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第四章:地味に平和が一番です
2.精霊の女神様(爆)の所信表明ー後 ※
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突然ロビンがおかしくなったと思ってビックリしていたら、合わせていた唇を離し、
「おねえさん…いいにおい……もうだめ…」
と、つぶやいた後、私の頭を両手で固定して、再び性急な動きで唇を押し当てて来た。
ちょ、ちょっと。突然何なの!? 何で盛ってるの!?
そう思って体を引こうとしても、ソファの背もたれと肘置きのコーナーに追い込まれて身動きが取れず、上からのしかかって来ているので、身体を起こすこともできない。
しかし、ロビンのキスは、チュッチュチュッチュとついばむような軽いキスを繰り返すばかりだったので、
まぁいいか、子供だし。気が済んだら離れるだろう
と、されるがままに受け入れていたのだが……頭を固定していた手で耳元を擽られだしたので、思わず「ふぁ…」と吐息が零れた。
すると、薄く開いた唇の隙間を縫って、ロビンの小さな舌がおずおずと差し込まれだしたではないか。
え…?
と思っていると、更に深く合わせられた唇に、差し込んだ舌がたどたどしい動きで私の口腔内をまさぐり、舌をこすり合わせてくるので、耳朶や耳介に指を這わせられる感覚と相まって、ゾクゾクと項が総毛だった。
「…ンぁ…」
やばい…なんか、気持ちいい…
拙いながらも私の口腔内のイイ所と探ろうとする動きに応えて、思わずロビンの舌を絡めとろうとこすり合わせてしまうと、ロビンは「はぁ…」と息をついて潤んだ瞳で見下ろしてきた。
「おねえさぁん…もっと…」
頬を紅潮させてウルウルと欲情した瞳で見下ろされ、舌っ足らずに呼ばれておねだりなんかされてしまうと、もうたまらん訳で。
気づいたら、私は3人掛けのソファの座面にロビンの小さな体を押し倒して、その華奢な体躯にのし上がっていた。
「こんな時にお姉さんって言われると、イケナイ気持ちになっちゃう…」
そんな安いAVみたいな台詞をつぶやきながら、私は再びロビンの唇に吸い付つき、その小さな唇を割り開いて舌を差し込む。
ロビンは何の抵抗もなく私の舌を迎え入れ、合わせる様に舌をこすり合わせてくるので、くちゅくちゅと音を立てながらお互いに舌を絡めていた。 ネロネロと舐り合わせながら、時折口蓋につつーっと舌を這わせて擽ってやると ビクッと可愛い反応を見せながらこぼれる唾液を啜り、その小さな舌を甘噛みしてやると大きな目に涙を溜め、私の背中に回した手に力を込めて、熱い吐息をこぼした。
そうやって、水音を立てながら幾度も角度を変えつつお互いの唇を貪り合い、唇を離した時には、すっかりトロトロになって情欲に染まった眼差しで見上げてくるロビン少年の姿があった。
「あぁン……もっとしてくらさい……」
頬を紅潮させ、すっかり出来上がってしまっているロビンの姿に、思わず背筋がゾワゾワと騒めく。
あれだけ「淫行条例が~…」と拘っていた私はどこへ行ったのだろうか。
「もっと? もっと何をすればいいのかな?」
そう言って、頭の上にある大きく滑らかな手触りのキツネ耳を指でコチョコチョと擽りながら、軽くフッと息を吹きかけると
「ふぁっ」
と、声を上げて体が跳ねる。 そして、反対側の耳をはみはみと甘噛みしては、舌で耳の奥の方までチロチロと擽ってやると
「ああ…や…んぁぁ……」
と、ビクビクと体を震わせてしがみ付いてくるので、面白くなって何度も左右の耳を繰り返し嬲ってしまい、気づくとロビンははぁはぁと息を切らせつつ、くったりと脱力しきった状態になっていた。
あーーー…ホント、ヤバいなぁ…
その初々しい反応が可愛くて、大人げもなく思わず責め手が激しくなってしまう。
「おねぇさぁん……ギュってして…」
すると、ロビンは息も絶え絶えになりながら、背中に回した手に力を込めて抱っこをせがんでくるので、欲情で蕩け切ったロビンの姿とその可愛い要求に、
…………幼児返りとか、可愛いかよっ……
と、思わず鼻から何か吹き出しそうになるのを堪えつつ、言われた通りロビンを抱き起して、背もたれにもたれ掛かった状態でロビンを私の膝の上に座らせ、対面座位のような形で密着しながら抱き支えた。
ロビンは私の胸にもたれ掛かりながらハアハァと乱れた息を整えようとしているが、私がロビンの背中をさすりつつ、その尻尾をサワサワと撫で上げているため、私の胸に顔を埋めて指を咥えながら、声を堪えるようにフルフルと震えている。
何やら小刻みに固くなった股間を押し付けられているが、まだ幼い体のため勃起しているわけではないもののそれなりに固さを感じ、思わず着衣越しにそちらもさすってやると突然激しく声をあげた。
「あっあっ…やっ、しっぽとそこ…っ らめぇっ!!」
そう嬌声をあげながら、更に強く胸に顔を押し付けてしがみ付いて来るので、ちょっと苦しくなったが、そんな反応をされては思わずこちらもやる気が出てくるではないか。
そう思いながら、シュッシュと強めに両方を擦り上げていくと、
「あっあっあっやらっ、もうらめぇっ……」
と、舌っ足らずにイヤイヤしながら私の胸に顔をこすり付け、ビクッと腰を浮かせたかと思うと、ハァハァと息を乱して目に涙を溜め、ビクビクと痙攣して脱力する。
「ううう……おねえさんばかり……ひどい……僕だけこんな…」
そう言って息を切らし、私の首元に顔を寄せながらエグエグと泣いている姿が大変可愛らしい。
何も知らない若い子を甚振るおっさんの気持ちがよくわかるというものだ。 これは、クセになる。
「でも、すごく可愛かったよ? 私も楽しかったし」
微笑みながらそう言うと、「ぐぅ」となんとも言えない顔をして黙ってしまう。 …かわいい。
しかし、元々そういう嗜好が激しい方でもないので、そろそろお開きにして帰ろうかなーと思い、身体を起こそうとしたのだが、ロビンはそれに勝る力で私を背もたれに押しつけたまま、動こうとしなかった。
あれ? なんか力、強くない? 体、起こせないんだけど…。
獣人と普通人との力の差だろうか、思った以上に強い力で抑え込まれていることに気づき、焦って早口になる。
「ねえ、そろそろ帰ろうかと思うんだけど…」
しかし、ロビンは私の上から全く動こうとしない。
「僕のことをこんなに可愛がってくれたマイカさまにも気持ちよくなってもらわないと、公平じゃないですよね?」
そう言いながらぐぃっと乗り上げて来た体で見下ろされつつニヤリと笑われると、嫌な予感しかしないのですが……
「あんまり慣れていないけど、気持ちよくなってくれればいいなあ」
そう言いながら、私を身動き取れないように拘束すると、耳に唇を寄せて来た。
え、ちょ、ちょっと… そうやって戸惑っていると、横に向けられて露わになった耳朶を口に含まれ…
くちゅ…くちゅ…
と音をたてて耳介に舌を這わせられ、耳裏から項を舐め上げられた。
「ぁんっ」
ハッキリ言って、耳や項は性感帯なのだ。 そこを丹念に撫でられ、しつこく小さな舌で舐り上げられると、声も出ようというものである。
「僕の耳とかしつこく責めて来るから、きっと弱い所なんだろうなと思ったんです」
そう言って、ふっと私の耳にも息を吹きかけてくるので、「ぁんっ」と声を上げてしまう。
…なんたる学習能力。末恐ろしいお子様である。
お察しの通り、私、そこを責められると弱いんです。
そして今も、尖らせた舌で首筋をツツ―と辿られると、ゾワゾワと背筋を総毛だたせる程反応してしまっているのを自覚して…
「やっ…や…そこ、だめぇ……」
と脱力しながら抵抗もできずに声を上げると、ロビンは嬉しそうに繰り返し舐り上げてくるのでたまらない。
「ふふ…この声が聞きたかったんです……あの頃から」
何を言っているのかは分からないが、尻尾をふよふよと揺らしつつも子供らしくあどけない頬を染めて大変うれしそうである。
「あと、ここも……」
そう言いながら、先ほどまで容赦なく顔を埋めていた胸をそっと揉みしだいてくる。
耳を責めつつも、最初は外縁からやわやわと形を確認するような、もどかしい動きで動きながら、小さな子供の手でまさぐっては、徐々にその動きは大胆になって来ていたが、クルクルと先端の周りをなぞるだけで核心部分には触れてこない。そこはすっかり立ち上がって、薄いローブ越しにクッキリと形が現れているというのに。
「やぁん………先も触って?」
思わずモゾモゾとお尻を動かしながら焦れて声を上げると、首元を責めていた口を耳近くに寄せて
「この固くなったところ?」
と聞いて来るので、「うん」と見上げて訴えた。すると、ロビンは大層嬉しそうに微笑むと
「お姉さん、かわいい」
と尻尾をパタパタと振り回しながら、服越しに尖った乳首に舌を寄せ、ジュっと音を立てて吸い上げた。
「あぁっ。いいっ…」
ロビンは服越しに固くなった乳首を指で転がし、時折ひねったりと刺激しながら、反対側の乳首をネロネロと下から上に舐め上げてはジュっと吸い付いてくるので、
「あっあっ…ひぁっ……ぁあんっ」
と、その動きに合わせて嬌声が止まらない。
そしてその刺激が下腹部にダイレクトに来ているのを感じ、子供に乳首をいじられて下着がドロドロになっているのを自ら自覚して、背徳感がたまらない。
「お姉さん、すごくいい匂い……まだ触ってないのにクチュクチュと濡れてる音がする…。今でもここがすごく感じるんだね。いや、前よりもっとかな…?」
何のことかはわからないが、クリクリと布越しに乳首をいじられながらそんなことをつぶやいているのを聞いても頭に入ってこない程乱される。
「あっあっ…はぁン……」
そして、いつの間にか寛げられた襟元に手を差し入れられたと思ったら、ブラジャーもずらされて直接乳首を乳輪ごとこねられ指で擦られると、…頭を振ってイヤイヤと身悶えしながらどんどん性感が高められていくのを感じ…
「あぁっ…だめ…イクっ」
そう言って、抵抗できずに胸を押し付ける様に逸らして絶頂まで登らされてしまった。
「乳首だけでイケるってすごいんだってね」
誰から聞いたのか、そう言いながら手遊びに、尖りきった先っぽをピンピンと軽く弾かれてビクビクと反応を返すのを面白がっている声がする。
そして私は、ハァハァと息を切らすほど乱されて、気づくと3人掛けのソファの座面に横たえられてくったりと脱力していた。しかし、ローブをまくり上げられながら、そのまま脱がされそうになってハッとした。
「ちょちょちょっと、さすがにそこまでは!」
そう言いながらローブの裾を戻そうとするも、下から服の中にもぐりこんだキツネっ子に足を割り開かれて、腿の内側を撫でられるとビクリとした。
「ふふふ…僕が送った下着、着けてくれてるんだね」
すると、ロビンはスゥっと濡れそぼった白い紐パンの割れ目に指を辿らせて、その滑りを愉しむように繰り返し上下になぞってくるので、思わずその刺激に「あっあっ」と声を上げて体を強張らせ、快感から逃れようと腰を浮かせてしまう。
「大人なのにお漏らししたみたいに下着がびちょびちょになってる…でも…すごくイイにおい…」
そう言うとスルリと下着の紐を外して、濡れそぼった隘路に直接柔らかくて湿った舌で刺激を加えてくるではないか。 うそでしょう!?
「きゃんっ。…あっあっあっだめ、やぁん、やめっ…」
焦ってローブの上からロビンの頭を押さえて離そうとするも、ペロペロと蜜穴の周りを舐められて穴の上の突起を吸われるのでうまく力が入らず、まるでロビンの頭を股間に押し付けているようになってしまう。
「ツルツルだから舐めやすい……。でも、すごい、どんどん蜜が溢れてくる…それに……酔ってしまいそうなほどの圧倒的な魔力……たまんない…」
見えない足の間から、ロビンのつぶやく声をどこか遠くに聞きながら、暖かい舌の感触が私の花弁を押し開いて蹂躙し、子供の短い指でその穴の浅い部分をえぐられて、止めどなく蜜があふれてくるのを感じた。そして、
クチュクチュ、レロレロレロ…ジュゥッ
と、それを啜り上げる音が静かな部屋に響くため、私は生理的な涙を湛えながら両手で口を押さえて身悶える。
だめっだめっ、やぁあっ
声なき嬌声が脳裏に響く中、蜜穴に差し入れられた2本の指でお腹側を擦られソファに滴る程の蜜や唾液が交じり合った汁が腿を伝う。そして、程なくして腰を突き上げる様に一際大きく跳ね上げながら絶頂に至った。…というのに、
「おねえさん、もっと、もっと出して…もっとちょうだい…」
と、かわいい声でおねだりしながらチュウチュウと突起を吸い上げ、グジュグジュとみだらな音をたてては蜜穴の周りを舐めまわし、貪欲に蜜の分泌を促してくるではないか。
「だめだめだめぇっ!! 今イッてる…イッるのぉっ!! も、やぁぁっ」
と、すすり泣きながら体を左右に揺らしてイヤイヤしても、子供といえど獣人の力で固定された腿は閉じることができず、されるがままに獣のように貪られ…それでも責め苦は終わらない。
「はぁ…はぁ……おねえさん……止まらない……」
ロビンはそうやって艶めかしい声で私を呼ぶけれど、どこかうわ言のようで、すぐさま夢中になって陰核をペロペロと舐めしゃぶりながら分泌された蜜を吸い上げ続ける。
ジュルジュル…ジュゥッ…
見えないローブの中で淫らな水音を立てられて、何度も何度も強制的にイカされ、絶え間なく艶めいた声をあげながら、私は段々と声も出なくなり、意識が遠ざかって行くのを感じていた……
『だから、おまえにはまだ早いというのニャ』
「……はい……まさか、あんなに抗い難いだなんて……自分を過信してました……」
気が付くと、どこからか近い所でマーリンとロビンの話し声がする。
マーリンは呆れているような咎めているような口調で、言われているロビンは気落ちしたような声だった。
『ご主人の体液は魔力を多く含んでいるニャ。しかし、普通の獣人は容易く虜になり、魔力に優れたお前であっても、まだ子供のうちに多く摂ろうとすると、理性を失っておかしくなってしまうニャ』
「……はい…」
『まったく。ご主人が意識を失って、吾輩が部屋に入れるようになったから良かったものの……』
「ごめんなさい……。お姉さん…もう、僕の事嫌いになっちゃったかなぁ……うっうっ」
『あー、もう、あんなこと仕出かしといて、泣くんじゃないニャ』
「だってぇ……うぇぇ」
………もう、起きていいかなぁ…
途中から意識が飛んでいるせいか細かいことは分からないけど、どうやらあれから気絶して、ソファに寝かされた状態だったらしい。
どうも私の体液は魔力を過剰に含んでいるため、魔力が少ない獣人はもちろん、魔力を多量に含む半獣であっても体が出来きっていない子供では、魔力の過剰摂取状態になって、酩酊するか発情状態なっておかしくなることがあるそうな。
道理で熱に浮かされたようになっていたわけだ。
しかし割と散々な目に合わされたと思うけど、子供に悪戯したツケを払わされたと思うと、後ろめたくてあまり強く出ることもできなかったりする……。あのロビンの祖父だというキツネのおじいさんに責められたら、スライディング土下座を披露して謝罪の意を表明しなくてはなるまい。
「おねえさん、ごめんなさい………ウグウグ」
そうして、どうやって起きだそうかとタヌキ寝入りをして考え込んでいると、ロビンの泣き声が新たなバージョンに突入しているではないか。 やっぱりそろそろ起きてあげるべきだろう。
「お姉さんって…。マイカさまってもう言わないの?」
私はムクリと起きだして、ソファの近くで大きな目が溶けそうになる程大粒の涙を湛えて立っているロビンを見上げた。 素の時に「おねえさん」呼びがでているような気はしているけれど。
「うぇぇ…おねえさん…」
あれだけ達者な弁舌で私を説得した神童っぷりが形無しの泣きべそ顔であるが、外見通りの幼さが垣間見えてちょっと安心する。
「いいよ、おいで」
私はソファに腰かけたまま、両手を広げてロビンを迎え入れると、ロビンは「エグエグ」と、すでに私の中でデフォルトとなりつつある泣き声を上げてしがみ付いて来た。 ローブの胸元に涙が吸われて、温かいと思ったが、すでに気にならなかった。
「うん、私も調子に乗っちゃって、ごめんね」
そう言って、小さな頭を撫でながら華奢な背中をさすって慰める。
「ごめんなさい。……嫌いにならないで……」
ロビンは、消え入りそうな声で謝りながら、大きな耳をぺたんと寝かせ、ウルウルとした眼で見上げてくる。
あのフサフサで大きな尻尾はもう抱きしめてはいない。
かわいいなぁ…もう。
「大丈夫、嫌ったりなんかしないから。 これから私を守ってくれるんでしょう?」
そう言いながら微笑むと、表面張力ギリギリで堪えていた涙腺が崩壊し、私を見つめながら滝の様な涙を流してむしゃぶりついてくるので、私はその勢いに押されてソファの背もたれに背中をおしつける。
…正直ちょっと苦しい。
「絶対に守ります! 魔法省や王宮になんて、指一本触れさせません! 誰が来たって、守ります!」
ロビンが真剣な眼差しで私の目を見つめながら、言うので、私もその目を逸らさずに
「うん、ありがとう。 ありがたくお願いするね。 …神様とかって言われてもやっぱり心から受けいれるとか無理だけど、家で自由にしていていいんでしょう? なら、私だけじゃなく、あなたたちも幸せになれるようにできるだけ協力するから……よろしくね」
と、笑って言った。
そのやりとりを見守っていたマーリンが、やれやれと言った口調で
『正直甘いとは思うが、まぁ、許してもらえてよかったニャ』
と言葉を挟んでくるので、二人でマーリンを見つめると、その視線を受け、
『じゃあご主人、これからこいつらがご主人を崇めることについては黙認するということでいいニャ?』
と、言葉を続けた。
「うん。そんなに積極的に参加しろってわけでもないし、村人さんたちにはお世話になってるしね…。私も認識が甘くって、迷惑かけちゃってる面もあるし……こんな小さな子が頑張ってるのを見て放っておくのも違うと思う……。私もなんとか頑張ろうと思うから………あんたたちも、そうやって私を守ってくれるつもりだったんでしょう…?」
そう言うと、マーリンとロビンは顔を見合わせて、照れくさそうに笑ったのだった。
その後、ロビンの家の庭に転移拠点の魔石を埋め込んで、これから時々コッソリ様子を見に来ると説明すると、ロビンはとても嬉しそうにブンブンと尻尾を振り回す。ホントに尻尾に感情が出る人たちでわかりやすい。
そしてマーリンを抱っこして転移する直前、マーリンを抱えている反対側からロビンがクイっと私の髪を軽く引っ張って耳元に口を寄せ…
「あのね、あと4~5年で16歳になるから、成人になるまで待っててくださいね。もっと体や魔力を鍛えて、今度はおかしくなったりしないから…」
と囁くと、チュッと頬にキスをしてきた。
転移後、私たちが自宅に着いたとき、庭にそよぐ風を受けながら、じわじわと頬が熱くなるのを感じていた。
「おねえさん…いいにおい……もうだめ…」
と、つぶやいた後、私の頭を両手で固定して、再び性急な動きで唇を押し当てて来た。
ちょ、ちょっと。突然何なの!? 何で盛ってるの!?
そう思って体を引こうとしても、ソファの背もたれと肘置きのコーナーに追い込まれて身動きが取れず、上からのしかかって来ているので、身体を起こすこともできない。
しかし、ロビンのキスは、チュッチュチュッチュとついばむような軽いキスを繰り返すばかりだったので、
まぁいいか、子供だし。気が済んだら離れるだろう
と、されるがままに受け入れていたのだが……頭を固定していた手で耳元を擽られだしたので、思わず「ふぁ…」と吐息が零れた。
すると、薄く開いた唇の隙間を縫って、ロビンの小さな舌がおずおずと差し込まれだしたではないか。
え…?
と思っていると、更に深く合わせられた唇に、差し込んだ舌がたどたどしい動きで私の口腔内をまさぐり、舌をこすり合わせてくるので、耳朶や耳介に指を這わせられる感覚と相まって、ゾクゾクと項が総毛だった。
「…ンぁ…」
やばい…なんか、気持ちいい…
拙いながらも私の口腔内のイイ所と探ろうとする動きに応えて、思わずロビンの舌を絡めとろうとこすり合わせてしまうと、ロビンは「はぁ…」と息をついて潤んだ瞳で見下ろしてきた。
「おねえさぁん…もっと…」
頬を紅潮させてウルウルと欲情した瞳で見下ろされ、舌っ足らずに呼ばれておねだりなんかされてしまうと、もうたまらん訳で。
気づいたら、私は3人掛けのソファの座面にロビンの小さな体を押し倒して、その華奢な体躯にのし上がっていた。
「こんな時にお姉さんって言われると、イケナイ気持ちになっちゃう…」
そんな安いAVみたいな台詞をつぶやきながら、私は再びロビンの唇に吸い付つき、その小さな唇を割り開いて舌を差し込む。
ロビンは何の抵抗もなく私の舌を迎え入れ、合わせる様に舌をこすり合わせてくるので、くちゅくちゅと音を立てながらお互いに舌を絡めていた。 ネロネロと舐り合わせながら、時折口蓋につつーっと舌を這わせて擽ってやると ビクッと可愛い反応を見せながらこぼれる唾液を啜り、その小さな舌を甘噛みしてやると大きな目に涙を溜め、私の背中に回した手に力を込めて、熱い吐息をこぼした。
そうやって、水音を立てながら幾度も角度を変えつつお互いの唇を貪り合い、唇を離した時には、すっかりトロトロになって情欲に染まった眼差しで見上げてくるロビン少年の姿があった。
「あぁン……もっとしてくらさい……」
頬を紅潮させ、すっかり出来上がってしまっているロビンの姿に、思わず背筋がゾワゾワと騒めく。
あれだけ「淫行条例が~…」と拘っていた私はどこへ行ったのだろうか。
「もっと? もっと何をすればいいのかな?」
そう言って、頭の上にある大きく滑らかな手触りのキツネ耳を指でコチョコチョと擽りながら、軽くフッと息を吹きかけると
「ふぁっ」
と、声を上げて体が跳ねる。 そして、反対側の耳をはみはみと甘噛みしては、舌で耳の奥の方までチロチロと擽ってやると
「ああ…や…んぁぁ……」
と、ビクビクと体を震わせてしがみ付いてくるので、面白くなって何度も左右の耳を繰り返し嬲ってしまい、気づくとロビンははぁはぁと息を切らせつつ、くったりと脱力しきった状態になっていた。
あーーー…ホント、ヤバいなぁ…
その初々しい反応が可愛くて、大人げもなく思わず責め手が激しくなってしまう。
「おねぇさぁん……ギュってして…」
すると、ロビンは息も絶え絶えになりながら、背中に回した手に力を込めて抱っこをせがんでくるので、欲情で蕩け切ったロビンの姿とその可愛い要求に、
…………幼児返りとか、可愛いかよっ……
と、思わず鼻から何か吹き出しそうになるのを堪えつつ、言われた通りロビンを抱き起して、背もたれにもたれ掛かった状態でロビンを私の膝の上に座らせ、対面座位のような形で密着しながら抱き支えた。
ロビンは私の胸にもたれ掛かりながらハアハァと乱れた息を整えようとしているが、私がロビンの背中をさすりつつ、その尻尾をサワサワと撫で上げているため、私の胸に顔を埋めて指を咥えながら、声を堪えるようにフルフルと震えている。
何やら小刻みに固くなった股間を押し付けられているが、まだ幼い体のため勃起しているわけではないもののそれなりに固さを感じ、思わず着衣越しにそちらもさすってやると突然激しく声をあげた。
「あっあっ…やっ、しっぽとそこ…っ らめぇっ!!」
そう嬌声をあげながら、更に強く胸に顔を押し付けてしがみ付いて来るので、ちょっと苦しくなったが、そんな反応をされては思わずこちらもやる気が出てくるではないか。
そう思いながら、シュッシュと強めに両方を擦り上げていくと、
「あっあっあっやらっ、もうらめぇっ……」
と、舌っ足らずにイヤイヤしながら私の胸に顔をこすり付け、ビクッと腰を浮かせたかと思うと、ハァハァと息を乱して目に涙を溜め、ビクビクと痙攣して脱力する。
「ううう……おねえさんばかり……ひどい……僕だけこんな…」
そう言って息を切らし、私の首元に顔を寄せながらエグエグと泣いている姿が大変可愛らしい。
何も知らない若い子を甚振るおっさんの気持ちがよくわかるというものだ。 これは、クセになる。
「でも、すごく可愛かったよ? 私も楽しかったし」
微笑みながらそう言うと、「ぐぅ」となんとも言えない顔をして黙ってしまう。 …かわいい。
しかし、元々そういう嗜好が激しい方でもないので、そろそろお開きにして帰ろうかなーと思い、身体を起こそうとしたのだが、ロビンはそれに勝る力で私を背もたれに押しつけたまま、動こうとしなかった。
あれ? なんか力、強くない? 体、起こせないんだけど…。
獣人と普通人との力の差だろうか、思った以上に強い力で抑え込まれていることに気づき、焦って早口になる。
「ねえ、そろそろ帰ろうかと思うんだけど…」
しかし、ロビンは私の上から全く動こうとしない。
「僕のことをこんなに可愛がってくれたマイカさまにも気持ちよくなってもらわないと、公平じゃないですよね?」
そう言いながらぐぃっと乗り上げて来た体で見下ろされつつニヤリと笑われると、嫌な予感しかしないのですが……
「あんまり慣れていないけど、気持ちよくなってくれればいいなあ」
そう言いながら、私を身動き取れないように拘束すると、耳に唇を寄せて来た。
え、ちょ、ちょっと… そうやって戸惑っていると、横に向けられて露わになった耳朶を口に含まれ…
くちゅ…くちゅ…
と音をたてて耳介に舌を這わせられ、耳裏から項を舐め上げられた。
「ぁんっ」
ハッキリ言って、耳や項は性感帯なのだ。 そこを丹念に撫でられ、しつこく小さな舌で舐り上げられると、声も出ようというものである。
「僕の耳とかしつこく責めて来るから、きっと弱い所なんだろうなと思ったんです」
そう言って、ふっと私の耳にも息を吹きかけてくるので、「ぁんっ」と声を上げてしまう。
…なんたる学習能力。末恐ろしいお子様である。
お察しの通り、私、そこを責められると弱いんです。
そして今も、尖らせた舌で首筋をツツ―と辿られると、ゾワゾワと背筋を総毛だたせる程反応してしまっているのを自覚して…
「やっ…や…そこ、だめぇ……」
と脱力しながら抵抗もできずに声を上げると、ロビンは嬉しそうに繰り返し舐り上げてくるのでたまらない。
「ふふ…この声が聞きたかったんです……あの頃から」
何を言っているのかは分からないが、尻尾をふよふよと揺らしつつも子供らしくあどけない頬を染めて大変うれしそうである。
「あと、ここも……」
そう言いながら、先ほどまで容赦なく顔を埋めていた胸をそっと揉みしだいてくる。
耳を責めつつも、最初は外縁からやわやわと形を確認するような、もどかしい動きで動きながら、小さな子供の手でまさぐっては、徐々にその動きは大胆になって来ていたが、クルクルと先端の周りをなぞるだけで核心部分には触れてこない。そこはすっかり立ち上がって、薄いローブ越しにクッキリと形が現れているというのに。
「やぁん………先も触って?」
思わずモゾモゾとお尻を動かしながら焦れて声を上げると、首元を責めていた口を耳近くに寄せて
「この固くなったところ?」
と聞いて来るので、「うん」と見上げて訴えた。すると、ロビンは大層嬉しそうに微笑むと
「お姉さん、かわいい」
と尻尾をパタパタと振り回しながら、服越しに尖った乳首に舌を寄せ、ジュっと音を立てて吸い上げた。
「あぁっ。いいっ…」
ロビンは服越しに固くなった乳首を指で転がし、時折ひねったりと刺激しながら、反対側の乳首をネロネロと下から上に舐め上げてはジュっと吸い付いてくるので、
「あっあっ…ひぁっ……ぁあんっ」
と、その動きに合わせて嬌声が止まらない。
そしてその刺激が下腹部にダイレクトに来ているのを感じ、子供に乳首をいじられて下着がドロドロになっているのを自ら自覚して、背徳感がたまらない。
「お姉さん、すごくいい匂い……まだ触ってないのにクチュクチュと濡れてる音がする…。今でもここがすごく感じるんだね。いや、前よりもっとかな…?」
何のことかはわからないが、クリクリと布越しに乳首をいじられながらそんなことをつぶやいているのを聞いても頭に入ってこない程乱される。
「あっあっ…はぁン……」
そして、いつの間にか寛げられた襟元に手を差し入れられたと思ったら、ブラジャーもずらされて直接乳首を乳輪ごとこねられ指で擦られると、…頭を振ってイヤイヤと身悶えしながらどんどん性感が高められていくのを感じ…
「あぁっ…だめ…イクっ」
そう言って、抵抗できずに胸を押し付ける様に逸らして絶頂まで登らされてしまった。
「乳首だけでイケるってすごいんだってね」
誰から聞いたのか、そう言いながら手遊びに、尖りきった先っぽをピンピンと軽く弾かれてビクビクと反応を返すのを面白がっている声がする。
そして私は、ハァハァと息を切らすほど乱されて、気づくと3人掛けのソファの座面に横たえられてくったりと脱力していた。しかし、ローブをまくり上げられながら、そのまま脱がされそうになってハッとした。
「ちょちょちょっと、さすがにそこまでは!」
そう言いながらローブの裾を戻そうとするも、下から服の中にもぐりこんだキツネっ子に足を割り開かれて、腿の内側を撫でられるとビクリとした。
「ふふふ…僕が送った下着、着けてくれてるんだね」
すると、ロビンはスゥっと濡れそぼった白い紐パンの割れ目に指を辿らせて、その滑りを愉しむように繰り返し上下になぞってくるので、思わずその刺激に「あっあっ」と声を上げて体を強張らせ、快感から逃れようと腰を浮かせてしまう。
「大人なのにお漏らししたみたいに下着がびちょびちょになってる…でも…すごくイイにおい…」
そう言うとスルリと下着の紐を外して、濡れそぼった隘路に直接柔らかくて湿った舌で刺激を加えてくるではないか。 うそでしょう!?
「きゃんっ。…あっあっあっだめ、やぁん、やめっ…」
焦ってローブの上からロビンの頭を押さえて離そうとするも、ペロペロと蜜穴の周りを舐められて穴の上の突起を吸われるのでうまく力が入らず、まるでロビンの頭を股間に押し付けているようになってしまう。
「ツルツルだから舐めやすい……。でも、すごい、どんどん蜜が溢れてくる…それに……酔ってしまいそうなほどの圧倒的な魔力……たまんない…」
見えない足の間から、ロビンのつぶやく声をどこか遠くに聞きながら、暖かい舌の感触が私の花弁を押し開いて蹂躙し、子供の短い指でその穴の浅い部分をえぐられて、止めどなく蜜があふれてくるのを感じた。そして、
クチュクチュ、レロレロレロ…ジュゥッ
と、それを啜り上げる音が静かな部屋に響くため、私は生理的な涙を湛えながら両手で口を押さえて身悶える。
だめっだめっ、やぁあっ
声なき嬌声が脳裏に響く中、蜜穴に差し入れられた2本の指でお腹側を擦られソファに滴る程の蜜や唾液が交じり合った汁が腿を伝う。そして、程なくして腰を突き上げる様に一際大きく跳ね上げながら絶頂に至った。…というのに、
「おねえさん、もっと、もっと出して…もっとちょうだい…」
と、かわいい声でおねだりしながらチュウチュウと突起を吸い上げ、グジュグジュとみだらな音をたてては蜜穴の周りを舐めまわし、貪欲に蜜の分泌を促してくるではないか。
「だめだめだめぇっ!! 今イッてる…イッるのぉっ!! も、やぁぁっ」
と、すすり泣きながら体を左右に揺らしてイヤイヤしても、子供といえど獣人の力で固定された腿は閉じることができず、されるがままに獣のように貪られ…それでも責め苦は終わらない。
「はぁ…はぁ……おねえさん……止まらない……」
ロビンはそうやって艶めかしい声で私を呼ぶけれど、どこかうわ言のようで、すぐさま夢中になって陰核をペロペロと舐めしゃぶりながら分泌された蜜を吸い上げ続ける。
ジュルジュル…ジュゥッ…
見えないローブの中で淫らな水音を立てられて、何度も何度も強制的にイカされ、絶え間なく艶めいた声をあげながら、私は段々と声も出なくなり、意識が遠ざかって行くのを感じていた……
『だから、おまえにはまだ早いというのニャ』
「……はい……まさか、あんなに抗い難いだなんて……自分を過信してました……」
気が付くと、どこからか近い所でマーリンとロビンの話し声がする。
マーリンは呆れているような咎めているような口調で、言われているロビンは気落ちしたような声だった。
『ご主人の体液は魔力を多く含んでいるニャ。しかし、普通の獣人は容易く虜になり、魔力に優れたお前であっても、まだ子供のうちに多く摂ろうとすると、理性を失っておかしくなってしまうニャ』
「……はい…」
『まったく。ご主人が意識を失って、吾輩が部屋に入れるようになったから良かったものの……』
「ごめんなさい……。お姉さん…もう、僕の事嫌いになっちゃったかなぁ……うっうっ」
『あー、もう、あんなこと仕出かしといて、泣くんじゃないニャ』
「だってぇ……うぇぇ」
………もう、起きていいかなぁ…
途中から意識が飛んでいるせいか細かいことは分からないけど、どうやらあれから気絶して、ソファに寝かされた状態だったらしい。
どうも私の体液は魔力を過剰に含んでいるため、魔力が少ない獣人はもちろん、魔力を多量に含む半獣であっても体が出来きっていない子供では、魔力の過剰摂取状態になって、酩酊するか発情状態なっておかしくなることがあるそうな。
道理で熱に浮かされたようになっていたわけだ。
しかし割と散々な目に合わされたと思うけど、子供に悪戯したツケを払わされたと思うと、後ろめたくてあまり強く出ることもできなかったりする……。あのロビンの祖父だというキツネのおじいさんに責められたら、スライディング土下座を披露して謝罪の意を表明しなくてはなるまい。
「おねえさん、ごめんなさい………ウグウグ」
そうして、どうやって起きだそうかとタヌキ寝入りをして考え込んでいると、ロビンの泣き声が新たなバージョンに突入しているではないか。 やっぱりそろそろ起きてあげるべきだろう。
「お姉さんって…。マイカさまってもう言わないの?」
私はムクリと起きだして、ソファの近くで大きな目が溶けそうになる程大粒の涙を湛えて立っているロビンを見上げた。 素の時に「おねえさん」呼びがでているような気はしているけれど。
「うぇぇ…おねえさん…」
あれだけ達者な弁舌で私を説得した神童っぷりが形無しの泣きべそ顔であるが、外見通りの幼さが垣間見えてちょっと安心する。
「いいよ、おいで」
私はソファに腰かけたまま、両手を広げてロビンを迎え入れると、ロビンは「エグエグ」と、すでに私の中でデフォルトとなりつつある泣き声を上げてしがみ付いて来た。 ローブの胸元に涙が吸われて、温かいと思ったが、すでに気にならなかった。
「うん、私も調子に乗っちゃって、ごめんね」
そう言って、小さな頭を撫でながら華奢な背中をさすって慰める。
「ごめんなさい。……嫌いにならないで……」
ロビンは、消え入りそうな声で謝りながら、大きな耳をぺたんと寝かせ、ウルウルとした眼で見上げてくる。
あのフサフサで大きな尻尾はもう抱きしめてはいない。
かわいいなぁ…もう。
「大丈夫、嫌ったりなんかしないから。 これから私を守ってくれるんでしょう?」
そう言いながら微笑むと、表面張力ギリギリで堪えていた涙腺が崩壊し、私を見つめながら滝の様な涙を流してむしゃぶりついてくるので、私はその勢いに押されてソファの背もたれに背中をおしつける。
…正直ちょっと苦しい。
「絶対に守ります! 魔法省や王宮になんて、指一本触れさせません! 誰が来たって、守ります!」
ロビンが真剣な眼差しで私の目を見つめながら、言うので、私もその目を逸らさずに
「うん、ありがとう。 ありがたくお願いするね。 …神様とかって言われてもやっぱり心から受けいれるとか無理だけど、家で自由にしていていいんでしょう? なら、私だけじゃなく、あなたたちも幸せになれるようにできるだけ協力するから……よろしくね」
と、笑って言った。
そのやりとりを見守っていたマーリンが、やれやれと言った口調で
『正直甘いとは思うが、まぁ、許してもらえてよかったニャ』
と言葉を挟んでくるので、二人でマーリンを見つめると、その視線を受け、
『じゃあご主人、これからこいつらがご主人を崇めることについては黙認するということでいいニャ?』
と、言葉を続けた。
「うん。そんなに積極的に参加しろってわけでもないし、村人さんたちにはお世話になってるしね…。私も認識が甘くって、迷惑かけちゃってる面もあるし……こんな小さな子が頑張ってるのを見て放っておくのも違うと思う……。私もなんとか頑張ろうと思うから………あんたたちも、そうやって私を守ってくれるつもりだったんでしょう…?」
そう言うと、マーリンとロビンは顔を見合わせて、照れくさそうに笑ったのだった。
その後、ロビンの家の庭に転移拠点の魔石を埋め込んで、これから時々コッソリ様子を見に来ると説明すると、ロビンはとても嬉しそうにブンブンと尻尾を振り回す。ホントに尻尾に感情が出る人たちでわかりやすい。
そしてマーリンを抱っこして転移する直前、マーリンを抱えている反対側からロビンがクイっと私の髪を軽く引っ張って耳元に口を寄せ…
「あのね、あと4~5年で16歳になるから、成人になるまで待っててくださいね。もっと体や魔力を鍛えて、今度はおかしくなったりしないから…」
と囁くと、チュッと頬にキスをしてきた。
転移後、私たちが自宅に着いたとき、庭にそよぐ風を受けながら、じわじわと頬が熱くなるのを感じていた。
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