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朝のジョギングの後は
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朝は、起きてすぐに陽介に電話するのは、陽介がいつも朝ごはんの準備をするのに起こして欲しいと頼まれたからだ。
その時、宗介が俺にもして欲しいって駄々をこねたのでしばらくの間、宗介にもモーニングコールしたにも関わらず全然出なかった。
寝起きが悪いのは宗介なのだから私は悪くない。
私は朝のジョギングをするのを習慣にしているから早起きしてるからモーニングコールは手間ではない。
ジョギングのコースは町内の半周くらい。スポーツは苦手だけど、走るのだけは好きで小学4年生の頃から続けている。
早起きは三文の得っていうし、いい事がありそうじゃない?
今日も軽く汗を流したところで家の玄関先に着くと、お隣の真斗の部屋の窓が開いた。
ひょいっと真斗が顔を覗かせた
「華、寄っていけよ。ドリンク作ったからさ」
真斗は、私のジョギングの帰りを見越してよく声をかけてくる。
とはいえ、この後軽くシャワーも浴びたいし、朝ごはんの手伝いもあるので長居は出来ないことは真斗も承知だ。
「じゃあ、少し寄ってくよ」
真斗の家に寄るのは久しぶりだ
寄ると真斗は、冷たい飲み物をグイッと私の手に持たせてきた。
シュワシュワっと泡が出てるので炭酸っぽい。中にレモンのくし切りしたのが入っている。
「レモンサイダー?」
真斗がニコッとして自慢気にする
「俺の特製、蜂蜜レモンソーダ」
コクリと飲むと、蜂蜜の甘さとレモンの酸味と炭酸が丁度よく喉を潤してくれる。冷えていて、汗を流した後だから余計にいい
「んー、真斗めちゃ美味しい!ジョギングの後に最高のドリンクだよ」
はわわ。幸せです。
真斗は、照れくさそうにこめかみをポリポリかいた
「華が美味しいって言ってくれるように作ったから喜んでくれて嬉しいよ」
もう、朝からイケメン過ぎる!
「真斗、優し過ぎて辛い!なんでそんなに甘やかしちゃうわけ?私、これが普通って思うのがめちゃ怖いんだけど」
私が勢いに任せてぶっちゃけると、真斗はポカーンとした顔から、クックと肩を揺らし始めた
「これが普通かどうかは知らないけど、俺がしたいことが華を甘やすことなんだから甘えとけよ。それとも迷惑か?」
今までにない、急なシリアスな顔をしてジッと見つめてくる顔は、やはりイケメンだ。
何これ?イケメン過ぎて辛い
「はぁ、迷惑なんかじゃないよ。真斗にしても、陽ちゃんも宗ちゃんも優し過ぎるんだよ。私がダメ人間になりそうで怖いんだよね」
今まで言ったことはないがかなり本音だ。
甘やかし過ぎ良くない。過保護危険。
真斗は、困ったような顔をしてうーん、と唸る
「俺はさ、華をダメ人間にしたいわけじゃなくて喜んでもらいたいの。華が喜ぶ顔が好きなんだよ。甘やかしたっていいだろ?」
最近の真斗は、目に色気が漂い始めてるのか空気が甘い。
むーん、真斗の子犬のような甘える仕草に勝てるような気がしない。
「わかった、わかりました。みんな優しくてつけあがりそうな自分が怖いけど、多分今だけだもんね?一生続くわけじゃないんだから今だけ甘やしといてもらおっかな」
私は、ただ単に幼馴染がそばにいる環境も高校生までかなって思っていたので、深く考えずにポロっと出た言葉だったが、真斗は、固まったように動かなくなってしまった。
「え、ま、真斗?おーい?」
「は、華!何?どういう意味?今だけって?俺から離れるわけ?」
おー、何か誤解がある?
「離れるんじゃなくて、大学卒業したら、みんなバラバラになるのかなって。だって、真斗も陽ちゃんも宗ちゃんも就職するでしょ?またみんな同じ会社ってことにはならないと思うよ」
「それ、就職したって華はここから離れないだろ?」
寂し気な顔を捨てられまいとする子犬のようにも見えてしまう。
なに、可愛いんですけど。
真斗は、背も高くなって、筋肉もついて男の子らしい身体つきになったにも関わらず甘えん坊なところがある。
私が居ないと外にも遊びに出なかった頃のことを思い出すなぁ。
クスッと笑ってしまった。
「華?どうして笑うかな?華は俺と離れ離れになってもいいわけ?」
優しくて、魅惑的なイケメンが私の顔を除きこむ
「ま、真斗!顔を近づけ過ぎ!」
真斗は、私を甘やかしたいといいつつ、甘えたがりなところがあるので、すぐにくっついてくるのがこのところ困る。
イケメンが辛い!
その時、宗介が俺にもして欲しいって駄々をこねたのでしばらくの間、宗介にもモーニングコールしたにも関わらず全然出なかった。
寝起きが悪いのは宗介なのだから私は悪くない。
私は朝のジョギングをするのを習慣にしているから早起きしてるからモーニングコールは手間ではない。
ジョギングのコースは町内の半周くらい。スポーツは苦手だけど、走るのだけは好きで小学4年生の頃から続けている。
早起きは三文の得っていうし、いい事がありそうじゃない?
今日も軽く汗を流したところで家の玄関先に着くと、お隣の真斗の部屋の窓が開いた。
ひょいっと真斗が顔を覗かせた
「華、寄っていけよ。ドリンク作ったからさ」
真斗は、私のジョギングの帰りを見越してよく声をかけてくる。
とはいえ、この後軽くシャワーも浴びたいし、朝ごはんの手伝いもあるので長居は出来ないことは真斗も承知だ。
「じゃあ、少し寄ってくよ」
真斗の家に寄るのは久しぶりだ
寄ると真斗は、冷たい飲み物をグイッと私の手に持たせてきた。
シュワシュワっと泡が出てるので炭酸っぽい。中にレモンのくし切りしたのが入っている。
「レモンサイダー?」
真斗がニコッとして自慢気にする
「俺の特製、蜂蜜レモンソーダ」
コクリと飲むと、蜂蜜の甘さとレモンの酸味と炭酸が丁度よく喉を潤してくれる。冷えていて、汗を流した後だから余計にいい
「んー、真斗めちゃ美味しい!ジョギングの後に最高のドリンクだよ」
はわわ。幸せです。
真斗は、照れくさそうにこめかみをポリポリかいた
「華が美味しいって言ってくれるように作ったから喜んでくれて嬉しいよ」
もう、朝からイケメン過ぎる!
「真斗、優し過ぎて辛い!なんでそんなに甘やかしちゃうわけ?私、これが普通って思うのがめちゃ怖いんだけど」
私が勢いに任せてぶっちゃけると、真斗はポカーンとした顔から、クックと肩を揺らし始めた
「これが普通かどうかは知らないけど、俺がしたいことが華を甘やすことなんだから甘えとけよ。それとも迷惑か?」
今までにない、急なシリアスな顔をしてジッと見つめてくる顔は、やはりイケメンだ。
何これ?イケメン過ぎて辛い
「はぁ、迷惑なんかじゃないよ。真斗にしても、陽ちゃんも宗ちゃんも優し過ぎるんだよ。私がダメ人間になりそうで怖いんだよね」
今まで言ったことはないがかなり本音だ。
甘やかし過ぎ良くない。過保護危険。
真斗は、困ったような顔をしてうーん、と唸る
「俺はさ、華をダメ人間にしたいわけじゃなくて喜んでもらいたいの。華が喜ぶ顔が好きなんだよ。甘やかしたっていいだろ?」
最近の真斗は、目に色気が漂い始めてるのか空気が甘い。
むーん、真斗の子犬のような甘える仕草に勝てるような気がしない。
「わかった、わかりました。みんな優しくてつけあがりそうな自分が怖いけど、多分今だけだもんね?一生続くわけじゃないんだから今だけ甘やしといてもらおっかな」
私は、ただ単に幼馴染がそばにいる環境も高校生までかなって思っていたので、深く考えずにポロっと出た言葉だったが、真斗は、固まったように動かなくなってしまった。
「え、ま、真斗?おーい?」
「は、華!何?どういう意味?今だけって?俺から離れるわけ?」
おー、何か誤解がある?
「離れるんじゃなくて、大学卒業したら、みんなバラバラになるのかなって。だって、真斗も陽ちゃんも宗ちゃんも就職するでしょ?またみんな同じ会社ってことにはならないと思うよ」
「それ、就職したって華はここから離れないだろ?」
寂し気な顔を捨てられまいとする子犬のようにも見えてしまう。
なに、可愛いんですけど。
真斗は、背も高くなって、筋肉もついて男の子らしい身体つきになったにも関わらず甘えん坊なところがある。
私が居ないと外にも遊びに出なかった頃のことを思い出すなぁ。
クスッと笑ってしまった。
「華?どうして笑うかな?華は俺と離れ離れになってもいいわけ?」
優しくて、魅惑的なイケメンが私の顔を除きこむ
「ま、真斗!顔を近づけ過ぎ!」
真斗は、私を甘やかしたいといいつつ、甘えたがりなところがあるので、すぐにくっついてくるのがこのところ困る。
イケメンが辛い!
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