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デートの終わりと両親の帰宅 (終)

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「ま、真斗っ、急いでっ!あっ、でも安全運転でねっ!」

「落ち着け、華。少しくらい遅くなっても双子がぶつくさ言うだけだ。問題ない」

焦る私に、マイペースな真斗は、高速道路を使って帰りの道中は、特に寄り道することなく真っ直ぐに帰り、道も空いていたので思ってたより早く家に着いた。


私たちが家に着いたのは、19時5分。

だけど、真斗はレンタカーを返してくると、私を家に送り届けるとすぐに車をレンタカーショップまで車で走って行ってしまった。


私は、お土産を真斗の家分以外を持たされたけど、お股がヌルヌルしてるのが気になったので、一度家に帰ってみようと、玄関の鍵を出して開けようとしたところで、隣から陽介と宗介がこっちに向かってきた。

「華! お帰り」
「華、お帰り。真斗は?」

「ただいま。真斗は、レンタカーショップに車を返しに行ったよ。まだ両親達帰ってきてない?」

「ああ、さっき電話来たよ。駅に着いたから、あと20分程で家に着くって」

「そう、それなら真斗も間に合いそうだね。あ、お土産あるから今渡してもいい?」

「お土産かぁ、真斗とデートのお土産は非常に悔しいところだけど、華が俺たちの為に買ってきてくれたんだ、喜んでいただくよ」

「もう、美味しいんだから、みんなで食べてよ。これは陽ちゃんと宗ちゃんの両親の分も含まれてるから良ければ今日の夕飯にでもして食べてね」

私は、カバンから高山ラーメンと飛騨牛コロッケの袋を渡す。

陽介は、クスリと笑った。

「華は、沢山食べて満喫した感じだな?」

「えっ、分かる?」

「華の場合、食べ歩きしたら、あれもこれも食べてそうだよな」

宗介も同感とばかりに頷く。

「分かるよ、華は食い意地張ってるからなぁ。真斗のやつ、華の食欲に付き合わされて、真っ直ぐ帰ってきたんじゃないか?」

「ひどいなぁ、陽ちゃん。付き合わされてなんて!真斗は喜んで、みたらし団子もラーメンもソフトクリームも付き合ってくれたよ」

そう言うと2人は「ぶはっ」と吹き出した。

ひとしきり、今日の楽しかったスポットの話をしたら、陽介と宗介がデートの最中に、キスはしたかだの?どこまでしたの?とか聞いてきた。

「陽ちゃんはすぐに他のデート気にするんだからぁ。キスくらいはしたよ?宗ちゃんにもして、陽ちゃんにもしてるんだから、デートでそれくらいはするでしょ。駐車場から真っ直ぐに帰って来たよ」

全部は言ってないけど、嘘は言ってない。
ふふん。
駐車場でシタけど、そこからは真っ直ぐに家に帰ってきたもんね。
陽介とは昨日の夜と朝もシテいるので、こっちも秘密がある分、この前のような問い詰めるつもりはないようだった。


「じゃあ、親達が家に着く前に着替えたいから、今日はこれで。じゃあね!」

「「ああ、またな」」


私は、2人に手を振り、2人が去っていく後ろ姿を見送り、家に入って、深呼吸をする。


よし、いつもの日常を取り戻すぞ!



私は、急いで部屋の散らかりを確認して、簡単にシャワーを浴びて、着替えを済ませ、居間のソファにゆっくりと腰を落ち着かせた。

もうすぐ両親が帰ってくる。
今は、すごく待ち遠しい。



玄関をガチャガチャと開ける音がして、両親の話し声が聞こえた。


私は、急いで両親を迎えに玄関に走り「お帰りっ!」と元気よく言って、2人に抱きついた。

両親が旅行に行く前と行った後では、何もかも違うのに、両親の前では、変わらない娘でいたかった。

「あらあら、うちの娘は、いつまでたっても甘えん坊さんね?」
母親は、嬉しそうにぎゅっと抱きしめた。

「うちの娘は、いつまでも可愛いのがいいんだよ。華、いつまでもそのままでいてくれよ?」
父親も嬉しそうに、私と母親の両方を腕の中に抱きしめた。


そう、やっと日常に戻ったのだ。
何も知らなかった頃に戻れるだろうか?

多分無理だろうな。
あの3人が、そんなこと許しそうもない。

それに快楽を知った身体は、すぐに私を裏切るのだから。


あの幼馴染3人は、イケメン過ぎて、私の脳と身体を一瞬にして溶かしてしまう。


誰を選んでも幸せになれるだろう。
いや、誰かを選んだ時点で不幸になるのだろう。

4人で幸せになることは出来るのだろうか?
私が平等に3人をずっと愛することが出来るのなら可能かもしれない。

正直なところで、1対1のデートなら何とか楽しめたと思う。
でも、その時その時で、相手に真剣になってしまい、あまり、のめり込まないようにと思うのに、思うようなセーブが全然効かない。

同時に深く3人とも愛してしまったら、私の方がいつか壊れてしまうのではないだろうか?

私は、明日からどんな風に幼馴染と対面していくべきか頭を悩ませた。

はぁ、幼馴染がイケメン過ぎる、と贅沢な悩みだと分かっているが、今だけは、両親の庇護の元、安心して眠ろう。




まさか夢の中まで、幼馴染3人が登場して、めくるめくる愛情たっぷりと愛してくれる夢を見るとはこの時は思ってなかったー。













あとがき



皆さま、最後までお読みしていただにましてありがとうございます。

幼馴染3人から同時に告白されて、一週間後の両親達が旅行期間の2泊3日の出来事を書いてみました。

今後の展開が気になるってお声がありましたら、また第2段のその後のを書くのもいいかと思ってます。
ぜひ、感想等お願いします。


予告?

大学卒業後のそれぞれの仕事と4人の関係の変化があるのか、ないのか?
他にも登場人物を増やすことで、物語が大きく変わるのもありですよね。


こんな展開がいいっていうお声があれば参考にするかも?


ケセラセラ





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