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LOVE 3
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「んんっ」
眩しい光と共に目が覚める。
(あれ、ここどこだ?)
碧は真っ白なベッドの上で目が覚める。
ああ昨日は朝也の家にお邪魔して…
自分が昨日とは違い、白のTシャツにパンツだけの状態になっている事に気づく。寝てしまった碧をここまで運んで着替えさせてくれたのだろう。
そして昨日の自分の痴態を思い出し枕に顔を埋める。
(あ、朝也さんの匂いだ。)
ほんのり枕に香る朝也の匂いに心臓が音をたてる。
そして碧は心地いい気分に満たされていた。
なんとなくその正体に気づいていた。
(朝也さんどこだろう。)
携帯が枕元に置いてあり、通知が来ていた。
そこには朝也から連絡が入っていた。
『おはよう。仕事なので先に出てます。鍵はリビングのテーブルに置いてあるので帰る時にポストに入れといてください!また休憩の時連絡するね』
(あ、そっか。今日は日曜だから仕事か。)
昨日の事もあり少し会うのは気恥ずかしかったのでほっとしてしまった。
碧は使わせてもらったベッドを整え服を着替える。
(次会った時は今の気持ち伝えられるかな…)
そう考え朝也の家を後にした。
それから夜にも連絡がきて昨日のお礼とまたご飯のお誘いがきた。
ただ、週が明けると夏限定のコフレの発売で現場スタッフも本社も少しバタバタしていた。
毎年発売しているものの、今年は雑誌掲載の反響がよく売れ行きがとても好調で碧は追加発注や受け持ちの店舗周りなど大忙しだった。
それは朝也も同様で閉店まで接客をし、その後顧客のデータ入力、在庫管理や売上管理など副店長とし事務作業に追われていて残業の日が続いていた。
お互い連絡は毎日1日1回はしていたが、なかなか会う機会が取れないでいた。
そしていつの間にあの夜から1ヶ月が経とうとしていた。
(会いたいな、朝也さんの顔がみたい。)
今日は本社で各店舗の店長会議が行われていた。会議が終わり、廊下を歩いていると知っている声が聞こえてきた。
「影山さん、撮影の時よろしくね~ん」
「うん、任せて。」
聞こえてくる方向を覗くと会いたかった朝也と金髪の柔らかいパーマがかかった自分と同じ年齢くらいの男がいた。
(あ、あれは今期のクリスマスコフレの撮影モデルの方か。)
夏が終わるとクリスマスコフレの準備が始まる。きっと撮影のメイクは朝也が担当するのだろう。その打ち合わせをしていたようだ。
(本社にいるなら連絡くれたらよかったのに…)
なんて思ってしまう。
だが次の言葉でそんな気持ちもなくなってしまう。
「ねぇ今恋人いないなら俺とまた遊んでよ~」
撫で付けた声が聞こえてきた。
「おい。こんなとこでそんな事言わないでよ。」と朝也は返す。
「えー、つれないなぁ。じゃあ外では?ははは」なんて笑い声が聞こえる。
(なんですぐ断らないの…そう言う事俺以外ともしてるの…?)
途端に目の前が暗くなる。
あの好きは単に遊びたいから言ったの?
俺以外にもあんな風に見つめたり触れたりするの?
いろんな事がぐるぐる頭の中を駆け巡る
一気に気持ちが落ちてくる。
(なぁんだ、勘違いしてただけか。あんな魅力的な人が俺を本気で好きになるわけない。)
そんな2人のやりとりを聞きたくなくてその場から逃げ出す。
その日朝也からきた連絡にも返信する気も無くなってしまっていた。
眩しい光と共に目が覚める。
(あれ、ここどこだ?)
碧は真っ白なベッドの上で目が覚める。
ああ昨日は朝也の家にお邪魔して…
自分が昨日とは違い、白のTシャツにパンツだけの状態になっている事に気づく。寝てしまった碧をここまで運んで着替えさせてくれたのだろう。
そして昨日の自分の痴態を思い出し枕に顔を埋める。
(あ、朝也さんの匂いだ。)
ほんのり枕に香る朝也の匂いに心臓が音をたてる。
そして碧は心地いい気分に満たされていた。
なんとなくその正体に気づいていた。
(朝也さんどこだろう。)
携帯が枕元に置いてあり、通知が来ていた。
そこには朝也から連絡が入っていた。
『おはよう。仕事なので先に出てます。鍵はリビングのテーブルに置いてあるので帰る時にポストに入れといてください!また休憩の時連絡するね』
(あ、そっか。今日は日曜だから仕事か。)
昨日の事もあり少し会うのは気恥ずかしかったのでほっとしてしまった。
碧は使わせてもらったベッドを整え服を着替える。
(次会った時は今の気持ち伝えられるかな…)
そう考え朝也の家を後にした。
それから夜にも連絡がきて昨日のお礼とまたご飯のお誘いがきた。
ただ、週が明けると夏限定のコフレの発売で現場スタッフも本社も少しバタバタしていた。
毎年発売しているものの、今年は雑誌掲載の反響がよく売れ行きがとても好調で碧は追加発注や受け持ちの店舗周りなど大忙しだった。
それは朝也も同様で閉店まで接客をし、その後顧客のデータ入力、在庫管理や売上管理など副店長とし事務作業に追われていて残業の日が続いていた。
お互い連絡は毎日1日1回はしていたが、なかなか会う機会が取れないでいた。
そしていつの間にあの夜から1ヶ月が経とうとしていた。
(会いたいな、朝也さんの顔がみたい。)
今日は本社で各店舗の店長会議が行われていた。会議が終わり、廊下を歩いていると知っている声が聞こえてきた。
「影山さん、撮影の時よろしくね~ん」
「うん、任せて。」
聞こえてくる方向を覗くと会いたかった朝也と金髪の柔らかいパーマがかかった自分と同じ年齢くらいの男がいた。
(あ、あれは今期のクリスマスコフレの撮影モデルの方か。)
夏が終わるとクリスマスコフレの準備が始まる。きっと撮影のメイクは朝也が担当するのだろう。その打ち合わせをしていたようだ。
(本社にいるなら連絡くれたらよかったのに…)
なんて思ってしまう。
だが次の言葉でそんな気持ちもなくなってしまう。
「ねぇ今恋人いないなら俺とまた遊んでよ~」
撫で付けた声が聞こえてきた。
「おい。こんなとこでそんな事言わないでよ。」と朝也は返す。
「えー、つれないなぁ。じゃあ外では?ははは」なんて笑い声が聞こえる。
(なんですぐ断らないの…そう言う事俺以外ともしてるの…?)
途端に目の前が暗くなる。
あの好きは単に遊びたいから言ったの?
俺以外にもあんな風に見つめたり触れたりするの?
いろんな事がぐるぐる頭の中を駆け巡る
一気に気持ちが落ちてくる。
(なぁんだ、勘違いしてただけか。あんな魅力的な人が俺を本気で好きになるわけない。)
そんな2人のやりとりを聞きたくなくてその場から逃げ出す。
その日朝也からきた連絡にも返信する気も無くなってしまっていた。
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