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商人カーゴイルの店へ
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タウンゼントの出店を通り過ぎ、大きな建物が立ち並ぶ街道に出た。
こっちの建物は、二階建てやらで中々大きな商店街のようだ。
「こっちだよ」
ローウェンに着いていくと、その中でもかなり大きな建物で、入り口のドアも立派だった。
「カーゴイルはいるか?」
ローウェンが奥の方へ進み、店員に声をかけた。
「店主ですね、少々お待ちください」
店員が呼びにいくと、40代か50代くらいの物腰の柔らかそうなダンディな男がこちらへ向かって歩いてきた。
「カーゴイル!久しぶりだな」
「・・あ、ま、まさかローウェン様?か、髪の色が・・」
「ああ!そうだったな、少し髪の色を変えているが、ローウェンだ、心配かけたな」
「ああ!でも、ご無事で良かった!さぁ、奥へどうぞ、あ、そちらの方はお連れ様でしょうか?」
カーゴイルは、私を見てローウェンに尋ねた。
「紹介しよう、こちらはレイナ。僕の命の恩人だよ」
「お、恩人だなんて!私の方が助けられてます」
現に、あのまま森の中に1人きりであったら、どっちの方向に歩けばいいのかも分からず、まださ迷っていたはずた。
ローウェンが嬉しそうに微笑みを浮かべた。
「まぁ、色々あって、今は彼女と旅をしているが、国境を越えてアルソードへ帰りたいが、商隊に紛れて行きたいが頼めるか?」
「はい、もちろんです。明日の朝一番出発予定のがあるので、それまで良ければうちの空いてる部屋をお使いください」
「助かるよ、ところで、先に来てないか?」
ローウェンが言ってるのは、15名の仲間の行方だろう。
「は、はい・・国境を超えた者は3名、あと負傷して匿っているものが7名、あと5名はまだ敵を欺く為、自国に戻らず、隣国のサーフェントに向かうと連絡が来てます」
「そうか・・負傷した者は、今どこに?」
「この店の2階ですよ。うちの信用できる若い者に看病させてますが、薬が手に入れることが難しくて、高熱が続いて意識がないのが3名、意識はあっても動けないのが4名です」
「!!ッ、そ、そうか・・上がらせもらってもいいか?」
「もちろんです。どうぞお上がりください」
私達が二階に上がり、案内された部屋はかなり広い部屋に、ベッドというか簡易的な布団に、3名の男性が寝かされていて、若い男の子が濡れたタオルで体を拭いていた。容態は良くなさそうだった。
隣の部屋には、4名は今起きてるとのことで、先にそちらから状況を確認した方がいいだろうとなり、ノックをして入ると、皆がローウェンの姿を見ると泣きそうな顔になり、皆一斉にガバリ!と起き上がり、皆痛みで顔をしかめた。
「無理をするな、よくここまで生きて戻ってくれた」
「っ!ローウェン様、ローウェン様もよくご無事で!」
ローウェンが皆の怪我の状態を1人ずつ確認して、どのくらい移動ができるか質問していった。
「アルバート、お前と生きてこうしてまた会えて良かった。妹に殺されなくて済みそうだ」
「それは、こちらのセリフです。あの方は、兄のあなたを尊敬してますからね」
ローウェンは、この4人のうち、アルバートという青年とはかなり親しげだった。妹さんの彼氏さんでもあるのかな?
騎士達は、ローウェンの横に居る私が気になったのかチラチラとこっちを盗み見してきた。
皆、20代くらい?すごいイケメンばかり!
だけど、眼光が鋭い!
私がススッとローウェンの後ろに隠れるように動くと、ローウェンがクスリと笑った。
「ろ、ローウェン様?その方は?」
「この人はレイナ。死の森より生きて出れたのは、レイナのおかげだ。私の命の恩人であるので、高圧な態度や軽はずみな態度は取らないようにな。彼女は、自国へ連れて行く」
アルバートは、驚いた顔をして、ローウェンと私の顔を二度見をすると、訳知り顔で頷いた。
「・・レイナ様、ローウェン様を助けていただきましてありがとうございます」
「「「ありがとうございます!」」」
騎士の方々に、一斉に頭を下げられてどうしたらいいの?私こそ、ローウェンに助けてもらってるし!
私が困り顔でオロオロしているうちに、ローウェン達は、今までの経緯やらをお互いに簡潔に話し合い、お隣の部屋にいる仲間の負傷状況についても聞いていたので、私も集中して聞いた。
なんと言っても、私は看護士としての経験もあるし、何か出来ることもあればお手伝いしたいという気持ちがあったから。
お隣の意識不明の3人は、致命傷ではないものの、かなり出血をしたらしい。おそらく輸血をしないと危ないのでは?
この世界は、輸血とかしないのかな?
魔法とかあるからポーション頼み?
色々疑問点もあるけど、まずは怪我人を直接診ないことには始まらない。
「あの!私、医療について多少関わりある仕事してたんです。今、こちらにいる皆さんも心配ですが、まずはお隣の部屋の方々の看病のお手伝いさせてもらってもいいでしょうか?」
私が意を決して言うと、皆さんがポカーンとこちらを見て固まってしまった。
「レイナは、医療の心得があるの?」
ローウェンが驚いた顔をしました。
あれ?私言ってなかった?
看護師としての国家資格を持っているけど、この国でそれがどういう位置付けになるものか分からないし、役立てることができるのかも分からない。
「医療の心得は、あります。だけど今の私にどれだけのことが出来るか分かりません」
「レイナ、出来れば明日、皆とこの国を出たいけれど、意識不明の3人を動かすことはできない。でも、ここを出るまでに、少しでも彼らの状態を良くしたいと思っている。何も出来なくても構わないから、彼らの様態を診てやってくれるかい?」
「は、はい!」
何が出来るか分からないけど、怪我人を放置することは私には出来ない。だから、ローウェンに診て欲しいと言われて、嬉しい気持ちで一杯になった。
「私、すぐに診てきます!」
私は、もういてもたっても居られず、お隣の部屋に向かった。
こっちの建物は、二階建てやらで中々大きな商店街のようだ。
「こっちだよ」
ローウェンに着いていくと、その中でもかなり大きな建物で、入り口のドアも立派だった。
「カーゴイルはいるか?」
ローウェンが奥の方へ進み、店員に声をかけた。
「店主ですね、少々お待ちください」
店員が呼びにいくと、40代か50代くらいの物腰の柔らかそうなダンディな男がこちらへ向かって歩いてきた。
「カーゴイル!久しぶりだな」
「・・あ、ま、まさかローウェン様?か、髪の色が・・」
「ああ!そうだったな、少し髪の色を変えているが、ローウェンだ、心配かけたな」
「ああ!でも、ご無事で良かった!さぁ、奥へどうぞ、あ、そちらの方はお連れ様でしょうか?」
カーゴイルは、私を見てローウェンに尋ねた。
「紹介しよう、こちらはレイナ。僕の命の恩人だよ」
「お、恩人だなんて!私の方が助けられてます」
現に、あのまま森の中に1人きりであったら、どっちの方向に歩けばいいのかも分からず、まださ迷っていたはずた。
ローウェンが嬉しそうに微笑みを浮かべた。
「まぁ、色々あって、今は彼女と旅をしているが、国境を越えてアルソードへ帰りたいが、商隊に紛れて行きたいが頼めるか?」
「はい、もちろんです。明日の朝一番出発予定のがあるので、それまで良ければうちの空いてる部屋をお使いください」
「助かるよ、ところで、先に来てないか?」
ローウェンが言ってるのは、15名の仲間の行方だろう。
「は、はい・・国境を超えた者は3名、あと負傷して匿っているものが7名、あと5名はまだ敵を欺く為、自国に戻らず、隣国のサーフェントに向かうと連絡が来てます」
「そうか・・負傷した者は、今どこに?」
「この店の2階ですよ。うちの信用できる若い者に看病させてますが、薬が手に入れることが難しくて、高熱が続いて意識がないのが3名、意識はあっても動けないのが4名です」
「!!ッ、そ、そうか・・上がらせもらってもいいか?」
「もちろんです。どうぞお上がりください」
