介状もあるが、国一番の大都市の役所、それも異世界の役所へ堂々と嘘をつきに行くには精神的なハードルが高い。
エマは、自分が知らない場所をどんどんと探検してみたいと胸にワクワクをいっぱい詰め込んだ好奇心溢れる女子でないと確信している。
出来れば面倒ごとは避けて通りたい平凡な女子だ。
すでに異世界で生きていることが、平凡が足元から覆されているのだが、いまそれを言ったところで仕方がない。
(いろいろ聞かれたらどうしよう。
でも、こんな所でこうしてても仕方ないし。
三日もかけてここまで来たんだし。
ああ…やっぱり行くしかないか。)
はあと深いため息をまたつくとなんとか重い腰を上げた。
紺色の木綿のワンピースのお尻と裾の埃を払い、古い旅行鞄を両手で持ち上げると庁舎へと重い足を一歩踏み出した。
昨日泊まった宿であまり眠れなかったせいだ。
そんなエマが気づかないうちに森や田園の風景が車窓を流れて行く。
ガタガタとした土の地道を進み、やがて車窓の景色は家々が立ち並ぶ街を過ぎ、大きな城門をくぐっていく。
馬車は石畳みの広い道を進んだ。
そして、乗り合い馬車はガタンと車体をきしませ止まった。
「終点、王都庁舎前~、王都庁舎前~」
車掌の声に静かだった車内はざわめき、乗客たちは列をつくって降りていく。
エマも車掌の声に眠気を飛ばすと膝に置いていた古びた旅行鞄を両手で持ち乗客の列に並んだ。
馬車を降りると、周りは人々で溢れていた。
他の馬車を待つ人たち、地図を広げ目的地を探す人たちや出迎えを受けて喜び合う人たち様々だ。
エマは人混みをすり抜け建物の壁際まで足早に移動すると、街の様子をぐるりと見渡した。
「やっと着いた。ここが王都…」
どこを見ても石造りの立派な建物が道路に沿って延々と立ち並んでいた。
道路を行き交う馬車や荷馬車。
歩道沿いの店は扉を開け放ちテーブルとイスを出したカフェでくつろぐ客たち。
路面店のショーウィンドウには靴やバッグ、小物や布地が華やかにディスプレイされ、その前を多くの人々が行き交い街は活気に満ち満ちていた。
ここはシュタルラント国の王都オルシュタル。
八百年ほど前にシュタルラント家によって建国されて以来大陸でも有数の栄華を誇る国。
領土は大きくないが、大陸の一番東に位置しているため貿易ルートの最終地点として西から大陸全土の様々な物が運ばれる。
南と東は海に面して海洋貿易も活発だ。
海岸から内陸に向かって広がる広大な平野部では肥沃な土地で栽培された作物が国民を充分に満たしていた。
そして、この富んだ国を護っているのが北側にある大陸の背骨と言われる万年雪を頂く高い山々。
温暖な気候と肥沃な土地を求めて南下を試みる国々を阻み続けている。
そんな国の中心地にふさわしい王都オルシュタルは、何重にも掘りを巡らせた白亜の王城を中心に美しく都市が整備され人口を数十万人かかえる大都市だ。
エマは春の瑞々しい日差しに手をひるがえし顔に影をつくりながら周りを見回した。
一際大きな建物が目的地の庁舎のようだ。
だが、エマは庁舎正面の大階段に背を向けると広い噴水広場の石段まで移動しそこに腰を落ち着けた。
彼女の名前は、エマ。18歳。
エマはこの世界の住人ではない。
5年前に日本から『この異世界』に突然やってきた。
石造りの建物に石畳みの道、まるで古い時代の面影を残したヨーロッパの旧市街のような街並み。
でも、ここはヨーロッパの何処かの国、またはいつかの時代ではなく、似て非なる『異世界』なのだ。
ある日の学校帰り、突然つむじ風に巻かれた次の瞬間ある村のある老婆の家庭菜園の庭に瞬間移動したようにパッと日本からこの世界にトリップしていた。
