マギアメイデン・マルアーク

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17日目 真夏の誘惑

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(わ、私……は……)
 マルアークは身動きが取れないまま長い時間、ナメクジの体内に取り込まれていた。粘液は胸元まで達し、呼吸をする度に身体の奥まで熱い空気が入り込んでくる。
「うっ、はぁっ……はぁっ……やぁああ……」
 気化した粘液には催淫効果があるのか、息をすることすら絶頂に繋がる。身体に触れて慰めたい気持ちを抑えるが、到底そんなことは出来ない。視界が遮られた状態ではそれ以外の感覚が鋭敏になり、快感を強く感じる。
「くっ、うう……手、止まらな……」
 この粘液にはマルアークが己を慰めることで出て来た愛液や母乳が含まれている。
(このまま……私っ……)
 彼女はぼんやりする頭で必死に自我を保とうとする。それが無意味な行為であると薄々感じながら。

   @

「これでいいかな」
 デリンジャーは水着を選び、車から降りて皆と合流する。多数持って来た中から選んだのは、チューブトップの水着。明るい色使いで普段の彼女とイメージが違う。
海水浴場とはいえ、穴場を選んだので人は少ない。普段の暗い空気を癒そうと、陽大含め数人は何をするでもなく海に入っている。
(ま、股間見られたくないでしょうねぇ)
 渡した飲み物に混入した精液増進剤の効果が出てきて、勃起を抑えられないのだろうとデリンジャーは舌なめずりをする。パラソルとレジャーシートが用意された場所に彼女は座り、日焼け止めを塗る。
「んしょ……」
 この場所には一人だけ男がおり、その人物に見せつけるかの様に彼女は手を肌に滑らせていく。熱い視線が突き刺さるのを感じ、デリンジャーは男を誘うことにした。
(確かこいつは……エルデの……)
 マギアメイデン達の中で一番活発な少女、エルデの彼氏である。同学年の運動部員だ。
「ねぇ、背中塗ってくれない?」
 デリンジャーはその男に日焼け止めを差し出し、微笑んで頼み込む。日焼け止めは身体に触れるチャンスを作るにはちょうどいい代物。男はその誘惑に負け、日焼け止めを受け取ってしまう。
 彼は手に出した日焼け止めをデリンジャーの背中に押し付ける。冷やっこい乳液の感触に、彼女はわざと艶っぽい声を出す。
「んっ、つめたっ……」
 背中を触れられている間、湿った吐息が途切れない。これがインディラであれば自然に漏れていたものだが、この男相手ではどうしても演技になってしまう。
「あっ……んん……、ねぇ、ここも……」
 上目遣いで水着をめくり、丹念に塗り込む様に頼むデリンジャー。女の背中さえ触れていいものか分からない男に、その先、衣服の下などとても刺激が強すぎる。彼は恐る恐るそこへ日焼け止めを塗り込むも、股間が膨らむのを抑えきれない。
「ふふ、これじゃあみんなのとこいけないね」
「ちょ……ちょっと……」
 水着の上からデリンジャーが股間に触れると、びくんと震える。もう先走っているのか、ぬるりとした感触が手先にはあり、すえた匂いがする。
「ねぇ、いい感じのとこ見つけたんだ。抜いてあげる」
 彼女は身体を男に密着させると、耳元で甘く囁く。そしてそのまま、他のメンバーに見つからない様に人気のない岩場へ連れ出した。