私達が二階に上がり、案内された部屋はかなり広い部屋に、ベッドというか簡易的な布団に、3名の男性が寝かされていて、若い男の子が濡れたタオルで体を拭いていた。容態は良くなさそうだった。
隣の部屋には、4名は今起きてるとのことで、先にそちらから状況を確認した方がいいだろうとなり、ノックをして入ると、皆がローウェンの姿を見ると泣きそうな顔になり、皆一斉にガバリ!と起き上がり、皆痛みで顔をしかめた。
「無理をするな、よくここまで生きて戻ってくれた」
「っ!ローウェン様、ローウェン様もよくご無事で!」
ローウェンが皆の怪我の状態を1人ずつ確認して、どのくらい移動ができるか質問していった。
「アルバート、お前と生きてこうしてまた会えて良かった。妹に殺されなくて済みそうだ」
「それは、こちらのセリフです。あの方は、兄のあなたを尊敬してますからね」
ローウェンは、この4人のうち、アルバートという青年とはかなり親しげだった。妹さんの彼氏さんでもあるのかな?
騎士達は、ローウェンの横に居る私が気になったのかチラチラとこっちを盗み見してきた。
皆、20代くらい?すごいイケメンばかり!
だけど、眼光が鋭い!
私がススッとローウェンの後ろに隠れるように動くと、ローウェンがクスリと笑った。
「ろ、ローウェン様?その方は?」
「この人はレイナ。死の森より生きて出れたのは、レイナのおかげだ。私の命の恩人であるので、高圧な態度や軽はずみな態度は取らないようにな。彼女は、自国へ連れて行く」
アルバートは、驚いた顔をして、ローウェンと私の顔を二度見をすると、訳知り顔で頷いた。
「・・レイナ様、ローウェン様を助けていただきましてありがとうございます」
「「「ありがとうございます!」」」
騎士の方々に、一斉に頭を下げられてどうしたらいいの?私こそ、ローウェンに助けてもらってるし!
私が困り顔でオロオロしているうちに、ローウェン達は、今までの経緯やらをお互いに簡潔に話し合い、お隣の部屋にいる仲間の負傷状況についても聞いていたので、私も集中して聞いた。
なんと言っても、私は看護士としての経験もあるし、何か出来ることもあればお手伝いしたいという気持ちがあったから。
お隣の意識不明の3人は、致命傷ではないものの、かなり出血をしたらしい。おそらく輸血をしないと危ないのでは?
この世界は、輸血とかしないのかな?
魔法とかあるからポーション頼み?
色々疑問点もあるけど、まずは怪我人を直接診ないことには始まらない。
「あの!私、医療について多少関わりある仕事してたんです。今、こちらにいる皆さんも心配ですが、まずはお隣の部屋の方々の看病のお手伝いさせてもらってもいいでしょうか?」
私が意を決して言うと、皆さんがポカーンとこちらを見て固まってしまった。
「レイナは、医療の心得があるの?」
ローウェンが驚いた顔をしました。
あれ?私言ってなかった?
看護師としての国家資格を持っているけど、この国でそれがどういう位置付けになるものか分からないし、役立てることができるのかも分からない。
「医療の心得は、あります。だけど今の私にどれだけのことが出来るか分かりません」
「レイナ、出来れば明日、皆とこの国を出たいけれど、意識不明の3人を動かすことはできない。でも、ここを出るまでに、少しでも彼らの状態を良くしたいと思っている。何も出来なくても構わないから、彼らの様態を診てやってくれるかい?」
「は、はい!」
何が出来るか分からないけど、怪我人を放置することは私には出来ない。だから、ローウェンに診て欲しいと言われて、嬉しい気持ちで一杯になった。
「私、すぐに診てきます!」
私は、もういてもたっても居られず、お隣の部屋に向かった。
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