異世界の石像

鯖になりたい人

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第一章

同じ者(2)

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 それから2日が過ぎた。

 x+(-x)=0

 それがプロテアさんがくれたヒントだった。
 けど、考えれば考えるほどに分からなくなった。
 そうして、2日間もの間、不眠不休で考え続けていた。
「クソがー!何でここで数学なんてしないといけないんだー!!」
(まあまあ、アキラさん落ち着いてください。)
「これが落ち着いていられるか!」
 あの日以来俺は声がだせるようになった。
 しかし、やはりこちらの人達には聞こえていないようで、話しかけても全然反応がなかった。
 それは意味があるのかと言われたら、、ない。
(でも、私は多分分かりましたよ。^^*)
「え?嘘…」
(本当です。)
「答えは?答えはなんだったの?」
 カベラは答えがわかったらしい。だが、
(教えません。)
 教えてくれなかった。
「いいじゃん教えてくれてもー、」
(あら?どこの誰が『この問題は自分で解決する!』なんてカッコつけて言ったんでしたっけ?)
(´・ω・`)
 ぐうの音も出ない…
「くっ、あんなこと言わなければ良かった…」
(ヒント…要ります?)
「要る!」
(アキラさん?人に物を頼む時はそんな態度でいいんですか?)
 なんか最近のカベラは機嫌が悪いのか、凄く意地悪である。
 でも、まぁヒントを聞かないと前に進みそうに無いし、嫌でもお願いしなければならない…
「お、お願いします。カベラ様ヒントを教えてください…」
(ふっふーん。仕方ありませんね~。では仕方なく教えてあげましょう!)
 なんだろう、すっごく叩きたい( ^ω^ )
 まぁでもいっか、というか本当にカベラはなんで機嫌が悪いんだろうか?
(全くどっかの誰かさんの性で、二徹しましたがやっと答えがわかりましたよ。)
 あ、理由作ったの俺だったわ。
「ごめんなさい。」
(いえいえ、全然いいですよ。それよりヒントですが、、)
(;`ω´)ゴクリ
(x=神の力、だと思われます。)
「?、もっと分からなくなったんだけど。何?x=神の力って、そんなことしたっ、て…。あ!分かった!」
(おー、さすが理解力だけは早いですね。)
 ( *¯ ꒳¯*)エッヘン
「ん?褒めてる?」
(さ、では答えを聞きましょうか?)
 話逸らしたなコイツ。
 まぁでもいつものカベラらしいっちゃ、カベラらしいか。
「答えはズバリ、"俺の神の力と他の神の力が効果を打ち消しあって発現しない"って事じゃない?」
(はい、私も同じ答えに行き着きました!)
「でも、これが答えなのかな?」
(さぁ?どうなんでしょう…)
 そう、俺らはプロテアさんにヒントは貰ったが、答えを貰っていない。
 そのため、これが正解かどうかが分からなかった。
「でも仮にそうだったとして、その神が俺と同じ位の力なのかな?」
 そうなのだ、x=神の力  ということは俺と同じ位の力ではないとあの式は成立しない。
(あ、それについては説明します。結論から言うとその他の神とはアキラさんと同じ『ユポリ』です。)
「え?なんでそんなこと分かんの?」
(えっとですね、前に神々の位については説明しましたよね?)
「うん。『キリエ』、『イブゲン』、『ユポリ』の順で偉いんだったよね?」
(そうです。そして、ここからが本題です。神の力というものは同じ位の神どうしだとそこまで大差はないんです。数字に起こすと『ユポリ』が1、『イブゲン』が1.5、そして『キリエ』が1000っていう感じですね。)
「『キリエ』圧倒的過ぎない?」
(まぁ、『キリエ』は神の中の神みたいなものですから。気にしちゃ負けです。)
「だろうね。そしたら、その俺と同じ『ユポリ』の神はどこに居るの?」
(…さぁ?)
「え、わかんないの?」
(分かりますけど?)
 わぁーい、すっごく叩きたい
「じゃあその神はどこにいるの?というかなんで分かんの?」
(ちょ、一気に質問しないでください、まぁ先に後者から説明しましょうか。そっちの方が読者の方もわかりやすいでしょう♪)
「ドクシャ?」
(こっちの話です。気にしないでください。)
 なんかカベラがよく分かんないことを言うのが最近増えたな~
(ま、まぁ、気を取り直して、なぜわかるかと言うと、先程それぞれの位の神は力が均等だということは説明しましたね?)
φ(・ω・ )メモメモ
(その神の力は効果範囲というものがあるのですが、こちらも各位同じなんです。ちなみにユポリは半径50km圏内なら効果が発現します。)
 ん?なんか…俺この前世界の雲消した気が…。
 ま、いっか。
(そして、恐らくですが効果を打ち消し合うには、神と神が、お互いの効果範囲に入っていないとダメっぽいですね。)
「どこ情報?」
(掲示板に書き込んだら色んな神様が教えてくださいました。)
 …神様って掲示板すんのか。てか、こっちの世界ネットあるのか?
(つまり、その神は50km内にいるはずです!)
「ん?100km内じゃない?」
(ぷぷーっ、アキラさん?義務教育は終わりましたか?)
「え、全方位だと直径100km内じゃない?」
(…………)
「あれ?カベラ?数学って知って…」
(で!まぁその範囲の中にいる神は1体)
 また話逸らしやがったこいつ。
「で?その神はどこにいるの?」
(ふっふーん、隣町のジンパの街にいますね。そして、そこの守り神である、『カラエコ』という神が唯一今の条件に一致してますね。)
(´-ω-`)ふーん
「じゃ、早速その神のとこに行くとしますか!」
(え?どうやって行くんですか?)
「え?そんなものちゃっちゃと歩くかなんかして…」
 カベラも変な事言うなー、と思っていたが、俺は忘れていた…
(アキラさん今歩くことできないじゃないですか。)
 そう、歩くどころか、動けなかった。
「う、」
(う?)
「「うあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」」






「で、私が呼ばれたと。」
 ラベが来た。
 ラベには予め『山から轟音が聞こえたら来てね☆』と、伝えておいたので、すっ飛んで駆けつけてくれた。
 そして、ラベに今の状況を全て伝えた。
「そんな事言われても私も困ります。大体私は神に仕える身、そんなラグナロクみたいに神に歯向かう様なこと私には出来ません。」
 まぁ、ラベの言うことも最もだ。
 いきなりこんなこと言って何とかならないかな?なんて頼んで、承諾してくれる奴なんてどこにも…
「あ!そういえば!何とかなるかもしれません!」
 居たわ。すぐ近くに。
「それって、俺が動けるようになるって事?」
「多分ですが、それで良ければ。」
「是非お願いします。」
 そう頼むと、ラベはなぜか不敵な笑みを浮かべた。
「そうですか。なら、明日から覚悟してくださいね?」
 そう言われ、俺は全身に悪寒が走った。
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