 大きな岩の影で、多くの人がいる場所から離れたこのエリアは滅多に他人が来ることはない。海の家もなく、駐車場からも離れたここは隠れて秘め事を行うには適し過ぎた空間だ。
(まぁ私が作ったんだけど)
 というのもデリンジャーが巨石を魔法で生成し、人払いを岩に仕掛けて出来る場所を作っておいたのだが。
「あっ、水着引っ掛かる……、ちょっとエロいね」
 水着を降ろそうとすると陰茎が引っ掛かってしまう。その様子を見てデリンジャーはくすりと微笑む。膝立ちとなり、顔を近づけて淫靡に笑った。
「ほら、もうこんなガッチガチでぬるぬる」
 ボロンとむき出しになり、勃起する肉棒に触れて扱き始める。身体を触れさせ、自身の汗から放たれる甘い匂いと囁き声で男の興奮を高める。ぬちゅぬちゅいやらしい音を立てるイチモツを軽く握ってやり、指を絡めて撫でたり亀頭をぐりぐり刺激したりして射精感を高める。
「どんどん手の中でおっきくなるね、いいよ、射精して……」
 尿道を駆けあがる精液の振動を指先に感じ、デリンジャーはチンポを自分の腹に向ける。ぶしゃっと噴き出す熱い白濁が彼女の腹に浴びせられ、固形寸前までどろどろの精子は重力に負けて垂れることがない。
「んっ……すご……。私の身体でそんな興奮したんだ?」
 彼女は腹を汚す精液を手で肌に塗り込み、上気した顔で男を見つめる。
「こ、これはその……」
 今はいないとはいえ、恋人以外の女に欲情していることを悟られたくないのか男は必死に否定する。だが、射精したばかりのチンポはまた頭をもたげてくる。ただでさえ性的に活発な年代であることに加え、デリンジャーの仕掛けた薬が効いて陰嚢が目の前の女を孕ませようと必死に精子を作り続ける。
「あんなの見せちゃった私が悪いのよ……。辛いでしょう、いくらでもしてあげる」
 見せつけられた恋人の痴態を思い出させながら、デリンジャーは男を誘惑し続ける。彼の脳裏には、エルデが魔物に犯される姿が浮かぶ。
『や、あぁああっ!』
 手足の衣装を残した半脱ぎの状態で、後ろから魔物に腕を引かれて肉棒で突かれるエルデ。口では拒絶するものの、だらしなく突き出す舌や蕩けた表情には快感の色が浮かぶ。どちゅどちゅと魔物の野太い肉棒が出入りする度に、彼女のトレードマークであるリボンでまとめた短いポニーテールと、小ぶりな形良い胸がぷるんと揺れる。日常の象徴と、決して見せぬ素肌、その両方がごつごつとイボの付いた異形の性器で突かれて揺れ動く様は、若い男に刺激が強すぎる。
「本当はエルデの為に取っておきたいけど、そうもいかないみたい」
 デリンジャーもそれを想起させる様なことを言い、決して恋人の淫らな姿を忘れさせない。
真夏の気に当てられたかの様に、突如として制御が出来なくなった陰茎。そして目の前には身体を赦す麗しい少女。混乱を産み出し続けるこの状況に理性を保てる男がいるだろうか。
「ん、れる……」
 デリンジャーは長い舌を出し、唾液を胸元に垂らす。そして男の前に膝を付き、水着の胸元へ精液で汚れた肉棒を差し込んだ。
「わっ、あっつい……びくびく震えて可愛い……」
 未熟な乳房で暴れ回る性器を抑え込まれ、そのまま汗と唾液に濡れた肌で扱かれる。物理的な刺激こそ薄いが、少女の胸に勃起した陰茎を触れさせ、ずちゅずちゅと音を立てて擦らせる様子はいけないことをしている気がして興奮を煽った。
「ふふ、いつでもどうぞ。一回射精したのにすご……もう射精そうじゃない」
 肌がこすれ合う音の湿り気が増していく。どろどろと濃厚な先走りがまた溢れ出した。それを直に感じるデリンジャーは献身的な奉仕をしていた優しげな表情から小悪魔の様な悪戯っぽい顔に変わり、自分の胸を揉みしだく様に陰茎を挟んだ。
「ん、ぁ……私もおっぱい揉んでるみたいで、気持ちよくなってきちゃった。そろそろイく?」
 刺激を速められ、二度目の射精が近づいていた。完全にコントロールされており、彼には抑える術がなかった。チンコの中を昇る精液が、外からデリンジャーの手で搾り上げられる様だ。
