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第一章
⑥のおまけ。―――おねーちゃんは君たちの将来が不安です。
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『姉ちゃん…ホントごめん』
そう言って謝る度に弟達は私の股間に顔を突っ込んでクンクンと匂いを嗅ごうとするので、何とか押しやってやめてもらおうと奮闘するのだが、最近大型肉食獣並に大きくなった弟たちには力負けして抵抗できなくなっている。
今回の出来事の後、ママンがお昼寝の最中にヴォルがこっそり忍び寄ってきて、濡れた鼻先を私の下着越しにスリスリと擦り付け、ベロベロ舐めてきた。
「…っ…だからっ……そんな事しないでって…いつも言ってるのにっ……」
犬の鼻先はしっとりひんやりしていて、ベロベロされると私が自作した高級素材の紐パン(薄い)がしっとり濡れてくるのがわかった。
『…ふはっふはっ……謝る時はお尻の匂いを嗅いで舐めないと…いけないって……』
「ちょっ…誰がそんなこと……ていうか、息、なまあったかっ…」
異世界の狼事情はよく知らないけど、普通に犬の生理事情じゃないの、それって!?
そう思うが、ヴォルの長い舌先が割れ目をなぞってくるので、思わず「んっ」と漏れ出す声を飲み込んだ。
ぴちゃぴちゃと股間から漏れ聞こえる水音が、妙に耳を打つ。
『はぁっはぁっ……姉ちゃん……この布、姉ちゃんの匂いが染み付いてて…たまんねっ…』
…その変態くさい言葉はやめてほしいものだと、切実に思った。
下着越しに股間の割れ目を丁寧になぞるヴォルの舌が、時折上部の敏感な所を掠めるので、ビクッと腰が震えて息を飲む。
あんなに私が贈り物の布を纏うことに抵抗していたくせに、その布から作った下着はお気に召した様である。
…ペットの犬が飼い主家族の洗濯物を好むって聞くけど、そういう事なんだろうか……
一心不乱に私の股間を舐めしゃぶる弟の姿は、まさに馬鹿犬そのものに見えたが、執拗に隘路を舐め回されると、抵抗する力も奪われていく。
「んっ…んっ…んっ…」
両手で口を抑えていないと、大きな声が出そうで離せない。
いくら彼氏いない歴が年齢の私でも、これ以上は不味い行為であることは分かっていた。
ていうか、これって、ペットでオナってる寂しい女みたいじゃね!?
バター犬ってやつ!?
そう思うと、もう良心やら羞恥心やらがとんでもなく疼いていたたまれない。
「もっ…やらぁ……。ぁっ……そこダメっ……」
『姉ちゃん、姉ちゃん…、このコリコリしたの、なに?』
ヴォルは無邪気な声音で、最も敏感な部分を舌でグニグニと押し潰しながら聞いてくる。
…………こいつ…ワザとやってんじゃないだろうな!?
「んっ…んっ…しら、しら…ないっ。もっ…そこだめっ……あっあっ……」
…一応、情報過多な現代社会に住む女子大生なので、えっちに関する情報はそれなり―――というか、そういう漫画とか小説すっげー読んでるから、知り尽くしてます。すみません。
そんな私であっても、犬とは言え弟に舐め転がされて喘ぎながらその部位を口に出すことなんて、恥ずかしくてできない。
『へー…、でもさ、ここペロペロすると、なんかいい匂いの汁が出てくるし、姉ちゃんもビクビクして面白いな』
そうやって、更にクニュクニュと舐り倒されて啜られるので、「んぁっ」と声を上げてビクッと腰を揺らす。
ぅおおぉいっ! 謝罪どうなった!? ていうか、もうやめてっ!?
もう謝らなくていいから、これ以上おねーちゃんの敏感な所、ペロペロしないで!?