気づくと景色が変わり菜園の真ん中に突っ立っていた。
それ以来この世界で暮らしている。
今日は、エマが老婆の家にトリップしてからずっと住んでいる村の村長の勧めでここまでやってきた。
村長は王都で戸籍を作り、ついでに村しか知らない彼女にしばらく働いて世間を見てくるように勧めたのだ。
そして、乗り合い馬車を乗り継いで三日かけて王都までやってきた。
庁舎前まで最後に乗った乗り合い馬車には早朝に宿を出発し4時間ほど揺られていた。
まだ昼前ぐらいだろうか。
日差しが街路樹の新緑をきらきらと照らしている。
エマは、はあと大きなため息をついた。
一刻も早く庁舎に行って戸籍を作り、宿と職探しをしなければならないが、なかなか腰が上がらない。
こんなところで時間をつぶしている場合ではないのはわかっている。
なのに何故ため息が出るのか。
それはやっぱりエマが異世界人だから。
戸籍を作るとなると、公の場で出生から何から何まで全部嘘をつくことになる。
助けてくれた老婆が考えてくれたこの世界での生い立ち設定が一応あるが、詳しく詮索されるときっと動揺が顔に出てしまうだろう。
そう考えるだけで緊張してしまう。
村を出発してから王都に近づくにつれ気が重くなり、昨夜はいよいよ明日かと思うとあまり眠れなかった。
村長の紹介状もあるが、国一番の大都市の役所、それも異世界の役所へ堂々と嘘をつきに行くには精神的なハードルが高い。
エマは、自分が知らない場所をどんどんと探検してみたいと胸にワクワクをいっぱい詰め込んだ好奇心溢れる女子でないと確信している。
出来れば面倒ごとは避けて通りたい平凡な女子だ。
すでに異世界で生きていることが、平凡が足元から覆されているのだが、いまそれを言ったところで仕方がない。
(いろいろ聞かれたらどうしよう。
でも、こんな所でこうしてても仕方ないし。
三日もかけてここまで来たんだし。
ああ…やっぱり行くしかないか。)
はあと深いため息をまたつくとなんとか重い腰を上げた。
紺色の木綿のワンピースのお尻と裾の埃を払い、古い旅行鞄を両手で持ち上げると庁舎へと重い足を一歩踏み出した。
44
あなたにおすすめの小説
これって政略結婚じゃないんですか? ー彼が指輪をしている理由ー
小田恒子
恋愛
この度、幼馴染とお見合いを経て政略結婚する事になりました。
でも、その彼の左手薬指には、指輪が輝いてます。
もしかして、これは本当に形だけの結婚でしょうか……?
表紙はぱくたそ様のフリー素材、フォントは簡単表紙メーカー様のものを使用しております。
全年齢作品です。
ベリーズカフェ公開日 2022/09/21
アルファポリス公開日 2025/06/19
作品の無断転載はご遠慮ください。
異世界に行った、そのあとで。
神宮寺 あおい
恋愛
新海なつめ三十五歳。
ある日見ず知らずの女子高校生の異世界転移に巻き込まれ、気づけばトルス国へ。
当然彼らが求めているのは聖女である女子高校生だけ。
おまけのような状態で現れたなつめに対しての扱いは散々な中、宰相の協力によって職と居場所を手に入れる。
いたって普通に過ごしていたら、いつのまにか聖女である女子高校生だけでなく王太子や高位貴族の子息たちがこぞって悩み相談をしにくるように。
『私はカウンセラーでも保健室の先生でもありません!』
そう思いつつも生来のお人好しの性格からみんなの悩みごとの相談にのっているうちに、いつの間にか年下の美丈夫に好かれるようになる。
そして、気づけば異世界で求婚されるという本人大混乱の事態に!
忘れられた幼な妻は泣くことを止めました
帆々
恋愛
アリスは十五歳。王国で高家と呼ばれるう高貴な家の姫だった。しかし、家は貧しく日々の暮らしにも困窮していた。
そんな時、アリスの父に非常に有利な融資をする人物が現れた。その代理人のフーは巧みに父を騙して、莫大な借金を負わせてしまう。
もちろん返済する目処もない。
「アリス姫と我が主人との婚姻で借財を帳消しにしましょう」
フーの言葉に父は頷いた。アリスもそれを責められなかった。家を守るのは父の責務だと信じたから。
嫁いだドリトルン家は悪徳金貸しとして有名で、アリスは邸の厳しいルールに従うことになる。フーは彼女を監視し自由を許さない。そんな中、夫の愛人が邸に迎え入れることを知る。彼女は庭の隅の離れ住まいを強いられているのに。アリスは嘆き悲しむが、フーに強く諌められてうなだれて受け入れた。
「ご実家への援助はご心配なく。ここでの悪くないお暮らしも保証しましょう」
そういう経緯を仲良しのはとこに打ち明けた。晩餐に招かれ、久しぶりに心の落ち着く時間を過ごした。その席にははとこ夫妻の友人のロエルもいて、彼女に彼の掘った珍しい鉱石を見せてくれた。しかし迎えに現れたフーが、和やかな夜をぶち壊してしまう。彼女を庇うはとこを咎め、フーの無礼を責めたロエルにまで痛烈な侮蔑を吐き捨てた。
厳しい婚家のルールに縛られ、アリスは外出もままならない。
それから五年の月日が流れ、ひょんなことからロエルに再会することになった。金髪の端正な紳士の彼は、彼女に問いかけた。
「お幸せですか?」
アリスはそれに答えられずにそのまま別れた。しかし、その言葉が彼の優しかった印象と共に尾を引いて、彼女の中に残っていく_______。
世間知らずの高貴な姫とやや強引な公爵家の子息のじれじれなラブストーリーです。
古風な恋愛物語をお好きな方にお読みいただけますと幸いです。
ハッピーエンドを心がけております。読後感のいい物語を努めます。
※小説家になろう様にも投稿させていただいております。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
【完結】断頭台で処刑された悪役王妃の生き直し
有栖多于佳
恋愛
近代ヨーロッパの、ようなある大陸のある帝国王女の物語。
30才で断頭台にかけられた王妃が、次の瞬間3才の自分に戻った。
1度目の世界では盲目的に母を立派な女帝だと思っていたが、よくよく思い起こせば、兄妹間で格差をつけて、お気に入りの子だけ依怙贔屓する毒親だと気づいた。
だいたい帝国は男子継承と決まっていたのをねじ曲げて強欲にも女帝になり、初恋の父との恋も成就させた結果、継承戦争起こし帝国は二つに割ってしまう。王配になった父は人の良いだけで頼りなく、全く人を見る目のないので軍の幹部に登用した者は役に立たない。
そんな両親と早い段階で決別し今度こそ幸せな人生を過ごすのだと、決意を胸に生き直すマリアンナ。
史実に良く似た出来事もあるかもしれませんが、この物語はフィクションです。
世界史の人物と同名が出てきますが、別人です。
全くのフィクションですので、歴史考察はありません。
*あくまでも異世界ヒューマンドラマであり、恋愛あり、残業ありの娯楽小説です。
いくら政略結婚だからって、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないですか?いい加減、腹が立ってきたんですけど!
夢呼
恋愛
伯爵令嬢のローゼは大好きな婚約者アーサー・レイモンド侯爵令息との結婚式を今か今かと待ち望んでいた。
しかし、結婚式の僅か10日前、その大好きなアーサーから「私から愛されたいという思いがあったら捨ててくれ。それに応えることは出来ない」と告げられる。
ローゼはその言葉にショックを受け、熱を出し寝込んでしまう。数日間うなされ続け、やっと目を覚ました。前世の記憶と共に・・・。
愛されることは無いと分かっていても、覆すことが出来ないのが貴族間の政略結婚。日本で生きたアラサー女子の「私」が八割心を占めているローゼが、この政略結婚に臨むことになる。
いくら政略結婚といえども、親に孫を見せてあげて親孝行をしたいという願いを持つローゼは、何とかアーサーに振り向いてもらおうと頑張るが、鉄壁のアーサーには敵わず。それどころか益々嫌われる始末。
一体私の何が気に入らないんだか。そこまで嫌わなくてもいいんじゃないんですかね!いい加減腹立つわっ!
世界観はゆるいです!
カクヨム様にも投稿しております。
※10万文字を超えたので長編に変更しました。
【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない
朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。
真実の愛のお相手様と仲睦まじくお過ごしください
LIN
恋愛
「私には真実に愛する人がいる。私から愛されるなんて事は期待しないでほしい」冷たい声で男は言った。
伯爵家の嫡男ジェラルドと同格の伯爵家の長女マーガレットが、互いの家の共同事業のために結ばれた婚約期間を経て、晴れて行われた結婚式の夜の出来事だった。
真実の愛が尊ばれる国で、マーガレットが周囲の人を巻き込んで起こす色んな出来事。
(他サイトで載せていたものです。今はここでしか載せていません。今まで読んでくれた方で、見つけてくれた方がいましたら…ありがとうございます…)
(1月14日完結です。設定変えてなかったらすみません…)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる