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第二章:周囲の状況に気を付けましょう
幕間ーロビン視点②-
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上位の狼魔獣に襟首を掴まれて連れていかれた先には、これまた上位の猫型魔獣が控えており、ドサッと地面に落とされて初めて、僕はここで死ぬんだと気づきました。
おじいちゃん、先に食べられて死んじゃうけど、ごめんなさい。
食べられるって痛いよね…、怖いよぉ……。
これまで、僕のお父さんを含めた多くの人たちが森の中で魔獣や魔虫などに襲われて命を落としてきました。今度は僕の番だったというだけかもしれませんが、ただただ恐ろしくて「ひっひぐっ…」と、何もできずにその場に座り込んで泣いていました。 その時…
「ごめんね、ごめんね。大丈夫? ケガはなかった?」
と、一人の女の人が僕に近づいて、声を掛けてきたのです。 死も覚悟していたというのに突然、場違いにも優しそうな女の人の声がしたので、そちらに目を向けると…
背中まである真っ直ぐで艶やかな黒髪を後ろで一纏めにした、黒い瞳のきれいなお姉さんが僕に寄り添わんばかりに近づいてきたのでビックリし、涙が止まりました。
その頭には、種族の特徴的な耳もなく、おしりには尻尾も見当たりません。耳が顔の横にあり、顔や体は話に聞く全人族のような風貌ではありますが、その圧倒的なまでに感じさせる、お姉さんの魔力濃度と精霊様の気配に、僕はバカみたいに、お姉さんから目を離すことができませんでした。
「…大丈夫?どこか痛いところはない?」
僕がポカーンと動かなくなってしまったので、お姉さんは一緒になってしゃがんで下から覗き込み、心配そうにそのローブの袖で僕の目元を拭ってくれました。
その温かな気配と気遣ってくれる優しさに僕の涙腺も崩壊し、思わず魔獣に囲まれていることも忘れてお姉さんに抱き着いて泣き出してしまうと、お姉さんは
「大丈夫だった? ケガしなかった?」
と、背中をさすりながら優しく慰めてくれたので、僕はホッとしながら夢中で泣いていました。
ふわぁ……いいにおい……あったかい…
涙が止まってからもスンスンと匂いを嗅いでは、お姉さんの優しい魔力に夢中になっていると、
「僕、どこから来たの? この辺の子?」
そう尋ねられ、すでに離れがたくなっていた僕は、顔も上げずに村の方向を指さしました。
すると、お姉さんは少し考えた後、僕に猫魔獣に乗って村へ帰らないかと言うので、
「いぃやぁっ!!やだーっ! お姉さんと一緒にいるっ!!」
と、思わず大きな声で主張してしまいました。
だって、こんな夕暮れ時にこんな強そうな魔獣と二人っきりとか、怖いし!
まだお姉さんと一緒にいたいし!
小さな子供の様にヤダヤダと駄々をこねて困らせてしまったけれど、お姉さんは僕を見捨てませんでした。
驚くことに、お姉さんはこの強力な魔獣を2頭も従えており、家からここまで魔獣を駆ってきていたというのですが、その魔獣さんの一頭を村へ言付けしに行かせて、
「あーー……。もう暗くなるから、今日はお姉さんの家に泊まって、明日の朝お家に帰ろうか?」
そう言って、僕をお家に連れて行ってくれました。
突然あんな上位魔獣が村を訪れて、僕が一泊してから帰るとか言われても、にわかには信じがたいかもしれないけど…。
その後、僕はお姉さんに真正面から抱きかかえられて、犬の魔獣さんの背に乗せられましたが……とても幸せでした。
幼児の様な見かけと違って、中身は10歳にはなるので、それなりに女性に対する憧れとかも抱いている年齢な訳で。そんな中身健康な男子がきれいなお姉さんに密着して抱かれて、顔までおっぱいに押し付けられて……平静でいられるわけないじゃないですか。
もちろん、幼児だと思われているからの好待遇だとはわかっていますが……心行くまで堪能させていただきましたとも。
…とはいえ、あまりあからさまにやると、村のチャラ男のケビン兄ちゃんの様にお姉さんたちから白い目で見られてしまうので、不審に思われない範囲で…とは注釈が入りますけれども。
最初は突然抱きしめられてビックリして動けませんでしたが、その後少しずつ、息を荒げないように深く呼吸して匂いを嗅ぎ、時々押し付けられている柔らかいおっぱいに顔をすりつけて柔らかさを堪能してみたり、そっと腰に回した手を滑らせて尻尾がないことを確認してみて密かに興奮してみたり、上質な魔法衣だけど薄手のローブの下に何も着ていないことを確認すると、思わず鼻息を荒くしそうになって誤魔化す様に尻尾を振ってしまったのはご愛敬……ですよね?
時々ちらちらとお姉さんの表情を伺ってみましたが、何も気づいてる風もなく前を向いて落とされないよう魔獣につかまっていましたが……お姉さんは、ちょっと天然かもしれない。 魔獣さんたち、苦労するなぁ…。
そして、思ったより長くお姉さんとの時間を堪能でき、夢見心地で降ろされた場所でまたポカーンとなる事態に。
というのも、お姉さんの魔力量や精霊様の気配、2頭の上位魔獣の隷属獣の存在から、恐らくは誰も立ち入れない様な森の深部に住まいがあるのだろうとは予測していましたが、まさか……こんな伝説に聞く楽園の様な場所に住んでいるとは思いませんでした。
建物としては、村長である僕のおじいちゃんの家より多少広い程度の家なんですが、その庭に生えている植物の数々…。
専門知識のない僕がわかる範囲だけでも、ブルーグラスやブラウ草、ポカリの実、ラニー草などなど………そのどれもが市場に流通してはいるものの高値で取引されるような高価な薬草で、多分、他にも生えている草や木の実なども、それぞれこの森の深部にしか生えないものばかり。
そのため、特殊な専門性のある役職の者か、もしくは聖地で暮らす選ばれた血筋の聖職者しか扱えないものもあるんじゃ…? いずれも薬師か専門の商人が見ればよだれが出る程価値の高い宝の山かと思われます。
内心あわあわとその聖地の様な庭を見渡していると、ふと、庭の中央にピンク色の大きな池が目に入り、思わず見入っていたのですが……
風もないのにザワワと水面が揺れ、思わず引き込まれる様に手を伸ばしそうになりましたが、何故か微妙に嫌な予感がしたので視線を庭の植物に戻しました。
…なんか、アレに触れたら終わる気がする。…色々と大事なものが。
本能的に察して、言葉にすることは避けさせてもらいましたが、何となくお姉さんも触れてほしくはなさそうでした。
その後、お姉さん自ら腕を振るって作ってくれた、希少な薬草や果物などを材料にした料理をいただきました。
この家、外からでも感じたのですが、中もすごく精霊様の気配が濃い。
この土地特有の濃厚な魔素と、それに集う精霊様の気配とお姉ちゃんの魔力が融合しあって、それだけで一つの聖地の様な神気のようなものまで感じます。きっと、僕がこの家に何の抵抗もなく入れたのは、お姉ちゃんが招いてくれたからなんだと思います。招かれざる者が入れる程容易い場所だとは到底思えません。
そして、普通に当たり前の様に高度な魔道具何かが設置してあり、お姉さんはそれをごく自然に使いこなして料理まで作っているのに驚きました。ていうか、台所用品に魔道具?
魔道具と言うと、魔力消費量とその機能が見合っていないと発動できないものであり、細かな調整すら必要なものであるだけでなく、ものすごく高価なものでもあるので、普通の一般家庭ではあまりお目にかかれるような道具ではないのです。
それなのに、発火させて、ごく自然に火加減調節もできて…って、それ、普通に武器として剣にまとわせて戦う炎の魔石とか使用してませんか? なんかヒネリの真ん中に小指の爪位の丸くて赤い石が見えるのですが…。 魔石って、魔力の結晶に精霊様を宿したものだったり、魔素の濃い土地でしか発掘できない高価な貴石扱いでしたよね。ケシの実程度のサイズで金貨が飛ぶって位に高かったような…。
そして、その洗い場にある魔道具をひねって出て来た水って…実は何気に精霊様が作ってませんか?
その水、普通に巷では「精霊水」と言って、それを汲んでくる専門の冒険者も存在するわけで…。それでポーションなんか作ると、一気に効果が跳ねあがるので、高級なポーション作るときには欠かせないのですけど…。料理に使うとか…ホント、ありえないんですけど………。
しかも、この家、照明も見当たらないのに、昼間の様に明るいし、この辺り、日も暮れると外は結構寒くなるはずなのに…全然寒くないんですが、どこかで室温も調節してるんでしょうか?
色々ツッコミたいことは山ほどあるのですが……。
何となく、お姉さんは普通にそういうものだと受け入れている様な感じも見られる…。どういう人なんだ?
僕は、リビングで待つように言われながらも、お姉さんの後ろをついて回っては家の中を観察しながら尋ねた。
「こんな所まで魔道具が使われている台所なんて、すごいね。 僕の村の大人でも、ちょっとした魔道具使うだけでもヘトヘトになっちゃうのに…、お姉さん、すごく魔力多いんだね」
そう、結局の所、そこに尽きるのです。
お姉さんの魔力量が尋常でない程多いため、その魔力を無尽蔵に魔道具に供給でき、この様にウソみたいな現象が当たり前に起きるのです。
そう思い至ると、僕はなんだかこの様々なものに愛されている奇跡のような存在に興奮してきて、思わず尻尾を振って笑いかけました。
その後、そうしてふるまわれた手料理は、見たことのない料理ばかりでしたが、きっとお貴族様ですら滅多に口にできないごちそうだったに違いない程おいしかった。
おじいちゃん、先に食べられて死んじゃうけど、ごめんなさい。
食べられるって痛いよね…、怖いよぉ……。
これまで、僕のお父さんを含めた多くの人たちが森の中で魔獣や魔虫などに襲われて命を落としてきました。今度は僕の番だったというだけかもしれませんが、ただただ恐ろしくて「ひっひぐっ…」と、何もできずにその場に座り込んで泣いていました。 その時…
「ごめんね、ごめんね。大丈夫? ケガはなかった?」
と、一人の女の人が僕に近づいて、声を掛けてきたのです。 死も覚悟していたというのに突然、場違いにも優しそうな女の人の声がしたので、そちらに目を向けると…
背中まである真っ直ぐで艶やかな黒髪を後ろで一纏めにした、黒い瞳のきれいなお姉さんが僕に寄り添わんばかりに近づいてきたのでビックリし、涙が止まりました。
その頭には、種族の特徴的な耳もなく、おしりには尻尾も見当たりません。耳が顔の横にあり、顔や体は話に聞く全人族のような風貌ではありますが、その圧倒的なまでに感じさせる、お姉さんの魔力濃度と精霊様の気配に、僕はバカみたいに、お姉さんから目を離すことができませんでした。
「…大丈夫?どこか痛いところはない?」
僕がポカーンと動かなくなってしまったので、お姉さんは一緒になってしゃがんで下から覗き込み、心配そうにそのローブの袖で僕の目元を拭ってくれました。
その温かな気配と気遣ってくれる優しさに僕の涙腺も崩壊し、思わず魔獣に囲まれていることも忘れてお姉さんに抱き着いて泣き出してしまうと、お姉さんは
「大丈夫だった? ケガしなかった?」
と、背中をさすりながら優しく慰めてくれたので、僕はホッとしながら夢中で泣いていました。
ふわぁ……いいにおい……あったかい…
涙が止まってからもスンスンと匂いを嗅いでは、お姉さんの優しい魔力に夢中になっていると、
「僕、どこから来たの? この辺の子?」
そう尋ねられ、すでに離れがたくなっていた僕は、顔も上げずに村の方向を指さしました。
すると、お姉さんは少し考えた後、僕に猫魔獣に乗って村へ帰らないかと言うので、
「いぃやぁっ!!やだーっ! お姉さんと一緒にいるっ!!」
と、思わず大きな声で主張してしまいました。
だって、こんな夕暮れ時にこんな強そうな魔獣と二人っきりとか、怖いし!
まだお姉さんと一緒にいたいし!
小さな子供の様にヤダヤダと駄々をこねて困らせてしまったけれど、お姉さんは僕を見捨てませんでした。
驚くことに、お姉さんはこの強力な魔獣を2頭も従えており、家からここまで魔獣を駆ってきていたというのですが、その魔獣さんの一頭を村へ言付けしに行かせて、
「あーー……。もう暗くなるから、今日はお姉さんの家に泊まって、明日の朝お家に帰ろうか?」
そう言って、僕をお家に連れて行ってくれました。
突然あんな上位魔獣が村を訪れて、僕が一泊してから帰るとか言われても、にわかには信じがたいかもしれないけど…。
その後、僕はお姉さんに真正面から抱きかかえられて、犬の魔獣さんの背に乗せられましたが……とても幸せでした。
幼児の様な見かけと違って、中身は10歳にはなるので、それなりに女性に対する憧れとかも抱いている年齢な訳で。そんな中身健康な男子がきれいなお姉さんに密着して抱かれて、顔までおっぱいに押し付けられて……平静でいられるわけないじゃないですか。
もちろん、幼児だと思われているからの好待遇だとはわかっていますが……心行くまで堪能させていただきましたとも。
…とはいえ、あまりあからさまにやると、村のチャラ男のケビン兄ちゃんの様にお姉さんたちから白い目で見られてしまうので、不審に思われない範囲で…とは注釈が入りますけれども。
最初は突然抱きしめられてビックリして動けませんでしたが、その後少しずつ、息を荒げないように深く呼吸して匂いを嗅ぎ、時々押し付けられている柔らかいおっぱいに顔をすりつけて柔らかさを堪能してみたり、そっと腰に回した手を滑らせて尻尾がないことを確認してみて密かに興奮してみたり、上質な魔法衣だけど薄手のローブの下に何も着ていないことを確認すると、思わず鼻息を荒くしそうになって誤魔化す様に尻尾を振ってしまったのはご愛敬……ですよね?
時々ちらちらとお姉さんの表情を伺ってみましたが、何も気づいてる風もなく前を向いて落とされないよう魔獣につかまっていましたが……お姉さんは、ちょっと天然かもしれない。 魔獣さんたち、苦労するなぁ…。
そして、思ったより長くお姉さんとの時間を堪能でき、夢見心地で降ろされた場所でまたポカーンとなる事態に。
というのも、お姉さんの魔力量や精霊様の気配、2頭の上位魔獣の隷属獣の存在から、恐らくは誰も立ち入れない様な森の深部に住まいがあるのだろうとは予測していましたが、まさか……こんな伝説に聞く楽園の様な場所に住んでいるとは思いませんでした。
建物としては、村長である僕のおじいちゃんの家より多少広い程度の家なんですが、その庭に生えている植物の数々…。
専門知識のない僕がわかる範囲だけでも、ブルーグラスやブラウ草、ポカリの実、ラニー草などなど………そのどれもが市場に流通してはいるものの高値で取引されるような高価な薬草で、多分、他にも生えている草や木の実なども、それぞれこの森の深部にしか生えないものばかり。
そのため、特殊な専門性のある役職の者か、もしくは聖地で暮らす選ばれた血筋の聖職者しか扱えないものもあるんじゃ…? いずれも薬師か専門の商人が見ればよだれが出る程価値の高い宝の山かと思われます。
内心あわあわとその聖地の様な庭を見渡していると、ふと、庭の中央にピンク色の大きな池が目に入り、思わず見入っていたのですが……
風もないのにザワワと水面が揺れ、思わず引き込まれる様に手を伸ばしそうになりましたが、何故か微妙に嫌な予感がしたので視線を庭の植物に戻しました。
…なんか、アレに触れたら終わる気がする。…色々と大事なものが。
本能的に察して、言葉にすることは避けさせてもらいましたが、何となくお姉さんも触れてほしくはなさそうでした。
その後、お姉さん自ら腕を振るって作ってくれた、希少な薬草や果物などを材料にした料理をいただきました。
この家、外からでも感じたのですが、中もすごく精霊様の気配が濃い。
この土地特有の濃厚な魔素と、それに集う精霊様の気配とお姉ちゃんの魔力が融合しあって、それだけで一つの聖地の様な神気のようなものまで感じます。きっと、僕がこの家に何の抵抗もなく入れたのは、お姉ちゃんが招いてくれたからなんだと思います。招かれざる者が入れる程容易い場所だとは到底思えません。
そして、普通に当たり前の様に高度な魔道具何かが設置してあり、お姉さんはそれをごく自然に使いこなして料理まで作っているのに驚きました。ていうか、台所用品に魔道具?
魔道具と言うと、魔力消費量とその機能が見合っていないと発動できないものであり、細かな調整すら必要なものであるだけでなく、ものすごく高価なものでもあるので、普通の一般家庭ではあまりお目にかかれるような道具ではないのです。
それなのに、発火させて、ごく自然に火加減調節もできて…って、それ、普通に武器として剣にまとわせて戦う炎の魔石とか使用してませんか? なんかヒネリの真ん中に小指の爪位の丸くて赤い石が見えるのですが…。 魔石って、魔力の結晶に精霊様を宿したものだったり、魔素の濃い土地でしか発掘できない高価な貴石扱いでしたよね。ケシの実程度のサイズで金貨が飛ぶって位に高かったような…。
そして、その洗い場にある魔道具をひねって出て来た水って…実は何気に精霊様が作ってませんか?
その水、普通に巷では「精霊水」と言って、それを汲んでくる専門の冒険者も存在するわけで…。それでポーションなんか作ると、一気に効果が跳ねあがるので、高級なポーション作るときには欠かせないのですけど…。料理に使うとか…ホント、ありえないんですけど………。
しかも、この家、照明も見当たらないのに、昼間の様に明るいし、この辺り、日も暮れると外は結構寒くなるはずなのに…全然寒くないんですが、どこかで室温も調節してるんでしょうか?
色々ツッコミたいことは山ほどあるのですが……。
何となく、お姉さんは普通にそういうものだと受け入れている様な感じも見られる…。どういう人なんだ?
僕は、リビングで待つように言われながらも、お姉さんの後ろをついて回っては家の中を観察しながら尋ねた。
「こんな所まで魔道具が使われている台所なんて、すごいね。 僕の村の大人でも、ちょっとした魔道具使うだけでもヘトヘトになっちゃうのに…、お姉さん、すごく魔力多いんだね」
そう、結局の所、そこに尽きるのです。
お姉さんの魔力量が尋常でない程多いため、その魔力を無尽蔵に魔道具に供給でき、この様にウソみたいな現象が当たり前に起きるのです。
そう思い至ると、僕はなんだかこの様々なものに愛されている奇跡のような存在に興奮してきて、思わず尻尾を振って笑いかけました。
その後、そうしてふるまわれた手料理は、見たことのない料理ばかりでしたが、きっとお貴族様ですら滅多に口にできないごちそうだったに違いない程おいしかった。
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