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しおりを挟むはあぁ~と力が抜けたように会場であったホテルの入り口で朝也は座り込む。
(なんだあれ、ほんとかわいすぎる。はぁ)
片手を口に覆いニヤけてる顔を隠す。
そして先程の碧の姿を思い出していた。
微笑んだり、照れて真っ赤にしてる顔、焦ってる顔。
どこを、切り取っても碧は無垢で綺麗でかわいいのだ。
綺麗で近寄りがたい碧だが、実際話したりしてみると表情がコロコロ変わり、接しやすい。
彼は穏やかに微笑んでいて口調も丁寧で朝也はとてつもなく安心し癒されるのだ。
「おい、こんなとこで何やってんだよ。昼食って帰ろうぜ。」
何してんだ?という怪訝そうな顔でこちらを見ているのは杉谷だ。
杉谷は茶髪のツーブロックで少し吊り目な二重でやんちゃそうな見た目をしている。
杉谷と朝也は美容学校からの親友であり仕事仲間である。
「なんでもない。行くか。」
2人で適当なカフェに入ってランチを頼む。
「てか昨日はありがとうな。お前が後押ししてくれたおかげでリナちゃんと上手くいったよ」
杉谷が昨日の事でお礼をしてくる。
「よかったな。おかげさまで俺もやっと行動できたし」
「ああ~てか自分浮かれまくって忘れてたけどお前上手くやったじゃん。どうだったんだよ?」
杉谷が興味深々に聞いてくる。
実は杉谷は俺が碧を気になっている事を知られていた。
昨日杉谷に部屋を貸した後、日並さんが人がいい事を利用してわざと愚痴り困ってるような顔をして碧の部屋を鍵をゲットしたのだった。
「…キスした。かわいすぎて暴走した。だって俺と同じだと思わなかったし。」
事実だ。ゲイだとは思わず少しでも仲良くなれたらと思ってたのに自分と同じなのを知って嬉しさと焦りと独占欲まで湧いてしまったのだ。
「はぁ~!?成田くんそうなのかよ?奇跡じゃん!でもお前それ大丈夫なのかよ?暴走しすぎ」
興奮した杉谷に呆れたように言われる。
「だよな。でもさっき好きって伝えたよ。これからちゃんとアプローチするつもり。」
周りからは大人とか落ち着いてるなんて言われている朝也だが案外子供っぽいし不器用なのだ。
今まで恋愛でもモテる事もあり恋人がいないときはそれなりに遊んでいたし、恋人がいたとしても相手から告白されとりあえず付き合うみたいな感じだったのだ。
そんな朝也が本気の恋をしている。
「お前頑張れよ。ずっと見てるだけだったんだから。」
ふっと杉谷が笑う
「わかってるよ。」と朝也は項垂れる
長く一緒にいる杉谷も今までにないそんな朝也を応援してるのだ。
「なんで好きなの?顔?確かにびっくりするくらい綺麗だもんな。お前綺麗なものすきだし。俺だって男いけるかもとか思いそうだもんな。ないけど」
ふと聞いてみる。
確かに成田碧は男性なのにドキッとさせる色気もあり顔なんかはとても綺麗だ。
朝也はムッとした顔で「確かに綺麗だし顔も好きだけどそれだけじゃない、お前には教えない。」
独占欲がちらつく朝也をみて杉谷は爆笑する
「いや、俺リナちゃんいるし」
「わかんねーだろ。碧くんは魅力的なんだから。今までだって何人も女の人がアプローチしてるの見てるし…」
碧本人は無自覚だが、いろんな方向からアプローチされてるし、碧は注目の的だ。
「はぁぁどうしよう」
「ま、頑張れよ。」
そんなこんなで2人は楽しいランチを過ごしたのだった。
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