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第一章
15.エイリーク少年(47歳)の回想②
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その夜、私は寝床で何度もこの邂逅を思い出しては寝返りをうった。
胸の奥がモヤモヤとするわ、下半身がじくじくと熱を持つわで、中々眠れず、忙しなくゴロゴロと転がっている。
どうにかしてあの柔らかそうな胸に抱きしめてもらい、髪を…頭を撫でてもらえないだろうか…?
あの心地よい響きの声で私の名前を呼ばれたなら、天にも昇る気持ちになるだろう。
そして、柔らかな胸に頬を擦り寄せ、香り立つ耳元に芳しい吐息を感じながら、華奢な体を抱きしめることができたら…
そんなことを悶々と考えてしまうと、股間が意思を持つように固くなったが、そこはあえて自分の手では触れないよう、我慢した。
一度萌しかけたモノに触れてしまえば、考えるべき案件を思考することなく、欲求の解消にハマってしまいそうだったから、自制しなくてはならない。
お預けは私の得意とするところなので、それはそれでいいのだが。(←M)
そのため、止めどなく湧き立つ煩悩を散らすように思考に沈んでいくように努める。
気分は修行僧だ。
…しかし、彼女は本当に神獣様の御子…実子なのだろうか…?
あの姿を見て浮かんだ疑問はこれに尽きない。
彼女の姿は…、種族的な特徴こそは掴めなかったが、人間の物にしか見えなかった。
あまり多くの神獣という存在を直接見知っている訳ではないが、いくら神獣様とは言え、1年は親元で暮らすと言うのに、生まれて数ヶ月で、実際に見たこともない人間に変化するような高度な術が使えるものだろうか?
しかも、あの恥じらう姿や、普段の大人びた口調、人間に対する気安さ……どう見ても大人…というか妙齢の女性の感性を併せ持っているようだった。
それも、神獣や神という上位存在ではなくもっと身近な……人間の。
だが、出産間近…もしくは出産後の獣が他種のモノを側に置くなど考えられないが……そうならば、彼女にはそこに潜り込む事が出来る要因があったというのだろうか?
しかし、彼女がズバ抜けて優秀であったという可能性だってある。……というのは、あの取り乱し様なんかを思い出すと、ちょっと違う気もするのだが。
…やはり彼女は人間である―――その考えはとても妥当なもののように思えたが、真実は本人か神獣様に尋ねるしか、やはりないのだ。
結局の所、自分一人で考えていても確証が得られるわけでもないので、これ以上考えた所で堂々巡りになるだけだと、モヤモヤしながら寝返りをうっているうちに空が明るみ……いつの間にか私は眠りに落ちていった。
その後、彼女に似合いそうだったり、自分が着て欲しいと思うような衣装や装飾品を自ら選別し、彼女の好みに合いそうな食べ物を嬉々として選ぶ事に、貴重な空き時間や自らの財を費やすようになっていた。
今までもその様な傾向はあったものの、衣服や装飾品に対する指示の具体性や熱の入り様に、何事かあったのだろうかと侍従長が訝しんでいたが、自分の胸に収めたまま何も伝えることはなかった。
清楚で可愛らしいデザインのドレスや部屋着と共に、一体誰が着けるのかと言うような、肌も露わな薄手の夜着や紐状の下着などを目にしても、侍従長と女官長はチラリと互いに目配せするのみで、笑顔のまま何も言わなかった…。
―――神獣様に関わる重大事でもあったため、いずれ知らせようとは思っていたが、彼女の存在はまだ自分ひとりの宝物でいてほしかったから、私もあえて何も説明しないままそれらの衣装をそっと献上品の山に滑り込ませたのだった。(そして後日返品された)
しかしその後、毎日そわそわしながら彼女への謝罪を受け入れてもらえるよう、何度か通信を試みたが拒絶され、
『馴れ馴れしくすんな、人間!』
『しつこい男ってキモい』
『姉ちゃんはお前なんかと会いたくないってさ!』
『姉さんはお前みたいな男に興味はないそうだよ』
などと、ご子息様方に投げつけられる鈍器の様な言葉に打ちのめされる日々が続いたのだった。
彼女から直接受けた言葉だったら、まだ関わっていただけるだけ良かったのだが…言葉をかける事も厭われている事実が、より一層私の胸を鋭く抉る。
もう、一生会ってはいただけないのだろうか……。
いっそ直接罵ってもらいたいと言うのに。
我々狼獣人にとって、無視は一番辛いものなのだ。
そう思いながら、昏い気持ちで何度目かの通信を試みたある日、カエデ様のおずおずとしたご挨拶が耳に入った瞬間、私は顔も見えない通信魔道具に隠れ、感極まって滂沱の涙を流しながらお言葉に応えたのだった。
その後、何度か献上物を転送する際に、少しの会話を交わす楽しみが再開して、私は以前よりも頻繁に贈り物をするようになっていた。
もちろん、その度に少しでもカエデ様の声を伺いたいからである。
彼女の可愛らしい声を聞くと、あの時目に焼き付けた姿態が脳裏に浮かぶので、姿が見えないのを良いことに、こっそり昂ぶる股間の物をゆるゆる擦ると、背徳感も相まって最高に気持ち良かった。
一つ不満があるとすると、未だに他人行儀な畏まった会話しか出来ず、名前も敬称がつけられるような堅苦しいものだということだろうか。
いつか、優しく『エイリーク』と呼び捨てにして呼ばれたい…
そんな風に、いつものごとく妄想に浸っていたある日のこと、
“お話があるので、一度そちらに伺いたいと思います。”
返品された衣装の中に、魔石が紛れこんでいたため、魔力を流して再生すると、カエデ様のお声でこの様な内容の言葉が伝えられてきた。
厳選を重ねた献上品の中でも、これはと見込んでお送りした極上品の魔石などであっても、時にはカエデ様のご趣味に合わなかったり、必要性のないものだと思われれば、丁寧な断りの言葉と共に返品の憂き目を見ることもあった。
最初の頃、気合を入れて城でも買える程高価な魔石であっても容赦なく返品された時には気落ちしたものだったが、時々それらに紛れ込ませるように手紙や魔石が忍ばされているのを発見してからは、逆に返品された物の中を探る楽しみも増えたのだった。
返品物を最初に目にするのは、常に私である。
ご子息様方は、愛するカエデ様に他人が関わることを大層嫌っていらしたこともあり、そんな彼らに見つからないよう、こっそりとこの様な物を隠し込んでは、ヒミツの文通じみた交流を楽しんでいたのだ。
そのため、カエデ様の魔力に包まれた魔石はもちろん私が一人で再生したのだが、この言葉を耳にした瞬間、ドキッと心臓が跳ねたのを感じた。
もう一度こちらに来てくれる……カエデ様にお目にかかれる
重ねがけしなければ、この魔石は同じ文言を繰り返し再生する優れものだ。
「お話ってなんだろう…?」と考えながら、私は飽きるまで何度もカエデ様のお声を再生しては、声を聞く度に熱くなる昂りを慰めた。
『あんまり自慰ばかりしてると、バカになるぞ』などと、どこぞの騎士が若い騎士見習いに言っていたのを思い出したが……
若いんだから、バカになる程慰めたい日だってあるんだよ
と、忙しなく右手を上下に動かし吐息を漏らしながら、心の中で騎士見習いの意見に同調していた。
胸の奥がモヤモヤとするわ、下半身がじくじくと熱を持つわで、中々眠れず、忙しなくゴロゴロと転がっている。
どうにかしてあの柔らかそうな胸に抱きしめてもらい、髪を…頭を撫でてもらえないだろうか…?
あの心地よい響きの声で私の名前を呼ばれたなら、天にも昇る気持ちになるだろう。
そして、柔らかな胸に頬を擦り寄せ、香り立つ耳元に芳しい吐息を感じながら、華奢な体を抱きしめることができたら…
そんなことを悶々と考えてしまうと、股間が意思を持つように固くなったが、そこはあえて自分の手では触れないよう、我慢した。
一度萌しかけたモノに触れてしまえば、考えるべき案件を思考することなく、欲求の解消にハマってしまいそうだったから、自制しなくてはならない。
お預けは私の得意とするところなので、それはそれでいいのだが。(←M)
そのため、止めどなく湧き立つ煩悩を散らすように思考に沈んでいくように努める。
気分は修行僧だ。
…しかし、彼女は本当に神獣様の御子…実子なのだろうか…?
あの姿を見て浮かんだ疑問はこれに尽きない。
彼女の姿は…、種族的な特徴こそは掴めなかったが、人間の物にしか見えなかった。
あまり多くの神獣という存在を直接見知っている訳ではないが、いくら神獣様とは言え、1年は親元で暮らすと言うのに、生まれて数ヶ月で、実際に見たこともない人間に変化するような高度な術が使えるものだろうか?
しかも、あの恥じらう姿や、普段の大人びた口調、人間に対する気安さ……どう見ても大人…というか妙齢の女性の感性を併せ持っているようだった。
それも、神獣や神という上位存在ではなくもっと身近な……人間の。
だが、出産間近…もしくは出産後の獣が他種のモノを側に置くなど考えられないが……そうならば、彼女にはそこに潜り込む事が出来る要因があったというのだろうか?
しかし、彼女がズバ抜けて優秀であったという可能性だってある。……というのは、あの取り乱し様なんかを思い出すと、ちょっと違う気もするのだが。
…やはり彼女は人間である―――その考えはとても妥当なもののように思えたが、真実は本人か神獣様に尋ねるしか、やはりないのだ。
結局の所、自分一人で考えていても確証が得られるわけでもないので、これ以上考えた所で堂々巡りになるだけだと、モヤモヤしながら寝返りをうっているうちに空が明るみ……いつの間にか私は眠りに落ちていった。
その後、彼女に似合いそうだったり、自分が着て欲しいと思うような衣装や装飾品を自ら選別し、彼女の好みに合いそうな食べ物を嬉々として選ぶ事に、貴重な空き時間や自らの財を費やすようになっていた。
今までもその様な傾向はあったものの、衣服や装飾品に対する指示の具体性や熱の入り様に、何事かあったのだろうかと侍従長が訝しんでいたが、自分の胸に収めたまま何も伝えることはなかった。
清楚で可愛らしいデザインのドレスや部屋着と共に、一体誰が着けるのかと言うような、肌も露わな薄手の夜着や紐状の下着などを目にしても、侍従長と女官長はチラリと互いに目配せするのみで、笑顔のまま何も言わなかった…。
―――神獣様に関わる重大事でもあったため、いずれ知らせようとは思っていたが、彼女の存在はまだ自分ひとりの宝物でいてほしかったから、私もあえて何も説明しないままそれらの衣装をそっと献上品の山に滑り込ませたのだった。(そして後日返品された)
しかしその後、毎日そわそわしながら彼女への謝罪を受け入れてもらえるよう、何度か通信を試みたが拒絶され、
『馴れ馴れしくすんな、人間!』
『しつこい男ってキモい』
『姉ちゃんはお前なんかと会いたくないってさ!』
『姉さんはお前みたいな男に興味はないそうだよ』
などと、ご子息様方に投げつけられる鈍器の様な言葉に打ちのめされる日々が続いたのだった。
彼女から直接受けた言葉だったら、まだ関わっていただけるだけ良かったのだが…言葉をかける事も厭われている事実が、より一層私の胸を鋭く抉る。
もう、一生会ってはいただけないのだろうか……。
いっそ直接罵ってもらいたいと言うのに。
我々狼獣人にとって、無視は一番辛いものなのだ。
そう思いながら、昏い気持ちで何度目かの通信を試みたある日、カエデ様のおずおずとしたご挨拶が耳に入った瞬間、私は顔も見えない通信魔道具に隠れ、感極まって滂沱の涙を流しながらお言葉に応えたのだった。
その後、何度か献上物を転送する際に、少しの会話を交わす楽しみが再開して、私は以前よりも頻繁に贈り物をするようになっていた。
もちろん、その度に少しでもカエデ様の声を伺いたいからである。
彼女の可愛らしい声を聞くと、あの時目に焼き付けた姿態が脳裏に浮かぶので、姿が見えないのを良いことに、こっそり昂ぶる股間の物をゆるゆる擦ると、背徳感も相まって最高に気持ち良かった。
一つ不満があるとすると、未だに他人行儀な畏まった会話しか出来ず、名前も敬称がつけられるような堅苦しいものだということだろうか。
いつか、優しく『エイリーク』と呼び捨てにして呼ばれたい…
そんな風に、いつものごとく妄想に浸っていたある日のこと、
“お話があるので、一度そちらに伺いたいと思います。”
返品された衣装の中に、魔石が紛れこんでいたため、魔力を流して再生すると、カエデ様のお声でこの様な内容の言葉が伝えられてきた。
厳選を重ねた献上品の中でも、これはと見込んでお送りした極上品の魔石などであっても、時にはカエデ様のご趣味に合わなかったり、必要性のないものだと思われれば、丁寧な断りの言葉と共に返品の憂き目を見ることもあった。
最初の頃、気合を入れて城でも買える程高価な魔石であっても容赦なく返品された時には気落ちしたものだったが、時々それらに紛れ込ませるように手紙や魔石が忍ばされているのを発見してからは、逆に返品された物の中を探る楽しみも増えたのだった。
返品物を最初に目にするのは、常に私である。
ご子息様方は、愛するカエデ様に他人が関わることを大層嫌っていらしたこともあり、そんな彼らに見つからないよう、こっそりとこの様な物を隠し込んでは、ヒミツの文通じみた交流を楽しんでいたのだ。
そのため、カエデ様の魔力に包まれた魔石はもちろん私が一人で再生したのだが、この言葉を耳にした瞬間、ドキッと心臓が跳ねたのを感じた。
もう一度こちらに来てくれる……カエデ様にお目にかかれる
重ねがけしなければ、この魔石は同じ文言を繰り返し再生する優れものだ。
「お話ってなんだろう…?」と考えながら、私は飽きるまで何度もカエデ様のお声を再生しては、声を聞く度に熱くなる昂りを慰めた。
『あんまり自慰ばかりしてると、バカになるぞ』などと、どこぞの騎士が若い騎士見習いに言っていたのを思い出したが……
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