2 / 4
この国の現状とお菓子の甘さ
しおりを挟む
私ことミリアムは、今の年齢は5歳。
前世では、20歳。
前世では、本を読むことしか出来なくて、勉強が好きだったけど、今世では勉強はあまり真剣にやってこなかったようなので知識が少ない。
私は、この国の役に立ちたいという思いで積極的に勉強を始めた。
というかまだ文字もちゃんと読み書きも出来ていなかったので、そこから勉強したり、先生に質問とかしたりして。
先生は、かなり驚いていた。
私の勉強する姿勢が急に変わったからだと思う。
私は、頭が悪いわけじゃなかったけど、あまりやる気のある生徒じゃなかったしね。
そして色々分かっててきたもある。
ここは、私が住んでいた地球ではない。
生きてきた場所とか時代が違うのかもと思ったけど、全く違う。
まず、王族なのに、かなり生活レベルが低いと感じるのは、まず食事。
正直、前世の病院の食事の方が美味しい。
前世の記憶が戻るまでは、これが普通と感じてたんだけど、前世の料理を知ってる今は、結構辛い。
聞くと、調味料の数も少ないので、料理も味がだいたい塩味か、何の味もしないのどちらかで、焼くか煮るかの調理方法しか確立されてないらしい。
あと、砂糖が高級品らしく、贅沢な使い方としてたっぷり入れるので、やたらと甘いので私は、一口でもう苦しい。
これは、前世を思い出す前も高級だからと思って無理に食べていた記憶が残っている。
私は、料理も野菜作りもしたことはないけど、知識ならある。
この小さな体では難しいけど、私の前世の知識を使って、この国の食事事情を改善してやりたいと思った。
というか、お城でこの料理なら一般の人って何を食べてるんだろう?
私は私の出来ることをやろう。
私が決意を新たにしていると、ケイリーがお茶を、用意して運んできてくれた。
お茶は美味しいのよね。
一緒のお菓子は、やたらと甘いけど。
「ミリアム様、お茶をお持ちしました」
「ケイリーありがとう。あと少しやっておきたいからそこに置いといて」
「ミリアム様、最近お勉強を頑張り過ぎですよ?あんまり頑張り過ぎてはお身体を壊してしまいます。もう休憩にしてください!」
ケイリーに心配させても悪いし、休憩しますか。
「ごめん、ケイリー。せっかくだからもう休憩にするわ」
お茶は、いい香り。
一緒のお菓子は、?なんだろ?
色は、可愛いピンク色だけど。
私は、一口食べて驚く!あ、あま~!!
ケーキのシロップ漬けのような生地に飴がコーティングされてるような感じだ。
食感もグニョンとガリガリが同時にきて、どうにも合わない。
それに甘い×甘いはダメでしょ!?
ケイリーは、どうですか?と期待した目で見てくるが、もうそろそろ正直に言わないと私、かなりおデブ王女になる予感がする。
「ケイリー、お茶とても美味しいわ。ケイリーはとても淹れるの上手ね。あとお菓子だけど、ケイリーは食べたの?」
「まさかっ!お菓子は、とても高級品でお砂糖を贅沢に使ったものは、とても私達はいただけません」
「やっぱりね。ケイリー、これ食べてみて」
私は、残ったお菓子をケイリーに差し出す。
ケイリーは驚いて、とてもそんなと頭をブンブン振ったが、私が無理に食べさせました。
「・・あ、甘いですね。お、美味しい?ですわ」
「ケイリー?本当に?私は甘すぎてとても食べれたものではないと思うのだけど」
「そ、そんな!砂糖は本当に高級品なんですよ?」
「ケイリーは、そんな甘い物を毎日食べたいと思うの?美味しい?」
「私の口は、あまり甘い物に慣れていないので、実は良さがあまり分からないのです」
ケイリーはショボンとしてしまった。
「ケイリー、私ずっとこの甘い食べ物を我慢して食べていたの。砂糖の無駄使いだと思ってる。これを作ってる者を呼び出して私が考えたレシピを渡したいけど、呼び出したら料理人も緊張しちゃうよね?だから、ケイリーから料理人に渡して作ってもらえるかな?」
「え、レシピですか?ミリアム様がお考えになったのですか?」
ケイリーは驚きの顔だ。
それはそうだろう。今まで料理をしたことがない5歳の女の子が、レシピを考えること自体、不思議で仕方ないだろう。
「私、砂糖の甘さをもっと少なくして、何か美味しくなる料理はないか考えたの。本を読んでヒントがたくさんあったから試しに作って欲しいと思って」
「すごいですわ!本からヒントを得て考えたなんて!でも、ミリアム様が考えた通りの料理が出来なくても料理人を叱らないでやっていただけますか?」
まぁ、子供の考えたレシピは失敗する可能性大ですよね。
「もちろん!材料もあるのか分からないから、とにかく分量をちゃんと計って作るように言って欲しいな」
私は、ケイリーに、クッキーのレシピを渡した。とりあえず、分量を計って、混ぜて焼くだけなので、砂糖の量を多すぎなければ食べ物にはなるのではないかと選択してみた。
私だって作ったことはないけど、いつか自分で焼いてみたいリストのクッキー。
材料と分量はしっかり覚えてる。
オーブンの温度と焼く時間も忘れずに書き出した。
「ケイリー、明日のお菓子はこのクッキーをお願いね」
ケイリーは、任せてください!と引き受けてくれた。
明日のお菓子が楽しみだわっ!
