元男子高校生が貴族の令嬢に転生しましたが…どうやら生まれた性別を間違えたようです

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11話

ダグラス ☆

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 一般的に騎士と言えば、武術の腕もさることながら、出自の正しさも要求される。中でも国王陛下を始めとした王族の側近くに仕える近衛騎士というと、家柄正しい貴族出の者が多く選出されるものであるが、そんな我々でも正式に配属されるまでは、全員等しく騎士見習いから始めている。

 14~15才の頃に騎士の誓いを立て、騎士の養成所に入るため、それまでは剣や槍やその他の武道の訓練をする以外にも、政治経済、戦術戦略……様々な講義を受けてきた。
 そして、その中には野戦時における野営の張り方や、サバイバル訓練なんかも当然叩き込まれており、王都から出征することなどほとんどなくなった今では、いい思い出となっている。…あの頃に戻りたいとか、そういう意味ではないが。

 現在では大して苦にもならない程度には身体に馴染んでしまっているが、野戦訓練時には森の地面にマント一枚で休息を取れと上官から命令された時には、思った以上に地面に寝転んで休息を得るということは苦痛なものだと思い知らされた。
 他の同期の友人騎士たちに至っては、私以上に苦痛を感じているようであったけれども、幸運にも私は苦痛な環境に対する順応性が高いらしい。

 それもこれも、幼い頃から年下の従妹に色々連れ回されて、様々な体験を強いられたと同時に、時には教師ですら知らない知識を与えられたお陰であったと自覚していたが。

 しかしここは、野営している森の中にしては、土塊つちくれの地面の冷たさを感じない。そのことにどこか違和感を覚えながらも、

 床は絨毯を敷かれたように温かみがあるものだな…これなら翌朝体が軋むようなこともあるまい。

 などと薄ぼんやり考えていると、ふと、耳に声変わりしかかった位の少年が…啜り泣くような声が聞こえ、私の意識は少しずつ覚醒してくのを感じていた。


『ひっ、ひっ、やっ…もうやめっ!許してっ!』

 私の耳に届く音が、クリアな言葉となって達すると、少年が懇願する声が聞こえてきて、ふっと目を見開く。

 …野営していたんじゃなかったのか…、よかった。

 山の中に一人投げ出されている訳ではない事に安心しながら、首が動く範囲で周囲を見回す。

 一応室内だな…古い貴族の邸宅か…?
 この部屋に見覚えはないのだが…、私は、何故この家の床に倒れている…?

 ここで倒れている前後の記憶が曖昧になっており、何があったのかと思い出しながら起きようとしたのだが、鼻腔に紛れ込む甘い香りに気を取られてしまい、急には思い出せなかった。
 その上、何故か全身がしびれている様に動かないことが気持ちを焦らせた。

 しかし、自分の体の不調が軽度の全身打撲によるショックと、体に纏わりつく甘い媚薬のような香りのせいだと思い至れば、静かに目を閉じて『丹田』というらしい下腹部中央の奥から、全身に魔力を巡らせる。

 神童と呼ばれた従妹に教わった知識である。
 下腹部の奥の方には魔力を能く溜め込む事ができる器官が『丹田』と呼ばれ、そこを起点として全身に魔力を巡らせると、魔力循環を整える事ができると。
 そして、それを応用して己の内臓機能――肝臓…と言っていたか―――を高めることによって、解毒能力を極めて向上させることが可能であるため……媚薬や痺れ薬などに体の自由を奪われても、速やかに解毒することは可能であると。
 騎士の養成所の講師や、王宮に常駐する騎士団お抱えの医師ですら感心する程の知識を、幼い彼女が何処から知り得たのかはわからなかったが、その教えは私の中で息づき、何度も窮地を救ってくれたものだった。

 そんな記憶を思い出しながら、私は静かに深い呼吸を繰り返して魔力の流れを整え、同時に状況を確認しようと周囲の様子に目を配った。

 そしてようやく…と言って良い程の時が経って、壁に寄りかかって座り込むことが出来る程度に回復した私の前方から、ミランダと…何処かで聞いた覚えのある声をした少年の…情事の様なか細い嬌声が聞こえてくることに気がついた。
 私の目線で見える範囲は大きな寝台の側面だけだったので、詳細な事情までは視認することができないのだ。

 この声の少年……ああ、ミランダの妾腹の弟だと言っていただろうか。

 初めて出会った時、彼は恥ずかしそうに、はにかみながら微笑んでおり、綺麗な艶のある栗色の髪に夜のような藍色の瞳を彩る金の虹彩を思い出すと、何故か胸が熱くなった。
 そして、しっとりとしていて温かい手で私の大きな手を包み込んだ温もりを思い出すと、甘い香りが鼻腔をかすめ、その芳しい香気を吸い込めば、不意に呼吸が苦しくなった。

 なんだ、何が起こっている?

 あの時のミランダの弟―――ケインと言っただろうか―――のことを思い出すと、平常を保てない自分の変調が信じられなかった。

 しかし現在も、どこからともなく聞こえてくる、愛しい婚約者であるミランダの嗤う声とケインの絡みつくような高い声に耳を侵されるような錯覚があるけれども、現状を確かめるためには、身体を回復させるのが優先であると思い直す。

 せめて立ち上がって、寝台の向こう側を確認しなくては。

 何故か、かつて馴染みとなった娼館で嗅いだことのある匂いが部屋の中に充満し、聞き覚えのある水音と鼻にかかった鳴き声のような小さな悲鳴が、私の想像を一層駆り立てるので、下腹部がムズムズとする。

 ………いや、ホント早く確認しないとイケナイよな!

 その淫靡な気配に、想像どころか妄想通りの事が起こっていると確信していたものの、ズボンを下から張り上げる己の性器の熱さに、その声への期待がいや増していた。

 このまま回復すれば、きっと素晴らしいものが拝めるに違いない。

 情けなくも、その時の私は最早『高潔な騎士』とは言い難く、若い身体を持て余した身としては、欲望の発する声に逆らうことが出来なかった。


『ふふ、そんなにっ…ん…泣かなくてもっ…いい…じゃない。…んちゅ…。私の胸…好きなんでしょ?』

 ぐちゃぐちゃと粘ついた水音に交じって、少年が泣きながら許しを請う嬌声が、静かな広い空間に響く。
 その濡れたものをかき混ぜる様な音も、啜り泣く少年のしどけない声も、少年を責めるミランダの艶声も、全てがいやらしいもので満たされた空間だった。

 私は、こんな所で寝ている場合ではないと、今までにない程必死に体を起こそうと奮起した。
 そして、全身を巡っていた毒素を解毒し、身体に残る痺れもあらかた無くなったと感じると立ち上がって、二人の様子を見届けるべく寝台を舐めるように見回した。

 そして目に入ったのは、姉弟であるはずの二人が寝台で、肌も露わに体を重ねて睦みあう姿。

 姉弟だと言っていただろう!? 何をしている!?

 私は二人の姿に目を奪われ、思わず声を上げかけたものの、何故か二人を邪魔してはいけないと判断し、咄嗟に口を覆って叫びを飲み込んだ。

 ミランダが弟の性器をその豊満な胸でこすりながら責めており、弟は情欲にまみれた顔をして泣きながら、そんな彼女に許しを請うていたが…。
 清楚で清冽な彼女が、今まで見たこともない程淫らな表情で、娼婦のように奉仕しながら弟を責めたてている姿に立ち竦んだ。
 そして、泣きながら許しを請うている可愛らしい弟の姿に、無意識に自分の姿を重ねて……声も出せずに魅入られていた。

 華奢な体で少年とはいえ男を組み敷いて蹂躙する様に、ドクンドクンと鼓動を大きく響かせながら、股間に熱が集まるのを感じて……思わずその昂りに手を当てた。

 ミランダ…ミランダっ…。私と言う婚約者がありながら…っ

 目の前で弟相手に堂々と不貞を働いている女への罵倒を心の中で繰り返しながら、反して股間の昂りはますます勢いを増して固さを増していく。
 他の男と閨を交わしていることに対して、激しい怒りを感じながら、それと共に同じ位強い興奮も確かに感じてしまっていたのだ。むしろ、

『や、あ・あ・あっ!ひっひっ…ンっ。やら、やらぁっ!!』

 緩急合わせた動きでミランダに責めたてられ、夢中になってヨガり狂っているケインがうらやましいとさえ思った。

 そして、裸になったミランダがケインの腰を跨いで乗り上がり、抵抗できない少年の性器を貪る様に腰を上下に揺さぶって搾り取る動きを繰り返している姿に、声もなくゴクリと唾液を飲み込んだ。
 ミランダが大きな胸をブルンブルンと揺らしながら、ケインの薄い胸を弄りつつ自ら腰を激しく打ち付けて責め立てている姿から目が離れない。
 私は二人の姿に釘付けになりながら、思わず下着から自分の性器を取り出して扱き始めた。

 はぁっ…はぁっ……なんて、なんて厭らしい…。
 だめだ、どんなに巧みな技を誇る最高級の娼婦を抱いても、こんなに興奮したことなんてなかったのに……手が、性器を擦る手が止まらないっ。

「ミランダっ…ミランダっ……っ」

 そうして、いつしか目を閉じて、夢中になって固く勃起した自分の性器を慰めていたのだが……、寝台の上からグチュグチュという水音がより一層激しく部屋に響きだし、

「ねえさま、ねえさまっ。僕、姉さまのモノだからっ!
 一緒にいるっ! ずっといっしょにいるから……」

 悲痛ともとれるケインの鳴き声まじりの嬌声が一際大きく部屋の中に響いた後、一瞬で空気も静まり返るほど、部屋の中に静寂が訪れていた。

 しかし、私はと言うと、二人の情事を瞼に思い描きながらはぁはぁと息を乱し、膝をついて前かがみになりながら手の中で固さを失わない性器を扱き続けることに夢中になっていた。
 自慰に没頭してしまっている私は、自分の後頭部に人の影がかかったことにも気づかない。

 あっ…あっ…も少し…もう少しで…イケる…っ!

 誰にも顧みられず、自分とは離れた場所で情事に耽る姉弟の艶声を聞きながら自慰にふければ、ミランダの妄想にのめり込んでいたときとは比べ物にならないほど興奮は最高潮に達し、性器を擦る手に思わずいつ力が入った。

 そして、溜め込んだ熱の開放を得るまでもう少し…という所だったのだが…

「ダグラス兄さま、お取り込み中の所失礼しますわ」

 先程までの淫らな様子が嘘のように凛とした姿勢を崩さず、跪いた体勢で自慰に耽る俺を頭上から見下ろす婚約者の声のビクッとした。

 後少しという所で、床に向かって放とうとしていた俺を見下ろしていたミランダは何事もなかったかのように、そんな俺を冷めた目で見下ろしてくる。
 あんな所を見られているのだから、もう少し動揺してもいいだろうに内心は兎も角、すぐに自分のスタイルを立て直す胆力は流石だと思った。

 むしろ、気まずい状態を見られて立ち直れないのは私の方で。
 冷静なミランダに声をかけられてもいきり立った息子は全く大人しくなってはくれないため、手の中で自己主張する我儘息子を握りしめたまま顔を背け、当然しばらく上を向けなかった。

 ミランダは、情事の余韻を残す素肌の上に軽く部屋着を羽織った姿で私の前に立っていた。
 表情はいつも通り穏やかだが、よく見るといかにも情事の後と言わんばかりに気だるげな様子が見え隠れしており、翠の瞳は薄っすら赤く染まって潤んでいる。そして、無防備にも薄い部屋着の下は何も着ていないのか、薄っすらと汗ばんだ体の線に張り付いていたため、女性的な体の線が顕になっていた。

 そして、胸元の合わせは谷間が一望できるほど大きく開かれ、その胸の先の…色づいて固く立っている乳首が薄い布切れの下から透けている姿から目が離せず、余りの色気にゴクリと唾を呑み込んだ。

 従兄のこんな醜態を目にして、更に自分の情事を婚約者にみられていたというのに、毛一筋ほどの動揺も見せない冷静な態度を続けられると、むしろこちらが悪いことをしている気にさせられて落ち着かなかった。

 ミランダは、そんな気まず気な様子を見せる俺に近づいて、怖じることもなく視線を合わせる。
 そして、申し訳なさそうな…しかし毅い目線でもって私を見つめながら口を開いた。

「兄さま…。
 本当は、もっと早くお知らせするべきだったのですが、この様な姿を先に晒すことになったことをお詫び申し上げます。
 そして、ご覧になった通り、私はすでに純潔を失っておりますし、これからもケインから離れることはないと思います。
 兄さまと婚約したばかりでこの様なことをお伝えすることは申し訳ないと思いますが……むしろ婚約しただけの状態なので、今ならまだ、解消も容易いでしょう。
 申し訳ありませんが、弟と通じる様な…ふしだらな娘は見限り、他にご縁を探していただいた方がよろしいかと存じます。
 非は私にありますので、どうかお兄様から婚約の破棄を申し立てて…「だめだっ!!」…え?」

 私は焦って、ミランダの謝罪の言葉を最後まで受けることもできずに遮った。
 ここで遮っておかないと、そのまま立ち去って何一つ後悔しないで何処かへ行ってしまうと思ったから。

 婚約破棄なんて、しない。

 あんな裏切りを見せつけられても、それだけは思わなかった。

 幼い頃から思い続けてきた婚約者が、自分の目の前で他の男と寝ている姿を見て…それが弟である事実を知ってすら…彼女と別れて、彼女の不貞を実家の両親や侯爵夫妻へ訴えることなんて、不思議なことに思いもしなかったのだ。

 というか、清廉な美しさを持つ自分の婚約者が、あんな色気を孕んだ目をして男に跨って腰を振っていたなんて……むしろ滾るじゃないか。
 その相手が…あの子であることも、私の興奮を掻き立てた。
 今まで相手をしてきた、どんな娼婦や男娼よりも芳しい匂いを放ちながら、何も知らないような初心な様子で乱れ狂う様をみれば……二人の間に自分が入る隙間がなくても、二人の睦み合いを間近で見守る存在がいてもいいじゃないかと…何故か思った。思ってしまったのだ。

 なので私は―――勇気をもってミランダがそうした様に―――自分の胸の内を打ち明けようと決意した。

「私は、子供の頃からずっとお前だけを想って生きてきた。
 お前と結婚して、傍らでずっと一緒にいられれば、それでも幸せになれると思っていたんだよ。
 お前に殴られ、蔑まれ、甚振られれば甚振られる程、その度に離れられないと骨身に刻み込まれた。
 私にそんな事する女性など、後にも先にもお前しかいないし、現れることもないだろう」

「えぇ…?」

 私は真心から真摯に訴えているのに、何故かミランダが表情を凍らせて、スッと一歩下がった。解せん。

「おまえと弟との睦みあいを目にして、裏切られたと怒りを覚えたことは嘘じゃない。
 だけど、それ以上に嘗てない程興奮したのも事実だ。
 お前たちが愛し合う姿をもっと見ていたいとすら思った。
 お前がケインを責めたてる様を見れば自分も同じ様に責められたいと思い、ケインの艶めかしい姿に滾る心を抑えることができないと思った。
 だから…婚約は、このまま続行してくれ。このままの関係でも、私は何ら構わない!」

 少しずつ下がっていくミランダの身体を逃さないよう、大きな一歩で詰め寄って距離を縮めると、ミランダは背後の寝台に足をぶつけ、バランスを崩してよろめいた。

「……………そうですか」

 そして私から目を背け、逃げ出そうとするように身体を捻りながら呟く言葉に、私は言いしれない不安に襲われ……

「お願いだ、俺を捨てないでくれ!!」

 そう叫びながらミランダの両脚に縋りつくと、「えっ…きゃっ…」と、可愛い声を上げてベッドの上に尻もちを突くように座り込んだ。
 頬に触れる太腿に鼻を寄せ…股のあたりの匂いを吸い込めば、情事直後の退廃的な匂いを感じ、かすかに他のオス…ケインの精液の匂いを嗅ぎ取った瞬間…

「ミランダっ…ミランダっ…」

 思わず理性の糸が断ち切れたように、私は夢中になってミランダの部屋着の裾を捲くりあげ、浮き上がった両足を押し開いて顔を突っ込んだ。

「えっ…ちょっと…やっ……っ」

 頭上でミランダの戸惑い焦る声が発せられても私の耳には届かず、華奢な両足の滑らかさを頬に感じて息を吐いた。そして、腿が閉じないように両腕で掴んで固定すると、色濃く香るメスとオスの体液の匂いにむしゃぶりつくように、その股間に頭を押し進めていく。
 間もなく到達した、厭らしい蜜でしっとり濡れた股間から香る淫靡な体臭にうっとりし、生え揃って形を整えられた金色の淡い茂みに鼻面を突っ込んだ。そして唾液で濡れる舌を割れ目に差し込めば、ガクガクと細い両足の力が抜けていくのがわかって、思わず笑みが溢れた。

 ぐちゅ…んちゅ…ペロペロ…

「あっあっ…やっ…そこ、まだ敏感っ…ッ」

 普段の女王然とした態度が嘘のように焦る可愛い声が漏れ聞こえ、床に座り込んだ膝の間から勃起し続けている私の性器がより一層熱く滾った。

 私の舌で花弁を押し開かれ、擦りすぎて腫れ上がった陰核を優しく舐めて癒やしてやれば、ドロドロと白濁まじりの蜜が、細くて肉感的な腿に滴る姿に見惚れては…出るもの全てを啜る勢いで吸い付いた。

「っ…ミランダ……なんて厭らしい。
 先程まで咥えこんでいた男の精液が…胎内に吐き出されたモノが蜜と絡み合って溢れてきているでじゃないか……」

「やっ…いやっ。変なこと言わないで…っ」

 べろべろ…ヌルっヌルっ……じゅうぅ…

 快楽に侵されながらも、羞恥した様に柔く抵抗してくる華奢な両手を部屋着越しの頭に感じるが、その抵抗は弱々しくて…寧ろ抵抗とは裏腹に歓迎されているんじゃないかと、自分勝手に妄想しながら隘路を舐めしゃぶれば、蜜を啜る勢いは増していく。

 この上ない程敏感になっている秘所を舐め回されている内に、息も絶え絶えになりながら差し出すように股を開くミランダは美しい。
 そして、淫らな水音をワザと響かせるように、舌を蠢かせてヌル付く隘路を舐め上げて、穴の浅い部分を出し入れしながら舐め回してやれば、

「あっあっ…だめっだめぇっ……イクからっ……もうやめてっ……」

 腰をビクビク跳ねさせながら、両手で口を覆って声を抑える姿が愛おしい。
 両腕の間に挟まれた双丘が、先を尖らせながらフルフル震えている姿を下から見上げると、急に溜まった唾液をゴクッと飲み込んだ。

 なんて…なんて…エロい…眺め。奉仕しているこっちが見ているだけで達しそうだ。

 ミランダのいやらしい姿態に一瞬目を奪われ、喘ぐ吐息に気を取り直して再び奉仕を続けていれば、ビクンビクンと腰が激しく跳ね上がった。

 本人が言うように、限界は近いのかもしれない。
 
 そう思えば、無意識に嗤いが込み上げそうになったが、努めて辛そうな表情を作って両足の間から覗き込む。そして

「ミランダ…ミランダ…っ。私の想いを受け取ってくれ。
 婚約を解消するなんて…言わないでくれ…お願いだ」

 ミランダの肢体に気持ちを叩きつけるように、懇願しながらも奉仕の動きは激しさを増していった。

「んっ…んっ…わかった…わかったから……もう…もう、やめっ…やめっ…ぁあっ」

 息も絶え絶え言われたその言葉に、私は心の底から安堵して……プニプニと真珠のように固く凝った尖りを舌で転がした。

「やぁっ…やめてって……やめてって言ったのにぃ……」

「ふふ……ここまで来たら最後までイッたほうがいいだろ?」

 聞き分けのない幼い少女に言い聞かせるように…私は微笑って、再びミランダの秘所に舌を差し込んだ。
 私の唾液や彼女の蜜が、彼女の胎内に残ったケインの白濁と混じり合い……私の嗅覚に直撃するような芳香を放つので…私は堪らずその香気を吸い込む。
 そして、いやいやと腰を揺らして嬌声を上げる彼女を絶頂まで導いて……

 このままケインの真横で抱いてしまってもいいかもしれない…

 などと、半ば本気の妄想を繰り広げている内に…


 私の意識は暗闇に取り込まれるように、消失していった
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