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第四章:地味に平和が一番です
幕間ー王子様の追走ー中
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それら一連の事件も収束されつつあったある日、ネズミ顔の副官ロドリーゴから例のポーションを販売していた店に関して新たな報告が入った。
なんでも、今まで頑なに口コミでしか販売していなかった商品が、突然店頭で販売されるようになっており、中にはちゃんと届け出を済ませた規格外の効果を有するマナポーションまで売り出すので、連日客が訪れて結構な賑わいとなっているという。
そして報告してきた部下が手に入れたポーションを確認すると、『彼女』が作ったものと全く同じ…というわけではないが、ほとんど同じレシピを使用していると思われるような内容だったため、その中の上級ポーションを親父に飲ませてみると、随分容態が良くなった。……が、完治するほどでもなかった。
しかし、この内容でも治りきらないとなると、何か体内に解析しきれない病巣があることが疑われるのだが……なにかポーションとは違うアプローチを必要とするかもしれないと感じた。
それにしても、突然店頭販売を始めるなど、その店に何が起こったのか…客のフリをして忍び込ませた部下に尋ねさせた所、仕入先が薬草の栽培に成功したことと、材料だけでなく製造する者たちの技術も確立したことからポーションなどを安定供給できる体制が整ったということだったそうだ。そして、その土地にこの店の分店を置くことになり、その宣伝も兼ねての放出だとも言っていたと…。加えて、部下が重ねてその仕入先のことを尋ねると、精霊の森の南端に位置する小さな村がめざましい発展を遂げており、店主はその伝手で販売できるほどの数を手に入れることができたのだとか。
どこまで本当のことなんだろうか…?
あれだけ情報を流出させることを警戒していたのに、急な態度の変化に不審さすら感じる
精霊の森…確かに魔素の濃いあそこならば、材料を探すことも可能かもしれないが、それに比例して強力で獰猛な魔獣や魔虫などが跋扈している危険な土地でもある。そして、あのポーションに使用する材料には、その中でも奥地の方でしか発見することができず、魔素の薄い土地に住む人間の土地で育てることが困難な薬草などが多く調合されていたと思うのだが…それを栽培することに成功した?
魔法省の薬草研究科が聞いたら歯噛みしそうな内容ではあるものの、本当の事であれば、そこから貴重なレア素材を入手する機会を得られるため、我々にとっても喜ばしい知らせではある。しかし…土壌の改変に成功したと言うのであれば、その地の精霊の援助もなくできることではないだろうし、精霊の加護を持つ俺ですら、魔法省所有の温室内程度の範囲を満たすだけで精一杯なのだ。とても信じがたい情報だと思ったのも仕方ないだろう。
そして、何故その店の分店をそんな小さな村に置こうと思ったのかということも気にかかる。
精霊の森にそのような村があることなど、多くの者は気づいていないだろうし、俺も報告を受けるまで知らなかった。その上、例え端とはいえ森の領域内であれば危険な魔獣も多く生息しているだろうと考えれば、あの様な危険な場所に客が集まるとも到底思えない。
一体、そこの地域に何が起こっているというのか…? 我々はそろって首を傾げたのだが…
しかし我々の疑問の答えは、冒険者ギルドに向かわせた部下が得た情報からもたらされた。
なんでも、その地に精霊や上位魔獣を使役する女神が現れて、その村を庇護下に置いたあたりを中心に精霊に満たされた聖域が広がっているため、希少薬剤の材料である薬草類が豊富に取引できるようになったとか。そして、その村の関係者と懇意にしているというサザーラントの冒険者ギルト長が中心となって、その村を拠点に活動できるギルド支所が置かれるようになることが決定したらしく、豊富な資源を蓄える森の恵みを狙い、優秀な冒険者たちがこぞってその村に向かっているところだという話だったのだが、最初一瞬、あまりにも荒唐無稽な話だと思い、その部下が何を言っているのかが理解できなかった。
『女神が現れて魔を払い、土地を祝福で満たした』
そのような創世神話みたいな話が現実に起こることを信じられるような夢見がちな大人は多くないだろう。しかし、そこにロマンとリアルを徹底的に追及しているともいえる集団、冒険者ギルドが…中でも一流と呼ばれる者たちがこぞって関わっているとなると、あながち一笑に付せない重みも加わってくる。
そして何よりも、『上位魔獣を使役する女神』という言葉が何故か気にかかり、そのイメージが『彼女』と重なったと思った瞬間、
「よし、これからその村に行ってくるから、視察申請しといてくれ」
考えるよりも先に言葉が出た。すると、いつもは反応も行動も早い副官なのだが、
「はい…。って、えぇっ!?」
と、条件反射の様に返事をしたものの、展開の速さについてこれずに驚いて目を丸くしながら尻尾と耳ををビーンと立ち上げた。そして、頭二つほどの身長差があるため俺の顔を窺うように下から見上げ、
「長官…? 今からその村に行こうって聞こえたのは、私の聞き違いでしょうか?」
と、恐る恐る聞いて来た。報告していた部下も目を丸くしてこちらを窺っている。
そう思うのは無理もないとは思うが、こればかりは今すぐ自分で動かないと何かを取りこぼすような気がしてしまい、気が急いて仕方がない。
「いや、確かにそう言った。同行者は、そんな僻地へ行くのに大所帯だと悪目立ちするし、ジェロームもいるので腕の立つ者数人でいい。…しばらく代行、頼んだぞ? なぁに、優秀なロドリーゴくんなら、数日俺が不在になった所で大丈夫だろう。……大きな問題は、最近片付いたしな…」
そう言って副官の華奢ななで肩をポンポン叩くと、ロドリーゴは一瞬苦し気に顔を歪めたが、すぐに気を取り直した様に大きなため息をつき、
「………ちゃんとご自分で宰相閣下へ申請してくださいね。第二王子である長官自ら視察に向かわれるんですから」
と、諦めたように肩を落とした。
そんなロドリーゴには悪いが、やはり持つべきは、察しが良く対応が早い部下であると、しみじみしながら、何かいい土産でもあったら買ってきてやろうと思った。
その後、それなりに地位も役職もある身なので、仕事の引継ぎや王族が王都を出るための手続きなど、面倒な事務処理があり(さすがに通常の業務に加えて不在中の俺の仕事をおっ被せられたロドリーゴは手伝ってくれなかった)、すぐ出立というわけには行かなかったが、報告を受けてから5日後、俺は本来の身分や正体を隠して質素な旅用のローブに身を包み、ただの役人の一人として数人の部下兼護衛を引き連れ、テルミ村という村の門前にいた。
20年ほど前に、ここよりもかなり北側の地域で過ごしていた時は、ジェロームと一緒に楽しいながらも必死になって生活していた記憶しかない所で、最後にはあんな結末を迎えていたこともあり、細かい部分は覚えていないものの、不思議と懐かしいような匂いを感じて感慨深い。
陰の中で寝転んでいるジェロームも、この地に降り立った時、一度陰から姿を現し、フンフンと鼻を鳴らして匂いを確認するそぶりを見せたが、そのまま黙って陰に戻って行った。
しかしこの村、上空から遠目でみた感じ、鬱蒼と木々が生い茂る森の中にある辺鄙な村……といったはずだったのだが、近くに来るとそれにそぐわぬ石造りでやけに立派な門が立っており、門の内側に足を踏み入れると、神聖な結界の中に飛び込んだような違和感があった。そして、常に俺にまとわりついている精霊たちがここに近づくにつれ、活き活きと活気づいていったような感覚があったのだが、この門から入った瞬間、その気配は不思議と落ち着きを見せて凪いでいた。
しかも、季節はそろそろ短い秋を迎えようとしているため、移動時には上空で凍えないよう風と火の混合魔法を組み込んだ魔法陣を使用した魔道具が必須であり、地上に降り立った所でその寒さは身に染みる程だったというのに、村の中は仄かに温かさすら感じるのだ。
……この、整然としていながら満たされた精霊の気配を漂わせる土地に、生中な魔獣が足を踏み入れることはないだろう。また、このような土壌であれば、希少な薬草や霊草の類すら栽培できてもおかしくない。
なるほど……『祝福された土地』か……あながち間違いではないらしい。
そして、この空気感…まるで『彼女』が俺たちの目の前に姿を現した時のような匂いさえする。
『クリスティアン……』
ジェロームも同じことを感じたのか、それ以上何も言わなかったが、陰の中で力強く頷いた気配を感じた。
ここに来るまでの道中、ひょっとしたら…と思い、ワイバーンでの移動に先立って先導を務めてもらうよう雇った冒険者に、この村の女神のことを詳しく聞くと、『女神の姿を見たことがあるのは村長の孫だけなのだが、大層美しい見目であり、全人種の特徴を持ちつつも、その髪と瞳は中央大陸で伝説とされている英雄と同じ、黒曜石の如く艶やかな黒色をした、神秘的な容貌の女性』だというではないか。
俺は、村の中の至る所に立つ『彼女』の石像を目に移しながら移動し、中央の広場の真ん中で立ち止まると、そこに聳え立つ『彼女』の立像に見下ろされ、不思議とホッとしたような泣きたくなるような気持になった。
「…長官?」
側にいた護衛兼世話役である部下が不思議そうに声をかけるまで、まるで自覚はなかったのだが、俺は微笑みながら『彼女』を見上げていたそうだった。
なんでも、今まで頑なに口コミでしか販売していなかった商品が、突然店頭で販売されるようになっており、中にはちゃんと届け出を済ませた規格外の効果を有するマナポーションまで売り出すので、連日客が訪れて結構な賑わいとなっているという。
そして報告してきた部下が手に入れたポーションを確認すると、『彼女』が作ったものと全く同じ…というわけではないが、ほとんど同じレシピを使用していると思われるような内容だったため、その中の上級ポーションを親父に飲ませてみると、随分容態が良くなった。……が、完治するほどでもなかった。
しかし、この内容でも治りきらないとなると、何か体内に解析しきれない病巣があることが疑われるのだが……なにかポーションとは違うアプローチを必要とするかもしれないと感じた。
それにしても、突然店頭販売を始めるなど、その店に何が起こったのか…客のフリをして忍び込ませた部下に尋ねさせた所、仕入先が薬草の栽培に成功したことと、材料だけでなく製造する者たちの技術も確立したことからポーションなどを安定供給できる体制が整ったということだったそうだ。そして、その土地にこの店の分店を置くことになり、その宣伝も兼ねての放出だとも言っていたと…。加えて、部下が重ねてその仕入先のことを尋ねると、精霊の森の南端に位置する小さな村がめざましい発展を遂げており、店主はその伝手で販売できるほどの数を手に入れることができたのだとか。
どこまで本当のことなんだろうか…?
あれだけ情報を流出させることを警戒していたのに、急な態度の変化に不審さすら感じる
精霊の森…確かに魔素の濃いあそこならば、材料を探すことも可能かもしれないが、それに比例して強力で獰猛な魔獣や魔虫などが跋扈している危険な土地でもある。そして、あのポーションに使用する材料には、その中でも奥地の方でしか発見することができず、魔素の薄い土地に住む人間の土地で育てることが困難な薬草などが多く調合されていたと思うのだが…それを栽培することに成功した?
魔法省の薬草研究科が聞いたら歯噛みしそうな内容ではあるものの、本当の事であれば、そこから貴重なレア素材を入手する機会を得られるため、我々にとっても喜ばしい知らせではある。しかし…土壌の改変に成功したと言うのであれば、その地の精霊の援助もなくできることではないだろうし、精霊の加護を持つ俺ですら、魔法省所有の温室内程度の範囲を満たすだけで精一杯なのだ。とても信じがたい情報だと思ったのも仕方ないだろう。
そして、何故その店の分店をそんな小さな村に置こうと思ったのかということも気にかかる。
精霊の森にそのような村があることなど、多くの者は気づいていないだろうし、俺も報告を受けるまで知らなかった。その上、例え端とはいえ森の領域内であれば危険な魔獣も多く生息しているだろうと考えれば、あの様な危険な場所に客が集まるとも到底思えない。
一体、そこの地域に何が起こっているというのか…? 我々はそろって首を傾げたのだが…
しかし我々の疑問の答えは、冒険者ギルドに向かわせた部下が得た情報からもたらされた。
なんでも、その地に精霊や上位魔獣を使役する女神が現れて、その村を庇護下に置いたあたりを中心に精霊に満たされた聖域が広がっているため、希少薬剤の材料である薬草類が豊富に取引できるようになったとか。そして、その村の関係者と懇意にしているというサザーラントの冒険者ギルト長が中心となって、その村を拠点に活動できるギルド支所が置かれるようになることが決定したらしく、豊富な資源を蓄える森の恵みを狙い、優秀な冒険者たちがこぞってその村に向かっているところだという話だったのだが、最初一瞬、あまりにも荒唐無稽な話だと思い、その部下が何を言っているのかが理解できなかった。
『女神が現れて魔を払い、土地を祝福で満たした』
そのような創世神話みたいな話が現実に起こることを信じられるような夢見がちな大人は多くないだろう。しかし、そこにロマンとリアルを徹底的に追及しているともいえる集団、冒険者ギルドが…中でも一流と呼ばれる者たちがこぞって関わっているとなると、あながち一笑に付せない重みも加わってくる。
そして何よりも、『上位魔獣を使役する女神』という言葉が何故か気にかかり、そのイメージが『彼女』と重なったと思った瞬間、
「よし、これからその村に行ってくるから、視察申請しといてくれ」
考えるよりも先に言葉が出た。すると、いつもは反応も行動も早い副官なのだが、
「はい…。って、えぇっ!?」
と、条件反射の様に返事をしたものの、展開の速さについてこれずに驚いて目を丸くしながら尻尾と耳ををビーンと立ち上げた。そして、頭二つほどの身長差があるため俺の顔を窺うように下から見上げ、
「長官…? 今からその村に行こうって聞こえたのは、私の聞き違いでしょうか?」
と、恐る恐る聞いて来た。報告していた部下も目を丸くしてこちらを窺っている。
そう思うのは無理もないとは思うが、こればかりは今すぐ自分で動かないと何かを取りこぼすような気がしてしまい、気が急いて仕方がない。
「いや、確かにそう言った。同行者は、そんな僻地へ行くのに大所帯だと悪目立ちするし、ジェロームもいるので腕の立つ者数人でいい。…しばらく代行、頼んだぞ? なぁに、優秀なロドリーゴくんなら、数日俺が不在になった所で大丈夫だろう。……大きな問題は、最近片付いたしな…」
そう言って副官の華奢ななで肩をポンポン叩くと、ロドリーゴは一瞬苦し気に顔を歪めたが、すぐに気を取り直した様に大きなため息をつき、
「………ちゃんとご自分で宰相閣下へ申請してくださいね。第二王子である長官自ら視察に向かわれるんですから」
と、諦めたように肩を落とした。
そんなロドリーゴには悪いが、やはり持つべきは、察しが良く対応が早い部下であると、しみじみしながら、何かいい土産でもあったら買ってきてやろうと思った。
その後、それなりに地位も役職もある身なので、仕事の引継ぎや王族が王都を出るための手続きなど、面倒な事務処理があり(さすがに通常の業務に加えて不在中の俺の仕事をおっ被せられたロドリーゴは手伝ってくれなかった)、すぐ出立というわけには行かなかったが、報告を受けてから5日後、俺は本来の身分や正体を隠して質素な旅用のローブに身を包み、ただの役人の一人として数人の部下兼護衛を引き連れ、テルミ村という村の門前にいた。
20年ほど前に、ここよりもかなり北側の地域で過ごしていた時は、ジェロームと一緒に楽しいながらも必死になって生活していた記憶しかない所で、最後にはあんな結末を迎えていたこともあり、細かい部分は覚えていないものの、不思議と懐かしいような匂いを感じて感慨深い。
陰の中で寝転んでいるジェロームも、この地に降り立った時、一度陰から姿を現し、フンフンと鼻を鳴らして匂いを確認するそぶりを見せたが、そのまま黙って陰に戻って行った。
しかしこの村、上空から遠目でみた感じ、鬱蒼と木々が生い茂る森の中にある辺鄙な村……といったはずだったのだが、近くに来るとそれにそぐわぬ石造りでやけに立派な門が立っており、門の内側に足を踏み入れると、神聖な結界の中に飛び込んだような違和感があった。そして、常に俺にまとわりついている精霊たちがここに近づくにつれ、活き活きと活気づいていったような感覚があったのだが、この門から入った瞬間、その気配は不思議と落ち着きを見せて凪いでいた。
しかも、季節はそろそろ短い秋を迎えようとしているため、移動時には上空で凍えないよう風と火の混合魔法を組み込んだ魔法陣を使用した魔道具が必須であり、地上に降り立った所でその寒さは身に染みる程だったというのに、村の中は仄かに温かさすら感じるのだ。
……この、整然としていながら満たされた精霊の気配を漂わせる土地に、生中な魔獣が足を踏み入れることはないだろう。また、このような土壌であれば、希少な薬草や霊草の類すら栽培できてもおかしくない。
なるほど……『祝福された土地』か……あながち間違いではないらしい。
そして、この空気感…まるで『彼女』が俺たちの目の前に姿を現した時のような匂いさえする。
『クリスティアン……』
ジェロームも同じことを感じたのか、それ以上何も言わなかったが、陰の中で力強く頷いた気配を感じた。
ここに来るまでの道中、ひょっとしたら…と思い、ワイバーンでの移動に先立って先導を務めてもらうよう雇った冒険者に、この村の女神のことを詳しく聞くと、『女神の姿を見たことがあるのは村長の孫だけなのだが、大層美しい見目であり、全人種の特徴を持ちつつも、その髪と瞳は中央大陸で伝説とされている英雄と同じ、黒曜石の如く艶やかな黒色をした、神秘的な容貌の女性』だというではないか。
俺は、村の中の至る所に立つ『彼女』の石像を目に移しながら移動し、中央の広場の真ん中で立ち止まると、そこに聳え立つ『彼女』の立像に見下ろされ、不思議とホッとしたような泣きたくなるような気持になった。
「…長官?」
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