美味しかったら、みんなに食べてもらおう。
少しは、そしたら役に立ってるかも?
私は、城のみんなが美味しいって食べてる姿を想像してみて、ふふっと笑った。
前世では、20歳。
前世では、本を読むことしか出来なくて、勉強が好きだったけど、今世では勉強はあまり真剣にやってこなかったようなので知識が少ない。
私は、この国の役に立ちたいという思いで積極的に勉強を始めた。
というかまだ文字もちゃんと読み書きも出来ていなかったので、そこから勉強したり、先生に質問とかしたりして。
先生は、かなり驚いていた。
私の勉強する姿勢が急に変わったからだと思う。
私は、頭が悪いわけじゃなかったけど、あまりやる気のある生徒じゃなかったしね。
そして色々分かっててきたもある。
ここは、私が住んでいた地球ではない。
生きてきた場所とか時代が違うのかもと思ったけど、全く違う。
まず、王族なのに、かなり生活レベルが低いと感じるのは、まず食事。
正直、前世の病院の食事の方が美味しい。
前世の記憶が戻るまでは、これが普通と感じてたんだけど、前世の料理を知ってる今は、結構辛い。
聞くと、調味料の数も少ないので、料理も味がだいたい塩味か、何の味もしないのどちらかで、焼くか煮るかの調理方法しか確立されてないらしい。
あと、砂糖が高級品らしく、贅沢な使い方としてたっぷり入れるので、やたらと甘いので私は、一口でもう苦しい。
これは、前世を思い出す前も高級だからと思って無理に食べていた記憶が残っている。
私は、料理も野菜作りもしたことはないけど、知識ならある。
この小さな体では難しいけど、私の前世の知識を使って、この国の食事事情を改善してやりたいと思った。
というか、お城でこの料理なら一般の人って何を食べてるんだろう?
私は私の出来ることをやろう。
私が決意を新たにしていると、ケイリーがお茶を、用意して運んできてくれた。
お茶は美味しいのよね。
一緒のお菓子は、やたらと甘いけど。
「ミリアム様、お茶をお持ちしました」
「ケイリーありがとう。あと少しやっておきたいからそこに置いといて」
「ミリアム様、最近お勉強を頑張り過ぎですよ?あんまり頑張り過ぎてはお身体を壊してしまいます。もう休憩にしてください!」
ケイリーに心配させても悪いし、休憩しますか。
「ごめん、ケイリー。せっかくだからもう休憩にするわ」
お茶は、いい香り。
一緒のお菓子は、?なんだろ?
色は、可愛いピンク色だけど。
私は、一口食べて驚く!あ、あま~!!
ケーキのシロップ漬けのような生地に飴がコーティングされてるような感じだ。
食感もグニョンとガリガリが同時にきて、どうにも合わない。
それに甘い×甘いはダメでしょ!?
