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第三章:巻き込まれるのはテンプレですか? ふざけんな
5-1森の姫君(笑)、同郷人の行方を追う
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なんだろう、懐かしい夢をみていたような気がする。
実家にいた頃のようだったが、どんな夢だったのかは思い出せない。
なんかスッキリしなくて、「うーん」と唸りながら首をかしげると、カーテンの隙間から刺し込んだ光が私の瞼にかかっている眩しさに眉を顰め、体を起こそうとするが、何かが私の体に圧し掛かっているため重くて起きられない。
…またか
私は首を起こして自分の体の様子を確認すると、胸の上に顎を乗せてスヨスヨ寝息を立てる猫耳少年の上体を「よいしょ」と寝台に降ろし、腰に巻き付いている顔を擦り付けているイヌ耳少年の腕をそっと解いてムクリと起き上がった。
毎晩毎晩…いつかこいつらのせいで圧死するんじゃないの? 私。
カーバンクルの里に出かけた日から―――元々過剰なスキンシップが多かったとは思うけど―――その密着度がマシマシになってしまったと思う。 いや、ホントいろんな意味でね。
そもそも、久しぶりの外出にしたってきっかけは…まぁ、このままじゃいち社会人としてダメだと思ったからだったはずなんだけど………帰ってきて更に深みに嵌ってどうすんだ? って話だよね。
『んニャぁ~ン…』
すると、離したはずのマーリンが甘えた鳴き声をあげつつズリズリとすり寄ってきて、上体を起こしたまま足を投げ出して座っていた私の膝の上に頭を乗せ、スリスリと顎をこすりつけてフニャフニャと声を出している。
「ふふっ。飼い猫みたい。 あんなに猫扱いすると怒ってたのに。 今じゃもう、野生の欠片もないじゃない」
その猫の様な仕草に思わず笑ってしまい、耳の間をそっと撫でてやると、閉じていた目をもっと細めて尻尾をそよがせた。柔らかいネコ耳の感触を楽しみながら、サラサラとした艶のある白い髪に指を滑らせ、私は考える。
この後、もう一度カーバンクルの里へ稀人の遺品なんかを見せてもらいに行こうと思う。
里長のお爺さんに渡した魔石越しでアポを取ったら『どうぞお越しください。色々用意して待っております』 って言われたから、きっと稀人さんが残したものなんかが幾つか残ってるんだろう。 放浪していた時期のものなんかがあると尚更良い。そこに、何か手掛かりとなるものがあるかもしれない。
そう思いながら、手慰みに猫耳の生え際をコリコリと指先でなでると、『ふぁ…』と声がしたが気にせず続けた。
帰れる…かどうかはともかく、せめてあちらと何かのやり取りでもできれば御の字だ。 それだけで、せめてもの救いになる…。やっぱり、私が何も言わずに失踪したと思ってたら、きっと家族を悲しませるだろう。
そう思いながら、サワサワと首の後ろや項の滑らかな感触を楽しむと、『は……ぁ』と、吐息の微かな声がした。
ナデナデ……
一回、こちらに転移した時の場所に戻ってみるのもいいかもしれない。ひょっとしたら……スマホがつながるポイントがみつかるかも………
クリクリクリクリ………
私は考え事に夢中になって、上の空でマーリンの耳や髪や首筋などを嬲り倒した。そして、思わず無意識に目に入った尻尾を手慰みにシュッシュと上下にこすっていると…
『あふぅ~ン…っあ、あっあっ…』
か細い声が聞こえたような気がしても全く構わず、思考の深みに没入しながらひたすら猫耳をコシコシと揉んでさすって柔らかいベルベッドの様な感触を堪能する。
『あっあっ……ぁはっ…』
すると、私の膝の上に顎を乗せていたマーリンが、ペロペロと私の腿を舐めては甘噛みをしてきた感触がこそばゆくて、ふと足元のマーリンに目をやり………目の端に涙を浮かべて頬を紅潮させながら、『はぁはぁ』と息を乱してフルフルとしながら悶えているネコミミ少年の姿に驚いた。
え? え? ……あれ?
『フニャァ~~ン……』
マーリンは ビクビクと体を痙攣させつつ、腰を浮かせて下着の上から自分の股間を両手でさすってはビクビクと悶えている。
『ご主人……もっと撫でて…ぁあン…』
私の腿をよだれでベタベタにしながら、頬を赤らめて涙目で訴えてくる姿にキュンとして、私は一層力を込めて尻尾の先から根元にかけてシューッと撫でては尻尾の付け根と耳の付け根をカリカリして掻いてやると、
『あっあっ…それ、きもちいっ』
と言って、ピンと立った尻尾を膨張させつつ自分の手の動きを速め…ややして浮かせていたお尻を更に突き出し
『んにゃぁんっ』
と声を上げて一際大きくビクリと震えた。……自分の手の中で白濁を弾けさせたようだ。
その後も余韻があるのか、『ハァハァ…ン』と呼吸を整わせようとしつつも腰がビクンビクンとしていたが…
そのマーリンの扇情的な姿を目にして、私はハッと我に返り…
「……なんかごめん…」
と、そっと目をそらしつつ呟いて、その華奢な背中をなでなでした。 マーリンは息を切らしながら私の腿に顔を埋めて
『ご主人のばか…うっうっ…好き……』
と、すすり泣いていた。 うん、ホントごめんて。
タロウはといえば、ちょっと離れた所で『スピースピー』と寝息を立てて、平和そうに眠っていた。
こいつもなんだかな~…とは思ったが、まあ、起きだして騒がれるよりはいいかと、そのまま眠っていてもらった。
まあ、朝っぱらからそんなやり取りもありましたが、再びやってきましたカーバンクルの里。
今回はちゃんとアポをとっての訪問なので、約束通りの時間に遅れることなく、以前来た時に地図登録した隠れ里に到着したら、その出入口付近で案内の額に小さな石が埋まったネズミさんが数匹お出迎えに来てくれていた。
『ようこそいらっしゃいました』
と、出迎えの言葉を掛けてくれると、ネズミさんは私たちを先日案内してくれた応接室に誘導してくれた。
再びタロウとマーリンは大型犬と家猫サイズになって、一緒にその後をついていくと、先日と同じ部屋の同じソファに座るよう勧められ、私たちはそこに座って里長のお爺さんが来るのを待っていた。
それにしても……と、私は出された飲み物――温かいほうじ茶っぽい――に口を付けながら、室内を見回した。先日は薄暗くて目が慣れなかったのと、周りを見回す余裕がなかったのもあり気づかなかったのだが、簡素な剥き出しの岩肌に掛けられた装飾や、部屋の隅に配置されている木造の柱などに、妙な既視感を感じる。
…なんというか、寺とか神社とかで見かけるような……あんまり詳しいわけじゃないけど……掛けられている絵なんか、よく見ると水墨画っぽい風景画の掛け軸のように見えるのだ。 日本の稀人の影響が残っているなら、多分気のせいじゃないだろうが。
…どうしよう、なんかちょっと落ち着く……
私はお茶を啜って、膝上に顎を乗せるタロウやマーリンの頭を撫でながら、ほんのりなごみつつ里長のお爺さんが来るのを待っていた。
『数日ぶりですな。お久しぶりです。……おや? 何か雰囲気が……』
そう言いながら、入ってきたお爺さんは、私を見て不思議そうに首を傾げ、フンフンと鼻を鳴らすと
『ああ、そういうことですか。 ほっほっほ、若いっていいのう…』
と、私たちを見回し、顎に手を当てながら満面の笑みで言った。
え、おい、まさか………バレてる? この数日の爛れた生活が…バレてるのか?
『まあ、そういう事ニャ』
『ふん…』
……2匹のドヤ顔が……目を向けると『キャッ』と顔を覆うお付きのカーバンクルさんたちに目を逸らされるのもいたたまれない……
「…………」
私は、何を言っても深みに嵌そうだと思い、無言になってお茶をすすった…。
あー、落ち着くわーーーー……。
『まあ、それはさておき…。稀人さまの遺品…でしたな』
お爺さんはそう言いながら、里の者に運ばせた木箱を示した。一つは前にも見た精霊刀の箱を。もう一つは衣装ケースの様な大きさの箱だが、マジックボックスらしいので、中身はわからない。
「すみません、おしかけてしまって」
『いえいえ、同郷の方であれば拝見されたいというのも致し方ないと思います』
里長は鷹揚に笑いながら対面の椅子に座って箱を開けたので、私は居住まいを正して
「はい。すみませんが、何かの手掛かりになるかと思って…」 と、返答した。
『手掛かり……とは…。 いずれ故郷に帰るための方策をお探し…ということですかな?』
私は、ゴクリと唾を飲み込んで里長を見つめる。
両脇の2匹が私や里長から目をそらして俯いたのを感じたが、言葉を続けた。
「ええ。50年も放浪して探し続けた挙句、帰れなかったということでしたが、あれから何百年も経っているので、ひょっとしたら、今の自分にとって何かのヒントを得られるかもしれないと……。精霊さんも、あまり例が少なすぎてよくわからないと言っていたので、見せてもらっても何もわからないかもしれないけど…本当にダメなのか、一度は確認しておきたいのです」
『そうですか…』
そう言いながらチラリと2匹へ視線をやったが、すぐに戻し
『まあ、あの方の様に心行くまでやってみると良いでしょう。 いつまでも思い続けるというのも辛いものだそうですので。 期待した結果に結びつくかはわかりませんが、納得がいくまでやってみた方が気持ちの整理もつけやすい…ということもありますからの』
そう言って、里長はマジックボックスから、いくつかの衣類と書物の様な紙の束、数々の刀剣や魔石が散りばめられた装飾品などを出し、『どうぞ』と手渡してくれたのだった。
実家にいた頃のようだったが、どんな夢だったのかは思い出せない。
なんかスッキリしなくて、「うーん」と唸りながら首をかしげると、カーテンの隙間から刺し込んだ光が私の瞼にかかっている眩しさに眉を顰め、体を起こそうとするが、何かが私の体に圧し掛かっているため重くて起きられない。
…またか
私は首を起こして自分の体の様子を確認すると、胸の上に顎を乗せてスヨスヨ寝息を立てる猫耳少年の上体を「よいしょ」と寝台に降ろし、腰に巻き付いている顔を擦り付けているイヌ耳少年の腕をそっと解いてムクリと起き上がった。
毎晩毎晩…いつかこいつらのせいで圧死するんじゃないの? 私。
カーバンクルの里に出かけた日から―――元々過剰なスキンシップが多かったとは思うけど―――その密着度がマシマシになってしまったと思う。 いや、ホントいろんな意味でね。
そもそも、久しぶりの外出にしたってきっかけは…まぁ、このままじゃいち社会人としてダメだと思ったからだったはずなんだけど………帰ってきて更に深みに嵌ってどうすんだ? って話だよね。
『んニャぁ~ン…』
すると、離したはずのマーリンが甘えた鳴き声をあげつつズリズリとすり寄ってきて、上体を起こしたまま足を投げ出して座っていた私の膝の上に頭を乗せ、スリスリと顎をこすりつけてフニャフニャと声を出している。
「ふふっ。飼い猫みたい。 あんなに猫扱いすると怒ってたのに。 今じゃもう、野生の欠片もないじゃない」
その猫の様な仕草に思わず笑ってしまい、耳の間をそっと撫でてやると、閉じていた目をもっと細めて尻尾をそよがせた。柔らかいネコ耳の感触を楽しみながら、サラサラとした艶のある白い髪に指を滑らせ、私は考える。
この後、もう一度カーバンクルの里へ稀人の遺品なんかを見せてもらいに行こうと思う。
里長のお爺さんに渡した魔石越しでアポを取ったら『どうぞお越しください。色々用意して待っております』 って言われたから、きっと稀人さんが残したものなんかが幾つか残ってるんだろう。 放浪していた時期のものなんかがあると尚更良い。そこに、何か手掛かりとなるものがあるかもしれない。
そう思いながら、手慰みに猫耳の生え際をコリコリと指先でなでると、『ふぁ…』と声がしたが気にせず続けた。
帰れる…かどうかはともかく、せめてあちらと何かのやり取りでもできれば御の字だ。 それだけで、せめてもの救いになる…。やっぱり、私が何も言わずに失踪したと思ってたら、きっと家族を悲しませるだろう。
そう思いながら、サワサワと首の後ろや項の滑らかな感触を楽しむと、『は……ぁ』と、吐息の微かな声がした。
ナデナデ……
一回、こちらに転移した時の場所に戻ってみるのもいいかもしれない。ひょっとしたら……スマホがつながるポイントがみつかるかも………
クリクリクリクリ………
私は考え事に夢中になって、上の空でマーリンの耳や髪や首筋などを嬲り倒した。そして、思わず無意識に目に入った尻尾を手慰みにシュッシュと上下にこすっていると…
『あふぅ~ン…っあ、あっあっ…』
か細い声が聞こえたような気がしても全く構わず、思考の深みに没入しながらひたすら猫耳をコシコシと揉んでさすって柔らかいベルベッドの様な感触を堪能する。
『あっあっ……ぁはっ…』
すると、私の膝の上に顎を乗せていたマーリンが、ペロペロと私の腿を舐めては甘噛みをしてきた感触がこそばゆくて、ふと足元のマーリンに目をやり………目の端に涙を浮かべて頬を紅潮させながら、『はぁはぁ』と息を乱してフルフルとしながら悶えているネコミミ少年の姿に驚いた。
え? え? ……あれ?
『フニャァ~~ン……』
マーリンは ビクビクと体を痙攣させつつ、腰を浮かせて下着の上から自分の股間を両手でさすってはビクビクと悶えている。
『ご主人……もっと撫でて…ぁあン…』
私の腿をよだれでベタベタにしながら、頬を赤らめて涙目で訴えてくる姿にキュンとして、私は一層力を込めて尻尾の先から根元にかけてシューッと撫でては尻尾の付け根と耳の付け根をカリカリして掻いてやると、
『あっあっ…それ、きもちいっ』
と言って、ピンと立った尻尾を膨張させつつ自分の手の動きを速め…ややして浮かせていたお尻を更に突き出し
『んにゃぁんっ』
と声を上げて一際大きくビクリと震えた。……自分の手の中で白濁を弾けさせたようだ。
その後も余韻があるのか、『ハァハァ…ン』と呼吸を整わせようとしつつも腰がビクンビクンとしていたが…
そのマーリンの扇情的な姿を目にして、私はハッと我に返り…
「……なんかごめん…」
と、そっと目をそらしつつ呟いて、その華奢な背中をなでなでした。 マーリンは息を切らしながら私の腿に顔を埋めて
『ご主人のばか…うっうっ…好き……』
と、すすり泣いていた。 うん、ホントごめんて。
タロウはといえば、ちょっと離れた所で『スピースピー』と寝息を立てて、平和そうに眠っていた。
こいつもなんだかな~…とは思ったが、まあ、起きだして騒がれるよりはいいかと、そのまま眠っていてもらった。
まあ、朝っぱらからそんなやり取りもありましたが、再びやってきましたカーバンクルの里。
今回はちゃんとアポをとっての訪問なので、約束通りの時間に遅れることなく、以前来た時に地図登録した隠れ里に到着したら、その出入口付近で案内の額に小さな石が埋まったネズミさんが数匹お出迎えに来てくれていた。
『ようこそいらっしゃいました』
と、出迎えの言葉を掛けてくれると、ネズミさんは私たちを先日案内してくれた応接室に誘導してくれた。
再びタロウとマーリンは大型犬と家猫サイズになって、一緒にその後をついていくと、先日と同じ部屋の同じソファに座るよう勧められ、私たちはそこに座って里長のお爺さんが来るのを待っていた。
それにしても……と、私は出された飲み物――温かいほうじ茶っぽい――に口を付けながら、室内を見回した。先日は薄暗くて目が慣れなかったのと、周りを見回す余裕がなかったのもあり気づかなかったのだが、簡素な剥き出しの岩肌に掛けられた装飾や、部屋の隅に配置されている木造の柱などに、妙な既視感を感じる。
…なんというか、寺とか神社とかで見かけるような……あんまり詳しいわけじゃないけど……掛けられている絵なんか、よく見ると水墨画っぽい風景画の掛け軸のように見えるのだ。 日本の稀人の影響が残っているなら、多分気のせいじゃないだろうが。
…どうしよう、なんかちょっと落ち着く……
私はお茶を啜って、膝上に顎を乗せるタロウやマーリンの頭を撫でながら、ほんのりなごみつつ里長のお爺さんが来るのを待っていた。
『数日ぶりですな。お久しぶりです。……おや? 何か雰囲気が……』
そう言いながら、入ってきたお爺さんは、私を見て不思議そうに首を傾げ、フンフンと鼻を鳴らすと
『ああ、そういうことですか。 ほっほっほ、若いっていいのう…』
と、私たちを見回し、顎に手を当てながら満面の笑みで言った。
え、おい、まさか………バレてる? この数日の爛れた生活が…バレてるのか?
『まあ、そういう事ニャ』
『ふん…』
……2匹のドヤ顔が……目を向けると『キャッ』と顔を覆うお付きのカーバンクルさんたちに目を逸らされるのもいたたまれない……
「…………」
私は、何を言っても深みに嵌そうだと思い、無言になってお茶をすすった…。
あー、落ち着くわーーーー……。
『まあ、それはさておき…。稀人さまの遺品…でしたな』
お爺さんはそう言いながら、里の者に運ばせた木箱を示した。一つは前にも見た精霊刀の箱を。もう一つは衣装ケースの様な大きさの箱だが、マジックボックスらしいので、中身はわからない。
「すみません、おしかけてしまって」
『いえいえ、同郷の方であれば拝見されたいというのも致し方ないと思います』
里長は鷹揚に笑いながら対面の椅子に座って箱を開けたので、私は居住まいを正して
「はい。すみませんが、何かの手掛かりになるかと思って…」 と、返答した。
『手掛かり……とは…。 いずれ故郷に帰るための方策をお探し…ということですかな?』
私は、ゴクリと唾を飲み込んで里長を見つめる。
両脇の2匹が私や里長から目をそらして俯いたのを感じたが、言葉を続けた。
「ええ。50年も放浪して探し続けた挙句、帰れなかったということでしたが、あれから何百年も経っているので、ひょっとしたら、今の自分にとって何かのヒントを得られるかもしれないと……。精霊さんも、あまり例が少なすぎてよくわからないと言っていたので、見せてもらっても何もわからないかもしれないけど…本当にダメなのか、一度は確認しておきたいのです」
『そうですか…』
そう言いながらチラリと2匹へ視線をやったが、すぐに戻し
『まあ、あの方の様に心行くまでやってみると良いでしょう。 いつまでも思い続けるというのも辛いものだそうですので。 期待した結果に結びつくかはわかりませんが、納得がいくまでやってみた方が気持ちの整理もつけやすい…ということもありますからの』
そう言って、里長はマジックボックスから、いくつかの衣類と書物の様な紙の束、数々の刀剣や魔石が散りばめられた装飾品などを出し、『どうぞ』と手渡してくれたのだった。
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