目の端から生理的な涙が溢れるのを感じるも、それを拭う余裕もないまま自分の指を噛み締めて衝動をやり過ごすのだが―――すっかり敏感になった尖りをクニュっと押し潰された瞬間、頭が真っ白になる。
「ぁっ!…ぁあっ……んんーーっ!!」
抑えきれない声が漏れ出す瞬間口を抑えてたが、遠くにいるママンは依然何も気づかずにスヨスヨ眠っているので、はぁはぁと息を切らせながらも安堵した。
せ・せーーーふ……?
しかし、ヴォルの暴挙は留まることを知らず、ビクビクと震える太腿を両足で押さえつけ、下着の隙間から直接舌を差し入れようとする動きを察知する。
そこで短い賢者タイムを超えた私の何かが「ぶつっ」と…キレた。
「このエロガキ狼が、調子に乗るんじゃねえっ!!!」
本能のままに無心になって、私の股間を舐め回すバカ狼の頭上に、組み合わせた両手を渾身の力で振り下ろすと、
『ギャンっ!!』
ヴォルは短い悲鳴を上げて悶絶した。打撃の痛みよりも、その上から叩きつけられた衝撃で舌を噛んだらしい。
自業自得である。
そして、上位者に対して匂いを嗅いでお尻を舐めて謝罪するという文化は、確かにフェンリルの社会にもあるとママンは言っていたが…いくら家族でも番でもないメスにはやるのは失礼にあたるとも言っていた。
そのため、今後私にはやらないようにと言い聞かせるも、耳を寝かして尻尾を丸めながらも決して首を縦には振らない弟にイラッとする。
おい、やっぱり途中からワザとだったんだな?
ワザとやってたんだな!?
……齢1歳にも満たない弟の行く末が心配になったのは、言うまでもない。
ちなみに、さっきから大人しいもう一匹の弟ロキはというと……真横からしっかり私達の様子を観察しており、今後に活かそうとの研究に余念がなかったと言う。
それもなんだかな―――………
こいつら、将来大丈夫だろうか……?
ちゃんとママンみたいな綺麗なお嫁さんを見つけた上に、ゲットできるのだろうか…?
自分のことを他所に思いながら、現実逃避するように遠くを見つめてしまったのだった。
そう言って謝る度に弟達は私の股間に顔を突っ込んでクンクンと匂いを嗅ごうとするので、何とか押しやってやめてもらおうと奮闘するのだが、最近大型肉食獣並に大きくなった弟たちには力負けして抵抗できなくなっている。
今回の出来事の後、ママンがお昼寝の最中にヴォルがこっそり忍び寄ってきて、濡れた鼻先を私の下着越しにスリスリと擦り付け、ベロベロ舐めてきた。
「…っ…だからっ……そんな事しないでって…いつも言ってるのにっ……」
犬の鼻先はしっとりひんやりしていて、ベロベロされると私が自作した高級素材の紐パン(薄い)がしっとり濡れてくるのがわかった。
『…ふはっふはっ……謝る時はお尻の匂いを嗅いで舐めないと…いけないって……』
「ちょっ…誰がそんなこと……ていうか、息、なまあったかっ…」
異世界の狼事情はよく知らないけど、普通に犬の生理事情じゃないの、それって!?
そう思うが、ヴォルの長い舌先が割れ目をなぞってくるので、思わず「んっ」と漏れ出す声を飲み込んだ。
ぴちゃぴちゃと股間から漏れ聞こえる水音が、妙に耳を打つ。
『はぁっはぁっ……姉ちゃん……この布、姉ちゃんの匂いが染み付いてて…たまんねっ…』
…その変態くさい言葉はやめてほしいものだと、切実に思った。
下着越しに股間の割れ目を丁寧になぞるヴォルの舌が、時折上部の敏感な所を掠めるので、ビクッと腰が震えて息を飲む。
あんなに私が贈り物の布を纏うことに抵抗していたくせに、その布から作った下着はお気に召した様である。
…ペットの犬が飼い主家族の洗濯物を好むって聞くけど、そういう事なんだろうか……
一心不乱に私の股間を舐めしゃぶる弟の姿は、まさに馬鹿犬そのものに見えたが、執拗に隘路を舐め回されると、抵抗する力も奪われていく。
「んっ…んっ…んっ…」
両手で口を抑えていないと、大きな声が出そうで離せない。
いくら彼氏いない歴が年齢の私でも、これ以上は不味い行為であることは分かっていた。
ていうか、これって、ペットでオナってる寂しい女みたいじゃね!?