ケイリーは、どうですか?と期待した目で見てくるが、もうそろそろ正直に言わないと私、かなりおデブ王女になる予感がする。
「ケイリー、お茶とても美味しいわ。ケイリーはとても淹れるの上手ね。あとお菓子だけど、ケイリーは食べたの?」
「まさかっ!お菓子は、とても高級品でお砂糖を贅沢に使ったものは、とても私達はいただけません」
「やっぱりね。ケイリー、これ食べてみて」
私は、残ったお菓子をケイリーに差し出す。
ケイリーは驚いて、とてもそんなと頭をブンブン振ったが、私が無理に食べさせました。
「・・あ、甘いですね。お、美味しい?ですわ」
「ケイリー?本当に?私は甘すぎてとても食べれたものではないと思うのだけど」
「そ、そんな!砂糖は本当に高級品なんですよ?」
「ケイリーは、そんな甘い物を毎日食べたいと思うの?美味しい?」
「私の口は、あまり甘い物に慣れていないので、実は良さがあまり分からないのです」
ケイリーはショボンとしてしまった。
「ケイリー、私ずっとこの甘い食べ物を我慢して食べていたの。砂糖の無駄使いだと思ってる。これを作ってる者を呼び出して私が考えたレシピを渡したいけど、呼び出したら料理人も緊張しちゃうよね?だから、ケイリーから料理人に渡して作ってもらえるかな?」
「え、レシピですか?ミリアム様がお考えになったのですか?」
ケイリーは驚きの顔だ。
それはそうだろう。今まで料理をしたことがない5歳の女の子が、レシピを考えること自体、不思議で仕方ないだろう。
「私、砂糖の甘さをもっと少なくして、何か美味しくなる料理はないか考えたの。本を読んでヒントがたくさんあったから試しに作って欲しいと思って」
「すごいですわ!本からヒントを得て考えたなんて!でも、ミリアム様が考えた通りの料理が出来なくても料理人を叱らないでやっていただけますか?」
まぁ、子供の考えたレシピは失敗する可能性大ですよね。
「もちろん!材料もあるのか分からないから、とにかく分量をちゃんと計って作るように言って欲しいな」
私は、ケイリーに、クッキーのレシピを渡した。とりあえず、分量を計って、混ぜて焼くだけなので、砂糖の量を多すぎなければ食べ物にはなるのではないかと選択してみた。
私だって作ったことはないけど、いつか自分で焼いてみたいリストのクッキー。
材料と分量はしっかり覚えてる。
オーブンの温度と焼く時間も忘れずに書き出した。
「ケイリー、明日のお菓子はこのクッキーをお願いね」
ケイリーは、任せてください!と引き受けてくれた。
明日のお菓子が楽しみだわっ!
美味しかったら、みんなに食べてもらおう。
少しは、そしたら役に立ってるかも?
私は、城のみんなが美味しいって食べてる姿を想像してみて、ふふっと笑った。
0
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
義弟の婚約者が私の婚約者の番でした
五珠 izumi
ファンタジー
「ー…姉さん…ごめん…」
金の髪に碧瞳の美しい私の義弟が、一筋の涙を流しながら言った。
自分も辛いだろうに、この優しい義弟は、こんな時にも私を気遣ってくれているのだ。
視界の先には
私の婚約者と義弟の婚約者が見つめ合っている姿があった。
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
悪役令嬢の父は売られた喧嘩は徹底的に買うことにした
まるまる⭐️
ファンタジー
【第5回ファンタジーカップにおきまして痛快大逆転賞を頂戴いたしました。応援頂き、本当にありがとうございました】「アルテミス! 其方の様な性根の腐った女はこの私に相応しくない!! よって其方との婚約は、今、この場を持って破棄する!!」
王立学園の卒業生達を祝うための祝賀パーティー。娘の晴れ姿を1目見ようと久しぶりに王都に赴いたワシは、公衆の面前で王太子に婚約破棄される愛する娘の姿を見て愕然とした。
大事な娘を守ろうと飛び出したワシは、王太子と対峙するうちに、この婚約破棄の裏に隠れた黒幕の存在に気が付く。
おのれ。ワシの可愛いアルテミスちゃんの今までの血の滲む様な努力を台無しにしおって……。
ワシの怒りに火がついた。
ところが反撃しようとその黒幕を探るうち、その奥には陰謀と更なる黒幕の存在が……。
乗り掛かった船。ここでやめては男が廃る。売られた喧嘩は徹底的に買おうではないか!!
※※ ファンタジーカップ、折角のお祭りです。遅ればせながら参加してみます。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる