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第一章
同じ者(3)
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~翌日~
朝から、ラベが大荷物を抱えて丘にやってきた。
「さ、アキレウス様、もう覚悟はできてますよね?」
相変わらず不敵な笑みを浮かべているが、
「そもそも何するか聞いてないんだけど…」
昨日、あの後、ラベは「準備してきます!」と張り切って帰っていった。
…こけながら。
そのため、何をするのかを聞かされずに今に至る訳だけど…
「あれ?言ってませんでしたっけ?」
本人はこれである。
「まぁ動けるようになるんだったら、何でもするけどさ。」
「じゃあいいですね!」
そう言うと、ラベは大工さんが使いそうなのみと、金槌を出した。
「…ほんとに何するの?」
なぜかラベの目がキラキラ光っている。
その目がさらに俺を不安にさせるのだが…
「まぁまぁ、それは後のお楽しみということで、とりあえず、腕か足どちらか選んでください。(●︎☆▽︎☆●︎)」
「…え?」
「ですから、腕か足をどちらか選んでください!」
…なんだろう、この世界に来てから、初めて身の危険を感じた気がする。
ま、まさかと思うけど…
「ラベ?もしかして、その手に持ってるのみと金槌で俺を…」
「はい、削りますよ?」
あ、なんだ削るのか、良かった良かったてっきり切断でもされるのかと…
「じゃねぇぇ!」
「うわ、びっくりさせないでくださいよー。」
「おい待てテメコラ、何?削るって?俺の体削るの?」
冗談じゃない、今俺の体はこの石像だ。
だから、削られたりしたらどんなことになるか…
どうにかラベを言いくるめようと思ったが、俺はとんでもない失態をしていた。
「え?でも、さっきなんでもするって言ってましたよね?」
…………あ。
「いや、ほらあれは言葉のあやで…」
「言・い・ま・し・た・よ・ね?」
「はい…」lll_ _ )
くっ、謀ったなラベめ…
このままじゃ、俺の体が傷付いてしま
ガキンッ
ん?なんの音…
「あ、あ、あぁ。」
「どしたの?ラ、べ、」
下を見るとラベの持っていた、のみが見事なまでにへし折れていた。
「何してくれてるんですかー!!」( T^T )
「え、いやいやいや、その前に何が起こったの?」
よく見ると、俺の膝の部分が少し擦れている。
まるでヤスリで削ったかのように。
「アキレウス様の膝部分の石をちょっと採取しようとしただけです!」
「いや待って待って、説明求む説明求む」
・・・
こうしてラベによる『動いてみよう大作戦』というお子様が付けたような名前の作戦説明が行われた。
ラベはどこからともなく取りだした眼鏡をかけて、説明を始めた。
ついでに指示棒も持って
「まず私達巫女には『秘記』(ヒキ)と呼ばれる、巫女同士で情報を交換するノートがあります。まぁ交換日記のようなものと思ってください。」
「はい、ストップ。」
俺は一旦説明を辞めるようにラベを促した。
「どうしました?」
「巫女ってそんな何人もいんの?」
「あー、その説明してませんでしたね。」
すると、ラベは困惑した顔で目を逸らす。
「巫女はまぁー、、1000人くらいいるじゃないですかね?」
「え、まさか、知らないの?」
「だって、巫女は1つの神に1人必ず居るので…」
「なるほど。じゃあ説明の続きをお願いします。」
「アッハイ」
ラベは再びこちらを向き説明を再開した。
「で、そこに記されていたのが今回の方法です。」
①神の仮の姿である石像から四肢の部分の欠片を採ります。
②それに聖水と土を混ぜて鍋で煮ます。
③十分に煮込んだら、それらを取り出して人の形に整形します。
④あとは、それを石像の前に持っていき、祈りを捧げます。
⑤すると、その人型に神が宿ります。
「と、いう方法です。」
説明が終わり、とりあえず俺はあることを思った。
「なんか、胡散臭い。」
なんかこういうの元の世界にあったなー。
○レビショッピング、俺あーいうの一切信じない人だったから、こういう証明されてないの信じれないんだよな~。
「ちなみにですが、こちらの方法で成功した例がいくつかあります。」
ごめん、前言撤回やっぱこういうの好き。
「で、まとめると、ラベは俺の四肢から俺の人型を造ろうとして、のみで欠片を採取しようとしたら、のみが折れた。って感じでいいかな?」
俺が簡潔にまとめると、ラベが涙目になり、俺の脚部をポカポカ叩きながら、訴えてきた。
「そうですよ!その通りですよ。あののみ、もしもの事があっても大丈夫なように、1番強度が高く、そして、値段が1番高いやつ買ってきたんですよ!?なのに、こんなにポッキリと折れて…お金返してくだしいよ!」
「いや、そんな事言われても勝手に削ろうとしたのはラベなんだから、俺悪くなくない?」
そんなこんなで俺達2人が言い合いをしていると、
「全く、言い争ってる暇があるなら、その時間をそのナントカ大作戦に当てたらどうですか?」
そこには麦わら帽子を被った、見覚えのある顔がいた。
「あ!カベラ!」
そう、皆さんご存知、カベラ。
ちなみにカベラはこっちの世界に度々来るらしい。
「え、誰です?」
ラベが疑問そうに聞くと、カベラが改まった態度で自己紹介をした。
「これは失礼、私、カベラと、言うものですわ。以後よろしくお願いしますね。」
「あ、ご丁寧にどうも、わたしはラーベ・ダンと言います。ラベと気軽に呼んでください。」
一通り自己紹介が終わるとラベが小声で話しかけてきた。
(アキレウス様。あの方はどなたですか?)
(え?カベラだけど?)
(そうじゃなくて、何者なんですか?あの方。尋常じゃない強さを感じるんですが…)
ラベが言うにはカベラから、とてつもないオーラみたいなものが滲み出ているらしい。
全くわかんないけど…
(ま、まぁ仲良くしてよ。)
「で、カベラ?何しに来たの?」
「何しにとは心外ですね~。面白そうな事をやってたので、来てみただけですよ。えーっと、確か四肢の欠片がいるんでしたっけ?」
その直後、シュンッと風が切ったような音がした。
一瞬間を置くと、俺の体、石像の四肢にあたいする部分がポロポロと崩れた。
そして、その崩れた欠片をカベラが拾っていた。
その欠片をラベに渡し、カベラは微笑んだ。
「これ、必要なんでしょ?」
「え、え?今何が起こって…」
すると、カベラが人差し指で、ラベの口を抑えた。
「詳しい事はあまり詮索してはダメよ?さ、これでその人型とやらを作ってみて?」
「え、あ、はい!」
なんだろう、今一瞬だけ狂気を感じた気が…
その後、ラベは俺の体の欠片を持って帰り、陽は沈んだ。
~またまた翌日~
「アキレウス様ー!出来ましたよー!」
朝っぱらからラベの大声が聞こえてきた。
とても嬉しそうに何かを抱えて、丘にやってきた。
そして、お約束のように、、、こけた。
すると、ラベが抱えてたものが転がってきた。
見てみると、
「うわぁー!生首!怖!」
なんと人の生首が転がってきた。
「そんなわけないじゃないですか!!人型です!」
と、言われたがあまりにも精巧にできすぎていて、ラベを疑いの眼差しで見てしまう。
出来ないけど…
「全く、人が徹夜してまで造ってきたのに、あんまりですよ!」
「ごめんって、で、これが例の人型?」
「その通り!後は祈りを捧げるので、この人型に宿ってくださいね?」
とは言われたが、宿り方なんて知らん。
適当にしとけばいいのかな?
そんなことを考えていると、ラベがカベラと同じような呪文を唱え始めた。
「Ь/+/`!!+:´+β◆/=+Ь/―´τЬЛЖСЩЕ。」
「だから何言ってるか分かんないって!!」
そうツッコミを入れた次の瞬間、体が、いや、意識が吸い込まれる感覚に襲われた。
怖くて目をつぶり、再度目を開けると、そこには、俺がいた。
「成功ですね!」
ラベが駆け寄ってきて、手を掴まれた。
久しぶりの感覚だった。
それから俺は全身を隈無く動かした。
走ったり、ジャンプしたり、とにかく運動した。
「これが、俺…」
改めて感傷に浸った。
「ご自分の姿を、ごらんになります?」
そう言ってラベは鏡を出してくれた。
見てみると、容姿は白髪、金眼、彫りは浅く、髪型はどこにでもいるような普通な感じ。
「よし、動ける体ができたし、いっちょ旅に出ますか!!」
朝から、ラベが大荷物を抱えて丘にやってきた。
「さ、アキレウス様、もう覚悟はできてますよね?」
相変わらず不敵な笑みを浮かべているが、
「そもそも何するか聞いてないんだけど…」
昨日、あの後、ラベは「準備してきます!」と張り切って帰っていった。
…こけながら。
そのため、何をするのかを聞かされずに今に至る訳だけど…
「あれ?言ってませんでしたっけ?」
本人はこれである。
「まぁ動けるようになるんだったら、何でもするけどさ。」
「じゃあいいですね!」
そう言うと、ラベは大工さんが使いそうなのみと、金槌を出した。
「…ほんとに何するの?」
なぜかラベの目がキラキラ光っている。
その目がさらに俺を不安にさせるのだが…
「まぁまぁ、それは後のお楽しみということで、とりあえず、腕か足どちらか選んでください。(●︎☆▽︎☆●︎)」
「…え?」
「ですから、腕か足をどちらか選んでください!」
…なんだろう、この世界に来てから、初めて身の危険を感じた気がする。
ま、まさかと思うけど…
「ラベ?もしかして、その手に持ってるのみと金槌で俺を…」
「はい、削りますよ?」
あ、なんだ削るのか、良かった良かったてっきり切断でもされるのかと…
「じゃねぇぇ!」
「うわ、びっくりさせないでくださいよー。」
「おい待てテメコラ、何?削るって?俺の体削るの?」
冗談じゃない、今俺の体はこの石像だ。
だから、削られたりしたらどんなことになるか…
どうにかラベを言いくるめようと思ったが、俺はとんでもない失態をしていた。
「え?でも、さっきなんでもするって言ってましたよね?」
…………あ。
「いや、ほらあれは言葉のあやで…」
「言・い・ま・し・た・よ・ね?」
「はい…」lll_ _ )
くっ、謀ったなラベめ…
このままじゃ、俺の体が傷付いてしま
ガキンッ
ん?なんの音…
「あ、あ、あぁ。」
「どしたの?ラ、べ、」
下を見るとラベの持っていた、のみが見事なまでにへし折れていた。
「何してくれてるんですかー!!」( T^T )
「え、いやいやいや、その前に何が起こったの?」
よく見ると、俺の膝の部分が少し擦れている。
まるでヤスリで削ったかのように。
「アキレウス様の膝部分の石をちょっと採取しようとしただけです!」
「いや待って待って、説明求む説明求む」
・・・
こうしてラベによる『動いてみよう大作戦』というお子様が付けたような名前の作戦説明が行われた。
ラベはどこからともなく取りだした眼鏡をかけて、説明を始めた。
ついでに指示棒も持って
「まず私達巫女には『秘記』(ヒキ)と呼ばれる、巫女同士で情報を交換するノートがあります。まぁ交換日記のようなものと思ってください。」
「はい、ストップ。」
俺は一旦説明を辞めるようにラベを促した。
「どうしました?」
「巫女ってそんな何人もいんの?」
「あー、その説明してませんでしたね。」
すると、ラベは困惑した顔で目を逸らす。
「巫女はまぁー、、1000人くらいいるじゃないですかね?」
「え、まさか、知らないの?」
「だって、巫女は1つの神に1人必ず居るので…」
「なるほど。じゃあ説明の続きをお願いします。」
「アッハイ」
ラベは再びこちらを向き説明を再開した。
「で、そこに記されていたのが今回の方法です。」
①神の仮の姿である石像から四肢の部分の欠片を採ります。
②それに聖水と土を混ぜて鍋で煮ます。
③十分に煮込んだら、それらを取り出して人の形に整形します。
④あとは、それを石像の前に持っていき、祈りを捧げます。
⑤すると、その人型に神が宿ります。
「と、いう方法です。」
説明が終わり、とりあえず俺はあることを思った。
「なんか、胡散臭い。」
なんかこういうの元の世界にあったなー。
○レビショッピング、俺あーいうの一切信じない人だったから、こういう証明されてないの信じれないんだよな~。
「ちなみにですが、こちらの方法で成功した例がいくつかあります。」
ごめん、前言撤回やっぱこういうの好き。
「で、まとめると、ラベは俺の四肢から俺の人型を造ろうとして、のみで欠片を採取しようとしたら、のみが折れた。って感じでいいかな?」
俺が簡潔にまとめると、ラベが涙目になり、俺の脚部をポカポカ叩きながら、訴えてきた。
「そうですよ!その通りですよ。あののみ、もしもの事があっても大丈夫なように、1番強度が高く、そして、値段が1番高いやつ買ってきたんですよ!?なのに、こんなにポッキリと折れて…お金返してくだしいよ!」
「いや、そんな事言われても勝手に削ろうとしたのはラベなんだから、俺悪くなくない?」
そんなこんなで俺達2人が言い合いをしていると、
「全く、言い争ってる暇があるなら、その時間をそのナントカ大作戦に当てたらどうですか?」
そこには麦わら帽子を被った、見覚えのある顔がいた。
「あ!カベラ!」
そう、皆さんご存知、カベラ。
ちなみにカベラはこっちの世界に度々来るらしい。
「え、誰です?」
ラベが疑問そうに聞くと、カベラが改まった態度で自己紹介をした。
「これは失礼、私、カベラと、言うものですわ。以後よろしくお願いしますね。」
「あ、ご丁寧にどうも、わたしはラーベ・ダンと言います。ラベと気軽に呼んでください。」
一通り自己紹介が終わるとラベが小声で話しかけてきた。
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(え?カベラだけど?)
(そうじゃなくて、何者なんですか?あの方。尋常じゃない強さを感じるんですが…)
ラベが言うにはカベラから、とてつもないオーラみたいなものが滲み出ているらしい。
全くわかんないけど…
(ま、まぁ仲良くしてよ。)
「で、カベラ?何しに来たの?」
「何しにとは心外ですね~。面白そうな事をやってたので、来てみただけですよ。えーっと、確か四肢の欠片がいるんでしたっけ?」
その直後、シュンッと風が切ったような音がした。
一瞬間を置くと、俺の体、石像の四肢にあたいする部分がポロポロと崩れた。
そして、その崩れた欠片をカベラが拾っていた。
その欠片をラベに渡し、カベラは微笑んだ。
「これ、必要なんでしょ?」
「え、え?今何が起こって…」
すると、カベラが人差し指で、ラベの口を抑えた。
「詳しい事はあまり詮索してはダメよ?さ、これでその人型とやらを作ってみて?」
「え、あ、はい!」
なんだろう、今一瞬だけ狂気を感じた気が…
その後、ラベは俺の体の欠片を持って帰り、陽は沈んだ。
~またまた翌日~
「アキレウス様ー!出来ましたよー!」
朝っぱらからラベの大声が聞こえてきた。
とても嬉しそうに何かを抱えて、丘にやってきた。
そして、お約束のように、、、こけた。
すると、ラベが抱えてたものが転がってきた。
見てみると、
「うわぁー!生首!怖!」
なんと人の生首が転がってきた。
「そんなわけないじゃないですか!!人型です!」
と、言われたがあまりにも精巧にできすぎていて、ラベを疑いの眼差しで見てしまう。
出来ないけど…
「全く、人が徹夜してまで造ってきたのに、あんまりですよ!」
「ごめんって、で、これが例の人型?」
「その通り!後は祈りを捧げるので、この人型に宿ってくださいね?」
とは言われたが、宿り方なんて知らん。
適当にしとけばいいのかな?
そんなことを考えていると、ラベがカベラと同じような呪文を唱え始めた。
「Ь/+/`!!+:´+β◆/=+Ь/―´τЬЛЖСЩЕ。」
「だから何言ってるか分かんないって!!」
そうツッコミを入れた次の瞬間、体が、いや、意識が吸い込まれる感覚に襲われた。
怖くて目をつぶり、再度目を開けると、そこには、俺がいた。
「成功ですね!」
ラベが駆け寄ってきて、手を掴まれた。
久しぶりの感覚だった。
それから俺は全身を隈無く動かした。
走ったり、ジャンプしたり、とにかく運動した。
「これが、俺…」
改めて感傷に浸った。
「ご自分の姿を、ごらんになります?」
そう言ってラベは鏡を出してくれた。
見てみると、容姿は白髪、金眼、彫りは浅く、髪型はどこにでもいるような普通な感じ。
「よし、動ける体ができたし、いっちょ旅に出ますか!!」
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