バター犬ってやつ!?
そう思うと、もう良心やら羞恥心やらがとんでもなく疼いていたたまれない。
「もっ…やらぁ……。ぁっ……そこダメっ……」
『姉ちゃん、姉ちゃん…、このコリコリしたの、なに?』
ヴォルは無邪気な声音で、最も敏感な部分を舌でグニグニと押し潰しながら聞いてくる。
…………こいつ…ワザとやってんじゃないだろうな!?
「んっ…んっ…しら、しら…ないっ。もっ…そこだめっ……あっあっ……」
…一応、情報過多な現代社会に住む女子大生なので、えっちに関する情報はそれなり―――というか、そういう漫画とか小説すっげー読んでるから、知り尽くしてます。すみません。
そんな私であっても、犬とは言え弟に舐め転がされて喘ぎながらその部位を口に出すことなんて、恥ずかしくてできない。
『へー…、でもさ、ここペロペロすると、なんかいい匂いの汁が出てくるし、姉ちゃんもビクビクして面白いな』
そうやって、更にクニュクニュと舐り倒されて啜られるので、「んぁっ」と声を上げてビクッと腰を揺らす。
ぅおおぉいっ! 謝罪どうなった!? ていうか、もうやめてっ!?
もう謝らなくていいから、これ以上おねーちゃんの敏感な所、ペロペロしないで!?
目の端から生理的な涙が溢れるのを感じるも、それを拭う余裕もないまま自分の指を噛み締めて衝動をやり過ごすのだが―――すっかり敏感になった尖りをクニュっと押し潰された瞬間、頭が真っ白になる。
「ぁっ!…ぁあっ……んんーーっ!!」
抑えきれない声が漏れ出す瞬間口を抑えてたが、遠くにいるママンは依然何も気づかずにスヨスヨ眠っているので、はぁはぁと息を切らせながらも安堵した。
せ・せーーーふ……?
しかし、ヴォルの暴挙は留まることを知らず、ビクビクと震える太腿を両足で押さえつけ、下着の隙間から直接舌を差し入れようとする動きを察知する。
そこで短い賢者タイムを超えた私の何かが「ぶつっ」と…キレた。
「このエロガキ狼が、調子に乗るんじゃねえっ!!!」
本能のままに無心になって、私の股間を舐め回すバカ狼の頭上に、組み合わせた両手を渾身の力で振り下ろすと、
『ギャンっ!!』
ヴォルは短い悲鳴を上げて悶絶した。打撃の痛みよりも、その上から叩きつけられた衝撃で舌を噛んだらしい。
自業自得である。
そして、上位者に対して匂いを嗅いでお尻を舐めて謝罪するという文化は、確かにフェンリルの社会にもあるとママンは言っていたが…いくら家族でも番でもないメスにはやるのは失礼にあたるとも言っていた。
そのため、今後私にはやらないようにと言い聞かせるも、耳を寝かして尻尾を丸めながらも決して首を縦には振らない弟にイラッとする。
おい、やっぱり途中からワザとだったんだな?
ワザとやってたんだな!?
……齢1歳にも満たない弟の行く末が心配になったのは、言うまでもない。
ちなみに、さっきから大人しいもう一匹の弟ロキはというと……真横からしっかり私達の様子を観察しており、今後に活かそうとの研究に余念がなかったと言う。
それもなんだかな―――………
こいつら、将来大丈夫だろうか……?
ちゃんとママンみたいな綺麗なお嫁さんを見つけた上に、ゲットできるのだろうか…?
自分のことを他所に思いながら、現実逃避するように遠くを見つめてしまったのだった。
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