「イけ」
 男を支配する様な目で、彼女は命令した。彼はそれに従い、デリンジャーの胸の中で暴発するしかない。小さな乳房の間に激しく精液が浴びせられ、上や下に飛び散る。胸から陰茎を抜くと、白濁が糸を引いている。それでも、まだチンポは目の前の女を相手に勃起を続ける。
「ふふ、まだ元気……。私も……んっ」
 胸元を汚す熱い精液を指で掬い、デリンジャーはボトムスの中に手を入れる。そして中でくちゃりと淫唇を鳴らすと、蜜を絡めた手を男に見せつける。
「濡れちゃった。ここ、使っていいよ。このまま勃起したままじゃ、戻れないでしょ?」
 男の理性は飛んでいた。目の前の女に夢中で、自分が何をしているかなんてのは分からない。まだ学生なのに、孕ませたらどうするとか、行方不明のエルデに操を立てなくていいのかとか、すべて吹っ飛んでいた。
「ほら、紐だから簡単に脱げちゃう」
 デリンジャーは紐を引き、水着を脱ぐ。その下には、秘部から溢れて内股に垂れる蜜が隠されていた。彼女は男の腕を掴んで自分の腰に回させると、そのまま身を寄せた。熱を持った身体が近くなる。少女の甘い香りを塗りつぶす様な、自分が浴びせた精液のすえた匂い。この女を支配しているのは自分だと自覚するほど、肉棒は隆盛を取り戻していく。
「このまま……して?」
 デリンジャーは男を縋る様な目で見つめる。肉棒を秘部に宛がい、挿入していく。狭いが、じっとりお互いの性器が濡れそぼっているのですんなりと受け入れられる。
「あ、ぁあっ……お腹、ぎちぎちする……っ! すご、大きい……」
 デリンジャーは頼りない手で男の腕を掴み、歓声を上げる。肉棒でナカをかき回してやると、蜜に混じって白濁が砂に落ちる。
「あ、ぅ……ぁあああっ! バレちゃった……?」
 それが男のものでないと、彼女は暗に告げる。
「カリ首立派で……ん、エラ張ってるから、さっき射精されたの掻き出されちゃった……。誰かは教えてあげない……ぅぅん、けど、ね……」
 デリンジャーは身体を起こし、耳元で殺し文句を囁いた。
「たくさん掻きまわして……、そうすれば、私はあなたのもの」
 男は必死に腰を振り、ぐちゃぐちゃと彼女の中を掻き乱した。肉と肉がぶつかり、ぱちゃぱちゃと青空の下に卑猥な音が響く。
「あ、はぁあっ、んぅううっ!」
 デリンジャーは肉棒をねじ込む度にいやらしい反応を返す。ナカはぎゅっとモノを締め付け、抜こうとすると名残惜しそうに吸い付いてくる。
「うぁ、やば……奥当たって……私、チンポだけで支えられ……」
 深奥へコツコツとノックすると彼女は大きくのけ反り、脚に力が入らなくなる。チンポが刺さっただけの状態で身体を支えられ、そのまま犯され続ける。男は強く腰を掴み、何もかも忘れて杭の様にペニスを打ち付ける。
「あ、ぁあ……お、うっ……」
 小ぶりな胸がぷるんと揺れ、より男の理性が簒奪される。彼はまるで動物の様に交尾を続ける。汗と自分の出した精液が混ざり合い、少女の白く瑞々しい肌を汚して征服する。
「あ、ナカで膨らんでる……射精るのね。いいよ……ナマでナカ出しして……今日、大丈夫な日だから」
 もう男に選択の余地はなかった。一番深くまでペニスを挿入すると、容赦なく煮えたぎる子種汁をぶちまける。
「あ、ぁああ! 種付けされながら、イく……っ」
 二人はしばらく、射精が止まった後も繋がったままだった。落ち着いた頃合いに肉棒を抜くと、粘性を失った精液が垂れてくる。
「あ、すごっ……」
 デリンジャーは水着を着直すが、胸元や腹に浴びせられた精液は隠せそうにない。
「バレない様に、別々に戻りましょう? 私、海で流してくる」
 誰にも知られない様に、そんな背徳感が三度も射精したばかりの男のモノを再び立ち上がらせる。
「秘密にしてくれたら、また出来るから」
 こうして、男達は海にいる数日間、競う様に秘匿しながらデリンジャーを抱いた。それが彼女の罠と知らずに。
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